キムシｉｎ中国　宏村、西遞、屯渓老街

2011/03/10 - 2011/03/13

黄山下山後半日を安徽省古民居の見学に。こちらは現地のガイドさんまかせ。菜の花畑はまだ蕾がチラホラで、安徽省の田舎の美しい風景にめぐり合うにはまだ2週間程早いようでした。これまで訪れた蘇州や無錫、紹興に比べて古い中国の生活習慣やたたずまいがよく保存されていて、上海城市の都市エネルギーの影響は少ない感じでした。

エリア 中国

• 旅行の満足度: 4.5

宏村
安徽省は田畑が少なく、外に商売をしに行く人々が多かったようです。
この村は商売で成功した人達の家がたくさんあります。写真の貯水池から村全体に水路がめぐらされています。考えたのは留守を守る女性のひとりだったそうです。村全体の配置は空から見ると牛のようになってるようです。

門をくぐると空が見える家の造りになっている。家に雨や雪の恵みが入るように。雨は金、雪は銀。門構えや柱にかけられている書、彫刻等にはそれぞれ意味があり中国の人々に代々伝えられてきたもののようです。
安徽省商人はとても商売がうまかったようです。彫刻の中に商の字のようなものがありました。門の中に口の字が入って、コミュニケーションがうまくいき商売が繁盛する意味だそうです。なるほど。。

学問も奨励されてたようす。

明は質素で清の時代は美しい彫刻が発展した様子。

石畳の下は水路になっている。すばらしくよくできています。

村のはずれにある柳の大木の下で。紅楊樹と言われる古木で縁起のよい樹だそうです。

西遞は宏村より広くて一人で初めて行くと迷子になりそう。

いいですね。

蝙蝠を文様化した彫刻。蝙蝠は縁起の良いものだそうです。

この孝の字は左半分は獣を表し半分は人を表しているという。孝を尽くさない人は獣という意を表すとの事。このような子孫代々伝えられて行く人の智慧が建物の随所に散りばめられています。建物の美しさもさることながら中国の文化歴史の深さに触れる事ができたような気になります。

西遞全景。歩いていける近くの高台まで上がると見ることができます。

城市、譲生活更美好（都市、より良い生活）　。　
これは上海万博のスローガンでしたが、良い暮らしは上海市にあるのか、それとも古い西遞の村にあったのか。。。　　

夜の屯渓老街。おみやげものやさんが並んでいますがとても雰囲気があります。　

屯渓老街の建物の多くに宏村、西遞の建物に施されていた美しい彫刻とおなじような装飾がされています。

屯渓老街ではこんな大きな石の彫刻？のお店もある。

老街近くの徽菜のお店。店先に生きた鳩、鶏、蛙、魚等をおいていて、頼むと調理してくれる。山に棲むという蛙を注文するとお店の兄ちゃんがとりだしていきなりコンクリートの道路に叩きつけ即死させ調理場に持って行った。。。　しかし出てきたこの蛙のスープはとても美味しかった。

朝の老街

この彫刻の模様は割れた氷を意味してると宏村で説明を受けたように思う。成功しても怠けると氷が割れるようになるという戒めを示しており、子孫に伝えたものらしい。

老街に垂直につながる生活路地。

老街近くの朝の様子

老街近くの市場入り口の朝の様子。焼きそばを鍋いっぱいに盛り上げて売っています。

石頭鍋？という黄山地区ではポピュラーという小吃。青菜の漬物、春雨等がいっぱい入っていてピロシキに似ています。往来で焼いて売っていて、とってもおいしい。2元。

老街すぐ側の宿。一泊260元。隣はユースホステル。。
半日で宏村、西遞の観光を終了。今晩は西遞のホテルを予約していましたが、日本の地震の事もあり、予定を変更し明日午前中に帰る事にしました。ガイドさんが予約していたホテルのキャンセル、黄山市の老街にあるホテルとバスの手配をして、連れてきてくれました。老街はガイドブックでは評価は大きくありませんでしたが、古民居群と合わせて観光する価値はあると思いました。

ガイドの張叔芳さんと運転手さん。この車で観光。ちょっとリッチですが黄山登山で疲れたシニアには時間の無駄もなく快適でした。ガイドの張叔芳は黄山市よりおんぼろバスでさらに3時間の村出身という人でとても良心的な人でした。早めの下山を電話すると高速を飛ばして湯口のバスセンターに迎えに来て、翌日長距離バスにのるまでのめんどうを見てくれました。ガイド料、車代は全部で700元。　入村の料金はパスポート提示でこちらも60才以上半額のシニア料金になります。

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