2011/05/01 - 2011/05/01
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riverwillさん
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2011年のゴールデンウィークは、意外に行ったことがなかった、岡山県、広島県、島根県の中国地方を放浪してきました。景気勃興の一助となるため、地域にお金を落とすべく、久々の国内ひとりぶらり旅。束の間の心身リフレッシュを満喫してきました。
今回は、第1日目の広島・鞆の浦(とものうら)・仙酔島(せんすいとう)編です。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
バスで倉敷に到着後、時間があったので、
すぐに広島県福山市へ向かいました。
倉敷8:15発→福山8:55着
15分間隔で鞆の浦(とものうら)に向かうトモテツバスが
駅前11番乗り場より出ているので
急いで向かいます。
乗車券は乗り場近くの券売所窓口で
往復分を購入。
福山駅前9:15 → 鞆の浦9:45着
たまたま乗車したこのトモテツバス。
今から53年前にできた、日本一古いバスだそうです。
すっかりさびて屑鉄のように放置されていた当バスを
観光の呼び水のひとつにしようと、
平成12年、地域の力でよみがえらせた、と。
今では地元にも観光客にも愛される
スバル製のボンネットバス。
☆トモテツバスのボンネットバス詳細:http://www.tomotetsu.co.jp/tomotetsu/bonnet.html#hyou01
こうした経緯を、
地域のバスガイドさん(♂)が
紙芝居付きで無料ガイドしてくれます。
贅沢ですね。
でも、気持ち良い車の揺れに
寝不足の私は半分寝てしまいました。 -
鞆の浦到着。
鞆の浦バス停を降りてすぐ、
干されたサヨリがお出迎え。
漁師町の風情が東京モンにはいい感じ。
(↑えらそうですみません・汗) -
ここ鞆の浦は、
瀬戸内海国立公園なんですね。
こんなに狭い港町なのに、
歴史ある神社仏閣がたくさんあり、
日本史の教科書に出てくるような
北前船に坂本竜馬のいろは丸事件など、
有名史実にゆかりの地が津々浦々あり、
弁天島など伝説も豊富で、
本当は、一日ゆっくりして
楽しめるまちなのですね。 -
市営渡船で、鞆の浦からは
毎時10分、30分、50分の
計3回運航されています。
でも、人がある程度集まると
早めに出てしまうようですね。
5分前ぐらいに出航していました^^;
仙酔島までわずか5分で到着。
本日は波が結構荒れて、
わずかな時間に船酔いしそうでした。
沖釣りに行く人の気持ちが少しわかった気が。
仙酔島に着くやいやな、
島の人か鞆の浦の人か、
地元の子どももおとな総出で、
笑顔に掛け声に手旗信号で、
観光客を大歓迎。
どうやら、
本日から鯛網祭りが始まるため、
観光客が押し寄せているようです。
こちらの宿は、
「人生感が変わる宿『ここから』」。
こちらの宿の、
日帰りプラン「江戸風呂湯遊コース」
事前にネット申込。
島中の風呂という風呂・サウナに入浴でき、
かつ、ヘルシーランチ付で2,500円。
安いか高いかは、
あなた次第。
(私はお得だと思います) -
展望大浴場の脱衣所に向かう
途中に展示されていた
立派で使い込まれた大和太鼓。 -
和太鼓の下に
和太鼓に対する熱い想いがつづられた
看板が立てかけられてありました。
さて、
こちらの各種江戸風呂を
2時間半かけて満喫。
当然、風呂内は写真は撮れないので
こちらをご覧ください。
http://www.tomonoura.co.jp/sen/index.html
レンタルの半そで・半ズボンのまま、
サウナや露天風呂に入るので、
混浴です。
衣服を着たままでの入浴は斬新で、
不思議な感じ。
「世界一大きな天然風呂」と
あったので、
目の前に広がるのは瀬戸内の大海原。
思わず引き返してスタッフの方に
「世界一の風呂って…」と尋ねると、
「そうですよ、海です。どうぞ入ってみてください」
とにこやかに言われ、
しぶしぶ従うと、
波が荒く水が冷たい。
数秒で出てしまいました。
ここでは、水分補給に、
いろんな健康茶を頂けます。 -
江戸風呂を堪能し、
ヘルシーランチを食べに
「洗心(せんしん)の間」へ向かう。
道中、仙酔島名物・鯛網祭りに遭遇。
(もうだいぶ盛り上がりは収束していましたが)
鞆の浦の初夏の風物詩「鯛網」。
鯛網は、
鞆の浦に約370年も続く伝統漁法だそうです。
鯛は初夏の頃、
豊後水道・紀伊水道を抜けて、
波が穏やかな瀬戸内海中央部の
ここ鞆の浦沖へ産卵にやってくるとか。
江戸初期まで地引網漁法だったのが、
いつしか産卵に来る魚群を待ち構えて
捕える現在の形に進化したらしく、
この勇壮一大海上絵巻を
船上から見物するツアーが
毎年行われるそうです。
今年は、
ちょうど、この島を訪れた本日
5月1日が初日とのことで、
多くの人が訪れていました。 -
当日は何の知識もなく訪れて、
その色鮮やかにはためく旗の数々、
太鼓の音と勇壮な男たちの掛け声、
鳴り響くお囃子と音楽、
いったいどんな祭りがはじまったのかと
好奇心を持って風呂から見守っていましたが、
具体的な内容は後で調べて知りました。
航海の安全と大漁を願う樽太鼓と
大漁節が浜じゅうに響きわたり、
弁財天の使い・乙姫が
大漁祈願の舞を踊るそうです。 -
これは、
ほぼ儀式が終わったところ。
とにもかくにも、
傍目からは大盛況でした。
もれなく、
おじさまおばさま、
ファミリーが大多数でしたが。
一人で観光している人は、
私かカメラ小僧ぐらいでしたね。 -
弁天様のお使いの「乙姫」。
毎年、この若姫は
公募で選ばれるそうです。
舞は残念ながら見れませんでしたが、
美しい本年の乙姫は
飛び交うカメラ小僧のシャッターにも
気持ちよく応えていました。 -
鯛網イベントの看板。
雨天決行のこのイベント。
本当に雨が降ったら、
こうした紙物は大変ですね。 -
ツアーに盛り込まれていた、
「洗心(せんしん)の間」でのランチ。
http://www.sensuijima.jp/senweb/s/index.html
「囲炉裏で紡ぐおもてなし」をコンセプトに
昔懐かしい囲炉裏と木造建築が
非常に懐古的で温かい感じで
居心地がよいです。
座敷とテーブル席、
オープンテラスもあります。
国民宿舎のすぐ隣にあります。
瀬戸内海の新鮮な魚介の幸、
島内で採れる山菜などで、
肉を使わない、
ヘルシー御膳でランチタイムです。 -
「ヘルシーランチ弁当」。
このほか、
箸やお手拭、お茶、ごはん、みそ汁など、
基本、すべてセルフサービスで、
ヘルシー以外にエコも実現しています。
商品説明札によると、
「五行説に基づいて季節毎に体が一番必要としている栄養素たっぷりのヘルシーランチ弁当」
「基本的に動物性の物を使わず、お野菜中心のお弁当!!江戸風呂の効果もアップする弁当!!よ〜くかんでお召し上がりください」とのこと。
メニューは、
「刺身こんにゃく(酢味噌)、ごぼうのサラダ、切り干し大根、大豆の肉だんご風?、揚げ物(忘れました)、白身魚の酢漬け、冷奴、たくあん、しょうが、ミカン」でした。 -
「玄米あずきごはん」です。
紹介の説明札には、
「体を温める!そして日本人には、やはり、玄米が一番。」
「玄米は、数ある食材の中でも中性の食材になり、体のバランスを取ってくれる食材!!更にあずきが入ることで冷え性の方には効果有!」とのこと。
そうなんだ〜と感心至極。
この、雑穀感のある食感、
わたしは大好きなタイプです。
冷え性(寒がり)なので、もってこいですね。 -
「漁師汁」。
商品説明札によると、
「料理長自慢の鯛のあらを使用した漁師汁」
「コラーゲンたっぷりで、ぷりぷり、もちもち、お肌に抜群!!」とのこと。
ちょっと、
お魚の生臭さが残りますが、
漁師汁なのでがっつりと男っぽく
美味しいです。 -
13時半から、
ここ洗酔島名物(らしい)和太鼓を
スタッフの方々に披露していただきました。
勇壮かつ情熱的な和太鼓の
パフォーマンス。
いいタイミングで入りました。 -
これも、店側のイベントで、
餅つき大会が始まりました。
店内の客が食事の箸を止め、
客参加型による餅つき大会。
スタッフの方の先導で、
周囲のみんなが一斉に掛け声あげて
餅を突く。
自然と一体感が生まれる。
働かざる者食うべからず、
ということで、
もれなく一人一回は杵をもって
餅を突かなければならない雰囲気に
なってきたので、
ひとりモンでちょっと恥ずかしいのと、
餅はそもそも普段から
積極的に食べないわたしとしては、
コソコソとその場を退く。
そして、
ヘルシー弁当に舌鼓を打ち、
味・量ともに満足して、
ご馳走様をし、
セルフで片づけをして、
次の目的地「五色岩」を目指しました。 -
彦浦に向かって、
海岸線に伸びる遊歩道を歩きます。
仙酔島の岩岩は、
太古の地震跡がわかる
地質学的に貴重な地層がむき出しで、
なかなか興味深いです。
左上に洞窟のようなものがありました。
降りられないですが、
なかなかスリリングな場所ですね。 -
断層がすごいです。
ダイナミックです。 -
苔むした岩が色鮮やかに乾いて、
まるで抹茶チョコみたいで
美味しそうでした。 -
そうして、ここが仙酔島きっての
パワースポット「五色岩」。
http://www.sensuijima.jp/senweb/p/5.html
HPより、
インドの聖典「ヴェーダ」には、
「宇宙の神秘を秘めた、五色の岩に巡り会う人は、 そこで、永遠なる幸福の扉を開くであろう。もしもその地に込められた宇宙の神秘なる世界をそこで知り得たなら、永遠の生命が与えられ、平和と至福の啓示が授かり、 富と繁栄が天から下りてくる。わたしはこの星の五十五の大地に幸福の場を与えた そこは五色の岩で彩られたところである。その地を訪れる人々は人生の苦しみから解き放たれ永遠の平安を得るであろう」
と書かれているそうです。
つまり、
その一つがこの五色岩。
そして、日本では唯一の場所だそうです。 -
物質的には、
マグマが隆起して地上に流出した
流紋岩質凝灰岩の風化により、
長い年月をかけて
様々な色合い、かたちに変化。
その中でも、
赤みを帯びた赤色岩は、
岩に含まれる褐鉄鉱が風化した色だとか。
物質的にも興味深いですが、
それを大地のエネルギーが込められた
強力なパワースポットとして
あがめ奉るところも実にユニーク。
岩に手を触れ祈りましたが、
はたして無事パワーはもらえたでしょうか。
意外にも、
五色になっている部分はわずかで
若干拍子抜け。
ま、島自体が小さいから、こんなもんか。
ちなみに、
HPでは、2004年の台風の影響で遊歩道が
通行止めになっているという記述が
ありますが、
現在は修復が整い、通行解除されていますよ。 -
砂浜に咲いていた可憐な植物。
-
こちらは「ハマヒルガオ」。
あと「ツメレンゲ」が
江戸期に世界の新種として紹介された
貴重な植物がありますが、
撮り逃しました。
残念。 -
国民宿舎の前に咲き乱れていたお花。
-
右の小島は「下加美島」というらしい。
その向こうが彦浦。
通称「閃きの門」と言われているとか。
彦浦の砂浜の中央に座り
瞑想すると、
「自分の役割・役目に気づく」という
言い伝えがあるそうです。
調子に乗って瞑想しましたが、
悟りは開けませんでした…
ちなみに、
この彦浦は、その昔、厳島神社の大鳥居の
建立第一候補地でもあったそうです。 -
彦浦の前にある
足湯の「美人風呂」がある
「感謝の塩工房」。
かたや目の前の浜から汲んだ水で
塩を製造しつつ、
片方で、5色のパワーと
海のミネラル・マイナスイオンが
得られるという
足湯に浸かる風呂があります。 -
足湯。
※矢印は入る推奨順番らしい。
黒は「腎」で、
「腎臓の弱い人は、黒のパワーがおススメ。腎臓を強める食は塩辛いものや黒豆・海藻・黒胡麻などの黒い食品」とのこと。
↓
青は「肝」で、
「肝臓の弱い人は青のパワーがおススメです。肝を強める食は酸味のもの、青野菜です」とのこと。
↓
赤は「心」で、
「心臓の弱い人は赤がおススメ。心を強める食は苦みがあるもの、赤野菜」とのこと。
↓
黄は「脾・胃」で、
「胃の弱い人は、黄のパワーがおススメです。胃を強める食は甘味のもの、さつまいも、かぼちゃなどの黄色い野菜」とのこと。
↓
白は「肺」で、
効能は忘れました(汗)
↓
黒に戻る
「五」という数字には
とてもパワーが秘められているそうです。
陰陽道の五行説、五感、五味等…
中国四千年の歴史に基づく
五行説ですから、
何だか妙な説得力があります。 -
ナントカの展望台。
美人風呂の前の遊歩道を上がったところにあります。
岬を一望できます。 -
美しく木の上に咲いていた
ヤマツバキ?
ヤマボタン?(そんな名前があるのかも知らないですが) -
「太古の入り口」。
“まるで「もののけ姫」の1シーンに
出てきそうな幻想的な場所”
というキャッチに惹かれ
ここまでたどり着いたものの、
湿りが足りないせいか、
幻想的雰囲気は若干見劣りしがち。
そして、規模も小さい。
普通の山道、という感じ。
やっぱり、
屋久島や白神山地にはかないませんな。
キャンプ場の裏手にあります。
ここから中弥山に登る
登山道ともつながっています。 -
同じく、「太古の入り口」。
まだ地面が湿っていたら
厳粛な雰囲気になったかも。
でも、
幸い雨がぎりぎり降らず、
良かったです。
やはり、旅行は晴れでいて欲しいですからね。 -
国民宿舎での海水風呂も堪能し、
すっかりサウナとお風呂・足湯を
心行くまで満喫して、
いよいよ福山に戻る。
仙酔島16:35発→鞆の浦16:40着
市営渡船乗り場の前にあった
「サヨリの一夜干し」でした。
美味しそう〜
「さより一夜干し」(1,000円) -
普通のおうちの玄関に飾られていた
何かのお守り?
鞆の浦の風習でしょうか。
魔除けかな。 -
観光地でよくある顔入れパネル。
こちらは龍馬ハンバージョン。
「いろは丸事件」の舞台ですから、
NHKの龍馬伝にあやかって
あちこちで龍馬ゆかりのものを見かけます。
詳しくは、こちら
http://www.tomonoura.co.jp/ryouma.html -
鞆の浦は、
宮崎駿監督作品「崖の上のポニョ」の
モデルにもなった浦なのですね。
後で知りました。
このパネルを観たときは、
なんで縁もゆかりもないこのまちに
ポニョパネルがあるのか不思議でたまらず、
思わず著作権を気にしてしまいましたが、
そいうか、
そいういうことだったのですね。
でも、
絵柄が微妙だったからか、
時間帯が微妙だったからか
誰も穴から顔を出しておらず、
こちらの人気はいま一つ。 -
鞆の浦名物の新鮮魚の「鯛」。
鮮度が大事なので、
さすがにお土産には買えませんでした。
新鮮な海の幸は、
どれも美味しそうです。
この後すぐに倉敷へ移動しました。
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