2011/11/07 - 2011/11/12
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Elliott-7さん
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加計・「吉水園」と「五サー市」
西中国山地に位置する広島県安芸太田町は、2004年に戸河内町・加計町・筒賀村の2町1村が合併して生まれた町である。
ここ安芸太田町の加計(旧山県郡加計町)に県指定の名勝「吉水園・よしみずえん」があるというので、今から3年ほど前の2008年の6月に訪れたことがある。
ここ「吉水園」は春と秋の年に2回、合わせて6日間しか一般公開されないのだが、ネットニュース記事を取材するために開園中でもないのに厚かましくも特別に見学させて頂いたという経緯がある。
「吉水園・よしみずえん」
加計という山間の小さな町に由緒ある「庭園」があることが驚きだった。実はこの庭園「吉水園」は毎年5月上旬から6月下旬にかけて「森青蛙・モリアオガエル」の産卵が見られることでもよく知られている。
この「吉水園」という庭園は、1781年(天保元年)、加計の隅屋(すみや・屋号)16代当主によって造られ、それ以後も代々加計家が所有、管理している。
毎年秋には、加計町のメイン通りで「五サー市」と呼ばれる「市」も開かれ、これに合わせて「吉水園」も一般公開されることになっている。
3年ほど前の6月だったが、「モリアオガエル」の産卵状態を見たことがなかったものだから事前に加計・隅屋さんの方に見学させてもらいたい旨を伝えたところ、「今がちょうど産卵の盛りですよ!」との連絡を頂き、一般公開中でもないのに特別のはからいで庭園内を見せて頂くことができた。
「吉水園」は、さほど大きな庭園ではないが、池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん、池を中心に配し、園内を回遊して観賞する日本庭園のこと)である。
庭の中には「吉水亭」という萱葺き屋根の庵があり、そこから庭全体を眺めることができ、前方遠くには太田川の流れや四季おりおりの山並みを一望できるように自然との調和をよく考えて設計されている。
ここ吉水園は、1951年(昭和26年)に、広島県より「名勝」の指定を受けており、これまでにも河東碧梧桐、山口誓子、鈴木三重吉、坪田譲治、岸田劉生、湯川秀樹などの著名な学者や文化人が訪れている。
「加計隅屋」について
この「吉水園」は、加計隅屋(すみや)が代々受け継いでいる名勝である。
吉水園は江戸時代半ばの天明元年(1781)の春、加計隅屋16代当主の佐々木八右衛門正任が、この辺りの景観と地形に着目し、山荘として建設を思い立ったものです。(現在、加計隅屋24代当主の加計正弘氏所有)。
江戸時代にはこのエリアから全国の鉄の総生産の10%を生産しており、隅屋は江戸期を通じて中国地方でも最大手のたたら鉄山師でした。美しい庭園には緑と水面に映えるかやぶき屋根の吉水亭、薬師堂などの建物がほどよく調和されています。
園内には県天然記念物のモリアオガエルが生息し、春には木の枝に泡状の卵を付け、これは昔から「延命の小袋」として珍重されています。 年2回、春と秋には一般公開されます(安芸太田ナビより)
「森青蛙・モリアオガエル」について
「モリアオガエル」は、水辺の樹上に産卵するという奇妙な習性をもつ青蛙の一種で、池の上に張り出した樹の枝にソフトボールくらいの直径10〜15センチほどの真っ白い泡状の塊が沢山ぶら下がっている。その数ざっと140〜160個くらいあるという。
説明によれば、その卵塊1個の中におよそ200〜300個ほどの卵が産み付けられているそうだ。それが1週間くらいで孵化(ふか)したオタマジャクシは、泡とともに池の中に落ちて幼蛙は2ヶ月後に裏の森に入っていくそうだ。
樹の枝の卵塊は蛇に狙われ、池に落ちたものはイモリが待ち伏せている。オタマジャクシには、そういう「天敵」がいるので蛙として巣立つのはごく少数ということになる。
弱肉強食は自然界の摂理とはいうものの、厳しい生存競争が行われていることを改めて認識した。
「延命の小ぶくろ」について
この一見、真綿で包んだような白いソフトボールほどの大きさがある卵の塊は、昔から「延命の小ぶくろ」と呼ばれており、町内の水田などでも見かけるが、吉水園のように容易に観察できる繁殖池は国内でも大変珍しく、1952年に「吉水園のモリアオガエル」として広島県の天然記念物に指定されている。
この「延命の小ぶくろ」を見たら、大変縁起が良いと言われており、吉水園でも限定のメレンゲ菓子として販売している。
秋の「吉水園」・・
さて、紅葉の秋となり、初夏とは違った趣の吉水園を訪ねてみたくなった。一般公開でもないのに、またまた厚かましく専務さんに「11月7日に庭園を見せて頂きたいのですが?」と、3年ぶりにアポイントをとる。
今年の一般公開は、11月5・6日と12・13日とのことだが、5・6日の土・日は天気が悪く、一般公開の日ではない7日に訪れたという訳。
それでも快く庭園内に入れて頂き、特別に「吉水亭」の庵の中まで案内してもらうことができた。
前回のときは、「吉水亭」の中には入れなかったので感無量であった。しかし、紅葉は例年に比べてやや遅いようで、庭園内のモミジの葉は色づき始めたばかりであったのが惜しまれる。
来週の12・13の土・日は、二回目の秋の一般公開があり、この日は加計町で「五サー市」が開かれるとのこと。12日の土曜日に再び「吉水園」を訪ね、加計町で開かれていた「五サー市」を見物することにした。
名勝「吉水園」のHPは・・
http://yoshimizuen.com/index.html
マップルガイドは・・
http://www.mapple.net/spots/G03400113101.htm
安芸太田ナビから・・
http://www.akioota-navi.jp/kanko/kake/medium1.html
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
-
中国自動車道・加計スマートETCで下りる
加計スマートETCは、ETC専用ゲートで、6時〜23時までの間利用できる。 -
加計スマートETCゲート
「スマートETC」とは・・
スマートインターチェンジ(スマートIC)は、高速道路の本線やサービスエリア、パーキングエリア、バスストップから乗り降りができるように設置されるインターチェンジであり、通行可能な車両(料金の支払い方法)を、ETCを搭載した車両に限定しているインターチェンジです。利用車両が限定されているため、簡易な料金所の設置で済み、料金徴収員が不要なため、従来のICに比べて低コストで導入できるなどのメリットがあります。(国土交通省HPより) -
「吉水園」案内パンフ -
「吉水園」案内図 パンフから
中央に「玉壷池」があり、池を見下ろす位置に
「吉水亭」がある・・ -
「吉水園」正面
句碑と説明板が・・ -
名勝「吉水園」と「モリアオガエル」の説明が・・ -
「鈴木三重吉:の句碑・・
「城下見にゆこ十三里、炭積んで行こ十三里、と小唄に謡うという十三里を、城下の泊まりからとぼとぼと、三里は雨に濡れてきた」の文が刻まれている・・ -
「名勝 吉水園」
「天然記念物 モリアオガエル」 -
傍の公園に句碑が・・
「藻の畳 もりあおがえる 落ちてよし」誓子筆 -
園内に入らせて頂く・・
一般公開でないので、まだ雨戸が閉じられている・・ -
それでは、「吉水亭」の中へ・・
こじんまりした茅葺き屋根の「庵」である・・ -
わざわざ灯りを点してくださった・・ -
年に数回しか公開されない亭内を案内して頂く・・ -
わざわざ雨戸を開放して頂き恐縮する・・ -
「遊戯海・ゆうぎかい」の額が・・荻生徂徠筆 -
亭内の様子 -
加計隅屋(すみや)は、鉄山・たたらで財をなした旧家である・・ -
江戸期に、たたら製鉄によって造られた「鉄瓶」・・ -
欄間には、菊水・水仙・水車が・・
これは「水車の透かし彫り」・・ -
一段高い座敷がある・・「高間」 -
普通の座敷と「高間」との高さが違うのがわかる・・
(一般公開のとき) -
高間からの眺め・・ -
高間から庭園を眺める景色は全然違って見える・・ -
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今年は例年になく紅葉が遅いそうだ・・ -
かつては、文人・墨客もこうして庭を眺めたのであろうか・・ -
次に外から眺めてみよう・・ -
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例年なら燃えるような真っ赤に染まるそうだ・・ -
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長閑なひと時を・・ -
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初夏になると、この池の樹上にモリアオガエルの卵塊が沢山産みつく・・ -
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吉水亭の由来は、裏にある湧き水泉からと言われる・・ -
池の上には、たたらの神様「金屋子神社」が・・ -
「吉水園」の見学後、町のメイン通りで開かれている
「五サー市」を見ることにする・・
「五サー市」とは、
毎年、暮れの旧25日に開かれていたとか、広島市を中心に
多くの商人が集まって、近郊から藁細工品、木製品、金属製品
など多数の副業品が陳列・売買され大盛況だったという。
-
メイン通りは買い物客で賑わっていた・・ -
ここの川では、鮎や山女がよく獲れる・・
川魚の塩焼きは格別旨い! -
鮎の塩焼き一匹500円也 -
流木の館・・
流木を細工したものが・・ -
昔ながらの「鍛冶屋」さんも・・ -
-
やはり、本物のナタ、包丁の切れ味は違うし、長持ちするとか。。 -
「延命の子ぶくろ」は、加計・隅屋の専売品・・ -
あゆ最中は地元の名産・・ -
加計饅頭の本舗・ヨコタ製菓さん -
昔活躍した「発動機」も再現されていた・・ -
オールドファンは、発動機の「音」と「煙」に魅力があるのです・・ -
「懐かしの小物展」が・・ -
今では貴重なものがイッパイある・・ -
この町では「蛙・カエル」とは縁が深い・・ -
街ぐるみ博物館
「懐かしの小物展」にお邪魔した・・ -
加計の町の「街灯」には、ステンドグラスのようにデザインされた
ものがあった・・ -
どれもみな違ったデザインだ・・ -
鮎のようだ・・ -
鍛冶屋さんのようだ・・ -
筏くだりのようだ・・ -
神楽からだろうか・・ -
民家のようだ・・ -
ホタルのようだ・・
メイン通りにこのようなものがあるのは珍しい・・ -
最後にもう一枚、「吉水園」高間からの眺めを・・
「吉水園」のHPをどうぞ!
http://yoshimizuen.com/index.html
-
加計から中国自動車道へ入るときの
加計スマートETC入り口ゲート
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