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今年4月29日に催された、ダライ・ラマ法王による東日本大震災犠牲者四十九日(七七日忌)特別慰霊法要。 <br /><br />妻(中国甘粛省出身)と子も一緒に参列いたしました。 <br /><br />護国寺は隣駅なので家からチャリで10分もかかりません。 <br /><br />出かける前、妻が <br /><br />「一眼(レフカメラ)持っていくか?」 <br /><br />というので、 <br /><br />「だめだめ、カメラは持ち込み禁止に決まっているでしょう。いままでの法話会だってそうだったんだから。それに今日は法要なんだからね」 <br /><br />と不満顔の妻をたしなめ、護国寺へ。 <br /><br />参道にセキュリティーチェックが設けられ、金属探知ゲートと荷物検査。 <br /><br />法要は本堂内で行われ、われわれ参列者は本堂前の広い境内に並べられた椅子に座る。境内は参列者でいっぱいで、ざっと数千人はいただろう。 <br /><br />巨大モニターが4基設置され、本堂内を映している。 <br /><br />妻がまわりを見まわしながら、 <br /><br />「おい、カメラ持っているやつけっこういるぞ」 <br /><br />私「………」(いつもと違うな…と心の声) <br /><br /><br />法要に先だって、アナウンスがあった。 <br /><br /><br />「ビデオ撮影、写真撮影はご自由にどうぞ」 <br /><br /><br />妻「おまえ!」 <br /><br />「い、いや、まあ今日は法要だから。ダライ・ラマの写真を撮ることが目的じゃないんだからね」 <br /><br />といいつつも(せっかくだから持ってくればよかった)と心の声。 <br /><br /><br />ダライ・ラマは車に乗って境内までやってきて、多くの日本人僧侶、ラマ僧とともに参道を歩いて本堂へ。参列者一同は合掌、拍手でお迎えする。 <br /><br />法要はチベット語による般若心経などの読経。 <br />読経の前に、ダライ・ラマは護国寺本尊の如意輪観音菩薩像に五体投地で礼拝された。私も本堂に向かって合掌。横のご婦人はハンカチで目をぬぐっていた。 <br /><br /><br />始まって30分ほどすると下の子がグネグネしはじめた。妻は、「仕方ないから家に帰る」と、子供らを連れて先に帰った。 <br /><br />チベット語による読経ののち、日本の僧侶の唱和による般若心経など。 <br /><br />護国寺住職、総持寺住職の挨拶ののち、ダライ・ラマの法話が20分ほど。 <br /><br /><br />「わたしにできることはこれしかない」 <br /><br />と前置きされたうえで、被災地の人々、日本人への温かく力強い励ましの言葉をいただいた。 <br /><br />ダライ・ラマがお帰りになり、法要は終了。自転車を置いたところに戻ると、なぜか妻と娘の自転車が置いてある。 <br /><br />すると、 <br /><br />「おーい!」 <br /><br />と妻と子供らがやってきた。 <br /><br />「あれ、戻ってきたの?」いうと、 <br /><br />「みろ」とデジカメを見せられた。 <br /><br /><br />!! <br /><br />撮っている! <br /><br />それが添付した写真です。 <br /><br /><br />戻ってきたらちょうどダライ・ラマがお帰りになるところだったという。 <br /><br />しかし、よくここまで近くにいけたもんだ。 <br /><br />小さい子どもを連れていたので、警備のために参道に立っていた日本のお坊さんが場所をすっとあけてくれたのだという。 <br /><br /><br />はじめてダライ・ラマを間近にみた妻は、「それにしても、こんなに人が集まるなんて…」と驚いていました。<br /><br />中国にいたら、会えることはありませんから。 <br /><br />ダライ・ラマは昨年の東大寺での法話の際は風邪気味で、ずいぶんと老けたように見えたのですが、この日はお顔の色もよく、声もはりがあって、身振り手振りでお話になられ、とてもお元気そうで嬉しかった。 <br /><br />法要を催していただき、本当にありがとうございました。 <br /><br /><br /><br />妻談:「ネットにのせてもいいが、私の名前は出すなよ! こんど帰るとき、中国のビエンファン(辺防=ボーダー)でつかまったらどうすんだ」 <br /><br />さすがは中国人(笑) <br />

ダライ・ラマ法王 護国寺での法要

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2011/04/29 - 2011/04/29

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副店長

副店長さん

今年4月29日に催された、ダライ・ラマ法王による東日本大震災犠牲者四十九日(七七日忌)特別慰霊法要。

妻(中国甘粛省出身)と子も一緒に参列いたしました。

護国寺は隣駅なので家からチャリで10分もかかりません。

出かける前、妻が

「一眼(レフカメラ)持っていくか?」

というので、

「だめだめ、カメラは持ち込み禁止に決まっているでしょう。いままでの法話会だってそうだったんだから。それに今日は法要なんだからね」

と不満顔の妻をたしなめ、護国寺へ。

参道にセキュリティーチェックが設けられ、金属探知ゲートと荷物検査。

法要は本堂内で行われ、われわれ参列者は本堂前の広い境内に並べられた椅子に座る。境内は参列者でいっぱいで、ざっと数千人はいただろう。

巨大モニターが4基設置され、本堂内を映している。

妻がまわりを見まわしながら、

「おい、カメラ持っているやつけっこういるぞ」

私「………」(いつもと違うな…と心の声)


法要に先だって、アナウンスがあった。


「ビデオ撮影、写真撮影はご自由にどうぞ」


妻「おまえ!」

「い、いや、まあ今日は法要だから。ダライ・ラマの写真を撮ることが目的じゃないんだからね」

といいつつも(せっかくだから持ってくればよかった)と心の声。


ダライ・ラマは車に乗って境内までやってきて、多くの日本人僧侶、ラマ僧とともに参道を歩いて本堂へ。参列者一同は合掌、拍手でお迎えする。

法要はチベット語による般若心経などの読経。
読経の前に、ダライ・ラマは護国寺本尊の如意輪観音菩薩像に五体投地で礼拝された。私も本堂に向かって合掌。横のご婦人はハンカチで目をぬぐっていた。


始まって30分ほどすると下の子がグネグネしはじめた。妻は、「仕方ないから家に帰る」と、子供らを連れて先に帰った。

チベット語による読経ののち、日本の僧侶の唱和による般若心経など。

護国寺住職、総持寺住職の挨拶ののち、ダライ・ラマの法話が20分ほど。


「わたしにできることはこれしかない」

と前置きされたうえで、被災地の人々、日本人への温かく力強い励ましの言葉をいただいた。

ダライ・ラマがお帰りになり、法要は終了。自転車を置いたところに戻ると、なぜか妻と娘の自転車が置いてある。

すると、

「おーい!」

と妻と子供らがやってきた。

「あれ、戻ってきたの?」いうと、

「みろ」とデジカメを見せられた。


!!

撮っている!

それが添付した写真です。


戻ってきたらちょうどダライ・ラマがお帰りになるところだったという。

しかし、よくここまで近くにいけたもんだ。

小さい子どもを連れていたので、警備のために参道に立っていた日本のお坊さんが場所をすっとあけてくれたのだという。


はじめてダライ・ラマを間近にみた妻は、「それにしても、こんなに人が集まるなんて…」と驚いていました。

中国にいたら、会えることはありませんから。

ダライ・ラマは昨年の東大寺での法話の際は風邪気味で、ずいぶんと老けたように見えたのですが、この日はお顔の色もよく、声もはりがあって、身振り手振りでお話になられ、とてもお元気そうで嬉しかった。

法要を催していただき、本当にありがとうございました。



妻談:「ネットにのせてもいいが、私の名前は出すなよ! こんど帰るとき、中国のビエンファン(辺防=ボーダー)でつかまったらどうすんだ」

さすがは中国人(笑)

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  • 法要を終え、本堂から出られるとき<br /><br />「おや、雨かな?」

    法要を終え、本堂から出られるとき

    「おや、雨かな?」

  • 参道につめかけた人々に親しく応じられる<br /><br />セキュリティはピリピリ…

    参道につめかけた人々に親しく応じられる

    セキュリティはピリピリ…

  • 妻の写真には横綱白鵬も写っていました。 <br /><br />「よく撮ったね…」 <br /><br />というと、 <br /><br />「誰だか知らないけど、まわりの人間がワーワー言ってたから、ついでに撮った。だから、あんまりよく撮れていない」 <br /><br />とのこと(笑) <br /><br />妻にとっては、白鵬も付き人もどっちがメインかわからないので(…恰好を見りゃわかるだろ 笑)、同格の扱いで撮ってます。 <br /><br />

    妻の写真には横綱白鵬も写っていました。

    「よく撮ったね…」

    というと、

    「誰だか知らないけど、まわりの人間がワーワー言ってたから、ついでに撮った。だから、あんまりよく撮れていない」

    とのこと(笑)

    妻にとっては、白鵬も付き人もどっちがメインかわからないので(…恰好を見りゃわかるだろ 笑)、同格の扱いで撮ってます。

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