弘前ねぷたに青森ねぶたそして五所川原立佞武多　ねぶた三昧

2011/08/05 - 2011/08/08

今年は青森（日本をと言っちゃってもいいんじゃいかな？）を代表する青森市の”青森ねぶた”、弘前市の”弘前ねぷた”、そして五所川原市の”五所川原立佞武多”と、連日ねぶた三昧。

青森の短い暑い暑い夏に、あちらこちらで津軽魂が溢れていました。

エリア 青森市内(青森)

8月5日、まずは、弘前市の『弘前ねぷた』

弘前ねぷたは三国志、水滸伝などを題材にした勇壮な武者絵が描かれた『扇ねぷた』や、組ねぷた（人形型）が、ヤーヤドーの掛け声とともに練り歩きます。

見送り絵

宮園青山連合ねぷた愛好会の鏡絵（表側）が『三国志　張飛奮戦の図』


大型ねぷたになると重量何トンにもなるんだって。

見送り絵（後ろ）『八百屋オお七』

鬼気迫る迫力というか、怖いけどきれいなお七。

藤代ねぷた愛好会『北門鎮護』

表面と裏面の絵をつなぐ真横の部分は肩と呼ばれ、町内会・団体名などが書いてあります。

新寺町の見送り絵『一丈青扈三娘』

鏡絵は勇壮な武者絵、見送り絵は、女性が描かれています。
私は怖いくらいな美人が描かれている見送り絵の方が好きだな〜

本町ねぷた愛好会の見送り絵『八重垣姫』

不動心の見送り絵『遊女立姿図』

津軽衆の見送り絵『祭』

ねぷたの上に２〜３人くらいの人が乗っていて、沿道の人にてを振ったり
障害物をよけるためにいるのでしょうか？

高さが9.1ｍもある大型の扇ねぷたは、信号機や看板があると、上の部分がパタンと折れて、ちょっと低くして通っていきます。

『がんばろう　東北』

桜ヶ丘ねぷた愛好会『三国志　南蛮王猛獲奮戦之図』

桜ヶ丘ねぷた愛好会『唐美人』

鏡絵や人形の下にある三角形（台形）の開きと呼ばれる部分は、ねぷたを支える受け皿の役割をしていて、どのねぷたも弘前藩の家紋の牡丹が描かれています。

大型ねぷたのあとにお囃子さんたちが続きます。

組ねぷた（人形型）も練り歩きます。小型だね。

青森ねぶた祭の期間は8月2日〜8月7日。
最終日は海上運行が午後あるので、6日は最高に盛り上がる夜。
期間中、最多のねぶたが運行されるんです。

8月6日、今夜は青森市の『青森ねぶた』

ねぶた開始は１９：１０〜。
花火が上がると、一斉にねぶた囃子が聞えてきます

ラッセ〜ラァ〜、ラッセ〜ラァ〜

ＮＴＴグループねぶた『正義の神　阿修羅の怒り』

阿修羅が帝釈天と戦う「修羅場」の場面。
厳しい世相に懸命に立ち向かう現在の社会と相重ね、明るい未来が訪れることを願っているものである。

・・・なるほど。

NTTグループねぶたの後ろ

今日は、跳人さん達の数も一段と多く感じ、迫力があります。

私たちのねぶた自主製作実行委員会『太公望と周の文王』

今にも動き出しそうに見える魚や、見ているこちらまでもついつい釣竿を持って、いるかのように力がはいっちゃうよ。

今年のどのねぶたには復興の願いがこめられているようです。

この画を見ていると、あのときの”ねぶた囃子”が聞えてくるようです。

県庁ねぶた実行委員会『美髯公関羽と老黄忠』

題材は三国志からのが多いのは、”絵”になるからかな？
三国志を知らないけど、楽しめます。

マルハニチロ侫武多会『斗魁文昌星』

正面から写したかったね〜。

縁起がよさそうだな〜。
七福神のどなたかな？
私の伯父さんに似ている・・・。

青森自衛隊ねぶた協賛会『不動と孔雀王』

孔雀明王（手前）さまざまな毒や病気、災いや恐怖、苦しみ、痛みを取り除いて、安息をもたらしてくれるといわれているんだって。

東日本大震災で被災された方々へ心の気持ちが溢れています。

後ろ姿の孔雀に自衛隊員さんの願いがこめられているんじゃないかな？

ＪＲねぶた実行プロジェクト『韋駄天』
２０１１年観光コンベンション協会会長賞　受賞です

『韋駄天』この迫力はすごい！！

韋駄天に蹴散らされちゃった鬼

２０１１年　市長賞

日立連合ねぶた委員会『激突！赤と黒　大坂夏の陣』

東北の武将といえば、伊達政宗。青森も東北に入るから、信州の真田幸村はアウェーだね。だけど、信州人として、私は応援（？）してるよ。

だから、ついついこちら側をアップにしてしまうのでした。

徳川家康？

日本通運ねぶた実行委員会『火天　水天』

猛暑、豪雨など、昨今の激しい気象状況の中にあって、火と水はかけがえのないもの。
火と水の理を知り、地球に感謝し、守られた自然環境を子孫に渡したいものだと願う。
ねぶたは、火天と水天の姿を借りて、自然環境への感謝の意を表わしたものである。

・・・なるほど。今年はこういう願い、感謝が身に染みます。

パナソニックねぶた会『水滸伝　洪信、百八の魔王を放つ』

２０１１年　ねぶた大賞のサンロード青森『四神降臨　「白虎と青龍」』

この題材も森羅万象の平穏を取り戻したいという願いが込められています。

ねぶた愛好会『桃太郎　鬼退治』

ものすご〜く怒ってる！

鬼に対して怒っているというよりも・・・。

私が怒られてる・・・。

ぅきぃ〜！！

青森ねぶた三昧もいよいよ最終日。
今日は五所川原市へ（青森市から車で４０分くらい）
岩木川と夕焼け

忠孝太鼓を先頭にはじまります。

この忠孝太鼓の上は『本能寺の変』
高さが１７mもあるんです。
ものすご〜く、大きいというか高い！！」

五所川原農業高校の『天下泰平ー絆ー』

後ろ姿

お囃子さんたち

掛け声は『ヤッテマレ〜、ヤッテマレ〜』

『夢幻破邪』

大型の立佞武多（高さ２０ｍくらいのもの）は３基あり、３年後とに１基ずつ入れ替わっていきます。
この夢幻破邪も２００９年制作なので、今年で最後です。

『又鬼』（またぎ）

２０１０年制作。
もう熊をし止めたので、足元のうさぎには手を出さず、「逃げろ」と言っているみたい。
『感謝』の気持ちが込められているんだって。

２０１０年１０月に解体され、東京で開催されたイベントにつれていかれたんだって〜。
この高さ、東京の街並みでも十分迫力は伝わっただろうね。

「逃げろ。」って聞えてくるね。

又鬼の後姿。
しとめた熊が・・・。

大型の立佞武多以外にも小型の立佞武多もあります。
『鍾馗様』

『義経伝説　龍馬（りゅうば）渡海』

２０１１年の新作です。

自害したはずの義経が生き延び、津軽海峡を渡ったという言い伝えが題材。
東日本大震災の被災者に夢や希望を持ってもらおうという願いも込められているそうです。

この旅行記へのコメント （2）

• わんぱく大将さん 2011/09/03 06:10:44

  負けられんの声が

  rosatoさん
  
  早々にご投票いただいていましたのに、お礼が今になり申しわけありません。昨夜、恥ずかしながら日本より戻ってまいりました。
  日本ではネット環境ではなく、また、日本国内をウロウロしてまして。
  
  ねぶた、昔ロンドンにいた時に、初めてみました。　　“日本の祭り”がやってきたのです。ほんと、日本を代表すると言ってもいい位ですね。
  どれも素晴らしいの一言。”負けられん”と言う声が聞こえてきそうです
  
  　大将

  rosatoさん からの返信 2011/09/03 10:03:43

  RE: 負けられんの声が

  大将さん、こんにちは。
  
  ロンドンへ青森ねぶた上陸していたんですか？？
  見たかったです！あのロンドンの街並みの中を色鮮やかねぶたとねぶた囃子が練り歩いてたとは。
  
  日本へ戻られたんですか？
  なにも、台風やら残暑厳しいやら、節電やら、原発問題やらで、
  ざわざわしている頃とは･･･^_^;
  
  日本国内をウロウロ中とのこと、
  また、大将さんのおもしろ（ごめんなさい）感性の旅行記を期待してます♪
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　rosato