2011/01/29 - 2011/01/29
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プイイ フュイッセさん
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今年2011年3月で営業を終了するグランドプリンスホテル赤坂の旧館で、ランチをしてきました。営業終了と聞いてから、去年11月と今回と2度、お別れをしに行ったことになります。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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この旧李王家邸は、昭和5年竣工。旧朝香宮邸と同じ宮内省内匠寮によって設計、施工は清水組(現清水建設)が約37000円(当時の大学卒の公務員初任給が約75円)で請け負ったと記録されています。※『皇室の邸宅』JTBパブリッシング
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トップの写真のステンドグラスを外から見たところです。明かりとりだけなら、下の装飾は本来不要ですが、細かなところまで美しく意匠が施されていまs。
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では、玄関から。
ここを通る主人も招待客も、誰も触ったことがないと思われる、重厚な玄関扉の取っ手。今も、ドアマンが心よく開けてくださいます。 -
玄関ホールを入ると、そこには、見事に並んだねじり柱による目隠し(スクリーン)の重厚感に、まず圧倒されます。
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かつての大食堂と客室は通しで、今はチャペルとして使っています。
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では、階段へと、進みましょう。
まず、目に飛び込んでくるのが、見事な彫りが施された重厚な親柱です。 -
その親柱を上から見下ろすと、まるでクローバーのように4本の柱を束ねたように彫られていることが分かります。
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階段室は、ステンドグラスのその大きさゆえに、明るく開放感に溢れ、一つ一つのモチーフに目を落とすと、微笑みたくなるような可愛らしさを感じます。
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では、昇りきる手前で、ステンドグラスを振り返ってみましょう。
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2階に上がると、談話室が中央に配されています。
廊下との境となっている、このスクリーンにも注目。 -
二段上がっているため、手を伸ばせば届くように天井が迫ってますが、その網代天井にも溜息が漏れます。
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11月に訪問した時は、現在「鏡の間」と呼ばれている夫妻の寝室を利用しました。英雄譚を織り上げた壁のクロスも当時のまま、だそうです。
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その「鏡の間」の外側(前室)には、サンルーム風のアルコープが設けられています。
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そのアルコープです。
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女性限定ランチの前菜は、「旬野菜とオマール海老のテリーヌ、ボタン海老のカルパッチョ、ピクルスのピュレ」。
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メインは、肉と魚から選べました。
お魚は「生ハムを巻いた真鱈のポワレ ズワイ蟹入りブランタード モー産マスタードソース」 -
そして、デザートはモンブランに苺が添えてありました。
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個室での食事は、時が経つのを忘れます。食事を終えたのは、午後3時を過ぎてから。外に出て、南側のバルコニーの風景です。
グランドプリンスホテル赤坂の営業は、3月を持って終了しますが、この建物は保存されるそうです。けれども、もう、この内部で、ゆっくりと食事をしながら、歴史を経た調度や建築を楽しむことは、おそらく二度とできないと思います。その意味で、この日は「最後の午餐」私の一つの記念日になりました。
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