世界遺産めぐりinイスラエル 最後はハイファの"バハーイー教の聖地群"

2011/08/28 - 2011/09/28

　ハイファはイスラエル北部の都市で、テルアビブ・エルサレムに次いで３番目に大きな都市です。
　ここには"バハーイー教"というあまり聞き慣れない宗教の寺院と庭園があり、「ハイファと西ガリラヤのバハーイー教聖地群」として世界遺産に指定されています。

　９ヶ所の世界遺産を制覇したイスラエル＆ヨルダン旅行もいよいよ最後の１つです！
いや〜、今回の旅も大変だったなぁ(^_^)


【今回訪問する世界遺産】
第１５５弾「ハイファと西ガリラヤのバハーイー教聖地群」

□8/20(土) 成田空港出発(16:55) → バンコク・スワンナプーム空港着(21:25)
□8/21(日) バンコク発(10:30) → テルアビブ空港着(07:20)→メギッド→テルアビブ
□8/22(月) テルアビブ → エルサレム
□8/23(火) エルサレム → ベツレヘム → エルサレム
□8/24(水) エルサレム → マサダ → エルサレム →(ヨルダン入国)→アンマン
□8/25(木) アンマン → ペトラ → ワディ・ラム
□8/26(金) ワディ・ラム →ウンム・アル・ラサース → マダバ → アンマン
□8/27(土) アンマン →(イスラエル入国)→ エルサレム→ハイファ
■8/28(日) ハイファ → アッコ → ハイファ → テルアビブ空港発(23:05)
□8/29(月) バンコク空港着(14:40)→バンコク→バンコク空港発(23:50)
□8/30(火) 成田空港着(08:10) → 帰宅

エリア その他の都市(イスラエル)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩 飛行機
• 航空会社: タイ国際航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

　13:46、アッコからの乗ったシェルート(乗り合いタクシー)がハイファに到着。でも、ここはハイファのどこだろう？？

　運転手が言うにはカルメリットの駅のすぐそば。だけど、実際には駅まで10分は歩いた。

　そこらへんのブティックに飾ってあったアニマルプリントの服。
すげぇデザインだな。大阪のおばちゃんが着てそうだ。

　14:08、"カルメリット"のハ・ネヴィーム(HaNevi'm)駅に到着。
入口がすごく小さくてカワイイ。

　"カルメリット"とは地下鉄とケーブルカーを合わせたような独特な乗り物。イスラエルで唯一の地下鉄だそうだ。

　ちなみに、現地の人にカルメリットと言っても分かってもらえない。単純にサブウェイと言った方が話が通じた。

　駅のホームの壁にはアニメのキャラクターのようなものが。
よく見るとどのキャラクターもグロテスク。ポーランドのアーティストによる作品らしいけど…何だこりゃ？

　…？
右にいる黄色いのは日本でも見たことがあるよう気がするでチュウ。

　車両を搬入するときの写真？
どの駅にもこの写真が飾ってあった。

　終点のガン・ハ・エム(Gan Ha'em)駅に到着。
運賃は６．４ＮＩＳ(約１４０．８円)。

　地上に出た。
ハイファって近代的な大都市だな。
イスラエル第３の都市なだけはある。

　今回の目的地のバハーイー寺院は駅から少し歩いたところにある。
駅前のハ・ナスィ通り(Ha Nassi st)を北西方向へと進んでいく。

　ハ・ナスィ通り(Ha Nassi st)から右へ一本奥にあるYefe Nof通り。
この道沿いにバハーイー寺院への入口があるらしい。

　この道、景色がとても良くて気持ちがいい(^_^)

　ハイファは斜面に築かれた街。街中をケーブルカーが走っているだけあって、アップダウンがかなり激しい。
　そんなことが良く解かる光景だ。

　Yefe Nof通り。
眺めもいいし、最高の散歩道だ。

　14:50、バハーイー庭園の入口に到着。
入口でごく簡単なセキュリティチェック。

　宗教施設なので服装もチェックされる。例えば帽子を被っていると注意される。
入場無料なのはうれしい。

　バハーイー教は庭園が美しいことで有名で、ここハイファとアッコにある２つの寺院＆庭園が世界遺産に登録されている。

　この庭園は斜面に沿って庭園が広がり、街や海の風景と一体となっていてとても美しい。

　「バーブ廟」
　バハーイー教の創始者であるバハーオッラーの息子、アブドル・バハーによって建てられたバロック様式の廟。1953年に完成。

　ここでバハーイー教についてちょろっと説明。
　バハーイー教の前身になったのはイランで1844年に創始された「バーブ教」。バーブ教は大衆に支持されたものの、時の政府は徹底的に弾圧。創始者のセイエド・アリー・モハンマドや信者は皆殺しになってしまいました。
　その後、教団は分裂。国外に追放されていたバハーオッラーが新しく作ったのがバハーイー教。

　ちなみに歌手のバーブ佐竹はバーブ教とは関係ありません(笑)
あれは英語で竹の"バンブー"をもじってつけた芸名。

　この庭園は中に入って自由に見学することができない。
　庭園の中に入るためには毎日12:00から始まるツアーに参加する必要があり、それ以外の時間帯は庭園の一番上(左の写真)から眺めることしかできない。

　はっきり言ってハイファは観光するところが少ない。
お昼のド真ん中にハイファにいたら他の観光地へ行くのは難しくなる。今回みたいな忙しい旅だとスケジュールを組みにくい。

　結局ツアーには参加できず、庭園を上から眺めてオシマイ。
世界遺産としてはちょっと物足りなかった。

ここが一番庭園に近い場所。

　帰国のフライトは深夜発なので時間はまだたっぷりあるけど、他に大した見所も無いのでハイファ観光はこれで終了。
風景を楽しみながら、来た道を戻る。

　地下鉄の駅の近くにあるマックで遅い昼食。
期間限定っぽいやつを注文したら、バーガーキングのワッパー並みにでかいハンバーガーが出てきた。４９．９ＮＩＳ(約１０９７．８円)。

　ちなみに、こちらのマックでは注文の時に名前を聞かれる。

♪ハンバーガーができたら〜 名前で呼ばれるシステム〜(佐久間一行風に)

　16:30、ホテル「Port Inn」に戻ってきた。
２５ＮＩＳ(約５５０円)を払うとチェックアウト後でもシャワーを使わせてもらえる。
でも、共同の粗末なシャワーで５５０円はちょっと高いなあ。

　17:18発のベングリオン空港行きの電車に乗車。
珍しくちゃんと定刻通りに出発した。
きれいで新しい車両で、とても快適。
３８．５ＮＩＳ(約８４７円)

　18:45、ベングリオン空港駅に到着。
イスラエルの空港はテロ対策でセキュリティチェックが非常に厳しいことで有名だ。必ず出発の３時間前には空港に来なければならない。
帰りのフライトは23:05発なので、４時間前には着いた。これなら大丈夫だろ。

　これが悪名高いテルアビブ空港のセキュリティチェックだ。
Ｘ線検査機のほか、見たこともないような巨大な装置をいろいろ使ってセキュリティチェックを行う。

　19:00、いよいよ荷物検査にチャレンジ。
まずは検査官による質問タイム。
Ｑ：どこへ行く飛行機に乗るのか？
Ａ：バンコク。
Ｑ：誰がこの荷物をパッキングしたのか？
Ａ：自分でやった。
Ｑ：どこでパッキングをしたか？
Ａ：ホテル。
Ｑ：誰かに何かを渡されたか？
Ａ：なし。
Ｑ：ヨルダンへ行った目的は何だ？
Ａ：ペトラ遺跡に行きたかった。
Ｑ：イスラエルに来た理由は？
Ａ：エルサレムに行きたかった。
Ｑ：エルサレムに行きたい理由は？
Ａ：歴史的な場所を訪問するのが好きだから。
Ｑ：ヨルダンに友達はいるか？
Ａ：いない
Ｑ：イスラエルに友達はいるか？
Ａ：いない
　　("友達はいるか？"系の質問にハイと答えると目をつけられるので、いいえと答えるのが良い、ともっぱらの噂)
Ｑ：何か武器は持っているか？
Ａ：いいえ。
Ｑ：ハサミやナイフなどは持っているか？
Ａ：いいえ。

　これで尋問はクリア。思ったより短かったな。

　その後、超でっかいＸ線検査機で荷物検査。
さらに、台の上にバッグを載せて中身を外へ出して隅々までチェック。なぜかガイドブックを特に念入りにチェックしていた。日本語読めないだろうに…

　さらに、棒の先に小さな布をつけたものでカバンの内側と外側をゴシゴシとこする。その布を変な検査機でチェック。危険物質の検出でもしてるのかな？
　荷物検査が終わると、自分で荷造りをし直す。
これでやっとチェックインカウンターに行けるが、検査官のお姉さん(すごい美人だった！)がついてきて、チェックインの間ずっとこっちを見ている。
はずい。

　大きな荷物を預けて、Departuresへ進んだらやっと監視のお姉ちゃんが帰った。

　出国審査では何の質問もされず、あっと言う間に終わった。
手荷物検査も簡単で、バッグを開ける必要もなかった。

　客が少なかったこともあって、全ての手続きにかかった時間は１時間ぐらいかな？スムーズすぎて暇を持て余しちゃった(笑)

　空港のターミナルには多くの店が並び、まるで巨大なショッピングセンターのようだ。子供を遊ばせるための遊具施設も充実していた。
　左の写真は何を売っているのかよく分からないが、とにかくイスラエリーな感じのお店。

　そこらへんのショップで職場へのお土産にナツメヤシを買ったら、イスラエル最後のハプニング。目の前でいきなりレジが壊れて現金を出せなくなってしまった。仕方なく店員といっしょに近くの電化製品店に行き、そこでおつりをもらった。
こんなの初めて。

　23:02、定刻よりちょっと早く飛行機が出発。
座席でリュックの中を見たら……あれれ？
なんと中には飲みかけのペットボトルが入ってた。リュックに入れたのすっかり忘れてた。中身も半分以上入ってる。
　…あれだけ散々セキュリティチェックしておいて、どうして発見できなかったんだろう？イスラエルの空港、テロが心配だ(^_^;)

　というわけで、波乱万丈のイスラエル＆ヨルダン旅行はこれにて終了。
早く日本に帰って子供の顔を見たいよ〜(^_^)

　でも、まだ旅行記は終わりません。
最後に乗り継ぎでちょっとだけバンコクで遊んできます(^_^)v

《2011年イスラエル＆ヨルダン旅行：乗り継ぎinバンコク編へつづく》