2011/08/14 - 2011/08/15
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granateさん
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最終日の朝となりました。
何よりも気がかりだったのは、アメリカ・ニューアークからニューヨークJFKまでの乗換のための、陸路移動です。
手荷物検査の厳しい、メキシコ。
マイアミ行きは遅れ、ニューアーク行きも遅れ、私たちに残された時間は思いの外少なくなってしまいました。
8月14日、日曜日 夕刻。
ニューヨークは、降りしきる雨。
マンハッタンは、朝からのパレード。
高速道路は渋滞し、主要の2つのトンネルのうち、一つは不通。
JFK空港傍の道路は封鎖。
これだけ雨の神・チャック モールにお参りしまくったのですから、
(お願い、助けてチャック・モール!)
祈る私と、すでに一言も口を利かず、押し黙ったままのfさん。
「一か八かです。もし間に合うとしても、もうギリギリです。」
これでもかというほどの最悪コンディションの中、現地日本人ドライバーYさんは、プロの運転を私たちに見せてくれたのでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 航空会社
- アメリカン航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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午前7時台の飛行機に乗るためには、その3時間前には空港に行かなくてはなりません。
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こんなに早いのに、こんなにたくさんの人。
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私達の乗るマイアミ行きは、午前7時7分発。
そのわずか数分後には、ダラス フォートワース行きが出発します。
日本に帰るなら、普通は後者の便を選びます。 -
チェックイン時にも、当然ダラスに行くのかと尋ねられました。
マイアミからニューアークに行き、そこからJFKまで陸路で行き羽田行きに乗るのだと伝えると、今回のボーディングパスはニューアークまでになるので、再度JFKでチェックインしなおして欲しいとのことでした。 -
荷物は、一度マイアミでピックアップし、預けなおさなければならないとのことでした。
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さてさて、どうなることやら。
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この免税店も3年振り。
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タバスコを買いたかったのですが、機内持ち込みの許容範囲を超えてしまっていたので断念しました。
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そんな訳で、今回もチョコレートを購入。
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一旦ゲートに向かいますが、
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その後、フードコートに朝食を買いに行きました。
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黄色いレシートが引換券になります。
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ファヒータのセット
N$ 170
空港価格なり。 -
fさんはお腹が空いていないとのことで、何も食べず。
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外が明るくなってきました。
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コンチネンタル、だけどユナイテッドの機体を1枚。
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AAは、おしりだけ。
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出発時間は やはり遅れ、
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なおかつ、メキシコ恒例の再度の手荷物検査が始まりました。
さらに、再々度の詳細チェックを何故か受ける私。 -
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AA2190
MIA-EWR
30分以上も遅れての離陸です。 -
まずは、どうでしょうねぇと思いながら、ダイエット コーラを頂きました。
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マイアミは、快晴!
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しかし、パスポートコントロールが遠かった。
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スカイトレインに、揺られて揺られて。
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ようやく入国審査も終わり、下の階のバゲッジ クレームにてスーツケースを受け取ります。
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TSAロックのスーツケースは、黄色い円でできたラインに沿って進んだ先に預けます。
カウンターも何もなく、ただ係員さんがいてその背後におびただしい数のスーツケースが置かれているだけなので、本当にここで大丈夫なのかと思いましたが、大丈夫でした。 -
手ぶらになったところで、今度は青い円でできたラインに沿って進みます。
その奥には乗り換え発券カウンターがありますが、私達はニューアークまでは発券済みなので、そこへは行かず、手前のエスカレーターを上りました。 -
今のところは、私達の乗り換える便に遅れはないようでした。
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そこからが、また遠かった。
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再度スカイトレインに乗ります。
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最初に下りた所から、約1周回ってきました。
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今度の便が、肝心要。
遅れないでおくれ! -
まだ時間があるので、
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荷物減らしも兼ねて、日本から持ってきたお菓子を食べます。
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時間を潰しておりますが、
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結局、45分も遅れての出発となりました。
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一体、どうなるんだ・・・・・・。
と思いながら、コーヒーを飲みます。 -
機関紙を読みますが、
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気が気ではありません。
・・・ここにも数独が。 -
16時10分、ニューアークに到着しました。
外は雨です。 -
とにかく走って、
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待ち合わせのバゲッジクレームに向かいました。
-
そこで、日本人ドライバーのYさんと会いました。
荷物はなかなか出てこなくて、16時45分にようやく受け取ることができました。 -
「今、車を回しますから、待っていてください。」
Yさんは言いました。 -
Yさんの車に乗り込む私たち。
今回は送迎用の乗用車ではなく、かなりでかい、10人位が乗れる大型の車でした。 -
「Yさん、どうなんでしょうか?
間に合うんでしょうか?」 -
「うーん、ちょっとなんとも言えないですね。
今日は日曜日だから、会社とかも休みなのでいつもなら大丈夫なんだけど、
今日はこの雨の上にマンハッタンでパレードがあって、通行止めにもなっていたんです。
まあ、先ほどから片づけが始まったみたいですけど。」 -
「おまけにハイウェイが混雑しているので、途中一般道を迂回します。」
-
「それと、2つあるトンネルのうちの、使おうと思っていた方が工事中で通れないんですよ。」
-
「あと、JFKの近くのパークウェーも封鎖されているとか。」
Yさんは今日の昼間、JAL利用のお客さんをJFKまで送ったのですが、
この一連のトラブルにより、チェックインも時間ギリギリになってしまったのだそうです。
「JALは、チェックインカウンターの係の人がいるので、その人にいって、連絡通路を通してもらってなんとかなったんですよ。」 -
Yさんの話す一連のコトの数々に、私は血の気がひきました。
「時間も、良くてギリギリ位なので、伝えておきます。
アメリカンは、自動チェックインなので、まず機械にパスポートを通して、
ボーディングパスとタグを出してください。
そうすると、荷物を流すベルトコンベアーがあるので、そこにスーツケースを流してください。
自動チェックインができるのも、1時間前でまです。
でも、その自動チェックインの機械の調子は良く悪くなるので、ダメだったらあきらめて別の機械にチャレンジしてください。
機械は何台かありますし、日本語も使えます。」 -
「1時間を切ってしまったら、どうなるんです。」
「すぐ近くに係員がいるはずですから、とにかく交渉してください。
gさん、英語は?」
「全然ダメです。でも、スペイン語ならできます。スペイン語だったら、ケンカだってできます。(アメリカンの人と経験済み)」
ケンカして、どうするって所ですが・・・。
「じゃあ、大丈夫ですね。」 -
「本来ならチェックインまで御一緒するのですが、今回は私が駐車場に車をおいている間にgさんたちにやってもらうしか、もう手がありません。」
・・・・・・・どうなる、私達。
車は、ただひたすらに走ります。
Yさんは、時々Yさんの会社の人に連絡を通り、その都度空いている道を選んで走ります。 -
いいですか、ここから迂回して一般道に入ります!
-
本来なら、のどかで素敵なアメリカの住宅街の街並みなのですが、
刻一刻と迫るタイムリミットに、もう私は気が気ではありませんでした。
fさんは、すでに無言になり固まったままです。
外は降りしきる雨。
今回のマヤの旅は、本当にたくさんの雨の神、チャック・モールにお参りをしてきました。
ここはもう、チャック・モールに祈るしかありません。
(チャック・モール、チャック・モール、お願い、助けてください!) -
「え、あ、この道、違う!」
とYさんは車をUターンさせます。
そして、通りすがりの女の子に道を尋ねます。
「こっちか!」 -
さらにガソリンスタンドの人に道を尋ねます。
-
時刻は、すでに18時を回っていました。
私達の乗る羽田行きの出発は、19時20分。
自動チェックインのタイムリミットは、18時20分です。
「あ・・・!」
Yさんが言いました。
「ここ、この道。もうJFKに着きますよ。
いいですか、gさん、とにかく走って、ボーディングパスとタグを出した者勝ちです。ボーディングパスをとにかく引き出して!!!」 -
ここからは、とにかく急いでいたので画像がありません。
Yさんの車を降りると、fさんと私はスーツケースを転がしながら、
ただひたすら自動チェックイン機をめざして走りだしました。
めざす機械は、入口の左にあります。
それぞれが機械に付き、パスポートを押し込みますが、上手くいきません。
すぐに機械を替えますが、これもまたダメ。
それならと、予約コードを入力しますが、そこに出たのは無残にも
<自動チェックインの時間を過ぎています。係員のいるカウンターにお尋ねください>という文字でした。 -
係員さん。。。。
数台の自動チェックイン機の近くに、一人の女性係員さんがいました。
英語はさっぱりの私、とにかくスペイン語でまくしたてます。
「お願いです!助けてください、助けてください、助けてください!
もう時間がなくて、ボーディングパスが出せないんです。
お願いです、助けて!この羽田行きに乗らないと、もう日本に帰る手がないんです。
お願い、お願い、お願い、助けてください!!!!!!!!!」
「大丈夫、大丈夫だから、落ち着いて。大丈夫だから。」
と係員さんは言いました。
そして、ついになんとか無事にfさんと私はボーディングパスと荷物のタグを手に入れたのでした。
「いい、ゲートは3番よ!」
「ありがとうございました。本当に、本当に、助けてくださってありがとうございました。」
お礼を言うと、急いでスーツケースにタグを付けると、その奥にあるベルトコンベヤーに流しました。 -
(良かった。。。何とかなった。チャック・モール、ありがとう。)
そこへ、Yさんがかけつけました。
ボーディングパスを掲げた私を見て、
「いやー、良かったですね。本当に、どうなることかと思いましたよ。
後は、そこでボディーチェックを受けてゲートに行くだけです。」
「本当に、Yさんのおかげです。本当にありがとうございます。」
とお礼を言ってチップを渡すと、
「え、こんなにたくさん、いいんですか!?」
「いえ、普通ならありえないお仕事をしてくださったお礼です。
これで何か美味しい物でも食べてください。」
「それでは。」
とYさんにお辞儀をすると、大きく手をふって私達は先に進みました。 -
本来ならYさんは観光ドライバー。
こんな、崖っぷちトンデモ送迎を受けるような方ではないのです。
「とにかく、無事にゲートまで来ましたね・・・・。」
「これだけ飛行機が遅れまくって、これで羽田便が定刻に種発したらマジで怒るからね!」 -
などと言いながら、最後のお土産のチョコレートを買いました。
-
水分のレモネードも購入。
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安すぎるチケットを巡るコトの顛末は、こうしてなんとか大団円を迎えたのでした。
-
そして、飛行機は、やはり遅れたのでした。
-
AA135
JFK-HND
20時30分離陸。 -
この飛行機に乗りさえすれば、後は日本に向かうのみ。
実はこの後にも小さなトラップがあることを、この時には知る由もありませんでした。 -
心安らかに食事を頂きます。
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現地夜発の飛行機なので、比較的良く眠ることができました。
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軽食のハムサンドです。
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<羽田>の文字がなんだか新鮮です。
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最後の食事を頂き、
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羽田に到着しましたが、やはり遅れました。
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沖に着いたため、シャトルバスに乗ります。
AA135便はシンガポール航空との接続があるためか、乗り換えのお客さんを呼ぶアナウンスが、ひっきりなしに流れました。 -
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ゲートに到着です。
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ここでもやはり遅れて、スーツケースを受け取って税関を通過するころには、
乗ろうと思っていたエアポートシャトルバスには乗ることができませんでした。 -
fさんとはここで別れ、私は、JRの最寄り駅から電車で10分の近隣の市まで行くバスに乗る事にしました。
これに乗れば、JRの終電に間に合うはずです。 -
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ああ、なんとかここまで来た。。。
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お水も買ったし、後はバスに乗るだけ。
-
バスは順調に走り、某市駅前に到着しました。
そこからJRの電車に乗って家に辿りついたのは、実に午前2時を回っていました。
今日は、朝から仕事です! -
グアテマラン・レインボー。
縦と横と織りなす綾と。
色鮮やかな織物は、海を越えて、空を越えて、 -
たくさんの思いでを辿り、
-
たくさんの出会いをありがとう。
-
懐かしい、あの街。
-
懐かしい、あの空。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ぺこっちさん 2012/03/29 12:43:52
- うう、緊迫して息が。。。
- granateさん、こんにちは。
すさまじい旅の締めくくりでしたね!
granateさんの旅行記を読んでいるうち、こっちもドキドキはらはらして息が苦しくなってきました・笑 こういう時ってほんっとに焦りますよね。とにかく間に合って何よりです。
私も今度の夏の旅ではかなり飛行機を使うことになりそうですが、granateさんの旅行記を読んで、やっぱり乗り継ぎ時間を十分とらなきゃダメだな、と思いました。
パレンケには私も行かれなそうです…涙 日通トラベルさんで、メリダからウシュマル観光をしパレンケへ行くというツアーがあるのですが、最少4人と書いてあったので問い合わせたところ、ほとんど催行されないツアーのようで、4人分の料金を払えば一人でも参加可能ということでした…。で、パレンケから陸路&川でフローレスへ国境越えしようかと思ったのですが、いろんな方の写真等を見る限り、スーツケースごろごろ引いて行かれるような雰囲気じゃなくて…。トラブルも多いようでし、スペイン語も全く×なので、おとなしく飛行機で国境越えしようと思っています。
そうなるとパレンケには行く時間がないんです・・・
長々と書いてしまってすみません。旅程を一人であれこれ考えているのですが、話相手がいないので、一気に書いてしまいました。
granateさんの旅行記、ほんとうにおもしろいです。とっても参考になるし。ありがとうございました。
ぺこっち
- granateさん からの返信 2012/03/29 20:38:20
- 個人旅行の醍醐味!
- >ぺこっちさん
さらなる旅行記への投票、メッセージ、そしてフォローを、どうもありがとうございます。
嬉しいです。
こちらからもぜひ、ぺこっちさんをフォローさせてください。
ぺこっちさんも、パレンケ行きは難しそうなのですね。
私も日通トラベルさんの、まさに同じ物を見て、考えて、考えて、泣く泣くの結果となりました。
私たち、働く日本人トラベラーには、そんなに長期間のお休みを取れるハズもなく、限られた日数の中で最大限の良い旅を目指すしかなくて、何らかのトラブルで日程が狂ってしまうと、夢にまで見たあの場所が遠くに行ってしまうことにもなりかねないので、やっぱり旅の日程調整には慎重になってしまいます。
個人旅行の醍醐味とでも言うのでしょうか、ここ数年の旅では必ずどこかにオチがあったりするのですが、何故かギリギリのところで助かっています。
後になればネタだと笑い話にできるのですが、その時は、もうドキドキしっぱなしで、心臓が破裂しそうでした。
海外旅行に飛行機移動は付き物なのですが、やはりメキシコからアメリカに入る国際線の手荷物チェックが特に厳しく、搭乗口の真ん前でさらに手荷物チェックが始まり、飛行機の離陸も遅れ、そして、、、ということが多いです。
飛行機の乗り継ぎ時間には、慎重になりすぎて正解だと思います。
何よりも、<とっておきの旅>なのですから。
今は、良い時代になったと言いますか、この4travelの様なサイトもあるので、世界中、「行きたい!」と思って調べてみると、先輩トラベラーさんたちの旅行記があるので、心強いです。
そういえば、ぺこっちさんは、英語ができる方なのですよね。
英語ができるのって、本当にうらやましいです。
中米でも、現地の言葉はスペイン語でも、英語やアメリカに興味のある人が大勢いますし、現地ツアーでも必ず英語ツアーがあるので問題なく旅ができるのではないかと思いますよ。
私は、この夏にぺこっちさんと1週間違い位で単身ノルウェーに行きます。
向こうでは準母国語的に英語が通じるそうなのですが、私は英語はサッパリなので、今からいかに英語耳を作るか、悪戦苦闘中です。
良い方法がありましたら、ぜひ教えてください。
夏の旅まで、あと4ヶ月少々。
お互い良い旅にしましょう!
それでは、また!
granate
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