2008/04/25 - 2008/04/25
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frau.himmelさん
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東北地方の大地震により被災されました皆様には心よりお見舞い申し上げます。
ニュースでは避難地を丸ごと受け入れる地方自治体の話題などほっとする情報なども見聞きします。でもまだまだ被災者の方々にとっては先は見えない状況です。
皆様の疲労も極限に達しストレスも如何ばかりかと……。
フォートラベルの会員の間でも、被災地を心配する方や応援エールを送られる旅行記も多く見られます。またボランティアで直接現地で活動なさった会員の話も聞きます。
みんなの思いは一つ、被災者の皆様に一日も早く普通の日常を取り戻して欲しい…、切実に思います。
◇◆
団体旅行(ツアー)で帰国日の延長をして、還暦をとっくに過ぎたオバサン(?オバアチャンとは言いたくない…)が一人旅をいたします。
フランクフルトに4泊して近辺の珠玉の街々を訪ねたいと思っています。
行きたい街をリストアップしただけでほとんど下調べしておりません。たった1冊の旅行書「地球の歩き方」だけが頼りです。
ツアーでは見所を効率よく回ってくれて楽に観光できましたのに、一人旅では失敗の連続。
そんな失敗談満載の旅行記です。
-
今日はフルダ、アルスフェルトへ行く予定です。
フランクフルト駅窓口ででRMV(ライン・マイン交通)のターゲスカルテ(1日券)を買いました。25.42ユーロ。
ヘッセンチケットはシングル用はありません。
RE(地域快速)で1時間20分ほどでフルダ駅に到着しました。
フルダ駅。 -
頼りの「地球の歩き方」にはフルダの地図は載っていません。
まずは観光案内所を探してシュタット・プラン(市内地図)をゲットしなければ…。
旅行書には、
なになに、駅前からバーンホーフ通りを進み…。
とっても清潔な通りです。今を盛りのモクレンがとてもきれいです。 -
突き当りのデパートを越えると…。
ふむふむ、確かにカウフホーフ(デパート)がありますね。 -
そこを越えると歩行者天国の商店街地区になる…、と。
その先には、大学広場とあり、この辺りの雰囲気なかなかいいです。
たぶんこの近くに観光案内所もあるでしょうし、観光をしながら探しましょう。
と、荷物になる「歩き方」をバッグに仕舞って…、
これがいけませんでした。
広場の左手に見える立派な建物は、大学広場にありながら、アドルフ・フォン・ダルベルク学校というとてもイカメシイ名前の小学校です。 -
広場から右手を見ると教会の塔が見えてきます。
聖マリア修道院のようです。
後ほどあちらのほうにも行くことにします。 -
こっちもステキな街並みです。
木組みの素晴らしい建物。 -
その近くには市教区教会も見えてきました。
-
バロック様式の、二つの塔を持っているフルダ市教区教会です。
ところで、フルダは「バロックの都」と言われているんですって。
街中には優雅なバロック建築の数々が溢れているそうです。 -
市教区教会横には十字架のオベリスク。
-
何のオベリスクなんでしょうね?
もっと近づいてみましょう。 -
台座に書かれている文字。
何語?
ぜんぜん読めません。 -
オベリスクの前の立派な家は?
Kanzler Palais のプレートが飾ってあります。
元の宰相が住んでいた宮殿らしいです。
フルダ市の歴史的建造物にはこういうプレートが展示してあります。 -
旧宰相宮殿の入口。
18世紀中ごろに建てられ、1782年から1900年までラートハウスとして使われていました。
(プレートの案内板より。私の訳が正しければ…?) -
その近くにあったこの建物はフルダ市の旧市庁舎です。
フルダの歴史はドイツ・キリスト教の歴史でもあるそうです。
8世紀にこの街にベネディクト派の修道院が建てられ、これが起源なんだとか…。 -
フルダの歴史で私が興味を持ったのは、ここが世界冷戦時代には東西ドイツの国境にあり、西側に属していたことです。
それでここフルダは、米ソ軍事戦力上最も重要な地区であり、ソ連軍の進撃を食い止めるため米軍連隊が1994年までフルダ川峡谷に駐留していたそうです。
この街の雰囲気を見る限り、そんな緊迫した時代があったなんて思わせるものはありませんでした。 -
レンガ色の市庁舎入口にあった紋章には1691とあります。
◇◆
さて、市庁舎近くですから観光案内所はこのへんにあるはずですよね。
見あたりません。 -
大学広場に戻りました。
広場の噴水です。
黒曜石の岩みたいな面白い形をしています。 -
近くにあった立派な建物、これが大学なんでしょうか?
実はこれはフォンデラウ博物館です。
中庭に入れるようなので入ってみます。 -
中に入ります。
こういう彫刻などがありいかにも歴史的建造物といった感じがします。 -
入口門の上にも偉い方の彫像が立っています。
この博物館には、フルダの歴史や、絵画彫刻、それに生物・鉱物などの自然科学分野の部屋に分かれて展示されているそうです。 -
博物館の中庭。
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Jesuitenplatz。
博物館横の広場です。
街灯がとても絵になりますね。 -
近くをブラブラしていると、ユニークな銅像が…。
何をする人?
なんか私には紙くず拾いのおじさんにしか見えませんが…。
おじさんごめんなさい。
◆◇
もうこの頃から、観光案内所を探すことはどうでもよくなっていました。 -
ともかくこの歴史的な地区を散策します。
Heertor広場から見える白い美しい建物は聖マリアベネディクト女子修道院です。 -
屋根の装飾がとても凝っていて特徴がある建物を見つけました。
これもバロック様式?
すみません、私、建築様式に無知なもので…。
ちなみにバロック様式とは、ゆがんだ真珠の意味だそうです。 -
正面から写しました。
よく見ると、ギザギザのいろんな装飾がある屋根のてっぺんに女神が立っています。
金貨の入った袋を捧げ持つ女神の像で、この建物は銀行が入っているそうです。
確かにね、金貨の袋と銀行か…。 -
近くに公園がありました。
-
その公園を過ぎると…、
あー、やっと見つけた、大聖堂!
なんて大きな勘違いをしてしまいました。
今見ればこれが大聖堂のわけはないのですが、その時は歩き回ってやっと見つけた教会だったので、そう思いたかったのです。
本当は、クリストゥス教会といいます。 -
さすがに大聖堂は大きいわー!
勘違いした私は、写真を撮ります。 -
また撮ります。今度は正面からね。
でも、勘違いしてもおかしくないような威厳のある教会でした。 -
それにお庭もきれい。
横の白い建物は学校でした。(後で調べたら) -
色とりどりの花壇のお花、お庭のサクラも今が満開。
お庭があんまり気持ちがいいので、ベンチに座ってのんびりしました。
今の時期(4月下旬)のドイツは桜とモクレンがとてもきれいでした。 -
教会の前の建物は個人のお家なんでしょうか?
とても素晴らしい!
これもバロック様式なのでしょうか?スミマセン。 -
大聖堂も見たしそろそろ駅に戻りたいんですが…。
とうとう観光案内所は見つからなくて、結局市内地図は持っていません。
道を歩いていたオバアチャンに駅に行く道を尋ねました。
「すみませんが、駅はどう行けばいいんですか?」
「ホー、ホー、ホー」
「えっ、すみません。もう一度?」
「ホーホーホー」
何度聞いても、かえってくるのはフクロウの鳴き声、それもニコニコしてネ…。
仕方がありません、私も、
「ホーホーホーですね?ありがとうございます」って…。笑い話ですね。 -
なんとなくオバアチャンが指差した方向に向かって歩きました。
少しはドイツ語を勉強した身、オバアチャンの「ホーホーホー」の意味を考えながら歩きます。
もしかしたら「vor, vor, vor」(前に!)ってことなのかなー?
未だに謎です。 -
駅前に地図がありました。今まで地図を見ないで散策していたので、地図を確認します。
そしたら、なんて事!。
なんと大聖堂にも、ゲーテの泊まったホテルにも、もちろん市城にも肝心なところにはどこも行っていないことに気がつきました。
ツアーだったら何も考えなくても重要な見所には連れていってくれるのになー。
改めてツアーの便利さを痛感したのでした。 -
急いで旧市街に引き返し、市城にやってきました。
入口のプレートには、1312年来大修道院長の城だったが1612年ルネッサンス様式に改造され、さらに1706年から1712年にかけてバロック様式の宮殿に改造、拡張されたとあります。
歴史的なお部屋は見学可能となっていますが、残念ながら時間がありません(泣)。 -
ともかく手近な入口からお庭に入ります。
これでは、ここが壮麗なバロック様式のお城って言われてもわかりませんね。
やっぱり正面に回らなくてはね…。 -
時間がないので今回はお庭の散策だけです。
お庭には池があり、この写真ではよく見えませんが、噴水が噴出しています。
ゆっくり見たい気はあるけど、かなり焦っています。 -
ついに、タイムオーバー!
この石の門はHeertor。
ここからバスが出ているようなので、時間短縮のために駅までバスに乗りましょう。
ターゲスカルテでバスにも乗れますので便利です。
バスを待っていた一人のお年寄りに駅への乗り場を聞きました。
駅まで近いから歩きなさい、と言われたのですが、疲れているので出来たらバスで行きたいって行ったら、近くにいたおじいちゃん、おばあちゃんが4,5人集まってきました。 -
そしてみんなで、ああでもない、こうでもない、と、一生懸命考えてくれているのです。
その賑やかなこと、本当に親切な人たちです。
結局、駅まで近すぎてバスで行くには遠回りをしなければならないと…。
すみませんでした。歩きます。
◇◆
バス停から見えた建物は聖マリア修道院です。
なんださっきこんな近くまで来ていたのね。
もうひとつ奥の通りに入ったらよかったのね…。
地図がないばかりに市城も大聖堂も見ることが出来ませんでした。
このままでは心残りなので、いつか必ずもう一度フルダには来るぞーー!!って思いました。
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