2011/11/29 - 2017/03/14
76位(同エリア283件中)
scibatiniさん
- scibatiniさんTOP
- 旅行記1冊
- クチコミ0件
- Q&A回答0件
- 12,076アクセス
- フォロワー1人
ミラノ発ミラノ着シチリア経由で反時計回りにイタリアを都合三周した12,300キロのドライブ旅行。 人も大地も陽の光を呼吸しているイタリアに心洗われる一方で、「ナポリで運転して死ね!」とは我ながら迷言。
あそこがいい、ここが綺麗は他の方におまかせして、ここではこれからイタリアでのドライブ旅行を考えている人のお役に立ちそうな内容に特化して紹介させていただこうと思う。
特に免責ゼロの保険に加入していても、事故直後にレンタカー会社と警察に連絡して警察発行の事故証明が無ければ担保されない場合があることを肝に銘じていただきたい。 詳細は、「どこでどんな車をいくらで借りたか」にある。
***更新履歴***
3周目5,300キロの経験を盛り込んだ。H29.4.16.
また、帰国後交通違反の請求がきた場合の対処についても同項に追記した。H24.5.27
さらに、免責ゼロが適用されない場合があることを追記した。 H25.2.8
搭乗者傷害保険について「どこでどんな車をいくらで借りたか」に追記した。 また、Round About、ラウンド・アバウトの走り方の項を追加した。H25.4.12
反則金がTabacchiで納付できる場合があることを追記した。H25.6.16
2013年12月にもう1度一周したのでその時の経験に基づき追記した。 H26.3.26
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
旅のお道具: 車編
1.カーナビ: 2011年は使い慣れたガーミンnuvi255全欧地図版を持っていった。2014年、2017年はnuvi205日本版に全欧地図のSDカードを実装したものを使用。 レンタカーなのでガーミン純正の両面テープで固定するマウントは使えない。 ヤフオクで探したルーバー(エアコンの吹出し口)に引っ掛けるタイプの専用マウントを持っていった。 ヨーロッパのSDカード地図は、新品1万円前後、うまくいくとヤフオクで3千円前後で調達できる。
サンマリノ共和国に行く場合は、カーナビの国設定をイタリアからサンマリノ共和国に切り替える。 そうしないと、リミニ市のサンマリノという何もない丘の上に誘導されることになる。 仮に間違えて丘の上に着いても、そこから同共和国までは1時間かからない。
なお、国内地図搭載版に海外地図SDカードを挿入した場合、マスターリセットが必要な場合があることが報告されている。
http://www.iiyo.net/faq/index.php?action=artikel&cat=68&id=36&artlang=ja&highlight=%E6%B5%B7%E5%A4%96%E7%89%88
SDカードを使った場合のノウハウやマニアックなgpxファイルのいじり方については次を参照されたい。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n249868
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n187079
製本地図はナビの不調に備えてあった方がよく薄い方が使い勝手がよい。 高速のSAなどで調達。
なお、イタリアドライブで初めてガーミンを使うのはお勧めできない。音声ガイドに独特の癖があり、工事中で通行できない場合の迂回機能などを使いこなすのにそれなりの経験を要するからだ。例えば、そうとは知らずに有料道路や幹線道路を回避するモードに設定されていた中古を買ったためにずっと下道・裏道ばかりを走らされたという報告もある。初めてならばスマホでGoogleMapsのナビを使った方がよい。それでも日本で充分習熟しておくことをお勧めする。
2.雑巾: 泥やつぶれた虫で汚れたフロント・ガラスなどを拭くため。 ほぼ毎日の窓拭きには雑巾の方がティッシュよりもはるかに効率的。 -
3.ゴム手袋: セルフ給油の場合、給油レバーまで燃料で汚れていることが多々ある。 繊維の軍手だと染みてきて匂いが付くのでゴム製がよい。
4.LEDヘッドライト、長袖ゴム手袋、ビニルシート: 雪道を走るのにチェーンを使うときにのみ必要。 チェーンの着脱は肘まで泥だらけになるし、夜の山道は真っ暗で明かり無しにはチェーンの着脱作業は困難。 ひざを付いての作業になるので防水性の敷物はみぞれの時には必需品になる。車を借りた時点でタイヤサイズとチェーンサイズの一致を確認する場合にも必要になることがある。 -
5.クレジット・カード: 道路料金の支払いは、ViaCard(プリペイド・カード)や現金よりも簡単・便利。 チェックイン・ゲートで引き出したチケットをチェックアウト・ゲートに入れてから同じスロットにカードを入れる場合とチケット無しでいきなりカードだけ入れる場合とがある。どのViaCard専用ゲートでもクレジット・カードは使用可能。
ViaCard(道路料金専用プリペイドカード)はサービスエリアなどで買う手間がかかる。 精算時にViaCardが残額不足で差額を2枚目のViaCardで払おうとしたら新品の2枚目のカードが使えなくなってしまい、インターホンでクレームしたら結局クレジット・カードで支払い直すことになってしまった。
また、料金表示のディスプレイが壊れていたこともあり、そんなときでもクレジット・カードならば入れてしまえばとりあえず前にあるバーは開き、余分に引き落とされることはなかった。 現金の場合はお釣りが出ない場合があるらしい。 -
6.トイレット・ペーパー: 大きなサービス・エリアのトイレでも紙が無いことはよくある。 便座が無いことも珍しくないというか無いことの方が多かったような気すらする。 イタリア人の話によると、頭を低くすれば中腰でも楽に用を足せるとのこと。 余談だが、アラビア式便器のところもあり、中国の様に扉側に向かってしゃがむ。(写真参照)
7.車載カメラ: スティル、ムービーを問わず運転中に撮りたいシーンに多々でくわすのがイタリア。 事故証明用の安価な車載カメラも売られているし(後日ヤフオクで1,500円で調達。別途SDカード購入。)、ミニ三脚をダッシュボードに固定しておくのもよいだろう。 片手で運転しながらのカメラの出し入れ・操作は危険すぎる。 せいぜいシャッターを押す程度にしておくべき。 車載カメラの用意をしていなかったためにナポリを始め各地で撮影できなかったシーンがあったのが心残り。ただし、車載カメラをナビの近くに置くとGPS信号が正しく受信されない場合があるのでできるだけ両者の距離を取る。 -
旅のお道具: その他
1.三脚・自撮り棒: イタリアでも日本でも近くに人がいるのに「シャッターを押してもらえませんか?」の一言が言えない人が多いのはなぜだろう。 また、頼んでもアングルまで指定して撮ってもらうのは至難の業だ。 そんな写真の悩みを解決してくれるのが三脚だ。 軽くて小さくたためるものが結構ある。 これで一人だけ欠けた写真を撮るのを卒業できる。 ちなみに、イタリア人に頼むときは「ミ ファ ウナ フォート?」(ミmeファyou takeウナaフォートpicuture)と言えばよい。
2.三叉プラグ、テーブルタップ: 携帯、カメラ、PC、髭剃りなど、夜ホテルで充電しておきたいのにコンセントの数が少ないことは多々ある。 写真はペルージャの電気屋で2ユーロで調達したもの。 これにアダプターをかませて日本の三叉プラグかテーブルタップを使えばコンセントの数に悩むことはもう無い。 今回私が持参した機器は、すべて100-240V対応だったので変圧器は要らなかったが、必要に応じて230V→100Vの変圧器を準備。
3.蛍光ペン: 今回途中で失くして一番困ったのがこれ。 ボールペンで地図に印をつけるよりもはるかに視認性が良く、地図の文字がつぶれないところがよい。 お勧めはピンク。
4.洗濯用ゴム手袋: 長期だったため毎晩洗濯をしていたら手がかさかさになってついにあかぎれになってしまった。 硬水のせいだろうか。 Coopで調達。 -
どこでどんな車をいくらで借りたか: 一人旅だったものの3回とも1ヶ月と日数が長くスキー用具一式とスーツケース2つを搭載できる条件で車種を選んだところ、1600~2000位のワゴンがいい様子。 慣れない左ハンドルなのでイタリアでは基本のマニュアルではなくオートマで見積もったところ、希望のクラスではだいたい5割ほど高い。
一番安かったトラベルジグソー(以下ト社)という代理店を通して、LOCAUTO(以下L社)というレンタカー会社で借りたのは、スコーダ(チェコ製)のオクタビアという1600のディーゼル・ワゴン。 フルカバーの保険を付けて32日間で20万円弱。 そのうち、道路税、PAI、免責ゼロ・オプションの合計が440ユーロ。 自分でどんなに注意しても、ぶつけられるのまで回避するのは不可能なのでフルカバーの保険は必須。 私は、ミラノ市街走行中に後ろから当て逃げされた。
免責ゼロの保険を付けていても、事故直後にレンタカー会社に電話を入れ、かつ、警察の事故証明が無いと担保されない場合がある。 これは自損事故や当て逃げをくらった場合でも同じであることをL社に確認した。 調べた結果、HertzでもAvisでも同じとのこと。 よって、万が一の事故に備えて警察の電話番号113を控えておくべき。 緊急時のレンタカー会社の電話番号は、Rental Agreement(賃貸契約書)等に書かれているので要チェック。
私は事故直後の通知等を怠ったために、後日15万円の修理代を支払うはめになった。
また、警察を呼んで事故証明を取ったものの一時停止違反が原因のために保険が適用されず全額自己負担になった知人がいる。 飲酒運転による事故が保険で担保されないのと同じ理由で交通違反が原因の場合はカバーされない場合がある。 契約前に確認しておきたいところだ。(H25.2.8追記)
さらに4ヵ月後、L社から5千円ほどの引き落としがあったので問い合わせたところ、お前が犯した交通違反通知が地元警察からあったのでお前の住所を教えるなどにかかった事務手数料だとの返事が違反切符の写しと一緒にメールされてきた。 反則金はおまえが直接払えとのこと。
辞書を頼りに読み解くと、違反の内容は、いつどこでバス専用レーンを走ったからだと書かれている。 常設取締りカメラの映像から割り出されたらしい。 思い出してみると、前を走っている車に追走してバスレーンを走ったような気もする。 イタリアにはZTL(Zona Traffico Limitato、Limited Traffic Zone、通行規制地域)があって、中心街に一般車両が入れる時間帯が制限されているところがあり常時カメラで監視されているという情報が外務省から提供されているので注意していたが、バス専用レーンも監視対象だということだ。
http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/itary.html#index3
違反切符には反則金の明細と振込先口座番号らしきものも記載されているが、銀行名などの記載は無い。 しかも現地警察発行なのでイタリア語で書かれている。 L社に仲介を頼むが違反処理は業務外だという。 ありがたいことに違反切符には現地警察のメアドが書かれていた。 英文にて問い合わせると、違反の内容と振込み先銀行の詳細情報が英文にて返信されてきた。 それを持って日本の銀行から送金するか、イタリアに知人でもいればATMからの振込みを依頼すればよい。
問い合わせをするときのメールの件名にはお作法があって、違反切符のバーコードの下に書かれている番号xxxxをSubject: Your ref.No. xxxxのように書く。
州によってはTabacchiで反則金を支払えるという情報があるが、未確認。 今度やったら試してみたい。(H25.5.4追記)
ト社はワールド・ワイドにサービスを展開しているようだが、困ったときに電話しても日本人スタッフはほとんど他の電話対応で出てもらうことができず、英語で問い合わせても車の返却が完了するまではL社に直接聞いてくれとの返答。 メールで問い合わせれば、「あなたのメールでのお問い合わせに35日以内に返事をするよう努力します。」といった24時間以内の間違いではないかと思われるのんびりした内容の返信がくるのみで何かが解決したことは一度もない。 一方L社は、電話対応はいいのだが必ずしも英語が堪能な人が出るとは限らない。 しかし、メールをすると次の日には何らかの回答が送られてくる。 それが判って以降、L社宛のメールの写しにト社を入れるようにした。 私が知らないだけで、レンタカー会社と直接やり取りするのが基本なのかもしれない。 緊急時や違反処理に英語かイタリア語で対応できない方は、24時間日本語対応デスクがあるレンタカー会社の選択を考慮すべき。 概してそういうところは高いが、それこそ保険料という考え方もある。 ト社は、コールセンターがロンドンにあり時差はないが、緊急時に日本語対応を期待できないし、今回受けたサポートはアンサット(不満)ばかりでサット(満足)は一度もなかった。
車の搭乗者障害保険金の支払い限度が数百ユーロと少ない場合がある。 海外旅行保険に加入しておけばレンタカーであれタクシーであれ搭乗者としての保険でカバーされるはずだが保険会社に確認しておくべき。(H25.4.12追記)
***
FFが嫌いなので2013年にはFRのベンツCクラスのステーションワゴンを借りた。 結論を先に述べると雪道を走る可能性があるならばFFか四駆を選ぶべき。 最近の車は空力特性をよくするためかタイヤとボディの隙間が小さくチェーンの着脱が非常にしづらい。 FFだとハンドルをどちらかに切ってしまえばこの難を逃れられる。 また、FRだと上りカーブで荷重の軽くなったフロントが滑るリスクがFFの下りでリアが滑るリスクよりも高い感じがする。 -
雪道を走る場合: スキーをする予定だったので車を借りるときにスタッドレス・タイヤのオプションを頼んだら、LOCAUTO社ではそのオプションは無いのでチェーンを借りてくれとのこと。 1ヶ月借りて45ユーロとのことだったが、実際には長期レンタルなので無料ということになった。
FF車だったので下り坂でリアが振られるのを嫌って2組貸してくれと頼んだが、フロントだけでだいじょうぶだと言われて1組しか貸してもらえなかった。 案の定、凍った下り坂ではリアが振られて嫌な気分だった。 スタッドレス・オプションのある会社から借りるか、サービスエリアで買っても安いものだと40~60ユーロからあるので雪道を走る可能性がある場合は安全への投資を考えてもいいだろう。
日本ではラダー・チェーンしか使ったことがなかったが、イタリアではワイヤー装着の亀甲チェーンしか見なかった。 ジャッキアップの必要が無いので装着は楽だが、チェーン部分のセンターをきちんと出さないで走り出すと写真のようにジョイントがつぶれて外せなくなる。 こうなったらジャッキアップしてタイヤを外さないと外せない。 それが困難だと思ったらガソリン・スタンドで外してもらえばよい。 どうせそこで代わりのチェーンを買わなければならないのだから。
車載のジャッキが菱形式ではなく、くの字式だった。 道路が凍っている場所でジャッキアップ中に台の部分が滑ってずれてしまい伸ばすも縮めるもできなくなってしまった。 しょうがないのでボディを歪ましてしまうが蹴飛ばして外さざるを得なかった。 くの字式の場合、ジャッキの台か付属工具などで氷を取り除いて台が滑らないようにしなければならない。
チェーン・トラブルに見舞われて(写真のようにジョイントがつぶれて外れなくなった)タイヤを外して取ろうとしたとき、車載工具のレンチのサイズが合わないので困ったが、ナット・カバーが着いているからだと判りそれを外したら問題無く外せた。 その時になってようやく車載工具のピンセットがナット・カバー外しであることに気付いた。
ワイヤーとチェーンがからまっていることもあるので、事前確認と必要ならば装着練習をしておくべき。
チェーンが壊れたので代わりのチェーンを買ったが、この費用は車の保険でも旅行保険でも担保されないので自腹となる。 さらに、借りたチェーンを壊したということで100ユーロ請求されたが、自分で買ったチェーンを提供することで免責してもらった。
***
チェーン料金は1日幾らなので、ベンツを借りたMaggiore(以下M社)は1日4ユーロ。 1ヶ月借りると120ユーロ。 買っても60~70ユーロ位のものなので借りるのを止め、高速の最初のSAで66ユーロで調達した。 帰国後ヤフオクで処分。 -
路上駐車と駐車場: 街にせよ観光地にせよ道路には、白・黄・青の線で車が停められる表示がなされているところがある。 旅行者を含む一般車両が駐車できるのは基本的に白線内(無料)、青線内(有料)と公共・私設の駐車場だけ。 駐車できるところの近傍にはそこがパーキングであることを示す青地に白抜きのPの看板がある。 その看板に、料金の表示がなければ2時間を上限に無料で駐車することができる。 フロント・ガラスに貼付されている時計(ディスコ・オラーリオと言う)に戻ってくる時間を表示しなければならない。
ただし、ディスコ・オラーリオが使えたのは、観光地ではピサの斜塔近くの公共駐車場しか記憶に無い。 後は、辺鄙なところでなければ出番は無かった。
ちなみにディスコ・オラーリオの左は車の保険証。 レンタル終了日以降の日付が表示されているはず。2017年に借りた車には無かった。 -
ほとんどの駐車スペースの看板には、駐車料金が必要な曜日、時間帯、時間当たりの駐車料金などが表示されている。 写真の十字架およびハンマーがクロスしている父の字のようなマークは、それぞれ、日曜・祝祭日および労働日(月〜土)、つまり1週間有料であることを示している。
例えば、これがハンマーと8:00-20:00と表示されていれば、月〜土の8:00-20:00のみ有料で、それ以外は無料であることを意味する。
1時間当りの料金は、1〜3ユーロと場所によってまちまち。 それでも日本よりは安い。 -
駐車料金が必要な場合は、近くの券売機で駐車券を買う。
-
コインを入れる前は現在時刻が表示されているが、投入されたコインの金額に応じて何時まで停められるかの表示に変わる。 多くの場合、10チェンティーズィミ(0.1ユーロ)単位で時間を買うことができる。 緑のボタンを押すと駐車限度時間が表示された駐車券が出てくるので、それをダッシュボードの上に置いておく。
-
駐車券を置かなかったり、表示した時間までに戻らないと、ワイパーに挟まれた違反切符を拝むことになる。 駐車違反取締りは、これしかすることないのか、と思わせるほど頻繁に実施されているので、少し余裕を持って駐車券を買っておきたい。
市によっては、Tabacchiで反則金を納付できるので聞くだけ聞いてみるといいだろう。 帰国後、レンタカー会社経由で反則金納付書を転送されると、とても処理がめんどうで高くつく。 反則金を踏み倒すと、次回入国や車を借りる際に不利になるという情報もあるが真偽のほどは定かではない。 イタリアにいるうちに納付してしまうのが正道・懸命。 レンタカー会社かホテルのフロントに納付方法を相談。 H25.6.16 -
ホテルの駐車場: ネットでホテルの設備を調べると、「専用駐車場あり」、「敷地内に駐車場あり」、「駐車場なし」と表示されていることがある。
この「敷地内に駐車場あり」は、ホテルに専用駐車場は無いが、近くの路上に一般車両が駐車できるエリアがあるか公共・私設の駐車場があることを意味しているので、「駐車場なし」と同義であることがほとんど。 そして夕方ホテルに着いた時点でそれらが空いていたことは1回しかなかった。 対処が判らなかった旅の初めは、遠く離れた有料駐車場に停めたり、出て行く車を求めてホテル周辺を走り回ったり待機したりで駐車場所の確保に1時間も費やしたこともあったが、ハザードを出してホテルの前に一旦停めてフロントに相談するのがよいと判ったのは旅の中盤だった。 ただし、観光都市のフロントをして英語通じない率は結構高いが、パーキングパーキングと言えば道は開ける。
「専用駐車場あり」でも油断はできない。 その駐車場が必ずしもホテルの敷地内・建物内にあるとは限らないからだ。 ホテルから離れたところに専用駐車場はあるもののホテルの面している通りは許可車両以外通行禁止で徒歩3分とは言え重い荷物を引きづらなければチェックインできなかったことや、ホテルの前までは車で行けるのに離れたところにあるガレージを開けてもらう度にベル・ボーイのアシストとチップが必要な場合もあった。
さらに、イベントなどで臨時に道路が封鎖されていて、それが終わるまで車をホテルの駐車場に停められなかったこともあった。
また、ホテルもしくはその駐車場が専用道路に面している場合があり、一般車両の通行を防止している写真のようなポール(伊パレットもしくはバリカータ、英バリケード)を下げてもらう、もしくはゲート・バーを上げてもらわなければならないこともある。 その方法もいろいろで、脇にあるインターホン、携帯電話もしくはフロントに直接出向いて名前と予約があることを告げて通してもらう。
駐車場探しに苦労することなく疲れた体を直ちに休めたいのならば、ホテルの敷地内もしくは建物内に駐車場があって、許可車両通行ゲートの有無とある場合の開けてもらい方、および、チェックイン、チェックアウト時に道路封鎖が無いことをメールなどで事前に確認しておくことをお勧めする。
公共駐車場で高かったのは、ヴェニスの32ユーロ、ボローニャの25ユーロ。 ホテルでは、無料から最大27ユーロだった。
***
ヴァレー・パーキング(Valet Parking):バレー・サービスとも言う。ホテルの前、あるいはホテル近くの広場などに一旦駐車し、ホテルのフロントに頼むか自ら駐車場運営会社に電話をして車を預かってもらうために取りに来てもらうサービス。車を返してもらうときも電話で時間と場所を伝えて持ってきてもらう。支払い時にホテルの宿泊客である旨を伝えないとディスカウント料金を適用されない場合がある。H29.4.16. -
セルフで給油: 基本的なポンプの操作は日本のセルフと同じと思ってよい。 給油ノズルをポンプ本体から外すと給油量、金額の表示がゼロになるので給油量指定ボタンを押す。 ほとんどが、PIENO(満タン)、20ユーロ分丁度、5ユーロ分丁度、それらのボタンを押し間違えたり給油カウンターがゼロにならないときに押すCANCEL.もしくはANNULLAの4つのボタンを持つ。 5ユーロのボタンを3回押すと15ユーロ分給油されるという情報もあるが未確認。 給油が終わってノズルを本体に戻してからお金を払う。 オフィスもしくは外のレジでポンプの番号を告げて払う場合と係員がころあいを見計らって徴収しに来る場合とがある。 レジではポンプごとの料金が判るようになっているので告げるのはポンプ番号のみでよい。
以上はセルフの後払いの場合で、セルフの先払いもある。先払いでもボタンは定額料金ボタンとPIENOで、紙幣で支払う場合は釣り銭は出ない。(極稀に釣り銭額が表示されているレシートをオフィスに持って行くと釣り銭をもらえることがある。)カードで支払う場合は、支払機にまずカードを入れ、暗証番号の次にポンプ番号を入れるとカードが戻ってくるので給油を開始する。ノズルを戻すとレシートが出てきて表示された金額が引き落とされる。日本発行のカードを受け付けない場合もある。
極まれに、乗用車用とトラック用とポンプや給油場所そのものが違うことがある。
支払い後は何もくれないか、くれてもレシートのみ。 レシートもしくは領収書がほしい場合、それぞれ、リチェヴゥータもしくはインヴォイス(この場合は領収書の意味)の後にペルファヴォーレを添えればよい。 ホテルでも精算時にリチェブータとインヴォイスとどちらがいいかフロントに聞かれることがある。 インヴォイスの方が時間がかかるのは日本と同じ。
***
ガソリンはBenzina(ベンジーナ)と言い、軽油はGasolio(ガソリオ)と言う。ガソリン車にガソリオを入れてしまうトラブルが絶えないために、最近はGasolioと表示せずにDieselと給油ノズルに表示されていることがほとんど。H29.4.16. -
PIENOでしか入れなかったが、紙幣のみで払いきれるように入れたり、小銭の整理を給油量で調整したりした。
写真は、40ユーロ丁度にするために26.09リットル入れた例。 -
サービス(Servito)とセルフ(Self)とでの参考料金差は、リッター0.04〜0.07ユーロくらい。 高速を走っているとリッター幾らなのか複数のサービスエリアでの料金比較がリアル・タイムで表示されている標識があるが、ゆっくり走っていないと読み取るのは不可能だ。
Selfという表示の他にFai da te(あんたがやるの意)と表示されている場合もある。
給油所は、一般道にも高速道路にもある。 スタンド探しに困ったことはないが、精神衛生上は早めに給油しておくことに越したことは無い。H25.4.12 -
冬季ディーゼル車を借りると、寒冷地に行くならば不凍添加剤(additivo anti-freeze)を入れろ、と指示されることがある。これはクーラントやウィンドウォッシャーに入れるものではなく、極寒地で軽油がジェリー化してエンジンが始動しなくなるのを防ぐ為のものなので給油口から注入する。どこのガソリンスタンドにも置いてあって、200cc位で10ユーロ前後のものを1本入れてしまう。
ディーゼル車の場合、排ガス対策の為にAdBlue(アドブルー)という工業用尿素の青い注入口が給油口の隣にある場合があるので、間違ってここに不凍添加剤を入れないこと。壊れることは無いらしいが、不凍添加剤としての用を成さない。なお、レンタル中にAdBlueを注入する必要は無い。H29.4.16. -
シチリア行きのフェリー: カラブリアのヴィラ・サン・ジョヴァンニからシチリアのメッシーナまでのフェリーのチケットはカラブリアのオートストラーダ(高速道路)のSA(下記リンク)の右側にあるバールで買える。
https://goo.gl/maps/ot8EMQhCUvhxxuYa7
3日有効の往復乗船券で44ユーロ(運転者込みの料金。搭乗者は別途0.5ユーロ/人。2013年12月現在。)だが乗り場で買うと42ユーロ。 ただ、前もって買っておけば車から降りずに乗船できるので楽ちんだし、波止場ではカロンテ・ツーリストの切符売り場がどこにあるのか判らなかった。 乗り場で並んで待っていると改札員がやってくるのでチケットを見せるとバーコード・リーダで改札してくれる。
オートストラーダ(高速)を下りたらシチリア方面の標識に従って走るだけでフェリー乗り場に着くが、最初のフェリー乗り場をやりすごしヴィラ・サン・ジョヴァンニの駅の先にあるカロンテ・ツーリスト社専用の乗り場へ向かう。 標識はあるが夜は見つけにくいだろう。
シチリア側でも他社とカロンテ専用の乗り場が違うので要注意。 シチリアに上陸したとき、ナビにその位置を登録しておくとよいだろう。
フェリーは24時間運航されていて40分間隔で出航、20分で対岸に着く。
http://www.carontetourist.it/v2.6_en/stretto.php
時刻表が更新されると上記URLは無くなることがある。 その時はv2.6以降を消して開き直し、右上の英国マークをクリックすれば英語に切り替わる。
片道運賃は38ユーロ。H29.4.16. -
日本ではお目にかからないラウンド・アバウト(英語)。 伊語の口語ではrotanda、辞書ではrondo、isola rotatoiaなどとなっている。 周回コースから外に出る車に優先権がある。 まれにだが、周回コースに白い逆三角の標識、つまり一時停止標識があり、流入車に優先権がある場合がある。 周回から出るための右ウインカーは、後続車への意思表示としてかなり早めから出しておいてよい。 高速道路では、出口やSAに入る500mも前からウインカーを出すのが標準的。
何周回っても違反にはならないので、慣れるためと思って出くわしたら早いうちに2、3周してみるとよいだろう。 出そびれたときも、慌てずもう1周でも2周でも回ればよい。
ありがちなのが、ラウンド・アバウト内でナビのメッセージや地図の方向追従が間に合わないこと。 周回に入ったら幾つ目を出ろとか、地図でここと思って出てみた途端にルート・エラーのメッセージを聞くことがある。 工事により微妙に出口位置がずれていることも少なくない。
ラウンド・アバウトでルートを外したら、ナビが示す再探索ルートに従うよりは、早めにUターンして元のラウンド・アバウトに戻った方が賢い場合が多い。 道幅が狭い上に左右が畑などでなかなかUターンできそうにもない場合、例え周囲に誰もいなくともバックでラウンド・アバウトに戻る行為は危険なのでやるべきではないし交通違反であると思われる。H25.4.12
***
今後、各都市のZTLとマルタ共和国への渡り方を追記予定。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- ももであさん 2012/01/01 00:44:20
- 新年早々 びっくり!
- scibatiniさん
あけましておめでとうございます。
同じところで道路標識を撮影してます。
びっくり!
http://4travel.jp/traveler/momodea/album/10521798/
ももであ
- scibatiniさん からの返信 2012/01/01 01:02:11
- RE: 新年早々 びっくり!
- ももであさん、
明けましておめでとうございます。 あまりのレスの速さにこちらもビックリ。 大散財しちゃったので、今年の目標は「しっかり稼ぐ」です。 ご一報、どうもありがとうございました。
scibatini
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
19