急行きたぐに

2012/01/13 - 2012/01/14

この春で廃止となる「急行きたぐに」。
今まで2度、乗った事があるだけなので記念に乗ってきました。

夜行列車は、川端康成「雪国」のイメージがあります。
「雪国」と言えば、川端康成より訳者のエドワード・ジョージ・サイデンステッカー教授の方を思い浮かべてしまいます。
（教授の雪国は、まさしく偉業です）
そんな夜行列車、郷愁があるのに次々と廃止されるのは残念です。
夜行列車/ムーンライト、ドリームつばめ・にちりんも消えてしまったし、これも時代なのでしょうか。
（ｶｼｵﾍﾟｱ・ﾄﾜｲﾗｲﾄはイベント列車であり、元来の寝台車とは言えません）

エリア 富山市(富山)

• 交通手段: JR特急

まずは大阪駅で入線待ち。
列車式3段寝台なんて、居住性の悪さから誰でも寝られるというものではありません。
発想元は潜水艦か軍艦なのでしょう。

やはり、痛んでます。
初めて583系寝台車を利用したのは明星でした。
この頃はピカピカだったのに。

この、カーブで先頭車が見えるアングルが、お気に入り。

金沢到着。
2年後は新幹線が来ます。

真冬の深夜らしく人影のないホーム。
人影のない、ひっそりとした深夜のホーム、これこそ夜行列車ならではの風景。

きたぐには今後、季節列車として復活予定だそうです。
でも、定期ダイヤでなくては面白くありません。

時間調整で止まると、カメラを持ったテツが降りてきます。
廃止間近であり週末でもあったので、もっとテツが来てると思っていたのですが。

以前は、こんなマークなかったなぁ。

必要もないのに表示を見てしまいます。
（これは金沢駅ホーム）
急行自体が少なくなってしまいました。

余命僅かな「きたぐに」。
記念乗車する乗客は少なかったです。
やっぱり最期でないと盛り上がらないのでしょうかね。

富山駅で下車、列車は新潟へ。
途中下車してしまうのは心残り。
富山は降りても何もないし寒いだけ。
そのまま金沢へ戻りました。

古い車両らしく灰皿が残ってます。

「夜の底が白くなった」と雪国にあります。
以前、シュプール号で時間調整のため田舎駅に長時間停車。
そのとき、周囲の景色を見たら確かに「夜の底が白くなった」ました。

元来は三段式寝台の下段なので珍妙な形の座席です。
無機質で風情が有りませんね。
おまけに減光しないので落ち着きません。