寝台特急『Tisza号』でブダペストからリヴィウへ1日目　往路

2012/01/04 - 2012/01/07

寝台特急『Tisza（ティサ）号』で、ブダペストから『埋もれた宝石』と言われるウクライナのリヴィウへ行ってみました。ブダペストで復路の寝台チケットが買えず、帰ってこられなくなる危機に！そんな中、１月のクリスマスのリヴィウを、楽しんできました。

エリア リヴィウ(ウクライナ)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 2.0
• 交通: 2.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

出発の1週間程前に、ブダペスト南駅国際線チケット売り場で、チケットを購入。

ブダペスト−リヴィウ往復乗車券と往路の寝台券のみ購入できました。
もちろん、復路の寝台券も買いたかったけど、『ここでは買えないので、リヴィウに到着したらすぐに買うように』と言われました。
一抹の不安はありましたが、このルート混んでいるとは思えないので、だいじょうぶかな〜とのんきに考えていました。

ブダペスト−リヴィウ往復乗車券：１人 17,200Ft＝56.40ユーロ
往路寝台券：１室２ベッド 14,030Ft＝46ユーロ

ブダペスト東駅より出発

ブダペスト18:40発モスクワ行きNO.16列車

ブダペスト18:40発モスクワ行きNO.16列車

１車両に１人ずつ担当の車掌さんがいます。わたしたちの担当は、白いダウンの若い車掌さん。

わたしたちの寝台室のある車両の廊下。

大人１人が通れるくらいの狭い廊下。

こちらが、わたしたちの寝台室の428号車の?室。
42,46席と番号が飛んでいるけど、この２席が同じ部屋。

寝台室内。こちらも思っていたより狭目。

このエンジ色の布の下が、テーブル兼洗面台。

テーブルとしても使え

ふたを開けると、洗面台が出てきます。

電気のスイッチや車掌さんを呼ぶボタン

電気シェーバー用の電源。PCをつないでみたけど、使えませんでした。近所の部屋の人のまねをして、廊下の電源を借りていたら、注意されました。

乗車して間もなく、寝具セットが配られました。

寝具セットには、シーツ2枚、布団カバー1枚、枕カバー1枚、タオル、布巾、ポケットティッシュ、ウェットティッシュが入っていました。

トイレは、ビオなので、紙は流さずゴミ箱に入れるようにとロシア語？ウクライナ語？とジェスチャーで言われました。

税関申告書も配られました。ロシア語・ウクライナ語・ハンガリー語から選ぶように言われたので＾＾；ハンガリー語にしておきました。
地球の歩き方に、税関申告書記入例があるので助かります。

お隣の部屋のウクライナ人女性たちは慣れていて、発車前にベッドメーキングを終えていましたが、わたしたちは動き出してから始めたら、かなりの揺れでけっこう大変でした。

上段は、狭いのに転落防止ロープもなく、かなり危険な感じでしたA＾＾；

0時半頃ハンガリー側のパスポートコントロールがやって来て、パスポートを持っていき、20〜30分後にスタンプが押され戻ってきました。

国境を超えウクライナ領内に入ってすぐのChop（チョップ）駅の台車交換場。ハンガリーからロシアへ入るところで、線路が標準軌から広軌へ変わるので、台車交換という作業がありました。このため２〜３時間停車。

外側の線路が広軌で、内側が標準軌。

2時過ぎに車掌さんが、『もうすぐパスポートコントロールの係官が来るから』と電気をつけていき、2時半頃に係官がやってきて、パスポートを持って行き、4時半ころにスタンプが押され戻ってきました。
前回キエフに行ったところの下にスタンプが押してありました。

3時頃には、税関職員もやってきて、税関申告書を回収していきました。

車窓からの朝日

車掌さんにお願いすると、いつでもコーヒーか紅茶が頼めます。
コーヒー１杯：150Ft

車両の廊下に貼ってあった時刻表

定刻にリヴィウ駅に到着

ロシア国鉄のロゴの入った車両も、なかなかおしゃれ。

ウクライナ正教のクリスマスは、１月だと聞いていましたが、やっぱりクリスマスの時季でした。翌日の1月6日が、今年のクリスマスイヴでした。

リヴィウに着いたらすぐに、復路の寝台券を買うように言われていたので、チケット売り場へ。

チケット売り場の矢印通りに進んだつもりが、みつからず、窓口を見下ろせるような所に来てしまいました。

ちょっと迷いながら、国際線のチケット売り場の窓口20にたどり着きました。翌日1月6日の寝台特急Tisza（ティサ）号の寝台券を買いたいと言うと・・・。

なんと『1月12日の木曜日まで、開いている部屋はありません！』ときっぱり。
Tisza号でなくてもいいので、ブダペストへ帰れるチケットがほしいと言うと、『ブダペスト行きは、1日に1本21：20の列車だけ』とのこと。

しかもそのチケットは、今ここでは買えず、翌日の17：00に2番窓口で買うようにと。念のため2番窓口にも行ってみると、明日ここへくるようにと。

なんだか、いつブダペストに帰れるのかわからない雰囲気になってきました＞＜；

20番窓口のあるホール。
だった広くがら〜んとしていました。

リヴィウ駅

この旅行記へのコメント （4）

• utamiumiuさん 2012/01/16 12:33:59

  初めまして。utamiumiuです

  度々のご訪問、そして投票をありがとうございます。
  
  夜行列車で隠れた美しい街へ気軽に行かれるなんて羨ましいかぎりです。
  私はどちらかというと乗り鉄女なので夜行寝台の写真を見るだけでもう心ここにあらずになってしまいました。
  
  私ができるのはせいぜい北海道までの北斗星くらいなので。
  異国情緒満点の夜行列車の旅を見せてくださってありがとうございました。
  
  オペラ座の美しいこと！しかも「愛の妙薬」をやっていたなんて！
  私だったら当日チケット即買いしちゃいます。
  お写真を見てレポートを読みながら「人知れぬ涙」（愛の妙薬の有名なアリア）が脳内を駆け巡りました（笑）
  

  *JY*さん からの返信 2012/01/26 22:59:12

  RE: 初めまして。utamiumiuです

  utamiumiuさん、はじめまして。
  
  フランスの田舎に興味があって、たびたびおじゃましました。
  アルザス地方や、コルマールに興味があります。
  かわいらしい街ですよね。
  
  日本だと体験できない列車での国境越えが気軽にできるのは、とってもうれしいです。
  幼児のころから日本の夜行列車に乗っていたので、夜行列車って今でもなんだかわくわくします。
  北斗星もいつか乗ってみたいです。
  
  愛の媚薬、やっぱりみますよね。
  オペラは、３〜４作品見てちょっとまだ難しいな〜と。
  最近は、オペレッタの方が気に入っています。
  ロシア・ウクライナでは、バレエがみたいな〜と思っていたので、
  オペラは、見送ってしまいました。　*JY*
  
  > 度々のご訪問、そして投票をありがとうございます。
  >
  > 夜行列車で隠れた美しい街へ気軽に行かれるなんて羨ましいかぎりです。
  > 私はどちらかというと乗り鉄女なので夜行寝台の写真を見るだけでもう心ここにあらずになってしまいました。
  >
  > 私ができるのはせいぜい北海道までの北斗星くらいなので。
  > 異国情緒満点の夜行列車の旅を見せてくださってありがとうございました。
  >
  > オペラ座の美しいこと！しかも「愛の妙薬」をやっていたなんて！
  > 私だったら当日チケット即買いしちゃいます。
  > お写真を見てレポートを読みながら「人知れぬ涙」（愛の妙薬の有名なアリア）が脳内を駆け巡りました（笑）
  >

• worldspanさん 2012/01/09 08:04:35

  ティサ号は結構変わりましたね！

  こんにちわ
  96年にティサ号をキエフから乗ったことがあるのですが、車内はかなりきれいになってますね！。私が乗った時には写真のようなアメニティーはなく、車内で毛布代を車掌に直接支払い、毛布をもらってました。
  　当時は2300万カルボバネツ（当時二人で70ドル）でキエフからブダペストまでチケットを購入できました（昔はウクライナの通貨はグリブナではありませんでした）。続きを楽しみにしています！

  *JY*さん からの返信 2012/01/17 06:56:34

  RE: ティサ号は結構変わりましたね！

  worldspanさん
  
  こんにちは。
  
  '96年に、Tisza号に乗られたんですね。旅行記あるかな〜と見に行ったのですが、ないようで写真が見られなかったのが、ちょっと残念でした。その当時、どんなだったかとっても興味があります。
  
  その当時は、毛布も配布されず、有料で借りに行くシステムだったんですね。ずいぶんよくなっているんですね。
  
  worldspanさんが行かれた時は、通貨もグリブナの前の通貨だったんですね。今の値段も安いと思いましたが、2人で70ドルはさらに安いですね。
  
  ハンガリーのマーチャーシュ教会での挙式など、興味深い旅行記がたくさんあるので、フォローさせてもらいました。よろしくお願いします。　*JY*
  
  > こんにちわ
  > 96年にティサ号をキエフから乗ったことがあるのですが、車内はかなりきれいになってますね！。私が乗った時には写真のようなアメニティーはなく、車内で毛布代を車掌に直接支払い、毛布をもらってました。
  > 　当時は2300万カルボバネツ（当時二人で70ドル）でキエフからブダペストまでチケットを購入できました（昔はウクライナの通貨はグリブナではありませんでした）。続きを楽しみにしています！