2010/11/07 - 2010/11/07
141位(同エリア249件中)
ハンクさん
11月7日、キャンディに続いていわゆる文化三角地帯(Cultural Triangle)を訪れた。その中でダンブッラ、シーギリヤ、ポロンナルワはいずれも世界有数の大遺跡である。ただし場所的に近接しているとは言え、ダンブッラは1世紀、シーギリヤは5世紀、ポロンナルワは10世紀と時代には大きな隔たりがある。これらの遺跡は古代から続いた仏教王朝が造り上げてきたもので、インドからの侵略者によって南下を余儀なくされ、遷都を続けてきた軌跡なのである。
ダンブッラの黄金寺院の歴史は紀元前3世紀にまで遡る。僧院を寺院へとして転換したのは紀元前1世紀のシンハラ国王アバヤである。彼はタミル人の手によって、アヌラーダプラから追放されたが、15年後には再び帰還、その感謝の念を持って僧院は寺院へと発展を遂げた。
ほとんど同時期にインドの中央部では、アジャンター石窟が造営された。しかし、アジャンターは6世紀過ぎにはインドでの仏教の衰退に伴い放棄され、1819年イギリス人騎兵隊士官により発見されるまでジャングルの中に飲み込まれてしまった。かたや仏教国となったスリランカでは、アジャンターほどの規模はないとはいえ、ダンブッラの仏教寺院は手厚く色鮮やかに維持管理されてきたのである。
ダンブッラの寺院ではその後も多くの増築が施された。12世紀、ポロンナルワの王統で最後の王、ニッサンカ・マッラは寺院を金箔で飾り、また70対の仏像を寺院に納めている。18世紀にはキャンディ王国の手によって石窟寺院の修復作業が行われた。
石窟寺院は、5つの石窟によって構成されている。高さ150メートルの岩山の中腹に建設された石窟は、長期間に及ぶ建築によってスリランカにおける仏教建築で最も印象的であると言われている。
第1窟は「聖王の石窟」である。高さ14メートルの釈迦の石像が安置されている。壁画は何度も修復作業が施され、最新の修復作業は20世紀に行われている。釈迦像の足元には釈迦のお気に入りの弟子であるアーナンダ像、釈迦像の頭部のそばには、ヴィシュヌ像が施されている。
第2窟は「マハラジャの石窟」とも呼ばれ、黄金寺院の規模では最大規模の石窟であり、ヒンドゥーの神であるサーマン、ヴィシュヌの心臓のほかに、16体の釈迦の立像と40の釈迦の坐像が安置されている。また、第2窟には面積2,100平方メートルに及ぶ天井画が施されており、釈迦によるマーラへの説法やスリランカの歴史に関係のある内容が描かれている。
第3窟は、「新僧院」とも呼ばれる石窟寺院であり、キャンディ王国時代に描かれた天井画と壁画が残る。50の仏像と1体の王の像が安置されている。第4窟、第5窟は上記の3つの石窟寺院と比較した場合、規模も小さくまた、質もそれほど高くない。
アジャンターを見た後ではさほど驚かないが、これほどの石窟を刻むのにどれほどの歳月をかけたのか計り知れない。またアジャンターに比較して、色鮮やかに保存されていることが仏教国スリランカらしい、と言えるだろう。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- タクシー 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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