2009/01/31 - 2009/02/21
81位(同エリア218件中)
yujiさん
前年に待望のタイ訪問を果たし今回はマレー鉄道に乗ってシンガポールを目指すべく再びバンコクに降り立った。
仕事柄この時期極端に仕事が減るためサラリーマンでありながら3週間の長期休暇を頂いた。
うちの会社で冠婚葬祭怪我病気以外で3週間の休みを取る者は過去にも前例がないと思うが・・・
いつものことだがガイドブックを持たずに旅に出た。
1日目
成田〜バンコク
5日目〜6日目
バンコク〜ペナン島
9日目
ペナン島〜キャメロンハイランド
10日目
キャメロンハイランド〜クアラルンプール
13日目
クアラルンプール〜シンガポール
15日目
シンガポール〜プーケット
18日目
プーケット〜バンコク
22日目
バンコク〜成田
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
次の目的地のキャメロンハイランドを目指してバトゥーフェリンギの宿を午前に出発し、来た道をそのままバタワースまで戻った。
昼に駅に到着し南に行く列車の時間を確認すると夜9時まで無いというので『やっちゃった^^;』と思いながら表に出るとすぐとなりに高速バスターミナルがあり、近くにいた係りの人に聞いてみると
『イポー行きのバスがもう出る』というのでキャメロンハイランド行きのバスの有無も確認せず慌てて飛び乗った。
イポーがキャメロンハイランド近くの大きな都市というのは分かっていたのでそこまで行けば次のバスは見つかるだろうと。
が・・・イポー行きのバスが途中で調子悪くなり修理するためパーキングエリアで足止めに。
バス代13.90リンギット -
パーキングエリアの売店
みんな慣れた感じでのんびり待っているので 『こういうハプニングもありかな』 とこちらもそうした。 -
冷たいチャイを手に修理中のバスの前で。
どうやらギアチェンジのためのシフトレバーの結合部がゆるんでいるらしかった。
2時間ほどで修理を終えバスは再び南下した。 -
イポー郊外のメダンゴペンバスターミナルには午後6時頃に到着しキャメロン行きのバスのチケットを購入し出発までしばらく待機。
バス代9.10リンギット -
1時間ほどで出発。
-
バスは21時くらいにキャメロンで1番大きな町タナラタの真っ暗なバスターミナルに到着。
バスを降りたところに宿の客引きが数人いてその中の1番安い15リンギットの宿に決めた。
その後、遅い夕食に出掛けインド料理屋でタンドリーチキンカレーセットを頼んだ。
食事をして戻った宿は今回の旅で最も安い宿であった。
・・・が失敗であった。
キャメロンは標高が1500mと高く朝晩はかなり冷え込むのだが宿代をケチった為に暖房なしの部屋で薄いブランケット1枚にTシャツ短パンで眠ることになったが寒さのあまり寝付けず悲しい気持ちで朝を迎えた。 -
翌朝は部屋に居たくなかったので早々と朝食に出掛け暖かい物を飲んで暖を取って、昨夜降りたバスターミナルに戻り今日の午後発のチケットを予約した。
クアラルンプール直行のつもりが既に空きがなくて仕方なく再度イポーに戻ることに。 -
実は今回の旅のメインの目的は1967年にここキャメロンハイランドで突如失踪したジムトンプソンの当時の別荘を見に行くことだった。
当時、この事件を題材に書かれた松本清張の小説の中の略図を片手に現地では有名な場所であろうという思いで1時間くらいでたどり着ける距離と踏んで散歩がてら何の確信もなく歩いて現場を目指した。 -
30分ほど歩いてこの辺りでは有名なゴルフ場にたどり着き最初に道を聞いたのはなんと日本人であった。
この辺りはリタイアした日本人に人気の避暑地らしい。
この人に聞くとそれは先ほどまでいたタナラタの方のホテルであり、まもなく友達が車で迎えに来てタナラタ方向に行くというので乗せて頂いた。
近くで降ろしてもらいそのホテルを見つけ、聞いたがそこではなくやはりゴルフ場近くのホテルだという。 -
2度手間だがそこまでまた歩き聞いてみると違っていた。
ここからはその小説の略図と自分の勘で歩いたがどこにも看板などはなく1本道をさらに10分ほど歩いたところにブリンチャン警察署があり、ここならと思い聞いてみたが署長始め周りの誰も知らなかったがせっかく来たのだからと署長直々に『今、君が尋ねたことを日本語で書いてくれ』とよく分からないがA4くらいの紙とペンを渡されたので楷書で書き置いてきたがもし今でも大事に残されてたらうれしいが・・・
警察を出て方向的に合っているであろう、わき道を進んでみた。
舗装された道を30分ほど歩くと
その先ヘアピンのように曲がって大きな道に戻るような舗装道路のルートと
真っ直ぐではあるが鬱蒼とした木に囲まれた砂利道があり立ち止まって考えていると、わき道に入ってから初めて車とすれ違ったので手を挙げて聞いてみるとクアラルンプールから観光で来た4人家族で当然それは分からなかった。 -
こちらが困っていると『街まで行くが乗っていくか?』というので半分あきらめていたし疲れていたこともあり乗せてもらうと、通りに出るところの小さな店で車を止め運転していた旦那さんが店の人に聞いてくれた。
するとやはりさっきの坂の上らしいので車はもう1度そこまで戻ってくれた。
あまりの親切心にうれしくなり何も出来ないがお礼を支払おうと申し出たがそれは丁重に断られ、その代わり日本の穴の開いたシルバーの硬貨が欲しいと言われた。
が、わずかしかなかった大きな硬貨は他で配り切ってしまい1円玉しか残ってなかった。
札入れを見るとピン札の千円札があったので差し出すと
『これは高価ではないのか?』というので間髪入れず
『そうでもない』
とても親切なタクシーだと思えばそうでもないし、そうでなくても気持ちよく渡せた。
その家族と別れた後、砂利道を200mくらい進むと道端でバイクにまたがる人を見つけたので聞いてみるとやはり分からないと言いバイクに乗れと言うのでまたがるとすぐ先のわき道に入りすぐのいちご農園に着いた。
その彼が働いているであろうビニールハウスに案内され美味しそうないちごをいくつももぎっては僕にくれた。
『もうお腹いっぱい、ありがとう』
というと早口の英語で聞き取れなかったがバイクに乗れという。
僕の質問の心当たりのある場所か分かる人のところに連れて行ってくれるかと思ったが彼が普段、使用人として働いているか、住まわせてもらっているであろう高台の1軒家のガレージだった。
おそらくお昼を一緒に食べようということだったのだろうが自分にはそれほど時間がなかったのだが、すぐに帰るとは言えずほんの少しだけ持て成しを受けて事情を説明して先ほどの場所まで送ってもらった。
バングラデシュ出身で出稼ぎに来ている好青年だった。
ゲスな話だが収入を聞いてみると月3000リンギットだという。
頭の中で計算して『えっ』て思って、も1度聞いたがそうだという。
こちらの聞き違いか、向こうの計算違いかと思ったが相場を知らないのでなんともいえない。 -
バングラデシュの彼にお礼とさよならを言って別れた。
あせりながらその先を急ぐとやっと見つけた小さな看板・・・というより表札《 ← Moon Light Bungalow 》
さらに行くと手前にSun Light Bungalowがありその奥の1番高台にそれはあった。
車が入れないように鉄製のゲートがあったがそれを跨いで中に入った。
テニスコートより少し大きい芝生の敷地にその建物はあった。
うれしいと同時に本当にこの別荘がそれなのか確かめる術がないまま写真を撮り、帰り道を急いだ。
(後日、日本に戻ってからジムトンプソンの伝記本を読んだら白黒だがほぼ同じ構図で取られた写真が載っていてとてもうれしかった) -
タナラタまで歩いていくつもりで急いだが表通りでたまたまタクシーが通りかかったので手を挙げると停まったので『タナラタ 7リンギット OK? 』で交渉がまとまったがなぜ7リンギットで交渉したのか根拠があるはずだが今ではどうしても思い出せないが金額だけはなぜか覚えている。
そうしてインド系のおじいさんの運転する車に乗り込むと助手席ととなりに子供が・・・
『これってタクシー?』 おじいさんに確認すると
『そうだよ』 と
回送中だったのか、普段から孫を乗せて仕事をしているのか分からなかったが、かわいらしかったので写真を撮らせてもらうと女の子に睨まれてしまった。 -
となりの男の子はにっこり納まってくれた。
タクシーのおかげで無事、2時半出発のバスに間に合った。 -
本当は宿を替えてもう1泊くらいしてもよかったが昨夜の悲しい気持ちが勝ってしまいキャメロンを出ることにした。
帰りのイポーまでの道は延々下りなのだがバスは尋常でない勢いで坂道を下っていった。
ドライバーはいつものことだと思うが万が一のことで日本のニュースに名前が出るのは恥ずかしいのでもしもの横転に備えて肘掛けをしっかり掴み絶叫マシンを楽しんだ。 -
バスは無事、イポー郊外メダンゴペンに到着。
クアラルンプール行きのバスの待ち時間が4時間あった為、イポー市内に路線バスで観光に向かった。
バスは中心地?のメダンキッドに到着したが当然、地理は一切分からず観光案内所も無い為、道に迷わないように散策を始めた。 -
1時間以上歩いてみたがこれといって目立った物はなく市内のバスターミナルに戻って路線バスでメダンゴペン高速バスターミナルを目指した。
-
が・・・またやってしまった。
てっきり高速バスターミナル行きだと思っていたがおそらくバスターミナル近くを通過してさらに遠くまで行くバスだった。
高速バスターミナル経由であれば気付いていただろうが油断していたためバスターミナル辺りで停車したのかも分からずかなり遠くまで行ったところで添乗係のおばさんが
『バスターミナルはもう過ぎたよ』 と乗り込むときに行き先を聞いた僕のことを覚えていたらしく穏やかに教えてくれた。
次のバス停で降りてひたすら逆に向かって歩いた。 -
しばらくして小さな街の中にタクシー会社がありタクシーが2台停まっていたのでメダンゴペンまで行きたいというと確か30リンギットくらいの金額を言われたと思うが手持ちの現金は21リンギット少々だったのでこれが持ち金全部だというアピールをして受け取らせるように仕向けてどうにか乗せてもらった。
結果的にタクシーで郊外の1本道を30分近く走って戻ったのでタクシーがいなかったら間に合わなかったと思う。
この日はこれまでの旅の中で1番濃密だったがバタバタ過ぎてエピソードの割りに写真が残ってなくてゴメンなさい。 -
マレー鉄道の旅といいながらこれまでバス移動になってしまったがイポーを出て夜遅くにクアラルンプールに着いた。
が・・・やはりそこがどこかさっぱり分からなかったが街のど真ん中であることは確かで、周りを見渡すと近くのビルの上のほうに『guest house』の文字が見えたので行ってみると部屋はあるというので値段を確認してから決めた。
インド系の人の経営する宿でシングルルーム35リンギットだった。
翌日は昼前から動き出して早速KLセントラル駅に行き3日後のシンガポール行きの列車のチケットを予約した。
昨夜、自分が泊まったところの目と鼻の先にチャイナタウンがありその中にある非常に大きいゲストハウスに宿を替えその日から2泊した。
写真はKLセントラル駅にて -
チャイナタウンのジューススタンド。
羅漢果という薬用ドリンクのようだったが飲んでみるととても甘くて美味しくここにいる間毎日飲んでいた。 -
1杯1.20リンギット
-
その日の午後、マレーシアで唯一のカジノ、ゲンティンハイランドに行ってみた。
カジノは嫌いではないので興味本位もありチャイナタウン最寄のパサセナ駅からプトラLRT線に乗って北の終着駅ターミナルプトラまで行きゲンティンハイランド行き無料バス(たしか無料)でハイランドの麓まで行った。 -
そこからロープウェイでひと山超えると高台にそれはあった。
こんな人里離れた山の上に一大リゾートがあるとはすごい。
カジノに行ってみるとドレスコードがあり『短パンは入れない』と係員。
仕方なく別のフロアのショップのセールで1番安い40リンギットで買ったパンツは今でも愛用している。
カジノでは投資金額上限300リンギットと決めていたおかげで後腐れなく早い時間に宿に戻ることができた^^;
ロープウェイ片道5リンギット -
翌日、クアラルンプール観光の人気スポット、バトゥーケーブスに行った。
前日と同じくプトラLRT線ターミナルプトラ駅まで行きロータリーの客待ちで、たむろしている3人のタクシードライバーに10リンギットでお願いすると『その金額ならあのタクシーが行く』となぜか離れて停まっているタクシーを案内された。 -
タクシーは10分ほどで着いた。
普段は寺院などの観光はあまり好まないのだがここは272段の階段を上がってたどり着くお寺ということで興味を持った。 -
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階段を上がりきったところは広い空間になっておりそれをさらに奥にすすんだところから出口方向を撮った1枚。
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さらにその先の階段を上がると吹き抜けになっており空が見える。
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吹き抜けの下にヒンドゥーの寺院がある。
ここに愛知から修学旅行で来た高校生が大勢いて引率の先生がいろいろ説明していた。
今時の高校の修学旅行はすごいなぁと思った。 -
272段の階段を下り、通りまで出て客待ちのタクシーを捕まえて最寄の駅まで行こうと10リンギットで交渉したがこういう観光地にいるタクシードライバーはみんなスレていて誰一人、その金額では相手にもしてくれない。
200mくらい駅方向に歩いて戻って流しのタクシーを捕まえたら10リンギットであっさりOKだった。 -
その後、一旦宿に戻ってからKLタワーに歩いて行ってみた。
タワーの外周壁に着き半周ほど中への入り口を探したが見つからず諦めてそのままペトロナスタワーを目指した。 -
タワーの近くはかなり洗練されておりお洒落なオープンカフェが目立った。
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まもなく日没だったので夜景も観る為にタワー前の交差点の対面にあるオープンカフェでお茶して待った。
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そのカフェから
翌日、シンガポールへ向かった。
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