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岩手県奥州市水沢区黒石町字正法寺と黒石寺を紹介します。<br />正法寺<br />南北朝時代の貞和4年(1348年)創建の曹洞宗のお寺。福井の永平寺、鶴見の総持寺に次ぐ格式の古刹。<br />日本一の大きさの萱葺き屋根を持つ本堂で知られる。<br />黒石寺<br />正法寺から帰る途中にある、天平元年(729年)創建の天台宗の古刹。裸祭りの蘇民祭で有名なお寺だそうです。<br />本尊の木造薬師如来坐像、木造僧形坐像、木造四天王立像は重要文化財。貞観4年(862年)、薬師如来像造立。永承2年(1047年)、伝慈覚大師像造立。それぞれ胎内に墨書があり、貞観銘は日本最古のものだそうです。同時代の四天王像、平泉時代に寄進された日光・月光両菩薩像、鎌倉初期の十二神将像はいづれも奈良や京の影響が見られる仏像だそうです。宝物殿に安置されていますが、事務所で拝観をお願いすれば、拝めます。お寺の方が見世物ではない、秘仏ですが、鍵を開けてお見せしますと、客引きまがいに勿体をつけて勧誘されたのでやめました。<br /><br />ところが「2008年(平成20年)の蘇民祭に先駆けて、奥州市が作成したポスターについてJR東日本が上半身裸で胸毛の濃い男性が大きく写っているデザインを「女性客が不快感を覚え、セクシャルハラスメントに該当するおそれがある」として問題視し、駅構内での掲示を拒否した。この経緯がニュースで取り上げられたため、結果的に蘇民祭の知名度が全国的に上昇することとなった。後日、一連のテレビ報道による広告効果は約31億円近くになるという分析結果が放送調査会社・ニホンモニターより発表された。ポスターのモデルとなった男性は地元在住の会社員で、2007年(平成19年)の取主であるがマスコミの取材には困惑しつつも積極的に応じ「裸で騒ぐ祭りではないしイベントではない。そういうことを分かってくれる参加者や客が増えるのなら、地元の人でなくても大歓迎です」とコメント。この男性は2008年(平成20年)の祭りに際しては前年から就任している世話役に徹し、テレビカメラの前で裸を見せることは無かった。」<br />と話題になり超有名に。重文の仏像を見せてもらえば良かった。

がんばろう東北、奥州市正法寺と黒石寺

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2007/10/09 - 2007/10/09

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kenichi291

kenichi291さん

岩手県奥州市水沢区黒石町字正法寺と黒石寺を紹介します。
正法寺
南北朝時代の貞和4年(1348年)創建の曹洞宗のお寺。福井の永平寺、鶴見の総持寺に次ぐ格式の古刹。
日本一の大きさの萱葺き屋根を持つ本堂で知られる。
黒石寺
正法寺から帰る途中にある、天平元年(729年)創建の天台宗の古刹。裸祭りの蘇民祭で有名なお寺だそうです。
本尊の木造薬師如来坐像、木造僧形坐像、木造四天王立像は重要文化財。貞観4年(862年)、薬師如来像造立。永承2年(1047年)、伝慈覚大師像造立。それぞれ胎内に墨書があり、貞観銘は日本最古のものだそうです。同時代の四天王像、平泉時代に寄進された日光・月光両菩薩像、鎌倉初期の十二神将像はいづれも奈良や京の影響が見られる仏像だそうです。宝物殿に安置されていますが、事務所で拝観をお願いすれば、拝めます。お寺の方が見世物ではない、秘仏ですが、鍵を開けてお見せしますと、客引きまがいに勿体をつけて勧誘されたのでやめました。

ところが「2008年(平成20年)の蘇民祭に先駆けて、奥州市が作成したポスターについてJR東日本が上半身裸で胸毛の濃い男性が大きく写っているデザインを「女性客が不快感を覚え、セクシャルハラスメントに該当するおそれがある」として問題視し、駅構内での掲示を拒否した。この経緯がニュースで取り上げられたため、結果的に蘇民祭の知名度が全国的に上昇することとなった。後日、一連のテレビ報道による広告効果は約31億円近くになるという分析結果が放送調査会社・ニホンモニターより発表された。ポスターのモデルとなった男性は地元在住の会社員で、2007年(平成19年)の取主であるがマスコミの取材には困惑しつつも積極的に応じ「裸で騒ぐ祭りではないしイベントではない。そういうことを分かってくれる参加者や客が増えるのなら、地元の人でなくても大歓迎です」とコメント。この男性は2008年(平成20年)の祭りに際しては前年から就任している世話役に徹し、テレビカメラの前で裸を見せることは無かった。」
と話題になり超有名に。重文の仏像を見せてもらえば良かった。

同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 正法寺<br />南北朝時代の貞和4年(1348年)創建の曹洞宗のお寺。福井の永平寺、鶴見の総持寺に次ぐ格式の古刹。<br />日本一の大きさの萱葺き屋根を持つ本堂で知られる。<br /><br />惣門(重要文化財)<br />寛文5年(1665年)創建。自然石の石段がすごい。一段一段が高くて上るのが大変。ほとんどの方々は右手の坂道を上がります。<br />惣門全景<br /><br />

    正法寺
    南北朝時代の貞和4年(1348年)創建の曹洞宗のお寺。福井の永平寺、鶴見の総持寺に次ぐ格式の古刹。
    日本一の大きさの萱葺き屋根を持つ本堂で知られる。

    惣門(重要文化財)
    寛文5年(1665年)創建。自然石の石段がすごい。一段一段が高くて上るのが大変。ほとんどの方々は右手の坂道を上がります。
    惣門全景

  • 惣門を本堂側から見る

    惣門を本堂側から見る

  • 惣門入口脇のお地蔵さんと石塔<br />

    惣門入口脇のお地蔵さんと石塔

  • 本堂(法堂)<br />重要文化財。間口29.6メートル、奥行21メートル、高さ26メートルの大きさで文化8年(1811年)伊達家により再建されたもの。<br />左は霧雨煙る中の日本一の大きさの萱葺き屋根を持つ本堂全景<br /><br />

    本堂(法堂)
    重要文化財。間口29.6メートル、奥行21メートル、高さ26メートルの大きさで文化8年(1811年)伊達家により再建されたもの。
    左は霧雨煙る中の日本一の大きさの萱葺き屋根を持つ本堂全景

  • 下から見上げる巨大な萱葺き屋根。<br /><br />

    下から見上げる巨大な萱葺き屋根。

  • 開山堂から本堂の屋根を見る。屋根の紋様が良く分かる。

    開山堂から本堂の屋根を見る。屋根の紋様が良く分かる。

  • 本堂を行く僧侶達。この日は研修会の様なものが行われていたようで、各地から集まって修行をされていました。

    本堂を行く僧侶達。この日は研修会の様なものが行われていたようで、各地から集まって修行をされていました。

  • 本堂内部<br /><br />

    本堂内部

  • 釈迦涅槃図。江戸時代のもの。寺宝の一つ。<br />

    釈迦涅槃図。江戸時代のもの。寺宝の一つ。

  • 本堂左手の座禅堂<br /><br />

    本堂左手の座禅堂

  • 本堂右手の開山堂<br /><br />

    本堂右手の開山堂

  • 開山堂内部<br /><br />

    開山堂内部

  • 庫裏(重用文化財)<br />寄棟造り、萱葺き屋根の大きさは160坪。文化4年(1807年)の再建。寛政11年(1799年)の火災の出火場所で、この火災で大半の建物が焼失したのだそうです。<br /><br />

    庫裏(重用文化財)
    寄棟造り、萱葺き屋根の大きさは160坪。文化4年(1807年)の再建。寛政11年(1799年)の火災の出火場所で、この火災で大半の建物が焼失したのだそうです。

  • 庫裏内部<br />

    庫裏内部

  • 庫裏内部<br />びんずる様<br /><br />

    庫裏内部
    びんずる様

  • 囲炉裏

    囲炉裏

  • 土間<br />

    土間

  • 土間<br />

    土間

  • 鐘楼(市指定有形文化財)<br />庫裏の右手にあります<br /><br />

    鐘楼(市指定有形文化財)
    庫裏の右手にあります

  • 熊野大権現堂<br />本堂左手の山の中腹にあります。<br /><br />

    熊野大権現堂
    本堂左手の山の中腹にあります。

  • 三門跡<br />礎石だけが残っています。<br /><br />

    三門跡
    礎石だけが残っています。

  • 仏殿跡<br />礎石だけが残っています。<br />

    仏殿跡
    礎石だけが残っています。

  • 釈迦三尊座像<br />室町時代 明徳3年(1392年)のもので、県指定文化財。寺宝。表の襖は開いていませんでしたが、座敷横の襖が開いていましたので拝観させていただきました。仏殿本尊の釈迦三尊で、『正法寺什物帳』には常に筆頭に掲げられていて、正法寺の中心となる仏像であることを示しています。仏殿は寛政11年(1799年)の火災後再建されず、現在は本堂(法堂)西室中の上段の間に仮安置されています。中央は釈迦如来、向かって右が獅子座に乗る文殊菩薩、左は象座に乗る普賢菩薩です。明徳3年(1392)以降10年間に亘って正法寺関係の仏像を造り続けた仏師「立増」の作と伝えられています。<br /><br />

    釈迦三尊座像
    室町時代 明徳3年(1392年)のもので、県指定文化財。寺宝。表の襖は開いていませんでしたが、座敷横の襖が開いていましたので拝観させていただきました。仏殿本尊の釈迦三尊で、『正法寺什物帳』には常に筆頭に掲げられていて、正法寺の中心となる仏像であることを示しています。仏殿は寛政11年(1799年)の火災後再建されず、現在は本堂(法堂)西室中の上段の間に仮安置されています。中央は釈迦如来、向かって右が獅子座に乗る文殊菩薩、左は象座に乗る普賢菩薩です。明徳3年(1392)以降10年間に亘って正法寺関係の仏像を造り続けた仏師「立増」の作と伝えられています。

  • 正法寺の七不思議<br /><br />

    正法寺の七不思議

  • 正法寺の七不思議<br />子啼池

    正法寺の七不思議
    子啼池

  • 正法寺の七不思議<br />(右)片葉の葦(片方にのみ葉を付ける)と虎斑の竹(茎が虎模様)<br /><br />

    正法寺の七不思議
    (右)片葉の葦(片方にのみ葉を付ける)と虎斑の竹(茎が虎模様)

  • 正法寺の七不思議<br />文福茶釜<br />

    正法寺の七不思議
    文福茶釜

  • 桂の木

    桂の木

  • 境内の周囲は杉の大木<br /><br />

    境内の周囲は杉の大木

  • 黒石寺<br />帰る途中にある、天平元年(729年)創建の天台宗の古刹。<br />裸祭りの蘇民祭で有名なお寺だそうです。<br />その後話題となりましたのでこちらがメインかも。<br />

    黒石寺
    帰る途中にある、天平元年(729年)創建の天台宗の古刹。
    裸祭りの蘇民祭で有名なお寺だそうです。
    その後話題となりましたのでこちらがメインかも。

  • 本堂<br /><br />

    本堂

  • 鐘楼<br />

    鐘楼

  • 瑠璃壺川<br />蘇民祭の時、ここで水垢離をしてから、本堂と妙見堂を三巡するのだそうです。<br />裸男で有名になった場所です。<br />他の観光地との繋がりがないのでツアーのコースに組み込まれていないと思いますがぜひ立ち寄って頂きたいお寺2ヶ所です。<br />

    瑠璃壺川
    蘇民祭の時、ここで水垢離をしてから、本堂と妙見堂を三巡するのだそうです。
    裸男で有名になった場所です。
    他の観光地との繋がりがないのでツアーのコースに組み込まれていないと思いますがぜひ立ち寄って頂きたいお寺2ヶ所です。

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