ペトラの２４時間

2011/03/28 - 2011/03/29

ペトラは朝日、夕日など光の具合によって見所が変るようです。午前と午後の時間を有効利用して、さらにペトラバイナイトも見た、２４時間の記録です。

エリア ペトラ(ヨルダン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 徒歩
• 航空会社: エミレーツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

2011年3月28日朝9時、アンマンのホテルを依頼した車で出発した。途中休憩したのだが12時前にぺトラに着いた。

ぺトラの宿はモーベンピック・ペトラ。遺跡の入り口にあり、人気が高い。さっそく売りのアイスクリームを食べた。

ぺトラは広く、見所がいくつかある。観光には、まず地球の歩き方を参考にした。次に読んだロンリープラネットによれば、エル・ハズネは午前中、ことに午前９時以降、犠牲祭壇も午前中、そして王家の墓とエド・ディルは午後やや遅めが光の具合が良いらしい。ある程度考慮して予定を組んだ。

12時40分に観光を始め、シークを歩いた。鋭い崖が両側から迫っていて、迫力がある。昼食時のせいか人が少なく、魅力を満喫できた。

30分ほどで、行く手にエル・ハズネが見えた。

神殿風の建物が、岩に彫られている。インディージョーンズの映画にも登場し、ぺトラで最も有名なところである。

進んでいったファサード通りで、岩にえぐられた部屋を鑑賞した。赤い岩についた白い縞模様が鮮やかだ。

王家の墓が見えてきた。光線の具合がよく、細部まではっきりしている。しかし、一番奥のエド・ディルまで行くつもりだから、とりあえず歩きながらの鑑賞とした。

「おじさん、乗ってよ」
ロバ引きの少年に声を掛けられた。エド・ディルまで安く連れて行くという。

うっかり乗ってしまったが、少年は川原にロバを引いて行って、尻に鞭を入れた。

ロバは駆け足となった。これは大変と私は身構えた。

エド・ディルへ登る階段のところで、少年は、「さあ登るかい」と聞いた。

これは茶番だったとロバを降りた。余興と思えば腹は立たない。本当にロバで登ろうとすると、屈強なロバ引きを雇わないと危険なのであった。

エド・ディルまでの上りは大したことはなく、1時間足らずで着いた。エド・ディルは巨大な神殿で、夕日に輝いていた。エル・ハズネのあたりに比べると客も少ない。

夕方の道を引き返した。

ホテルに帰って、急いで食事。夜のシークを歩いた。ローソクの光が道を照らしていた。月・水・木の週３回行われるペトラ・バイ・ナイトに参加したのである。切符はあらかじめホテルで購入していた。

ローソクの光をほのかに受けたエル・ハズネは一見の価値があった。座り込んでベドウィンの音楽を聴いた。

翌日、朝8時40分に再び遺跡に向かった。シークは朝早くが良いそうだが、もうにぎやかな状況になっていた。エル・ハズネは朝日を浴びて、たしかにバラ色を帯びていた。

ゆっくり鑑賞した後に、犠牲祭壇を目指し40分ほど登った。

頂上付近にオベリスクが見える。

ここは眺めの良いところで、周辺の岩山の景色が見事である。

王家の墓を見下ろすこともできる。

ただ、景色に見とれて、犠牲祭壇そのものを確認するのを忘れてしまった。もう少し上のほうに行くべきだったかもしれない。

この先、山道を先へ進むルートもある。しかし、その方向へ歩いていく人はみなキャラバンシューズを履いていた。私たちはウォーキングシューズだったので、無理をせず引き返した。

最後に、あらためて王家の墓を見物した。

岩の縞模様がきれいなシルクの墓が印象的だ。さらに先の、セクスティウス・フロレンティヌスの墓も岩の模様がきれいなようで、チェックしていたのだが忘れてしまっていた。

どうやらぺトラのスケールに圧倒されて、ぼんやりしたようだ。

引き返したエル・ハズネで馬車を拾って出口まで飛ばしてもらった。

ホテルに着いたら12時40分。偶然にも、ちょうど１日かけてぺトラを観光したことになった。

この旅行記へのコメント （2）

• Ted@CiscoTours comさん 2015/09/05 09:58:55

  ペトラ 良いですね

  Takashiさん 訪問、イイネ 有難うございます。
  パイネは今でも忘れられないハイキングで、次回は是非ともパイネサーキットを一周出来ないかと思っています。
  
  ペトラ良いですね。
  行きたいとは思いながら、政情不安で二の足踏んでいたら更に悪化(^^;;
  
  パルミラ遺跡は破壊されるし、ISISの蛮行にはほどほど腹が立ちます。
  
  また訪問させて下さい。
  
  Ted

  Takashiさん からの返信 2015/09/05 20:18:02

  RE: ペトラ 良いですね

  Tedさん
  
  ご訪問くださり、またご投票ありがとうございます。パイネは行きたかったのですが、遠いのでなかなか難しく、写真で楽しませていただきました。壮絶な美しさですね。
  
  ヨルダンは当時でもホテルに入る車は金属探知機でチェックするという緊張状態でした。ホテルに頼んだ車に乗るようにして、安全第一で行きました。へんな車に乗って誘拐されてはかなわないという危機感が当時でもありました。その時はモロッコとドバイでラクダに乗って砂漠を行くのを楽しみましたが、今はMERSをラクダが媒介するというので、これもどうだかという状態。世の中は変わります。
  
  本当はメソポタミア文明開花の地を見たいのですが今の状態では夢のまた夢ですね。
  
  また訪問させて下さい。
  
  Takashi