行きは「中山道」、帰りは「荒川自転車道」：東京ー熊谷自転車の旅（その１）

2011/05/03 - 2011/05/07

今年のゴールデンウィークは飛び石になってしまい，海外とか遠くには行けないので近場でどこか面白い所はないかなあと探していました。この春新しい自転車を買ったので自転車でどこか行ってみようと調べてみると荒川自転車道沿いに行けばほとんど平坦に熊谷まで行けることに気づきました。そしたら，中山道も熊谷を通っていることに気づき、さらにうーんと昔に気まぐれに買った「誰でも歩ける中山道六十九次」と言う本が書棚に隠れていたのを見つけ出し，ネットで荒川自転車道の情報も手に入れ、旅立つことになりました。１日で熊谷まで行けると思っていたのですが，寝坊して出発が昼近くなったのと、中山道の名所をしっかりめぐりながらゆっくり回っていたので，熊谷まで２日かかりました。途中仕事が有ったので，熊谷の自転車預かり所に自転車を預けて２日程東京で仕事をしてから再び自転車で戻ってきました。

エリア 川口・戸田・蕨(埼玉)

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

中山道は日本橋から始まるが今回は自宅のある日暮里から谷中を抜け団子坂を上り白山上の交差点に向かう。実はここから既に中山道なのだが、気持ち的には巣鴨を出発点として旅を開始。

【巣鴨】巣鴨駅前。白山通りが走る。白山通り、つまり国道１７号線が新中山道で，目指す旧中山道はこれとねじれるように走っているので，このあと何度もクロスする。

【巣鴨】真性寺。ここには江戸六地蔵の一つがおかれていたそうです。六地蔵さんは江戸の出入り口６カ所におかれた，旅の安全を願うお地蔵さん。まずはお参りに。

【巣鴨】巣鴨地蔵通り商店街の入り口。実はこの商店街が旧中山道。

【巣鴨】それが証拠に商店街は行ってすぐに中山道一里塚のモニュメントが…。

【巣鴨】巣鴨地蔵通り商店街はおばあちゃんの原宿とも言われる。特に４のつく日は縁日で各地からおばあちゃん達が集まってくる。関東のいくつかの場所から観光バスでわざわざ巣鴨までくるみたい。今日は３日でまだ空いている方だ。

【巣鴨】おばあちゃんの原宿なのでおばあちゃんが冷えないように赤い下着を売る店がここ何年か増えている。

【巣鴨】何年も前からあるおばあちゃんのためのカラオケ屋さん。

【巣鴨】巣鴨と言えばとげ抜き地蔵。とげ抜き地蔵さんはここ高山寺にある。

【巣鴨】病気の部分をこすって洗うと刺を抜くようにその病気が治ってしまうそうで，この地蔵さんの前にはいつも行列ができている。

【巣鴨】いつも旅に一緒に来てくれるお地蔵さんは実は巣鴨で買いました。

【巣鴨】実は巣鴨にはおいしいお店がいっぱい。鶴すしの焼きバラチラシ，カヤグムの韓国鍋、小天狗のぎょうざ、すがもラーメンのとん塩ラーメンなどなど。ただ昼前に出発したばかりなので昼食はしばらくお預け。

鶴すし　http://r.gnavi.co.jp/g863700/
カヤグム　http://r.gnavi.co.jp/g862400/
小天狗　http://r.tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13015796/
すがもラーメン　http://gourmet.livedoor.com/restaurant/4748/

【巣鴨】昔，巣鴨のマクドナルドでびっくりしたことが。何と，おばあちゃんで中がいっぱい。さすがおばあちゃんの原宿と感心した覚えが。今は店の感じ少し変わっています

【巣鴨】商店街のはずれに庚申塚が有る。狛犬ならぬ２匹の猿が入り口に。

【巣鴨】都電荒川線を横切る。昔は都内を縦横無尽に走っていたちんちん電車だが，今はこの荒川線をのこすのみ。

【巣鴨】都電荒川線の庚申塚のホームにカウンターの焼き鳥屋さんがある。まだエキナカなんて言葉のない頃からある。

【巣鴨ー板橋宿】商店街を過ぎたあとも旧中山道は続く。

【巣鴨ー板橋宿】JR埼京線をわたる手前を左折すると近藤勇の墓がある。板橋駅のすぐ近くだ。

【巣鴨ー板橋宿】近藤勇は板橋で処刑されたらしい。

【巣鴨ー板橋宿】向こうに見える首都高の下を１７号線が走っている。１７号線を再び越えたあと，右手に注意しているとYの字型に板橋宿に向かう道がある。

【板橋宿】１７号線と旧道の分かれ道。板橋宿の案内がある。

【板橋宿】道の入り口にも案内が。板橋宿は中山道６９宿の最初の宿場町。東海道の品川宿、甲州街道の新宿、日光街道の千住宿と並んで江戸四宿の一つと言われた。江戸から二里半にある宿で飯盛り女の集まる盛り場として栄えていたそうだ。

【板橋宿】石神井川にかけられた板橋。板橋の名前の由来だそうだ。

【板橋宿】石神井川に鯉のぼり。端午の節句まであと２日。

【板橋宿】縁切り榎

【板橋宿ー戸田の渡し】志村坂上の駅の出口に志村の一里塚が。この辺りは珍しく１７号線に沿って進む。

【板橋宿ー戸田の渡し】更に進むと荒川／戸田川に。大橋を渡る。いよいよ埼玉県へ。

【板橋宿ー戸田の渡し】昔は渡船場があって舟渡しで川を越えたり，徒歩渡しでわたっていたみたい。

【蕨宿】国道１７号線と旧道の分岐点。蕨宿の石碑が。その向こうには木戸のモニュメントが建っていて蕨宿の入り口とわかる。

【蕨宿】蕨宿には古い建物がいくつか保存されている。

蕨商工会　http://www.pref.saitama.lg.jp/page/warabijyuku.html

【蕨宿】本陣のあとも今は博物館に。土日は入れるようだが祝日は休みだった。なお後日知ったが，この近く１７号線を戸田方向に行ったあたりに温泉があった。黒っぽい色のつるつるするいわゆる美人の湯だった。

【蕨宿】おもむきのある建物の讃岐うどん屋さん発見。釜揚げうどんと山菜の天ぷら，山菜のおひたしを食べる。やっとお昼だ。

【蕨宿】

【蕨宿】豆腐屋さんの笛の音がひびく。

【蕨宿】金亀山極楽寺三学院

【蕨宿】三学院：子育て地蔵がいると言うのだが見落としてしまった。

【蕨宿】宿はずれ

【蕨宿】宿はずれ、蕨宿の出口にも入り口同様に木戸がある。この先で再び１７号線と交わる。

【蕨宿】１７号線側から蕨宿の出口を眺める。

【蕨宿ー浦和宿】辻の一里塚と呼ばれる一里塚が東京外環自動車道の高架下の手前にある。五番目の一里塚らしい。

【蕨宿ー浦和宿】浦和宿の手前に調神社がある。入り口に狛犬ではなく兎が鎮座していることで有名な神社だ。

調神社　http://www.thread.co.jp/tukinomiya/

【蕨宿ー浦和宿】特に今年、ウサギ年の初詣スポットとしていろんな雑誌に出ていた所だ。

【蕨宿ー浦和宿】調神社は手を清める所も龍などではなく，ウサギだ。この水は幸運開運の霊水だそうだ

【蕨宿ー浦和宿】調神社にお参りする。

【蕨宿ー浦和宿】調神社の舞台にもやはりウサギの絵が。

【蕨宿ー浦和宿】調神社；池を見ると本来カエルの置物があるような場所にもしつこく，ウサギが…。水を出している。今年が終わったらあと１１年間どうしているのだろう？？

【浦和宿】浦和駅のちかく。にぎやかな通り。ここも中山道。

【浦和宿】廓信寺

【浦和宿】廓信寺

【大宮宿】氷川神社の参道は長くて立派な「大ケヤキの参道」。関東に出て来て長いが大宮駅のすぐ近くにこんな立派で気持ちのいい並木道（参道）があるのを全然知らなかったなんて…。自分の無知が恥ずかしくなるくらい立派な並木道です。

【大宮宿】氷川神社の参道は中山道ができた当初は中山道とされていた。ところが中山道の交通量が増えて来て，街道が神域を通るのは不謹慎だと言うことで現在の駅前の道が１６２８年から正式に中山道に変わったそうです。


さて，日暮れも近くなって来たのでさいたま新都心駅近くのホテルに泊まることにした。せっかくの参道なので氷川神社にお参りをしてその日の旅を終えようと考えていたが，参道の途中で急に雨にふられてしまった。予定を変更してホテルに直接向かうこととした。

【大宮宿】〜２日目〜
埼玉新都心にあるホテルに宿泊。さくらそう温泉ラフレと言うホテルだ。楽天で温泉のあるホテルを謳っていたので選択したが…。温泉に入るのに宿代とは別に６００円必要。しかも温泉スペースの大部分は水着がないと入れない。水着のレンタルはなく５０００円くらいで購入しないと行けない。元々カンポの宿らしく、今は温泉はスポーツジムの一部として使うことに重点が置かれているみたい。このため宿泊の人が望むままに温泉をと言う方針ではないみたい。郵政民営化の後の経営再建のため苦労しているのではと思うと仕方ない気もする。と，温泉には不満が多いホテルだったが，従業員の人たちは親切でいい所でした。育人は是非水着を持参するj事を勧める。

http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/9325/9325.html

【大宮宿】昔、刑場だったので，その供養のための「三界万霊供養塔」が道の真ん中に。

【大宮宿】ホテルで暇だったので夜，シネコンで映画「阪急電車」をみた。

【大宮宿】昨夜は雨で結局氷川神社を参拝することができなかったので，再び大ケヤキ参道から参拝する。

【大宮宿】前日たどり着けなかった氷川神社に到着。

【大宮宿】氷川神社：この大きなお宮さんがあることが大宮の名前の由来だとか。

【大宮宿】氷川神社

氷川神社　http://www.genbu.net/data/musasi/hikawa_title.htm

【大宮宿】氷川神社。ちょうどお宮参りに来る親子連れがいっぱい。

【大宮宿】氷川神社

【大宮宿ー上尾宿】

【上尾宿】駅前はデパート（まるひろデパート）などのあるちょっとにぎやかな所。上尾宿は「飯もリ女」と呼ばれた遊女の多く集まる所だったようで，中山道の旅人だけでなく，規律の厳しい城下町からわざわざ遊びに来る人も多い町だったようで、多くの人でにぎわい栄えていたらしい。

【上尾宿】遍照寺。中山道を右手奥に入った所にあるお寺。

【上尾宿】遍照寺

【上尾宿】遍照寺

【上尾宿】上尾宿の庚申様

【上尾宿ー桶川宿】上尾宿の出口にある平成の道標。
屋根に鐘馗様がのせられている。上尾では火事除けに鐘馗様を屋根に乗せる週刊が会った。

【上尾宿ー桶川宿】元祖田舎っぺうどんと言う田舎うどんの店を発見。
http://r.tabelog.com/saitama/A1104/A110401/11000152/

【上尾宿ー桶川宿】桶川あたりはうどんが有名みたい。
http://allabout.co.jp/gm/gc/217070/
http://www.okekan.com/inaka/index.html

【桶川宿】

【桶川宿】

【桶川宿】

【桶川宿】本陣

【桶川宿】本陣、入り口から覗き込む

【桶川宿】本陣，中から中山道を覗き込む。

【桶川宿】桶川宿観光案内所：ここでは中山道の資料をたくさん見たりもらえたりできる。
観光案内所　http://www.okekan.com/touristi.html

桶川市観光　http://www.okekan.com/

【桶川宿】観光案内所；中山道の浮世絵のコピー

【桶川宿】観光案内所では皆さん親切で通行手形もくださった。

【桶川宿】大雲禅寺：観光所を過ぎて左に曲がると大雲禅寺がある。

【桶川宿】大雲禅寺にはいわく付きのお地蔵さんがいらっしゃる。三体のお地蔵さんが並んでいる，向かって右のお地蔵さん。

【桶川宿】大雲禅寺：このお地蔵さんがそのいわく付きのお方。
その名も「女郎買い地蔵」と　なんとも人間臭い悪そうな名前のお地蔵さん。

【桶川宿】大雲禅寺：何と背中に鎹（かすがい）が打ち付けられている。言い伝えによればこのお地蔵様，夜な夜な女郎を買いに出かけてしまうので怒った住職が鎹を打ち付けてしまったのだと言う。

【桶川宿ー鴻巣宿】

【桶川宿ー鴻巣宿】これぞ一里塚と言う感じのする原馬室の一里塚。少し道を外れて線路の反対側に行かないと行けない。

中山道の一里塚
http://home.b05.itscom.net/kaidou/nakasendo/8itirituka/itiriduka1.html

【桶川宿ー鴻巣宿】

【鴻巣宿】人形師が多く住み着いた町で，ひな人形のお店がいくつか目につく。雛屋歴史資料館があったがお休みだった。

【鴻巣宿ー熊谷宿】観光所の人が道を間違いやすいので注意しろと言った場所。加賀美の信号で道なりまっすぐに行かず，斜め左に進む。

【鴻巣宿ー熊谷宿】よく見ると道標がある。

【鴻巣宿ー熊谷宿】中山道と「行田、忍道」方面に向かう道が分岐する「追分」がある。右に行くとのぼうの城だと心引かれるがまっすぐ中山道を進む。

【鴻巣宿ー熊谷宿】追分には古くから地蔵堂がある。

【鴻巣宿ー熊谷宿】中山道は熊谷堤とよばれる荒川土手と合流。土手の手前に「権八のものいひ地蔵」というお地蔵さんの祠がある。昔、白井権八と言う人がいて，お地蔵さんの近くで通りがかりの旅人を斬って金を盗んだそうだ。権八がお地蔵さんに今のことを誰にも言うなと口止めしたのに対し、お地蔵さんが「誰にも言わぬ。お前も言うな。」と言ったと言うことがどこからか洩れて、地元に伝わって祀られているみたい。３km先の久下にも権八地蔵が（権八のものいい地蔵）があって、こちらは久下の権八地蔵尊とよばれている。

【鴻巣宿ー熊谷宿】熊谷堤をすすむ。この辺は川幅の広いことで有名だそうだが，川の流れは見られず，土手の内側にも田畑が広がっている。

【鴻巣宿ー熊谷宿】再び土手から降りて久下と言う集落を通り抜ける。写真の久下神社が右手に見える。

【鴻巣宿ー熊谷宿】先述の久下の権八地蔵尊に到着。花がきれい。

【鴻巣宿ー熊谷宿】久下の権八地蔵尊

【鴻巣宿ー熊谷宿】久下の権八地蔵尊

【鴻巣宿ー熊谷宿】再び熊谷堤，つまり荒川土手をすすむ。熊谷まではもう少し。

【熊谷宿】なんとか熊谷駅前に到着。翌日５月５日とその次の６日が仕事。駅から数分歩いた所にある漆原自転車預かり所に自転車を預け，７日の日に熊谷から荒川自転車道を取って東京に戻ることにした。

漆原自転車預かり所　http://www.atsuizo.com/modules/atsunavi3/index.php?lid=316&cid=21
熊谷の自転車預かり所　http://saitama.aimu-net.com/category.cgi/駐輪場

【熊谷宿】熊谷駅前。５月７日は新幹線で戻って来て朝早くから出発しようと心に決めて…。埼京線で東京に戻る。