2011/04/28 - 2011/05/06
406位(同エリア985件中)
fareさん
フランスアルザス地方に行きました。ストラスブール、コルマール、ミュルーズとワイン街道に行きました。春の日差しがやわらかでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- KLMオランダ航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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アルザスの中心の街ストラスブールに着きました。アムステルダム乗り換えでストラスブールの空港に到着しました。乗り継ぎもよく夕刻には街に着きます。まずは大聖堂。
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素晴らしい彫刻で正面は飾られています。
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レースのような彫刻群。なるほど。世界遺産。
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うっとり見とれます。ゴシック建築の至宝です。
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街のあちこちに木の彫刻装飾でいっぱいです。
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2日目も大聖堂からスタート。ここは説教台。テレビ番組で紹介された3つの大聖堂の秘密を探ります。まず、一つ目はかわいい犬。
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毛並みに沿ってなでると幸せになると言われています。
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続いて二つ目。見張る男。天文時計の方向を見ているように思えます。
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最後は、この大聖堂を建築した男の像。これはなかなか見つけることができませんでした。聖堂の人にお聞きして教えてもらいました。入口近くの左側の柱の下にありました。とても小さく、下の方なので見つかりにくかったです。
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聖堂の左にある建物にインフォメーションがあります。ここでストラスブールパスを買いました。13.4ユーロ。3日間有効。
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それではパスを使って聖堂の塔に昇ります。329段あります。塔の高さは142メートル。でも、行けるのはテラスと言われるところまで。
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テラスから塔を見たところ。
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見渡すと遠くにヨーロッパ議会の建物が見えます。
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反対側も素晴らしい眺めです。
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建物の構造を見ながらゆっくり降りていきます。螺旋階段は狭いところがあるので気をつけないと。
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ルーブル・ノートルダム博物館。
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ここからは運河クルーズに出発。ストラスブールパスでの乗船は午後2時から4時までできません。パスを有効利用するにはこの時間を外さないと。
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船から見る建物の様子。
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見えてきました。ヨーロッパ議会。この内部の見学は予約制で、団体を受け付けているということでした。案内所で見学ができますかと聞いたのですが、答えは「ノン」。それでもここがヨーロッパの平和の象徴の場所。
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1時間10分の観光の後、時計を見ると11時30分。天文時計を見るために人々が集まり始めています。かなりの行列。
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天文時計は12時30分から動き出します。その前にこの時計の歴史をビデオで流します。11時30分に観光客や参拝の人を外に出し、天文時計の見学者を内部に入れます。聖堂の開放時間と天文時計の見学時間が決められているのは、聖堂内に時計があるからなんだとやっと納得できました。
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それにしても見事な造りです。左の柱が「最後の審判」をモチーフにした天使の柱。
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天文時計のからくりが終わると、12時35分。再び聖堂の門が開かれます。天文時計前の扉も開かれ、自由に行き来できるようになりました。
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さあてストラスブールでの初めての昼食。ホテルで紹介してもらったレストランへ。ホテルで受け取ったカードを提示すると、アプリティフのサービスが。そして、ブレッツェル。これはおつまみ用の小型版。ドイツや中欧の食文化に共通します。
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リースリングワインを注文しながら、お薦め料理を尋ねると、この時期はアスパラガス。すると、ワインはミュスカ・ダルザスに限るとウエイトレス。お腹が空いて、料理の前に500mlのワインもなくなったのでそれにしようと追加しました。
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付け合わせのハム。面白いなぁ。アスパラガスはどんな調理なのか出てくるまでは分からなかったけれど、単に茹でただけ。でも、塩味のハムとフレンチドレッシング、マヨネーズこの組み合わせは絶妙。体にも優しい様な気がします。
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すっかり良い気分になったところで、パレ・ロアン(ロアン宮)へ。3つの博物館があるのですが、装飾美術館と美術館へ入場。
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装飾美術館は枢機卿が住んだ館。
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ここが見ものの枢機卿の居室かなぁ。
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併設された美術館にはボッティチェリの作品もあります。
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こちらの中央作品はグレコ。このほかラファエロ、ルーベンスなど巨匠作品が所蔵されていました。
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では、アルザスの博物館を巡ってみよう。アルザス地方博物館へ。
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中には民俗品などたくさんの展示がありました。結構広いなぁ。
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少し入り組んでいて、迷いそうにもなりましたが、見て楽しいものが多くありました。何となく人の暮らしが感じられたようで、ここはお薦めです。
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もう一つ気になるスポットへ。それはヨーロッパ橋です。トラムとバスを乗り継いで、およそ20分。郊外へたどり着きました。
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橋には記念碑があって由来が記されています。これはイタリア語のもの。いたずらもされていて、落書きされたり、壊されたりしています。何となく悲しい気がします。渡り切ったらそこはドイツのケールという街。
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黄色の看板に街の名前Kehlと書かれています。この川がライン川。
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渡り切るとそこはドイツ。建物の国旗でドイツと分かる程度。国境って何なのだろうと思います。
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上流にかかる歩道橋。もちろん自転車は通れます。歩道橋を渡って再びフランスに戻りました。わざわざ行くこともないようなマニアックなプチ街歩きです。
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街に戻って、プティット・フランスを散策します。ボートを今度は上から眺めます。
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運河あり、回転橋あり様々な仕掛けが面白い。
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ぼんやり散策していても楽しい街です。ゆっくり丸1日かけて楽しみました。
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黄昏のプチット・フランス。この場所が絵になるのでついついシャッターを押してしまいます。
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今回宿泊したホテル。分かりにくいようですが、中央の入り口から入ります。Cour du Corbeauボートの観光でもこのホテルの歴史を案内していました。由緒正しい?歴史のあるホテルです。
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内部はこんな感じです。
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目の前の橋を渡ると、朝乗ったボート乗り場も見えてきます。後ろの建物は歴史博物館。
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歴史の勉強で習ったグーテンベルグの記念碑。ここもホテルから歩いておよそ5分の距離。
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翌朝、コルマールへと向かいます。途中、のんびり釣り糸を垂れる人がいてのどかな週末を感じます。ヴォーバンの堰(覆いがかかっているところ)は工事のため上がれません。夕景がビューポイントとあったので楽しみにしていましたが、残念でした。
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現代美術館には立ち寄らずに駅へ向かいました。
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すっぽりガラスで覆われたストラスブールの駅舎。よくテレビで見ます。
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駅のコンコース。ここからコルマールまでは約30分。TERを使います。ほぼ1時間ごとに出ています。
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ツアー会社が手配してくれた1等車両はこのとおり空席ばかり。ゆったりのびのび過ごせます。
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着きました。アールヌーボーの装飾が美しいコルマール駅です。
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こんな感じのガラスアートです。
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駅前のホテルから歩くこと15分。ウンターリンデン美術館を目指します。まずは観光案内所へ。中央の建物はプフフェルというレストラン。左側平屋の建物が案内所。結構混んでいました。土曜日だからでしょうか。
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ガイドブックを片手に街巡りの場所をチェック。翌日5月1日は祝日ですから施設のほとんどは閉鎖。月曜日はワイン街道巡りを組んでいますから、取り急ぎ美術館へ。
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ウンターリンデン美術館はかつて修道院だった場所。修道士たちが瞑想にふける中庭があり、取り囲むように展示室が配置されていました。
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13世紀の建物を改修したということで、歴史を感じさせる展示物がありました。
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修道士たちの暮らしも垣間見えます。ワイン樽。木彫りが美しい。
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これが見もののキリストの祭壇画です。予想していたよりもかなり大きくて圧倒されます。
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アルザスの地方を描いた絵画作品も充実していて、のどかな田園や城塞などこの地を愛した人の思いが伝わります。ゆっくり鑑賞をしていると正午になりました。いったん美術館は閉鎖です。午後は2時から再び開館します。入場券は当日有効ですから再入場するため手元に置いておきます。
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お昼は、レストランでゆったりと。さて看板は…やっぱりアスパラガスが旬のお薦め料理なんですね。
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あっさりとサラダ、タルトフランべを頼みます。サラダはレタスや鴨ロース、オレンジなどの盛り合わせ。これで8ユーロ。タルトフランべは6.5ユーロ。
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こちらがタルトフランべ。玉ねぎ、ベーコンを具にしたアルザス風ピッツア。マンステールというややにおいがきついチーズをのせているものもありました。
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街をぶらぶら歩きます。次に立ち寄ったのはバルトルディの博物館。
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ニューヨークにある自由の女神像の作者です。
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コルマールの街の至る所に彼の作品が残されています。これもその一つ。
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コウノトリ発見!コルマールにコウノトリがいることをテレビでも紹介していたな。これはサン・マルタン教会の屋上に設けられた鉄製の巣。
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しばらく様子を見ていましたが、なかなか動きがありません。ひょっとしてこれは作り物?
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週末の午後。ゆったりとした時間を感じます。
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プチット・ヴーニーズ。小さなヴェニスということで運河巡りが楽しめます。では、乗り場を探して乗船します。
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案内所でもらった地図を片手に路地を歩くと看板発見。このカフェで乗船券を売っています。乗船時間までカフェで一休み。うまい商売ですね。
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小舟はモータで動きます。静かなゆらり旅。コルマールにふさわしいのどかな景色とマッチします。
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癒されるおよそ40分のクルーズ?でした。
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5月1日は祝日。メーデです。同時にフランスではスズランの日。朝のベーカリー前ではこうしてスズランをブーケにして売っています。3ユーロで、朝食用のパンを男の人が買い、ブーケを添えて奥さんに贈るという日なのだそうです。
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カフェでひと休みしていると、デモの人たちが整然と行進。
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広場ではバザールが開かれていました。よく見ると反原発の団体の展示。
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FUKUSHIMAの文字も見え、事故と絡めて原発の危険性を訴えていました。そういえばフランスには多くの原子力発電所が建てられているとか。
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コルマールからワイン街道巡りの1日ツアーに参加します。ガイド兼ドライバーは日本語を話すジョンさん。駅前からワゴン車に乗って出発です。まずはじめに着いたのがエーギスハイム。
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ハウルの動く城のモデルとなった建物(小屋)だそうです。
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こんな田舎の街並みを歩いて廻ります。朝早いせいか人の通りは少なく、落ち着いて散歩できました。
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美しい村の表示。小ぢんまりしたよい街並みです。
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こんなところにジャンヌダルク像。奥の建物屋根にコウノトリの巣。
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猫の顔をした門。これはテリュクハイム。しばらくブドウ畑を歩きます。
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同じような街並みです。
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5月初めですからまだまだブドウの実は育ていませんね。これからです。
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のんびり散策。
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カイゼルスブルグはシュバイツァー博士の生家があります。高台にある塔に登ると街が一望できます。
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街の鳥瞰。
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マカロン屋さんを発見。この地方のマカロンはココナッツが練り込められたバーターいっぱいのクッキー風。
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看板には撮影禁止とありましたが、お話をする間に打ち解けてOKの返事をもらいました。少ししっとりした歯ごたえの優しい味でした。アルザス銘菓?
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お昼はリクヴィルで、ベックオフを食べました。マリネした肉とジャガイモの重ね焼きということですが、牛や羊や豚肉のうまみが出ています。
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これで1人前。シェアして食べました。14.7ユーロ。
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ワインもビールもよく合います。やっぱりドイツ色が濃いメニューです。
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もう一つの楽しみはワインの試飲。さまざまな種類のワインが揃っています。
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すっきりした辛口の白ワインを買いました。ピノ・ブラン、リースリング、ミュスカダルザス、食前酒にはクレマン(シャンパンダルザス。アルザスのシャンパンとレストランの人は言います)。
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ワイン樽が店のオブジェになっています。樽に詰められワインは地下で眠っているそうです。
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最後に訪れた街はリボーヴィレ。ここにもコウノトリが…。
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民家の屋根に。
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消防署の塔の上にも。だんだん見慣れてきてしまい、新鮮味が薄れてしましますね。
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お城にはこの坂を上がります。入口までもう少し。
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眺めよく、遠くまで見渡せます。
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赤みを帯びているのはこの地方で採掘される砂岩のためです。ストラスブールの大聖堂も同じでした。
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この旅行で最後に立ち寄ったのはミュルーズ。ガイドブックにはほとんど取り上げられない街。
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有名なのは国立鉄道博物館。トラム3号線で行くことができます。このトラムは最近できたばかり。
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ナポレオン3世が使った汽車。そのほか歴史を感じさせる機関車や客車など盛りだくさん。列車好きにはたまらないでしょう。
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ワインを運ぶ貨物列車。これはアルザスらしい。
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自動車博物館。
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クラッシックな自動車の数々。
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中は広いのでミニ列車で案内をしてくれます。ただし日本語はありません。
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こんな自動車も。
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「無限」がありました。日本関連はこの1台。
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クラシックなエンジンの起動体験もあります。汗をふきだしながら試みる地元の人。
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翌日は歴史博物館の観光からスタート。この建物の装飾はだまし絵。階段を上がって入るとそこが観光案内所になっています。博物館もここが入口。入場料は無料です。
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会議室。説明はほとんどありません。
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18世紀の生活用品が展示されていました。民俗博物館といった様相です。
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歴史博物館横はサンテティエンヌ教会。ここが街の旧市街中心です。
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ミュルーズは博物館の街ということで、バスに乗り隣町の壁紙博物館へ向かいます。前日に24時間パス(4ユーロ)を買っていたので、このパスで乗車。ミュルーズからおよそ20分で到着です。
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市役所の敷地(ここは市役所)内に博物館があります。
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博物館の向かい側の建物前に壁紙技術をここにもたらした人物の像がありました。本来はここにオフイスがあったようですが、現在は閉鎖中。
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昔は版木に染料をつけ人の手により印刷していたのですが、機械化され、エッチング技法でプリントされるようになったということです。
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こちらが伝統的な版木。職人芸でしかできません。実演もしているそうですが、この日は行っていませんでした。
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街に戻って染色博物館に。壁紙博物館とのペアチケットで入ります。
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ここにも版木が置いてあり、壁紙と同じような技法で染色していたことが分かります。
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山のように版木が積み上げられています。
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染色もこうして機械化が進みます。
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ミュルーズはアルザス地方第2の都市ですが、観光する場所としてはまだまだ未開発のような印象を持ちました。ところどころに歴史的文化財があるようですが、体系化されていないようです。博物館巡りが観光のポイントのようでした。そういえば観光客はまばらで、お土産屋さんもあまり目立ちませんでした。夜も出歩く人影は少なく(と言ってもなにも危険を感じることなく)ビジネス都市といった雰囲気がありました。
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