2011/08/04 - 2011/08/05
883位(同エリア3594件中)
ころっつさん
最近旅記を書くのが、また遅くなりがち…。
大阪市内に仕事の関係で宿泊。かの有名な飛田新地に残る「本来の料亭」で夕食を食べ、ミナミの夜を散策。朝起きて人が少ない新世界・通天閣を散歩という大阪の一番コテコテなゾーンをまわった旅記です。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 私鉄 自家用車
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今回の宿泊先は大阪ミナミの中心・南海電車難波駅の上にあるスイスホテル南海です。1年に1度、とある用事のため宿泊することとなります。
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昼の間に用事を済ませ、夕方にはチェックイン。今回で4回目の宿泊となります。今回は28階の室内から見た夕暮れの大阪のまち。
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ホテルの室内。まあ夜遅く帰ってきて寝るだけなので、どんな部屋でもかまわないのですが…。
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今回の食事場所は、飛田新地にある「料亭・鯛よし百番」です。
かの有名な?飛田新地の南側に位置する大正時代の遊郭を利用した料亭で、完全予約制となっています。
飛田新地で「料亭」というと…別のシステムの営業形態・店舗を指しますが、ここは現在まで唯一営業を続ける「正式な料亭」です。 -
鯛よし百番の玄関です。午後6時から営業となっており、その時間からの予約を入れています。
この店舗の前では写真撮影はできるのですが、周辺はカメラ絶対NG地帯ですのでご注意を。携帯電話を持って立ち止まっていると注意されることもあります。
ということで…私も今回使用したカメラはいつもの一眼ではなく、コンパクトで撮影です。 -
玄関を入ってすぐです。名前を言うと少し待たされて部屋に案内されました。ただ、写真を撮っている間、厨房で女性従業員が他の女性従業員らしき人をかなりの勢いで叱り飛ばす声が聞こえ、聞いているこちらが不快になるほどでした…。
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玄関近くにある日光・陽明門をかたどった待合室のようなスペース。
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襖にも豪華な絵が描かれていますが、傷みは隠せません。高級料亭としての歴史が感じられます。
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建物に囲まれた中庭もあります。
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2階の小部屋に案内されます。部屋に来るまでの廊下にはさまざまな絵が描かれていました。予約したのは4千円の会席でした。
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部屋は決してきれいとはいえませんが、小さいながら床の間もあります。中庭を眺めようと、窓を開けようとしましたが、建物が古いためかなかなか開きませんでした。
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お店の味は…事前にネットでも調べていたので、正直期待はしていませんでした。至って普通の宴会・会席メニューが続きます。
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刺身のほか、肉も出てきましたよ。これも可もなく不可もなくといったお味…。料理内容よりも料亭の雰囲気を楽しむ人が多いのでしょうね。
場所柄、他の部屋の予約客を見ても、男性主体の宴会が多いような気がします。 -
最後に茶そばでコースの料理は終了です。
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2階にあるほかの部屋の前には石でできた道しるべのようなものも置かれていました。
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食事を終えて出てくると、辺りはすっかり暗くなっていました。
すぐ北に行った場所には、多くのタクシーが停車しており、こことは違うスタイルの「料亭」を行きかう人影が多く見えます。 -
飛田新地の目抜き通りとなる道を歩いて、新地を出て行きます。ここより奥の方に行くと、カメラ持参はNGですが、最近はこの光景を実際に見に来る観光客も多いそうです。
ある意味、日本の歴史ある文化、サブカルチャーなのかもしれませんね…。 -
飛田新地の入口に立つ料理組合の看板。現在も約160軒の料亭が営業を続けており、いわゆるこうした「新地」が多い関西でも最大規模の場所となっています。
ここ飛田の西隣には西日本最大の日雇い労働者の街・あいりん地区があり、北側には新世界が位置しており、ディープな大阪を堪能できるエリアとなっています。 -
タクシーでミナミに戻って来て、人通りが多い宗右衛門町から光に照らされた道頓堀川沿いを歩いて行きます。
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道頓堀にある博多のとんこつラーメン・一蘭を食します。最近どこに行っても九州系のとんこつラーメンばかり食べているような気がします…。
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ここは大阪市と道路占有でもめて強制撤去された「大たこ」の店舗。強制撤去後、すぐ近くのビルの軒先を借りて、変わらず営業を続けているようです。
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戎橋にある定番のグリコの看板。ここの撮影場所となる橋の上は、若者が多く、大阪屈指のナンパスポットとしても有名です。草食系が増殖する中、一生懸命道行く女の子に声をかけている、少し軽そうな肉食系男子は健在です。
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宿泊のスイスホテルの前に建っている南海なんば駅。昭和7年に竣工した洋風建築で、戦前の大阪を代表する著名な建物です。建物の中には高島屋が同居しており、昨年国の有形文化財にも登録されました。
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先ほどの大たこのたこ焼き。大阪を代表する味ですが、正直ここ以外にもおいしいたこやきは関西各地にたくさんあります。大阪市ともめる騒動ばかりが注目されたので、味に対する期待が大きすぎたのかもしれません…。
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ホテルからの夜景。すっかり疲れたので、おやすみなさい。
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朝早く起き、南海電車で新今宮駅に。
下車して少し東に歩くとあるのがフェスティバルゲートの跡地です。大阪市が開発した都市型ミニ遊園地でしたが、間もなく経営が破たんし、そのまま残っている夢の跡。
間もなく解体作業が始まるようです…。 -
さらに東に歩いて行くと、ジャンジャン町があります。一般的にはジャンジャン横丁と呼ばれることが多いのですが、正式名はジャンジャン町のようです。南からの入口にはビリケンさんも置かれています。ビリケンさんはもともとアメリカで創られた像で、その後大阪に持ち込まれたものです。
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ジャンジャン横丁は、新世界中心部と飛田遊廓とを結ぶ道筋で、飲み屋や射的の店が立ち並び、遊廓へ向かう客に三味線や太鼓を鳴らして呼び込みをやっており、そうした音の「ジャンジャン♪」がその名の由来と言われています。
アーケードの長さは200m足らず。朝なのでほとんどの店が閉まっていますが、道幅2.5mほどで現在はレトロな大阪の雰囲気を醸し出す観光地となっています。 -
途中には「真実の口」と同じようなモチーフもあります。決してきれいな場所ではありませんが、戦後すぐの元気な昭和を彷彿とさせる空気を持っています。
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ジャンジャン横丁を抜けると新世界。明治時代に農地を開発して、内国博覧会を開催された後に、フランスのパリに倣い、通天閣や遊園地が開業し、現在のまちの基礎が造られました。かつてはアダルトな歓楽街となっていましたが、一時代前の繁華街の雰囲気が人気となり、コテコテの大阪を楽しめるまちとして観光客が増えてきています。
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そしてメインストリートには大阪名物の串カツ屋が多くあります。新世界はその発祥地としても知られ、24時間営業の串カツ屋さんもあり、朝から食べている人もチラホラしました。
串カツを浸けて食べるソースが他の客と共用なので、大阪ではソースの二度漬けはマナー違反として禁止されています。 -
これぞ大阪!…というド派手な色合いの店舗、看板が並んだ新世界界隈。ある意味「これでもか!」というくらいの芸術的な色彩感覚に圧倒されます。
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串カツと並ぶ大阪名物はふぐ料理。何といっても日本一の消費地ですから。この「づぼらや」はミナミにも店舗を展開する有名店で、交差点の上の大きなふぐのオブジェは通行人の目を引きます。
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「日本一の串カツ・横綱」。相撲を取るユニークな姿をした力士のオブジェ。あえて店舗に必要とは思えませんが…このセンスが新世界なのでしょうね。
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北に歩いて行くと見えるのが、大阪ミナミのシンボル・通天閣。パリのエッフェル塔をモデルに建てられた電波塔で高さは100m。一時期は入場者が激減していましたが、近年はディープな大阪を味わえるスポットとして回復傾向にあります。また国の登録有形文化財ともなっています。
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どて焼きの鶴亀屋。その名のとおり鶴と亀のオブジェを取り付けています。その横にはえべっさんの姿のオブジェを掲げた店もあります。
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高くそびえる通天閣。朝早いのでまだ入場はできません…。
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通天閣の下にあるのは将棋の王将をかたどった記念碑。
明治期から昭和初期まで活躍した大阪・堺出身の棋士阪田三吉を讃えるものです。 -
恵比須町・日本橋方面に行く途中で見つけた商店。玩具店ですが、ユニークな表情をした顔が掲げられています。
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同じく…クールなイメージ…猛獣。
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エッフェル塔をモチーフにした通天閣からは、本家と同じように放射状に道路が伸びており、日本橋・恵比須町方面に続いていく道は「通天閣本通商店街」となっています。
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恵比須町の交差点の片隅には、大阪に残る唯一の路面電車・阪堺電車の始発駅が、都会の喧騒に忘れられたように目立たず建っています。
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日本橋にあった「おでん」、「醤油ラーメン」、「スープパスタ」の自動販売機。ちなみにラーメンはこんにゃくを使ったもののようですが、すべて売り着て表示となっていたので、買えませんでした…。
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最後は昼食で難波にあるお好み焼き店「大阪ぼてぢゅう」。「ぼてぢゅう」とは、お好み焼きを「ぼて」と返し、「ぢゅう」と焼くリズムに由来すると、ぼてぢゅうのホームページでは紹介されています。
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店内にはお好み焼きの焼き方の極意も書かれていますが、決してひっくり返した後に、コテで押したり、叩いたりはしてはいけないと書かれています。
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マヨネーズをかけて食べるスタイルも、元々は大阪で確立されたものです。お好み焼きを食べて、今回の旅記は終了です。
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この旅行記へのコメント (4)
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- なつ0905さん 2011/12/29 19:34:22
- 私も旅行記溜まってま〜す(^^;)
- ころっつさま
こんばんは。お忙しくされていらっしゃるようで・・私も旅行記溜まっています(^^;)。恒例の夏旅行の能登半島の旅行記もアップ出来ていないし、10月の京都旅行もまだなんです(^^;)。お互いにボチボチアップしていければ良いですね(^^)。
でも明日から京都〜大阪と出かけてくる予定なんです!また溜まるわ〜(^^;)。大阪は出張や観劇で何度か立ち寄ったことはあるのですが、飲食店とかよくわからないので出かける前にちら〜っと予習しております(^^;)。飛田新地〜新世界ってカメラを向けると危険な地区なんですね〜。私全くそんなこと知りませんでした。気をつけよ。
ではでは今年も楽しい交流どうもありがとうございました。来年はお互いゆったりのんびり旅行と旅行記作成を楽しめる年になると良いですね(^^)。来年も交流どうぞよろしくお願い申し上げます。良いお年をおむかえください。
- ころっつさん からの返信 2012/01/02 08:01:22
- RE: 私も旅行記溜まってま〜す(^^;)
- なつ0905さん
明けましておめでとうございます。
正月休みは地元の神社の初詣のほか、どこにも出かけないころっつです。
この休みの間に少しでもたまった旅記を仕上げていこうか…と思っています。実は9月に出かけた北海道の旅記がまだ…手をつけていません…。
飛田新地はいわゆる「料理屋」が開いている時間帯はカメラはNGです。場所によっては立ち止まって携帯電話で話しているだけでも注意されるようです。朝早い時間なら問題ないようですが…。新世界はディープなまちということだけですので、カメラは全然大丈夫ですよ♪
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
なつ0905さんにとってよい年になればいいですね。
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- ぺでぃまるさん 2011/09/24 22:18:11
- ディープですね、確かに
- ころっつさん、こんばんは。
分かりますよ、旅行記滞るの。
いや濃いですな、大阪の中の大阪ですね。
飛田新地は噂は聞いたことはありますが、新世界から行ける範囲なんですね。
昔の遊郭を利用した料亭は、どんなもんか経験したいですね〜
ぺでぃまる
- ころっつさん からの返信 2011/09/26 06:39:50
- RE: ディープですね、確かに
- ぺでぃまるさん、おはようございます。
いろいろと忙しいことがありまして、旅行記も滞りがちで、他の人の旅記にもあまり訪問できず…。
私の住んでいるところから大阪は割と近いのですが、いつも行っても大阪駅周辺のキタばかりで、ディープな大阪が感じ取れるミナミやさらに南の地域には足を延ばすことがあまりありませんでした。
「飛田新地」は、新世界から歩いて10分程です。遊郭の遺構を感じ取れるまちなみはある意味、今後も残していくべきまちなみ・文化だと思いました。まあ法的にはいろいろと問題があるのでしょうが…。
料亭は建物の価値としては高く、なかなか見ごたえはあるのですが、食事の味はイマイチですよ(笑)。
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