2011/05/10 - 2011/05/10
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frau.himmelさん
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ミッテンヴァルトやオーバーアマガウを訪れた時、木彫りのお店に可愛いミニチュア・ハウスが並んでいました。
かわいいー、あれお土産に買って帰りたいー、と思っても旅の途中ではかさばる荷物は増やせません。
後ろ髪を引かれる思いで何度諦めたことか…。
ところが、今回は明日が帰国日、資料やお土産などの重い荷物は、あらかた昨日フランクフルトから日本に送ってしまいましたので、荷物も少なくなりました。
チャンスです。前から欲しかったミニチュアハウスを買うために、手作り木彫りの街オーバー・アマガウに行く事にしました。
乗り継ぎ時間の関係で、ドイツ芸術集団「青騎士」が活躍したムルナウにもよりました。
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フランクフルト出発の朝、4泊お世話になったホテル・エクセルシオールの朝食です。
毎日ほとんど同じ内容の朝食を摂っていましたが、今日はちっとは違ったものも食べてみようかしら…。
いつもは寄らないコーナーにお味噌汁がありました。
豆腐とわかめが入ってねぎを浮かせてあります。
お味噌の香りもそれなりの懐かしい日本の味でした。 -
7時54分発のICEに乗ります。
ヴュルツブルクやニュルンベルクを経由します。
あらー、また列車が遅れるようです。
上の方に
-Verspaetung ca.25 Min-
って出てますね。
これはおよそ25分遅れますという案内なのです。
ドイツでは列車が遅れることは珍しいことではありません。 -
ミュンヘンに着き、駅前のホテルに急いで荷物を置いて、さあこれからオーバー・アマガウに向かいます。
出発ホームは29番。
駅の一番北側はじっこを更に奥に行ったところにあります。
かなり遠いです。
写真が悪いですね、すみません。 -
乗換駅のムルナウ駅に13:28分に着きました。
オーバーアマガウ行きが13:42分には発車することになっています。
さあ、乗り場はどこだろう?
近くにいた地元の学生に聞くと、同じホームのずーっと端っこの4番線から出るらしい。 -
ああ、ここだわ。ホントに端っこね。
でもまだ誰もいませんね。
もう出発時間までいくらもないのに、どうしたのでしょう?
私が日本から出力して持ってきたDBの時刻表には、ちゃんと42分発と出ています。 -
駅の時計も40分を指しているでしょう?
心配になってもう一度さっきの学生さんに時刻表を指差して聞きました。
「ね、42分発てあるでしょう?まだ来ないのかしら?」
若い子はじっと時刻表を見ていましたが、
「これは土・日曜日の時間ですよ!あと1時間は来ませんよ」って。
あら、ほんとだ。
また失敗(恥ずかしい〜)。 -
それからの私の行動は素早かった〜!
時間が許す限りムルナウの街を見てこよう!
駅前を出て、右側に標識があります。
こちらに行けばいいみたいです。 -
この緑の小道を行けば近道なのね。
2009年、ガルミッシュ・パルテンキルヘンの駅で地元のおば様に言われた言葉を思い出しました。
「ムルナウもステキよー。是非行ってご覧なさい。」
今回もムルナウを予定に入れたいと思いましたが、時間の関係で諦めました。
こんな形で観光が出来るとは…。 -
ムルナウは、カンデンスキーやミュンター、それにフランツ・マルクなどが、芸術家集団「青騎士」を結成して活躍した街として有名です。
町外れに「ミュンター・ハウス」という、恋愛関係にあったカンデンスキーとミュンターが住んだ家があります。今は「青騎士」の博物館となっているようです。
何となく広場に飾ってある何げないこんなモニュメントも前衛的です。 -
この彫像も「青騎士」の仲間のもの?
台座のプレートを拡大して読んでみました。
「JOHANNES AUF PATMOS」 Herbert Volwahsen とありちょっと青騎士の時代とは離れています。 -
街中に出たようです。
可愛いたまねぎ型をした教会があります。 -
そしてここには大きな薬局が…。
街中には「ミュンター・ハウス」や「シュロス・ムゼウム」と書かれた案内板も見えます…。 -
急ぐ!いそぐ!
せめてミュンターハウスだけでも写真に収めたい。
さて、どっちへ行けばいいんだろう?
あんまり人も通っていないし、聞くこともできません。 -
やっと一人のおばあちゃんが通りかかりました。
「あのーすみません。ミュンターハウスはどう行けばいいですか?」
そのおばあちゃん、
「そうね〜、どうやって行けばいいかしらね…、えーと、これをまっすぐ行ってね、角のところを左に曲がってね…、それから…、しばらく行くと……。」
の〜んびりとした口調で教えてくれます。
時間がない私は気が気ではありません。
「ダンケシェーン。ゲラーデアウス、リンクス!?(まっすぐ行って左ね!)」と。
そそくさと去っていった私を見てビックリしたでしょうね。 -
ここに標識が出ています。
どうやら近くまで来たようです。 -
えっ、まだあんなにあるの〜?
もうダメだ時間がない。
ここから駅に引き返すことにしました。 -
向こうに見える像はもしかして…。
ライオン2頭に見守られたあのお方は? -
やっぱりルートヴィッヒ2世でした。
今回の旅で彼に会うのは初めてではないかしら?
バイエルン王だった彼の像がここにあるのは当然なのですが、それでも知っている像に出合うと、なんだか懐かしくなるから不思議です。 -
そんな寄り道をしながら足は駅の方に急いでいます。
ここには観光案内所の案内板も見えます。
この近くにあるようですが、もういいです! -
入口の壁絵が素晴らしい建物
-
あら、ここは何なのでしょう。
昔の機関車が置かれています。
本当に時間があったらゆっくりしたい街なんですが…。 -
ここにも、ミュンターハウスやシュロス・ムゼウムの案内板…。
もう、遅いよ! -
かなり急いで駅に着きました。
後で調べたら旧市街はもうひとつ先の駅、「ムルナウ・オルト」で降りたほうが近かったようです。
ここも再訪問予備軍の街になりました。 -
駅では、オーバーアマガウ行きの列車が既に到着していました。
急いで乗り込みます。 -
列車は南ドイツの牧歌的な風景の中をオーバーアマガウに向かって走ります。
こんなお花畑のふわふわのベットに、大の字になって寝っころがったら気持ちがいいでしょうねー。 -
オーバーアマガウ駅に到着しました。
いつもバスでの到着ばかりで、列車でこの駅に着いたのは初めてです。 -
駅前からアマー川に架かるこの橋を渡って、バーンホフ通りを歩きます。
-
あら、お庭で読書中のおじ様が…。「こんにちはー」
ってこれは木彫りの人形ですよ。
さすが、木彫りの街オーバー・アマガウです。 -
街の中心地、ドルフ広場には大勢の人たちがカフェに集まっています。
-
ここにも一年中クリスマスのお店「ケーテ・ヴォールファール」があります。
-
ケーテ・ヴォールファールトのショーウィンドー。
高級なフッメル人形が並んでいますね。
ショーウィンドーに光が反射して、外の情景が写りこんでいます。
見にくくてすみません。 -
あっちもこっちも可愛いお店ばかりです。
店内には素晴らしい木彫りの人形が並んでいるんですよ。
でも、私はそんなステキなお店に見向きもしないで、先を急ぎます。 -
あったー!
そうそうこのお店です。
2009年に店先に並んでいるステキなミニチュアハウスを見て欲しいと思ったけど、荷物のことを考えて泣く泣くあきらめたのでした。 -
でも、私 勘違いしていたみたいです。
ここで売られているのは、私が思っていた居間とかダイニングとか子供部屋とかのミニチュアハウスではなく、ブリキ屋さんとか、バイオリン工房、歯医者さんなどの仕事場のミニチュアハウスでした。
でも、せっかく来たんですものあれこれ迷って、ピアノを習っている孫娘には楽器屋さんのものを。
さすがに手作りですから芸が細かいです。
部屋の壁にはベートーヴェンの肖像画も飾られています。 -
そして、日本で留守番をしている飲兵衛の夫には、ビアダルやワインが部屋一杯に飾っててある居酒屋のものを。
わあーここにはフランケンワインまで置いてあります。
これを部屋に飾ると、夫、また酒量が増えるかな…。
お値段は2つで225ユーロ(当時の値段で27000円くらい)。 -
カードで支払おうとしたら現金でなければダメなんですって。
近くに銀行があるからって教えてくれました。
ドイツにはどこにでもあるSparkasse。
銀行の前の広場にある噴水、とても繊細な細工が施されています。
さすが手工芸の街ですね。 -
銀行でお金を下ろして外に出ると、壁のフレスコ画がとってもステキな建物があちこちにあります。
少しくらいこの辺を散策してもかまわないでしょう。 -
この家の壁もきれいです。
この街には、キリストの物語を題材にした壁絵も多いです。
街全体が壁絵の美術館のようです。
売られているものも、この地方で作られた木彫り人形、特にクリッペなどのキリストに関連したものが多いですね。 -
背中に荷物を背負ったこの人形、あちこちで見ました。
木彫り人形の行商人ですって。
昔は、背中に自分で作った作品を背負い、各地を売り歩いたのだそうです。 -
ここにも木彫り人形の行商人の木彫り人形が(ややこしいですね)。
お店のウィンドーの中には、まるで美術品のような大きな木彫り人形が売られていました。
いいお値段するんです。ちょっと私には買えません。 -
見ているだけで楽しくなるようなお店をのんびり冷やかしながら、ミニチュアハウスのお店に戻りました。
-
お店のご主人とおカミさんが心配して待っていました。
あんまり遅いものですから、私が品物を買わないでそのまま帰ったと思ったらしいです。
「銀行はすぐに見つからなかったの?」って聞かれました。
ごめんなさい、寄り道して…。 -
機内に手荷物で持ち込んでも大丈夫なようにしっかり荷造りしてもらって、お店をあとにしました。
お店から手作り石鹸をプレゼントにいただきました。
外にいた子供達に、写真撮っていい?って聞くと、とびっきりの笑顔で答えてくれました。
かわいいですねー。 -
オーバーアマガウでは10年に一度、村中の人が参加する「キリスト受難劇」が上演されます。
2010年に開催されたこの劇の模様は日本のテレビでも放映していましたね。ご覧になった方も多いのでは…。
街中には年代ごとのポスターが展示してありました。
次回は2020年に開催されます。 -
ここも光が反射して街の景色が写りこんでいますが、それが却って神秘的に見えませんか?(負け惜しみです…)。
でもこの出演者達、みんな素人集団なのです。驚きますね。 -
そろそろ駅に引き返しましょうか。
-
あそこのアイスカフェでは楽しそうにアイスを食べている人や、ビールを飲んでいる人が…。いいなー。
私も一息つきたいのはヤマヤマだけど、これからミュンヘンに帰って明日の荷造りをしなければなりません。 -
最後にちょっとだけ、キリスト受難劇が上演される劇場の傍を通って駅に急ぎます。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- ハッピーねこさん 2011/10/14 00:47:40
- こんばんは
- himmelさん、こんばんは。
オーバー・アマガウの旅行記にお邪魔しました。
昨年、フュッセンまでは行ったのですが、オーバー・アマガウや
ガルミッシュ・パルテンキルヒェンまでは足を延ばすことができませんでした。
オーバー・アマガウは可愛らしい街ですね。
木彫り人形が名産なのですね。
地球の歩き方を見ると、街の地図上に「赤ずきんの家」や「ヘンゼルと
グレーテルの家」などの表示。民家の壁にフレスコ画が描かれているの
ですね。なんてメルヘンチックな!
お土産のミニチュアハウスも素敵です!ご家族はさぞ喜ばれたことでしょうね。
乗り換え駅での予定外の待ち時間も、ただちに街歩きに切り替えられて、
さすがです!
また南ドイツに行きたくなりました。
- frau.himmelさん からの返信 2011/10/14 20:07:55
- RE: こんばんは
- パッピーねこさん こんばんは。
いつもありがとうございます。
オーバー・アマガウ編を見ていただいてありがとうございます。
オーバーアマガウ、本当にかわいらしい街です。
周り中、フレスコ画の壁絵の家々、まるで街全体が美術館のようです。
それに、ちょっとお店に入ると可愛い木彫りの人形があちこちに…。
いくつになっても乙女チックなものが欲しい私には目の毒です。
ハッピーねこさんはお近くまでいらっしゃったのに、残念でしたね。
でも、南ドイツ、またきっと行けますよ。
> お土産のミニチュアハウスも素敵です!ご家族はさぞ喜ばれたことでしょうね。
ほんとは私が欲しかったのです(笑)。理由付けにお土産になっただけです。
手作りの可愛いミニチュアハウス、ユーロ安の今は日本円で1万円ちょっとで買えるのですからね。
私も持って帰れるものならいくつでも欲しかったのですが、梱包すると結構かさばって2個が限度でした。
他にも荷物があるしね。
> 乗り換え駅での予定外の待ち時間も、ただちに街歩きに切り替えられて、
> さすがです!
それを言われると恥ずかしいかも…。
だって例によって地図を持たない街歩きですから、ムルナウにいらっしゃった方の旅行記を見ると私が歩いたコースはまるで見当違いでした。
やっぱりちゃんと調べていくべきでした。
南ドイツ、いつか私も再チャレンジします。
himmel
- ハッピーねこさん からの返信 2011/10/14 21:24:44
- 実は私もそうでした。
- himmelさん、こんばんは。
書き忘れましたが、乗り換え駅で図らずも時間ができ街に出てみたのは、
実は前回のドイツで私の身にも起きたことでした^^
マインツからリューデスハイムへ向かう際、乗り換えのヴィースバーデンへの
到着が遅れたため、乗り継ぎの列車が出てしまっており、1時間ほどの
空き時間ができたのです。
ガイドブックは重いので、訪ねる街のページのカラーコピーを持ち歩くのが
常の私。
行くつもりのなかったヴィースバーデンの地図は準備していませんでした。
とりあえずバーンホフ通りを歩き、街の中心あたりへは行けましたが
地図があれば違うルートもあったなー、と帰国してから思ったものです。
「ひょっとしたら降り立つかも」という街の地図も用意していくとよいのだなと、
反省&学習した次第です。
ハッピーねこ白状するの巻、でした^^
- frau.himmelさん からの返信 2011/10/14 22:43:40
- RE: 実は私もそうでした。
- ハッピーねこさん 白状させちゃいましたね(笑)。
なんて、あれっ聞いたことがあるような…?と思ってハッピーねこさんの旅行記を今確認しましたら、ちゃんと白状していらっしゃるではありませんか。
でも、ヴィースバーデンのラートハウスや教会までいらっしゃったんでしょう?
1時間くらいしか時間がないんだったら、それで大正解だと思いますよ。
私は一応、重たいけれど「地球の歩き方」と大きなドイツの地図はいつも持ち歩くのです。
列車やバスに乗っているときに通過する駅や、町の名前が分かると、それがどういう町なのかなと調べるためにね。
それに掲載されていない町や、地図のない町に急に降り立った場合は、いつもの私のいい加減な癖、何とかなるわ…。
帰国してから写真を見ながら、あそこはどこだったのかしら?と調べるのがまた楽しみです。
旅行って何度でも楽しめるのが良いですね。
himmel
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