2012/01/21 - 2012/01/23
266位(同エリア552件中)
チョコさん
・香港から2泊3日
・ちょうど旧暦の大晦日に訪れたため、立園など一部観光地は休園していました。普段は入れる望楼の中も見ることはできませんでした。ただ他の観光客は2,3組しかいなく、ゆったりと静かに見学することができました。生憎の雨で写真写りはよくないですがオススメの場所です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 1.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
1日目
香港のチュエンワン西からバスで開平まで約3時間半。
行きは春節の特別料金のため240香港ドル。
帰りは通常通り150香港ドル。
行きは満車でしたが、帰りは6人ぐらいしか乗っていませんでした。 -
5時過ぎに開平の祠義バスターミナルに到着。
ここからバイクタクシーで10分くらいでホテルに到着。
泊まったのは『開平海倫堡大酒店』
いちお4星で、ツイン(朝食つき)1部屋300人民元。
建物はスペイン風でおしゃれ。
ただ開業3年目ですでに廃墟化・・・。
外の売店はテナント募集の張り紙が風になびき、
ホテル内の水療会(スパ)はがらんどう。
私たち以外のお客さんは多くても4〜5組ほどのようでした。
春節前のオフシーズンってこともありますが。 -
部屋は広々。
ベッドは固め。
ベランダからは川を挟んで対岸のマンション郡が見えます。
スタッフは親切。
値段相応かと思います。
可も不可もない感じ。
ただ街の中心部からは若干離れていて、
徒歩では行けません。タクシーで10分ほど。
ホテルに1件レストランはありますが、周りに飲食店がないため若干不便。 -
部屋のベランダからの眺め。
-
2日目
タクシーを10時〜4時まで貸切。
大晦日とのこともあり、みんなふっかけてきます。
380人民元で妥協。
結果的に親切な運転手さんで村のガイドもしてくれたのでよかったです。
最初に行ったのが『自力村』
この村の名前の由来は「自力更生」
なんとも立派な由来です。
ここでは村人の男性がガイドをしてくれました。
15棟の望楼と平屋建ての住居が田んぼを挟みながらポツポツと建っています。 -
日本のしめ縄に似たお正月飾りです。
各住居の入り口に飾ってあります。
ミカンとネギ、サラダ菜を縄で括って吊り下げてあります。 -
各住居の入り口上の壁画。
鳥や花、松が非常に立体的で見ていて楽しいです。
他の村では獅子や麒麟もありました。 -
村内の風景。
開平にはおよそ1800棟の望楼が現存しています。
望楼とは、3〜5階建ての棟のような建物のこと。
折角なので、望楼についてお勉強してみました。
ちょっと長いですが・・・。
歴史
望楼は明朝後期(16世紀)にはすでに存在していました。
盛んに建てられるようになったのは19世紀末〜20世紀始め。
19世紀末というのは海外に出稼ぎに出ていた華僑が資産を蓄え、故郷の開平に錦を飾り始めた頃。華僑とは1840年のアヘン戦争以降、清朝政府による統治が人々の生活を困窮させたたため、多くの人々が海外に出稼ぎに出たことがルーツ。
当時、開平は水陸の交通の要所で治安が非常に悪く、盗賊が多発しました。加えて数ヶ月に一度はひざ下ほど水に浸かる洪水が発生する土地でした。
このため、盗賊が来ても村民の安全を守りることができる堅牢な住居、洪水による浸水でも問題のない高さがある住居が必要でした。
そこでアメリカや英国、フランスなどで蓄財した華僑は、故郷に西洋風の堅牢な住居を建て始めました。フランスから設計図を持ち帰りこれに高さと鉄扉などを加え、英国製のセメントを利用してこの地方独特の優雅さと堅牢さを併せ持った望楼を建てたのです。
これら望楼は建築方法によって4つに分けられます。
『石楼』
文字通り石で建てた望楼。骨組み部分に木を使用しているので火事に弱い。全体の0.5%(10棟)と非常に少ない。
『ハン土楼』
泥で作った望楼。雨風にも十数年耐える。全体の5.5%(100棟)。
『青レンガ楼』
レンガで建てた望楼。通常のレンガよりも長い時間をかけて冷やしてあるので強度が高い。全体の13.6%(249棟)
『混凝土楼』
英国から輸入したセメントを使用。英国人の頭髪が赤かったことから「紅毛泥」と呼んでいました。当時は中国国内にセメントの製造技術がありませんでした。骨組みは鉄筋なので望楼のなかでもっとも強度が高く、火事にも強い。全体の80.4%(1474棟)。建設期間は1〜2年ほど。
現存する望楼の62%が通常の住居『居楼』として使われていました。
主に裕福な華僑が自らの資金のみで建てました。居住性を高めるため比較的大きく、豪華な装飾を施してあります。往々にして村のシンボルになっています。
他に、『衆楼』と呼ばれ、村人が資金を出し合って共同で建てたものもあります。各家族に1部屋が与えられ、盗賊が襲ってきた場合や洪水が発生した場合に非難するために使用しました。開口部を狭くすることで防御性を高め、装飾性は低いです。望楼のなかで最も早く誕生したタイプです。全体の26%を占めています。
そして『更楼』と呼ばれる見張台として使用される望楼もあります。村の入り口や川岸など視界の開けた場所に建ち、村の周りを監視、盗賊が迫って来た際にはここから警報を発していました。他の2つの望楼に比べて最もあとに出現したタイプです。現存する望楼の12%を占めます。 -
大晦日とのこともあり、村内の観光客は私たちを含めて3組ほどでした。
村民も3,4人しか見かけませんでした。
現在では望楼に住んでいる人はいないとのこと。
みな望楼の横に建っている平屋に住んでいるようです。
望楼は壁が30センチ以上あるため、夏は涼しく冬も寒さを防いでくれるとのことですが、不便なんだそうです。
3,4階建てのため階段の上り下りが大変で、1階当たりの面積が狭いため使い勝手が悪いようです。それに今では川の氾濫対策もしっかりしているため、浸水することはないそうです。 -
平屋と平屋の間の小道。
昔の世界に繋がっていそうで素敵です。 -
入り口上部のレリーフ。
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森の中にたたずむ望楼
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『赤坎古鎮』
大正ロマンを感じさせる古い町並み。
映画の撮影にもよく使われるそうです。
今では公共住宅のようになっているそうで、家を持っていない人が借りてすんでいるそうです。 -
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映画撮影の際に書かれた文字がそのまま残っている。
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川に浮かぶ小船。
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お昼ごはんです。
おじさんが土鍋ご飯を炊いています。
この土鍋に入れる具を選ぶことができます。 -
土鍋ご飯を炊いている釜の下でぬくぬくしている猫。
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魚団子と青菜のスープ。
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土鍋ご飯。熱々でおこげがおいしいです。
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わさおのようなワンちゃん。
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食事後は『馬降龍望楼郡』へ。
私が一番気に入った場所です。
森の中に望楼がたたずみ、神秘的です。
カンボジアのベンメリア遺跡で味わったようなワクワク感を感じます。 -
村の大通りに面したところには平屋建て住居で、望楼はたいてい村の後ろの森のなかに建っています。平屋建て住居のほうが先に建てられ、土地がなかったため望楼は村の後方に建てられました。
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竹林です。とても清涼感があります。望楼と望楼の間はこのように竹林や森の小径で繋がっています。
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今は誰も人が住んでおらずひっそりとしています。持ち主の華僑は海外に住んでいて、管理を村の管理事務所に任せているそうです。私たちが行ったときは無理でしたが、普段は中も見学させてくれます。
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村の大通り。毛沢東時代のスローガンがうっすらと壁に残っています。
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獅子のレリーフ。
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平屋の間の小径。
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村の入り口。とてもかわいい望楼です。
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望楼の後ろに備えてありました。村の数箇所で女性が鶏や果物を供えて、爆竹を鳴らしているのを見ました。爆竹はきっと厄払いのためです。
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よく見えませんが、この後ろの建物が教会のような西洋風の造りですばらしいです。
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この竹林の後ろにも望楼があります。
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平屋の住宅の中です。
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この望楼は夜住民が寝るために使うそうです。昼間は各々の平屋住居で過ごして、夜は村人がみなここで寝ていたそうです。
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『錦江里瑞石楼』です。
こちらの村も平屋建て住居郡の後ろにドーンと大きな望楼が3棟建っています。それまで見た望楼のなかでもっとも装飾が優れて、高さもありました。 -
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最後に『周文雍、陳鉄軍烈士陵墓』を見学しました。
日本軍による銃撃の跡が数箇所残っています。
かなり大きな穴が開いていますが、これでも残っていたとは望楼の堅牢さを感じます。
この横に流れる河を下って日本軍が撤退しようとしていたところを、地元の自警団に攻撃され、怒った日本軍の本体から反撃を受けたそうです。そのときに、7人の勇士がこの望楼に立て籠もって日本軍と戦ったそうです。
チャーターしたタクシーの運転手さんは撤退しようとしていた日本軍を攻撃しちゃって、「不好意思(恥ずかしいよ)」と言っていました。こんなこと言う中国の方は初めてです。おもしろい運転手さんでした。 -
最後に旧正月の飾り。ミカンが沢山です。
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