春のボルドーを、ワイナリーで試飲しながら自転車で巡ったりしたらさぞかし楽しいだろう、ということで、今回は自転車を車に積んで、５泊６日の旅に出て来ました。

ボルドーでワイナリー巡る自転車の旅

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2011/04/17 - 2011/04/22

72位(同エリア343件中)

#自転車

エリア

ボルドー(フランス)

旅行の満足度: 5.0

エクサン・プロヴァンスからボルドーまでは、高速道路で約７時間の旅。
ちょっと休憩ついでに、カルカッソンの街に初めて立寄りました。
朝日が城壁を照らします。
早朝、誰もいない古都を独り占め。
今はどこにいっても藤の花が綺麗です。
さて、７時間のドライブを終え、ボルドーの東、25kmほどの所にあるCreonという村に向いました。
昔は小さな駅があり、今では旧駅舎の建物がレンタサイクルのステーションになっています。100台ほどあり、とても充実していました。
地図やサイクリングの情報も豊富で、管理人のおばさんと30分ほど話し込んで、どこが走りやすいか、綺麗な風景か、情報収集しました。

市がやっているレンタサイクルステーションですが、なかなか見た事もないほど素晴らしいサービスだと思いました。
http://www.tourisme-creonnais.fr/index.php?id=50
Creonの村は、ボルドーからSauveterre de-Guyenneを結ぶ、60kmに及ぶサイクリングロードのほぼ中間にあります。
昔は鉄道の線路として使っていた道を、サイクリングロードとして整備していて、とても走りやすい！もちろん車は入れません。

私たちは東に向って走り出しました。
少し行くとワイナリーが広がります。
こんなのどかな風景がずっと続きます。
今はまだ、ぶどうの樹には新しい葉が数枚付いている程度。
これから１ヶ月もすれば、新緑が青々と繁っていることでしょう。
林の中で、木陰を走るところもたくさんあります。
陽に焼けなくてちょうどいいですね！
藤の木。いい香りです。
この日は夕方にサイクリングを始めたので、CreonからSauveterre de-Guyenneまでの33kmまで走りました。
ワイナリー、林、麦畑の中を走って、ああ気持ち良い！
さて翌日は、ボルドーの町からガロンヌ河を渡り、30kmほど北あるBlayeの町を目指します。
ここには、ルイ14世に仕えた軍人建築家のVaubanが建設した要塞（世界遺産)があり、昔はガロンヌ河の交通を監視していました。
このBrayeからは、ガロンヌ河の対岸の町Lamarqueまで、フェリーが出ています。今の季節は１日４往復、でも夏の最盛期には９便往復に増えます。
渡るのに30分ほどかかります。
http://www.bernezac.com/passages_eau_blaye_lamarque.htm

対岸は、シャトー・マルゴーなどのある、メドック地区の広大なワイナリー。
さて、今日も私たちはサイクリングロード探しの旅。
Blayeの町から1kmも離れていない地点から、昔の線路を活用して作られたサイクリングロードが北東に向けて始まっています。
写真はスタート地点。
今日も良い天気。朝は空気がひんやりしていて、サイクリングにはこの上ない気温。
Cote de Brayeと呼ばれるこの地域にもワイナリーが広がります。
ただし、メドックや他の地域に比べると知名度が無く、ボルドーの名酒というよりは、地酒的な存在とのこと。
このサイクリングロードは、BlayeからEtauliersまでの15kmほどの長さ。
でも、丘陵地帯のワイナリーと数多くのシャトーを眺めながらの最高のサイクリングが出来ます。
途中のLe Pontetの町でサンドイッチを買うことに。
パン屋さんの前にも美しいシャトーが。
立ち寄った、Chateau Mornonの畑で。
2001年から、無農薬Bioのワインを作っているそうです。
もう引退したオーナーのおじいさんが、丁寧にワイン作りについて教えてくれました。赤ワインが美味しかったので１ケース調達！

http://www.mornon.com/
次に寄ったのが、Chateau Les Gorces。
白ワインが美味しくて、２ケースも買ってしまった！
もちろん自転車では運べないので、後で車で取りに来ました。
さて翌日は、ボルドーから東に80kmほど行った所にあるLe Fleixという町に向いました。
まるで中世の農家。
このDordogn河の上流には古城が点在しています。
河のほとりを気持ちよく走ります。

そろそろお昼。お腹が空いて来ました。
30kmほど走って、車を駐車してあるLe Fleixの町まで戻って来ました。
そこで入ったLes Oiseauxというブラッセリー。
今日の定食を頼むと、まず前菜のビュッフェ。十種類以上のサラダやお料理を好きなだけ選べます。
そして写真はメインの子牛の煮物とジャガイモ＆ブロッコリーのグラタン。
デザートとワインまで付いて、全部で12ユーロ。
大満足♪
さて、食後はCouze et St-Frontという村まで車で移動して、そこからまたサイクリング再開。
運河の横を、サイクリングロードが続きます。いい気持ち♪
Lalindeの町の入り口で一枚。

http://www.lalinde.net/index.php
Dordogne河。白鳥がたくさんいて、のどかで美しい河です。
Mauzacの橋。
また運河沿いを走ります。

今日は時間切れで、古城のある上流まで辿り着けず、合計50kmほどのサイクリングで帰途に着きました。

ランチをのんびり食べ過ぎちゃったかな。
翌日は、世界遺産サンテミリオンの近郊をサイクリング。
サンテミリオンは、ボルドーの中心地から40kmほど東にあります。
ここはワインの美味しさはもちろん、何しろ風景が美しい！
丘陵地帯にあるワイナリーは見事に手入れされ、最高級ワインの名に恥じない景観をも兼ね備えています。
町から少し離れた場所にある駅に車を停めて、サイクリングスタート！
起伏のある土地にぶどう畑が続き、シャトーが点在しています。
サンテミリオンの町は、世界遺産に指定されただけあって、中世の面影を深く残した美しい町並み。
観光案内所の横にあるMaison du Vin de Saint Emilion (ワインの館）には、ワインがどのように作られるかが解説してある博物館があります。
http://www.vins-saint-emilion.com/
起伏があるので、遠くが見通せて素晴らしい眺めを堪能しながらサイクリングが出来ます。
Parsacの集落に行く途中に大きな湖がありました。
さて最終日。
憧れのシャトー・マルゴーの見学に行って来ました。
３週間ほど前にインターネットで予約。
おお、あのラベルの通りのシャトーが！！
もっとアップで撮っちゃお。
フランス人のスタッフが、英語でガイドしてくれました。
このガイドさん、とても優しくて、どんな質問でも丁寧に答えてくれました。
シャトー・マルゴーの美味しさや品質の理由が、少し理解出来たような気がします。
それにしても、本当に手をかけて作っているんだなぁ〜、というのが感想。
Caveの中も、神秘的な雰囲気。。。
そして見学の最後には、お待ちかねの試飲タイム！
今回は2007年のChateau Margauxと、同年の２級ワインPavillon Rougeを飲ませて下さいました。
2007年のChateau Margauxは卸値で一本450ユーロほどするとのこと。当たり年の値段は600ユーロだそうです。
メドック地区で高級シャトーを渡り歩いた後、ボルドー市内のサイクリング。
写真は有名なLa Place de Bourseの前。
ボルドー市内はガロンヌ河のほとりが広〜いサイクリングロードになっていて、本当に楽しくサイクリング出来ます。
旧市街の中も、道が広く、美しい建築物の中を快適サイクリング。
最後は、お土産に特産品のカヌレを購入。
焼きたてのカヌレ、本当に美味しかった！

それにしても、初めて廻ったボルドーのワイナリー。。。
想像以上に規模が大きく、そして美しく。。。
その上、自転車で走るインフラが整っていて、サイクリングも格別でした！
ここはサイクリストとワイン好きにとってはパラダイスですね〜。

ボルドーのワイナリー巡りを自転車で！という方に便利なサイト。
http://aceurope.jp

2012年９月、ボルドーのワイナリーとラスコー洞窟、南西部の世界遺産を巡る１週間のサイクリングツアーを行います。
メール：info@aceurope.jp