2005/04/27 - 2005/04/27
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ジェイミー&ベンさん
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4月27日(水曜日)
ベルリン到着。しかし、ロシアのビザがない
木々の葉は生い茂り、木漏れ日が柔らかな風に揺られる葉の影を舗道に映し出す。陽がさんさんと降り注ぐなか、ハイイロガラスがあたりをついばむ。ベルリンは、春。
騒々しいエンジン音が、石畳の道の静寂を破る。滞在先からすぐのところに大きな湖があるのを発見したのは、シャルロッテンブルク駅の前をいつも通り右に曲がる代わりに左に行ったときのことだ。湖畔の草むらは、寝っころがってMP3プレーヤーを聴くのに最適な場所だった。しかし、そんな開放的な場所にいてもなお、空気にはドネルケバブが焼ける匂いが混じっていた。とにかく、あのトルコ式肉料理屋だけはつねに営業中なんだ。この街に到着して祝杯を上げたのはずいぶん前のことのように思えるが、胸焼けしそうなケバブの匂いと同じように、僕らのあいだにはどうしようもない不満の空気がくすぶっていた。
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ロシアとベラルーシのビザを取得するのに、ちょっとした問題が発生していたからだ。ロシア国内の旅行会社のインビテーションが必要で、それはインターネット上で高値で売られていた。そのなかから、3分以内に対応すると謳っていた会社に申し込んだにもかかわらず、3日経っても問題は解消していなかった。お金は払ったのに、ビザが届かない。イライラするし、士気も下がるというものだ。
キャビンアテンダントだというサリは、連日ヨーロッパ中を飛び回っている。僕らは一日の大半をネットカフェで過ごしながら、ビザに関する知らせを待っていた。
道のりは果てしなく長く感じられた。僕らの前にはロシアとベラルーシの領事館が立ちはだかっている。祖国イギリスもまた遠く感じられた。出発してから今日でちょうど3週間になる。燻した肉の匂いのしない、どこか田舎に行きたかった。アパート群ではなく、山々が見下ろす湖畔で横になりたかった。
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