2010/09/06 - 2010/09/08
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sansakoさん
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7月初頭から予定していた「フランス、鉄道とレンタカー乗り捨ての旅15日間」の旅の出発4日前に母が緊急入院した。
この時はこの欧州旅行の前に、久しぶりに「東シナ海遠征隊」と名乗るチームと石垣島へシュノーケルの遠征に参加することにもなっていて、羽田空港へ向かうその日の朝、銀座のホテルで義姉から電話を受けた。私は急いで病院へ。夫と友人の豪人はそのまま予定通り石垣島へ。
実家で予約したフライトから鉄道からレンタカーからホテルから、全部オンラインでキャンセルしたり変更し、病院通いの日々。
日本を離れて20年以上、入院は良くない事だったけど、丁度日本にいる時で1ヶ月程たっぷりと母と一緒のいい時間を持つ事ができた。このタイミングは神様の思し召し。
さてそんな訳で一旦シドニーへ戻り、母の具合も安定し航空券の期限も迫ってきた9月に、急いで仕切り直しの短縮ヨーロッパ旅行とあいなった。
さあ、どう組み直そうか。
7月で計画したパリ発着で南仏レンタカー移動案は、やはり初夏がいいと思うので却下した。4日間のパリのミュージアム・パスを既にインターネットで購入していたので、パリを外す訳にはいかない。
パリ一都市滞在も検討したが、日本航空のミラノとアムステルダムへの運行は10月から無くなるという。
イタリアへは2年前に行ったし、それならあまり寒くならない内にアムステルダムに入ってパリから出るのはどうかということになった。
折しも8月から日本で上映が始まった、ドキュメンタリー映画『ようこそアムステルダム国立美術館へ』のホームページを見つけた。
予告編を見ているとアムステルダム人の美術館の改修工事を巡っての騒動ぶりが愉快そうで、益々身近になって来て、それじゃあ7月の計画の一部でもあった「鉄道移動」も楽しめるじゃないの、ってことになった。
しかも欲張ってブリュッセルにも立ち寄りたくなってきたので、美術館を中心に巡る旅にすることにした。
という事で題して
「2010年、 仕切り直して、アムステルダム~ブリュッセル~パリ、鉄道移動、急げ、急げの3都市美術館巡りの旅」と入れてみたが、長過ぎて収まりが悪かった。
全行程で言えば、シドニー出発~日本~アムステルダム~ブリュッセル~パリ~日本~シドニー戻りという移動だらけの旅。もっと言えば日本でも夫婦それぞれの実家を行き来するのだけど、きりがないのでその分は省略。
前回のチケットはシドニー~日本分を消化しただけで、ストップオーバーにしたまま、別チケットでシドニーへ戻ったので、今回のここから成田迄の片道チケットはカンタスのポイントで入手した。
9月4日 シドニー出発~成田移動 (成田泊)
9月5日 日本 (成田泊)
9月6日 成田発~アムステルダム移動 (アムステルダム泊)
9月7日 アムステルダム (アムステルダム泊)
9月8日 アムステルダム~ブリュッセル移動(ブリュッセル泊)
9月9日 ブリュッセル (ブリュッセル泊)
9月10日 ブリュッセル~パリ移動 (パリ泊)
9月11日 パリ (パリ泊)
9月12日 パリ (パリ泊)
9月13日 パリ (パリ泊)
9月14日 パリ (パリ泊)
9月15日 パリ (機中泊)
9月16日 日本着 (実家)
9月17日 日本 (実家)
9月18日 日本 (機中泊)
9月19日 シドニー到着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 2.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 飛行機
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
9月4日にシドニー出発。最初の2日間は日本で親孝行。
1日目(9月6日)
成田11時25分発アムステルダム行き直行便にて移動。
ともかく着いてからは個人旅行故の楽しい苦労があるので、機内では食べてシャンパンでほろ酔って、体力温存を心がけて快適に過ごすべし。 -
9月6日16時25分、定刻通りスキポール空港に到着。
ほうほう、評判通りの大きな空港で、1日中遊べそうな雰囲気だこと。
美術館やカジノもあるというこのハブ空港、出発に利用するといろいろ見学できて楽しそうだ。
空港とホテル間を運行するシャトルバスのチケット売り場と乗り場は、きょろきょろしながらも難なく辿り着けた。チケット売り場でトラムの2日間チケットもあわせて購入。ここはインフォメーションセンターにもなっていて、電車の方が断然安く移動できると教えてくれた。でもこの荷物を持って中央駅からまた別の乗り物見つけて移動するのは、中年の身には優しくないもんなあ。でも、好感持てる対応に嬉しくなった。
バス乗り場でチケットを見せると太ったおじさんが「このバスにお乗んなせえ」と。老眼鏡を鼻の頭に乗せて、まさにそんな感じなのだ。
シャトルバスというよりも大きめの幌馬車的ワンボックスカーといった感じ。
なぜ幌馬車的か。運転席を馬使いとすると、なぜかそんな雰囲気の後部座席だったのだ。
車内で待つ事10分くらいで、中年女性カップル1組、白人カップル1組が乗り込み、私たちを乗せてバスは市内へ向けて出発した。 -
市内に入ってくると、ひゃあ、自転車の多いこと。皆それぞれにカスタマイズした自転車で颯爽と行き交っている。おしゃれでカッコいいぞ。危ないぞ。
車窓から取りあえず町の様子をパチり。
ワンボックス幌馬車的バスは二組のお客をそれぞれのホテルで降ろして、最後に我々のホテルの前にやって来ると、道路沿いに駐輪している自転車5台くらいを,
やおらなぎ倒して停まった。実は車内からどーやって車を寄せるのかなあ、と見ていたら、予想通りになぎ倒してさらりと到着。目の前のカフェで様子を見ていたヤングビジネスマン二人もふつーの様子で会話に戻った。
まあ私も昔、都内の駅前で自分の自転車を取るのに他所の自転車をドミノ倒ししたことありますし。でもなあ、バスでムギュウ〜とは違う。そうかあ、おおらなかんだな〜。と思っておく。 -
さてお宿は検討の結果、ダム広場にほど近いThe Convent Hotelを予約しておいた。
実は、街の中心からちょいと離れた新しいお洒落チックなエリアにも、自転車もレンタルしているモダンなホテルを見つけて、どちらにしようか迷った。しかしこちらのホテルは朝食が他所に比べてご自慢らしく、ここに決定。
ところで、ホテルは朝食付で予約をするか否かで、一応夫婦で毎回もめてみる。夫は付けたがるくせに、起きれずに食べ過ごすことが度々ある。朝食が良さそうな事を理由にここに決めたくせに、結局堅実な妻は却下する。
気ままに行動する時は朝起きた時に決めることにしている。
ちなみ、結局このホテルで朝食をとる事は無かった。起きれなかった〜。 -
部屋のラウンジのテーブルの上にはこんなお知らせが。
流石アムステルダムと唸る。 -
荷物をちょい片付けて、早速トラムで中央駅へ向かった。
ホテルの斜め前にトラム・ストップがあって、私たちの今回の行動範囲においては便利な立地だ。
ほほお〜。エレベーター前で懐かしい面白いものを発見。靴は磨いておかないとね。 -
トラムを降りると、アムステルダム中央駅一部と駅前は何やら改修中。
駅前の駐輪場はこんなで、運河こそ無いけど故郷東京、中央線沿線の駅前を思い出す。中学生の頃、自転車のドミノ倒しを良くやった所。
東京駅がお手本としたこの赤煉瓦の建造物。なんて言うか、立派な建物でありながらちょっと寂れた具合が普通に、ああ、来たんだなと感じさせる。
さてさてこの駅からザーンセ・スカンスやブリュッセルに行くので、当日オタオタしないように乗り場も確認しておかなければ。
駅コンコースの真ん中にインフォメーションデスクがあって、こちらの係のお二人もとても親切で丁寧に教えてくれた。アムステルダム人はツーリストに親切と聞いていたが、ほんとだと思った。今のところ。 -
中央駅から一旦ホテルへ戻り、夕食に出なおした。
この日は到着日で時差もあってヘロヘロなので、近い所で良さそうなレストランは無いかと歩き出した。ダム広場を抜けて、運河沿いに歩くとこんな「Museum」がいくつかあって、「博物館」とはよくしたものだと感心していたら、日がどっぷり暮れていつの間にか飾り窓方面へ出て、80年代か90年代初頭に見た映画の場面を思い出しながら、ちょうど前を行く初老の白人観光客グループに付いて行きながらそぞろ歩き、なかなか気に入ったレストランに遭遇しないままひたすら歩いてやがてゴミ通りに出た。(一気に書いたぞ!読み直すと息もつけない。) -
ちょうどゴミの日なのか、毎日こうなのか。。。
ゴミは余計だが、こういう狭い通りの雰囲気は好きだ。
そして土産物屋をのぞいたりして、たっぷり歩き続けてまた中央駅迄を通過し、結局ホテル付近で最初に見つけた賑わっているレストランに戻って入った。
もはや疲れ過ぎていて、料理を味わうというよりもワインを頂くともはや眠くなって来た。 -
2日目(9月7日)
この日は、午前中アムステルダムから手軽に行ける風車村「ザーンセ・スカンス」へ。午後は、街に戻って昼食とゴッホ美術館と作戦だてた。
昨日はお日様が出ていたのに、この日はあいにくの雨で寒くて、冬のよう。
冬着は持って来ていないので、重ね着して出かけた。旅行の時にはいつも持って行くゴアテックスの薄手のヨットパーカーが重宝する。 -
バスを使えば風車村の目の前に着くらしいが、電車で行くことにした。
朝のアムステルダム中央駅のコンコースは出勤の人たちで忙しい。都市の駅の朝は何処も一緒だ。
朝はギリギリまで寝ていたので、出勤途中の人々と一緒に駅のお店でパンとコーヒーの朝食を調達。電車は時間通りに来ず10分くらい遅れた。これも大らかと思っておく。 -
Koog Zaandijik駅で下車。けっこう沢山の人が降りた。20分位歩くと言うんだけど、我前を行くこの人たちの後を追えば着くだろうと思っていた。ところが歩く事5分程でこのグループは道路沿いの敷地の門に入って行ってしまった。出勤途中の人たちだったんだな。とたんに人がいなくなり、寂しくなった。
とにかくこのマップにあるように、人通りを失った道をテクテクと、風と雨の中を震えながら歩いたのであった。 -
ここは上の地図の橋の手前。
吹きさらしの冷たい風の中、何でこんな思いして歩いてるんだーと言いながら、傘を風にひっくり返されながら、なあに橋を渡ればザーンセ・スカンスよと、ヒイヒイ歩いていた。ところが到着したと思ったら入り口は更に北(地図上の)だ!
自分たちが哀れで可笑しくて、笑いが止まらず夫婦でお腹を抱えて歩く。雨は覚悟の上よ。雨のこんな風景もいいと思った。 -
笑い疲れ冷えきってザーンセ・スカンス到着。
バスもやがて次々に到着。ほとんどの大きな団体は中国からの方々でした。
こんな日はバス利用がお勧めだ。あえて楽しみたい場合は是非是非電車で。
ここには木靴制作の実演販売、チーズ工房、その他のお土産を売っている建物やレストランのある村になっている。風車は博物館にもなっていて、中には染料に使う粉を挽いているのもあった。
風車は近くで見ると軽く3階建ての高さはあって、屋根部は茅葺きになっていることを知った。
小学生の時のある誕生日に、母から風車型の置き時計を贈られた。民族衣装のお人形も付いていて、羽を廻すとオルゴールが鳴るなかなかの一品。ふと思い出した。 -
二人の青年が合羽姿で自転車に乗って通り過ぎて行く。向こうには羊さんも。
何でも無いこんな風景がすっかり気に入ってしまった。 -
あまりにも寒くて、コーヒーを飲みたくなって入った同じ場所にある博物館。
こんなに寒くて真冬はどうなっちゃうの?
博物館は海運国だけあって、帆船の絵やそれに因んだものがたくさんディスプレイされている。
こんなミニチュアを見つけた。オランダ人はかつて北極まで遠征して、捕鯨していたんだな。捕った鯨は日本のそれのように残す事無く利用されたんだろうか。油を取ったり、髭をドレスのペチコートの芯に使うだけだったのかしら。 -
おーい、後ろ危ないぞ〜。この描写が楽しい。
一旦海へ出れば常に危険と一緒だったんだろうな。 -
さて、この日のお昼は街に戻って食べ、午後はゴッホ美術館に時間をあてることにしていた。美術館玄関の係員のお勧めで館内のでカフェで昼食。一面の大きなガラス窓で居心地のいい明るいカフェだった。
美術館はゴッホのことが分かりやすく紹介されていて、とても興味深く面白かった。アントワープ時代の絵が好き。 -
ゴッホをたっぷり堪能して、ホテル方面へ向けて歩きはじめた。
アムステルダムは街中に運河がはりめぐらされたまさに水の都。 -
予習なしでやって来たアムステルダムなので、どうしてこのように建物が前に傾いていたり横に傾いていたりするんだろうと思っていた。
後で聞くと当時のほとんどの建物は運河沿いに立っていて、運河で運ばれて来た船の荷物を建物の屋根付近のフックにロープをかけて、窓から屋内に搬入していたらしい。荷物がぶつかって損傷するのを避けるため、運河面の壁を前に傾かせているとのこと。
では横に傾くのは地盤の問題だろうか。聞き忘れた。
運河沿いに延びる歪んだ建物、大きな窓。こういった建造物のある風景が旅行者を惹き付ける魅力の一つなんだろうな。 -
歩きはじめたはいいけど耳まで冷えて、あまりの寒さに途中で私はカーディガン、夫はマフラーを買う。
マフラーをホッかむり状態で巻いて、せっせと歩いて、歩いて、歩いた1日でした。
いったい真冬になるとどれだけ寒くなるんだい。 -
広告付きの幌自転車。
しかし、本当に自転車が多い。子連れの場合もカスタムメイドでかっこ良く乗っている。もしかして通勤用、子連れ用等とセカンドチャリ、サードチャリを持っているのだろうか。 -
9月8日、3日目。
朝食はわざわざトラムに乗って、朝からやっているアイリッシュパブへ。
なんでアイリッシュかわかりまへん。
むう、たまたま写ってしまったこのご老人、きっとアイルランドの方でしょうか。
ここへ向かうトラム・ストップでご友人同士の日本女性お二人と行き会った。
トラムを乗り換えて、市場にガイドさんお勧めのニシンを食べに行くそうだ。異国で日本の旅行者に会い、少しでも会話があるととても嬉しくなってしまう。
この日も降ったり止んだりの雨で相変わらず寒い。 -
アムステルダム美術館。
そぼ降る雨の中、入場待ちの列からパチリ。
冒頭に書いたドキュメンタリー映画『ようこそアムステルダム国立美術館へ』の舞台だ。映画を見てから是非訪れたかったアムステルダムだが、見応えのある美術館で大満足。イヤホンで日本語の解説を聞けるのは本当に有り難い。
たっぷり時間をかけて絵画や工芸品を堪能し、午後3時過ぎのタリスでおなごりおしいアムステルダムをブリュッセルへ向けて出発する。
この旅行記は、「仕切り直しの欧州旅行、アムステルダム〜ブリュッセル〜パリの旅-ブリュッセル篇」へ続く。
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