1990/07/09 - 1990/07/13
151位(同エリア1018件中)
がおちんさん
雲南省と四川省にまたがる瀘沽湖。標高は約2700メートル。
僻地ゆえに、モソ人(永寧納西族)の母系社会制度や、手つかずの自然が残った地です。
昆明からバスに乗り、4日かかって到着。悪路を走り続けてきたので体がガタガタになりましたが、あまりの静けさと美しさには疲れも忘れるほど。
どんな人たちが暮らしているのか知りたくなり、湖畔を歩いて一周することにしました。
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1990年7月11日(水)
1年前から訪れたかった瀘沽湖。
昆明から大理・麗江と経由してニンラン(寧ロウ)へ向かう。麗江から先は未開放だ。
延々と坂を下り、金沙江を越える。バスの運転手はエンジンを切ってニュートラルのまま走り続けるため、左右に振られて危険極まりない。
「崖から落ちる!」と何度思ったことか。 -
無事に橋を渡り、トイレ休憩でホッとしていると、女性が話しかけてきた。
「あなた雲南民族学院の留学生でしょ?」。
なんと彼女も民院の学生で、夏休みに帰省する途中だという。
瀘沽湖の近く、永寧に住む納西族だった。 -
戦河に到着。
先日も訪れた永勝から北は、彝族が多く暮らしている。 -
強烈な個性を放つ、涼山彝族の人々。
つい、見とれてしまう。 -
おんぼろバスは山道をあえぎながら走り続ける。
辺境ムード満点。 -
ニンランに到着。
彝族自治県の県都だけあり、町には彝族の民族衣装が行きかう。 -
彝語文字が併記された、ニンラン人民政府の看板。
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異郷に来たことを感じる、ニンランの町。
バス駅に行くと、瀘沽湖(永寧)行きのバスは2日に1便しかない。明日は出発日だが、切符は売り切れとのこと(そりゃそうだろう)。
無座でも乗せてもらえばいい。
3日間、バスに乗りっぱなしで疲れているため、旅社に泊まり、早々に寝る。 -
1990年7月12日(木)
幸いにもバスに乗せてもらえた。
雲南号の最後列の席で狭くて窮屈だが、瀘沽湖までは72kmだから楽勝だ!と思ったのが大間違い。
今までとは比較にならない悪路で、危険度が高い。車体が跳ねて、何度か頭を荷棚にぶつける。
崖の連続で冷や冷やするが、運転手を信じるしかない。民族学院の先生方も「瀘沽湖への道は崖から落ちる車が多い」と言っていたが、納得した。 -
ニンランを出発して5時間半(平均時速13キロ!)、ようやく瀘沽湖が見えた。
無事に着いてホッとする。
いやー、ここまで遠かった。 -
落水でバスを降りる。あまりに疲れて体がガクガクする。
かごを担いだモソ人の女性が歩いてきた。
右端に見えるのは悪路を乗り越えてきたバス、雲南号のテール。
オンボロバスもよく頑張った。 -
早速、湖畔に行ってみた。
すごい開放感。 -
丸木舟が行く。
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丸木舟は「猪槽船」という。
昔、洪水がおきて村々が水没したが、豚飼いの女性だけは餌箱に乗って命拾いしたという伝説がある。
以来、船は豚の餌箱に似せてつくるようになったそうだ。 -
あまりの美しさと静けさに息を呑む。
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湖畔に建つ仏塔。
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猪槽船に乗せてもらい、蛇島まで行く。
湖の水を飲んでみた。
うまい。 -
落水の集落を歩くおばさん。
彼女はプミ族。
頭に巻いた布がカッコイイ。 -
この地方は大柄な女性が多い。
彼らは「羌」の末裔ともいわれている。
通い婚(阿夏婚)の習慣があるのはモソ人だけではなく、瀘沽湖周辺に住むプミ族や蒙古族にもみられる。中国解放後、共産党の指導により「走婚」の習慣は減ったが、永寧周辺の村や瀘沽湖近辺に点在するいくつかの村に残っている。 -
湖畔の旅社に泊まる。
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電気が通っていないので、夜はろうそくをともす。
この旅社、湖の眺めと魚料理は絶品だが、ダニに噛まれて参った。
明日は歩いて瀘沽湖を一周することにする。 -
1990年7月13日(金)
夜明け前に起床し、徒歩の旅に出る。
バルブ撮影をしてみたら、幻想的な写真が撮れていた。 -
猪槽船に乗って漁をする人たちが、影絵のように見えた。
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瀘沽湖の夜明け。
太陽が厚い雲に反射して、間接光のような効果を出している。 -
静けさに包まれた瀘沽湖。
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雲と霧と光に醸しだされた、幽玄な世界。
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美しい朝。
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湖畔を歩き続ける。
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小舟に乗って漁をする人。
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正面に見えるのは獅子山。
女神が住むという。 -
河口に咲いていた花。
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雨が降ってきた。
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湖畔から道に上がる途中の集落で、とつぜん数匹の犬に襲われた。
三脚をふり回し、石を投げて、どうにか逃げのびる。
怖かった。 -
道は泥でぐちゃぐちゃ。
柔らかい粘土質のため、歩くのに苦労する。 -
空が明るくなってきたが、雨は止まない。
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雨に濡れながら、子供が馬に乗って遊んでいた。
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再び湖畔を歩く。
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地元民がテントを張っていた。
そうだ、次回は私もテントを持参しよう。
旅社でダニにやられるよりましだ。 -
迫力ある獅子山。
落水の集落に、朝餉の煙がのぼる。 -
雲の切れ間から太陽がそそいだ。
まぶしい。
一気に体が温まる。 -
漁から帰ってきた男たちが、顔を洗う。
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朝日に照らされた猪槽船。
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空も晴れた。
眺めの良い場所で休憩する。 -
彝族の人と談笑中。
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湖をバックに、涼山彝族の女性とスリーショット。
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猪槽船が漁から戻ってきた。
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道は瀘沽湖を離れて、山のほうへ続く。
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牧歌的な眺め。
この辺から四川省になる。 -
モソ人の青年たちと記念撮影。
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モソ人の村を通りかかった。
カメラを持った余所者に、村人も興味津々の様子。 -
おじいさん、満面の笑顔。
子供たちは恥ずかしがって顔を隠す。 -
わーッ、逃げろ!
右上の女の子は真剣に逃げすぎ。
この子たちは野良仕事の帰りだった。
こんなに小さいのに、もう仕事を手伝っている。 -
モソ人の娘さん。
地元の人と会うたびに、「どこに行くの?」と聞かれた。
「瀘沽湖を一周してるんです」と答える。 -
モソ人のおばあさんとは、言葉がほとんど通じなかった。
でも、身振り手振りでオーケーだ。 -
「この子を撮って」とおばあさん。
この子供も、女性方の家に属するのかな? -
村に豚がいると、なぜかホッとする。
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野良仕事へ向かう、モソ人女性。
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再び瀘沽湖が姿を現すが、このあたりから湿地帯になっている。
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「草海」と呼ばれる、湿地帯。
これまでの瀘沽湖とは眺めが異なる。 -
湿地帯で泳ぐ子供たち。
元気そのもの。 -
猪槽船に立ち乗りするモソ人おばさんがいた。
何かを追っているようだ。 -
なんと、湖に入った豚が深みにはまらないように見回っているのだった。
水草の上に黒く見えるのは豚の背中。 -
猪槽船を自由自在に操り、豚を安全に移動させた。
モソ人おばさん、かっこよすぎ! -
しかし、この丸木舟は本当に餌箱みたいだな。
猪槽船とはよく言ったものだ。
漁をする丸木舟よりも小型だった。 -
湿地帯の横を、子供が豚を連れて歩いてきた。
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片手に棒を持って、慣れた手つきで豚を誘導する。
大したものだ。
モソ人の女の子、恐るべし。 -
草海にかかる木の橋。
これを渡ると、山の裏を進んで左所(現在は瀘沽湖鎮と改名)方面に至る。
対岸から橋を渡ってくる女性がいた。 -
ヤギの毛皮を袈裟がけにした、モソ人の女性。
普段着としての民族衣装には、強い魅力を感じる。
いつまでも漢化されすに、民族の誇りをもっていてほしい。 -
もう一枚、記念にスリーショット。
今日はいろんな人と写真を撮ったなー。 -
「左所までは遠くないよ」とモソ人女性。
そこにはどんな人々が暮らしているのだろう?
情報は何も無いので、期待で胸がわくわくする。
日はまだ高い。新たな出会いを求めて、橋を渡り始めた。
瀘沽湖・左所の蒙古族と出会う〜雲南をゆく1990 (10)
http://4travel.jp/travelogue/10559563
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この旅行記へのコメント (2)
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- bigwellさん 2011/04/15 06:07:04
- ■世界の美しい湖 コミュニティご参加ありがとうございます。
- がおちんさん、こんにちは!
「■世界の美しい湖」コミュニティ管理人のbigwellです。
この度は、コミュニティにご参加いただきありがとうございます。
「絶景!未開放の瀘沽湖(ルグフ)へ〜雲南をゆく1990 (9)」拝見しました。
雄大な風景、鏡のような湖面、湖畔で生活する人々。感動の旅が伝わってきます。
旅先で出会った美しい湖を、その時感じたご感想と共にご紹介ください。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
by bigwell
- がおちんさん からの返信 2011/04/15 21:42:45
- RE: よろしくお願いします
- bigwellさん
はじめまして。感想をありがとうございました。
古い旅行記が多いですが、美しい湖の写真があればコミュニティに投稿させていただきます。よろしくお願いします。
がおちん
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