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今回の出張もフィンランド、ロシア、ドイツ、インドを経由して最後の滞在地はいつもと同じシンガポールである。乗り継ぎ時間は19時間、夜行便の乗り継ぎはしんどいが、シンガポールは何度巡っても新しい発見がある。もちろんラウンジでゴロゴロしているわけにはいかない。<br /><br />シンガポールは多国籍民族の集合体で、イギリス連邦の加盟国であり、英語が公用語である。同時にカンポン・グラム(イスラム)、リトル・インディア(ヒンドゥー)、チャイナタウン(中国)は3大民族文化地区と呼ばれ、見事に共存している。この地区は恐らく20年以上前に訪れているはずであるが、当時はまだマレーシアもインドも中国も訪れたことがなかったため、その文化の特色はほとんど記憶に残っていない。ここ数年の間にこの3カ国を訪れる事ができて、3つの民族文化の特性を明確に区分できるようになった。あらためてこの文化地区を歩いて新たな発見があった。<br /><br />まず訪れたのはイスラム文化中心地、カンポン・グラムである。アクセスは空港からタナ・メラ乗換えでEW線の8駅目のブギス駅。ここから10分ほど歩くと、サルタン・モスクの黄金のドームが目に入る。<br /><br />もともとマレー系上級市民の居住地であった。その後1822年にアラブ系などイスラム系民族のコミュニティ地区として指定された。イスラムの国はトルコ、エジプト、イラク、パキスタン、UAE、マレーシアなどを訪れているが、ここカンポン・グラムにはその共通点と相違点がある。ここは非常に清潔でグローバルな、そして寛容なイスラム地区である。通常厳格なイスラム教国では異教徒のモスクの立入りは禁じられており、写真撮影などもっての他である。しかし、ここシンガポール最大のサルタン・モスクはすべてが自由である。そしてモスクに入るとニュージーランド人とイギリス人のガイドが案内してくれるという。スーツ姿の白人で、イスラム教徒の雰囲気はないが、日に5回の礼拝をする敬虔なイスラム教徒であるという。<br /><br />サルタン・モスクの周囲は、イスラム圏諸国のみやげ物店が並び賑やかである。トルコのガラス製品や、イランなどのじゅうたん、水タバコをすう喫茶店などの写真を掲載しておく。円高の影響で非常に安く感じる。カシミアのショールやスカーフなどインドよりも安く、みやげ物には最適でありいくつか買い込んだ。ちなみにシンガポールではカメラ屋も多く、明らかに日本より安い。買い得感がある。<br /><br />続いてリトル・インディア、地下鉄NE線のリトル・インディア駅からファーラーパークの間がインド人街である。インド帰りにわざわざ立ち寄る所ではないが、ここシンガポールのリトル・インディアはインドであってインドではない。スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院とスリ・ビーラマカリアマン寺院のヒンドゥー教寺院を訪れたが、清潔でゴミひとつ落ちていることはなく、何よりもここにはインドの寺院に立ち込めている異臭がない。またモスクと同様、自由に立ち入ることができ、写真撮影も自由である。周囲にいるのは明らかにインド人であるが、こざっぱりした服装の家族連れで、貧しい物乞いも野良牛もいない。<br /><br />なおリトル・インディアの中心地はムスタファ・センター、イスラム風の名称であるが、巨大なスーパーマーケットで、新鮮野菜から宝石、高級時計、カメラ家電機器などを販売しており、一見に値する。<br /><br />3大民族地区の最後はチャイナタウン、アクセスは地下鉄NE線のチャイナタウン、なおこの3大民族地区は近接しており、互いに入り混じりながら共存している。シンガポールのチャイナタウンはやはり清潔であり、しっかりと清掃管理されていることを除けば、世界中に存在するチャイナタウンとそれほど大きな差異はない。独特の喧騒の中に逞しいエネルギーを感じる。<br /><br />チャイナタウン駅を降りた瞬間、中華街の真っ只中である。チャイナタウン・ヘリテージチャイナタウン・コンプレックスを横切って約15分、唐王朝風仏教寺院の仏牙寺が目に入る。スリランカの仏陀の犬歯を祀る仏歯寺を訪れたが、この寺にも仏陀の歯が祀られている。<br /><br />ということで1日で3大民族文化地区を巡った。3つの独自の文化が共存し、シンガポールという強力な近代国家を形成していることはある面驚異的である。国際社会のリーダーとして責任を担う日本の、将来の目指すべき姿の一つとして、大いに参考にすべき国であると思う。<br />

多国籍国家シンガポール:マレー、インド、チャイナ3大民族文化地区を歩く

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2012/02/10 - 2012/02/10

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ハンク

ハンクさん

今回の出張もフィンランド、ロシア、ドイツ、インドを経由して最後の滞在地はいつもと同じシンガポールである。乗り継ぎ時間は19時間、夜行便の乗り継ぎはしんどいが、シンガポールは何度巡っても新しい発見がある。もちろんラウンジでゴロゴロしているわけにはいかない。

シンガポールは多国籍民族の集合体で、イギリス連邦の加盟国であり、英語が公用語である。同時にカンポン・グラム(イスラム)、リトル・インディア(ヒンドゥー)、チャイナタウン(中国)は3大民族文化地区と呼ばれ、見事に共存している。この地区は恐らく20年以上前に訪れているはずであるが、当時はまだマレーシアもインドも中国も訪れたことがなかったため、その文化の特色はほとんど記憶に残っていない。ここ数年の間にこの3カ国を訪れる事ができて、3つの民族文化の特性を明確に区分できるようになった。あらためてこの文化地区を歩いて新たな発見があった。

まず訪れたのはイスラム文化中心地、カンポン・グラムである。アクセスは空港からタナ・メラ乗換えでEW線の8駅目のブギス駅。ここから10分ほど歩くと、サルタン・モスクの黄金のドームが目に入る。

もともとマレー系上級市民の居住地であった。その後1822年にアラブ系などイスラム系民族のコミュニティ地区として指定された。イスラムの国はトルコ、エジプト、イラク、パキスタン、UAE、マレーシアなどを訪れているが、ここカンポン・グラムにはその共通点と相違点がある。ここは非常に清潔でグローバルな、そして寛容なイスラム地区である。通常厳格なイスラム教国では異教徒のモスクの立入りは禁じられており、写真撮影などもっての他である。しかし、ここシンガポール最大のサルタン・モスクはすべてが自由である。そしてモスクに入るとニュージーランド人とイギリス人のガイドが案内してくれるという。スーツ姿の白人で、イスラム教徒の雰囲気はないが、日に5回の礼拝をする敬虔なイスラム教徒であるという。

サルタン・モスクの周囲は、イスラム圏諸国のみやげ物店が並び賑やかである。トルコのガラス製品や、イランなどのじゅうたん、水タバコをすう喫茶店などの写真を掲載しておく。円高の影響で非常に安く感じる。カシミアのショールやスカーフなどインドよりも安く、みやげ物には最適でありいくつか買い込んだ。ちなみにシンガポールではカメラ屋も多く、明らかに日本より安い。買い得感がある。

続いてリトル・インディア、地下鉄NE線のリトル・インディア駅からファーラーパークの間がインド人街である。インド帰りにわざわざ立ち寄る所ではないが、ここシンガポールのリトル・インディアはインドであってインドではない。スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院とスリ・ビーラマカリアマン寺院のヒンドゥー教寺院を訪れたが、清潔でゴミひとつ落ちていることはなく、何よりもここにはインドの寺院に立ち込めている異臭がない。またモスクと同様、自由に立ち入ることができ、写真撮影も自由である。周囲にいるのは明らかにインド人であるが、こざっぱりした服装の家族連れで、貧しい物乞いも野良牛もいない。

なおリトル・インディアの中心地はムスタファ・センター、イスラム風の名称であるが、巨大なスーパーマーケットで、新鮮野菜から宝石、高級時計、カメラ家電機器などを販売しており、一見に値する。

3大民族地区の最後はチャイナタウン、アクセスは地下鉄NE線のチャイナタウン、なおこの3大民族地区は近接しており、互いに入り混じりながら共存している。シンガポールのチャイナタウンはやはり清潔であり、しっかりと清掃管理されていることを除けば、世界中に存在するチャイナタウンとそれほど大きな差異はない。独特の喧騒の中に逞しいエネルギーを感じる。

チャイナタウン駅を降りた瞬間、中華街の真っ只中である。チャイナタウン・ヘリテージチャイナタウン・コンプレックスを横切って約15分、唐王朝風仏教寺院の仏牙寺が目に入る。スリランカの仏陀の犬歯を祀る仏歯寺を訪れたが、この寺にも仏陀の歯が祀られている。

ということで1日で3大民族文化地区を巡った。3つの独自の文化が共存し、シンガポールという強力な近代国家を形成していることはある面驚異的である。国際社会のリーダーとして責任を担う日本の、将来の目指すべき姿の一つとして、大いに参考にすべき国であると思う。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
4.0
グルメ
4.5
ショッピング
4.5
交通
4.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
25万円 - 30万円
交通手段
鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
航空会社
シンガポール航空
旅行の手配内容
個別手配
  • ブギス駅の地上にある活気に満ちたアーケード街

    ブギス駅の地上にある活気に満ちたアーケード街

  • アラブ・ストリートとサルタン・モスク

    アラブ・ストリートとサルタン・モスク

  • サルタン・モスクの黄金のドーム

    イチオシ

    サルタン・モスクの黄金のドーム

  • サルタン・モスクの内部

    サルタン・モスクの内部

  • サルタン・モスクの内部とニュージーランド人のガイド

    サルタン・モスクの内部とニュージーランド人のガイド

  • サルタン・モスク内部の礼拝スペース

    サルタン・モスク内部の礼拝スペース

  • サルタン・モスク横の劇場のダンサー達

    サルタン・モスク横の劇場のダンサー達

  • ブシュラ・カフェとサルタン・モスク

    ブシュラ・カフェとサルタン・モスク

  • 水タバコをたしなむ若者たち

    水タバコをたしなむ若者たち

  • トルコ製のガラス製品の店

    トルコ製のガラス製品の店

  • ペルシャ、パキスタンの絨毯の店

    ペルシャ、パキスタンの絨毯の店

  • アラブ人街の風景

    アラブ人街の風景

  • リトル・インディアに移動してスリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院を訪れる

    リトル・インディアに移動してスリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院を訪れる

  • スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院の内部も清潔である

    スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院の内部も清潔である

  • スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院のヒンドゥー教の神像

    スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院のヒンドゥー教の神像

  • スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院入り口のゴープラムと象

    スリ・スリニヴァサ・ペルマル寺院入り口のゴープラムと象

  • リトル・インディアの中心地のムスタファ・センター

    リトル・インディアの中心地のムスタファ・センター

  • リトル・インディアのガネーシャ

    リトル・インディアのガネーシャ

  • スリ・ビーラマカリアマン寺院

    スリ・ビーラマカリアマン寺院

  • スリ・ビーラマカリアマン寺院のゴープラム

    スリ・ビーラマカリアマン寺院のゴープラム

  • スリ・ビーラマカリアマン寺院の内部

    スリ・ビーラマカリアマン寺院の内部

  • スリ・ビーラマカリアマン寺院参りをするヒンドゥー教徒たち

    スリ・ビーラマカリアマン寺院参りをするヒンドゥー教徒たち

  • スリ・ビーラマカリアマン寺院の踊るシヴァ神

    スリ・ビーラマカリアマン寺院の踊るシヴァ神

  • リトル・インディアのアーケード

    リトル・インディアのアーケード

  • 地下鉄チャイナタウン駅の入り口

    地下鉄チャイナタウン駅の入り口

  • チャイナタウン駅の地上の賑わい

    チャイナタウン駅の地上の賑わい

  • チャイナタウン独特の町並み

    チャイナタウン独特の町並み

  • 提灯や草履などを売るみやげ物店

    提灯や草履などを売るみやげ物店

  • 「世界最大のコイン」とある

    「世界最大のコイン」とある

  • 仏牙寺の樹木の福の飾り

    仏牙寺の樹木の福の飾り

  • 仏牙寺の側面

    仏牙寺の側面

  • 仏牙寺のファサード

    仏牙寺のファサード

  • 仏牙寺の入り口

    仏牙寺の入り口

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