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私にとってバンガロールは長期に住んだという意味で、名古屋、東京、イスタンブール、サンフランシスコ、シンシナティ、サンアントニオ、サンクトペテルブルクに次ぐホームタウンとなった。インドのシリコンバレーと言われるバンガロールについて、すでに「パッとしない町」としてご紹介した。しかし今回10月の出張時にインドについて考え直すべき地域を訪れたので触れておかなくてはいけない。 <br /><br />バンガロールの中心地から東へ約30分走るとIBM、Microsoft、Yahoo、Google、HP、Unisysなどアメリカのハイテク企業がオフィスを構える工業団地があり、旧来のインドのイメージとはとはかけ離れた光景が見られる。当然セキュリティーが厳しく、許可を得ないと写真を撮ることも難しい。ここでインドとアメリカとの関係について振り返っておこう。 <br /><br />インドでは冷戦期の反米親ソ路線とは裏腹に、現在では経済交流を初めとして親米化し友好関係が深まってきている。インドにはソフトウェア産業の優秀な人材が揃っており、英語を話せる人材が多いためアメリカへの人材の引き抜きや現地でのソフトウェア産業の設立が盛んになった。そのため、ハイテク産業でのアメリカとのつながりが大きく、アメリカで就職したり、インターネットを通じてインド国内での開発、運営などが行われたりしている。NHKスペシャルの「インドの衝撃」では、NASAのエンジニアの1割はインド人だと伝えていた。 <br /><br />また、アメリカとインドは地球の反対側に位置するため、アメリカの終業時刻がインドの始業時刻に相当し、終業時刻にインドへ仕事を依頼すると翌日の始業時刻には成果品が届くことからもインドの優位性が評価されるようになった(→オフショア)。一時期、シリコンバレーは“IC”でもつと言われたことがあるが、この場合のICは集積回路のIntegrated Circuitsを指すのではなくインド人と中国人を意味する。英語の運用能力が高く人件費も低廉なため、近年アメリカ国内の顧客を対象にしたコールセンター業務はインドの会社に委託(アウトソーシング)されている場合が多い。多くのアメリカ人の顧客にとってインド人の名前は区別し難いため、電話応対の際インド人オペレーターはアメリカ人風の名前を名乗っている。 <br /><br />ちなみにアメリカの科学者の12%、医師の38%、NASAの科学者の36%、マイクロソフトの従業員の34%、IBMの従業員の28%、インテルの17%、ゼロックスの13%がインド系アメリカ人であり、インド系アメリカ人は100万〜200万人台いると言われている。彼らはアメリカのITの中枢を担っており、シリコンバレーに多く住んでいる。サンフランシスコ周辺のシリコンバレーでレストランを探すと、インド料理店が多く、インド人独特の英語が聴こえてくることが多い。 <br /><br />また、インド人学生はアメリカに留学する割合が高く、アメリカの留学生ランキングでは1位の韓国人学生に次いでインド人学生は多い。アメリカ国内ではインド人に対する嫌がらせは基本的に見られず、強いて言うならばアメリカ同時多発テロの時にアラブ系と勘違いしてインド系を襲う事があったようである。 <br /><br />今後の産業の中枢を担うであろうハイテク産業、その中枢を担うのがインド人であることは今後も注目すべきであろう。

バンガロール滞在記No.2:インドの中のアメリカ、アメリカの中のインド(改訂版)

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2010/09/26 - 2010/09/27

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ハンク

ハンクさん

私にとってバンガロールは長期に住んだという意味で、名古屋、東京、イスタンブール、サンフランシスコ、シンシナティ、サンアントニオ、サンクトペテルブルクに次ぐホームタウンとなった。インドのシリコンバレーと言われるバンガロールについて、すでに「パッとしない町」としてご紹介した。しかし今回10月の出張時にインドについて考え直すべき地域を訪れたので触れておかなくてはいけない。

バンガロールの中心地から東へ約30分走るとIBM、Microsoft、Yahoo、Google、HP、Unisysなどアメリカのハイテク企業がオフィスを構える工業団地があり、旧来のインドのイメージとはとはかけ離れた光景が見られる。当然セキュリティーが厳しく、許可を得ないと写真を撮ることも難しい。ここでインドとアメリカとの関係について振り返っておこう。

インドでは冷戦期の反米親ソ路線とは裏腹に、現在では経済交流を初めとして親米化し友好関係が深まってきている。インドにはソフトウェア産業の優秀な人材が揃っており、英語を話せる人材が多いためアメリカへの人材の引き抜きや現地でのソフトウェア産業の設立が盛んになった。そのため、ハイテク産業でのアメリカとのつながりが大きく、アメリカで就職したり、インターネットを通じてインド国内での開発、運営などが行われたりしている。NHKスペシャルの「インドの衝撃」では、NASAのエンジニアの1割はインド人だと伝えていた。

また、アメリカとインドは地球の反対側に位置するため、アメリカの終業時刻がインドの始業時刻に相当し、終業時刻にインドへ仕事を依頼すると翌日の始業時刻には成果品が届くことからもインドの優位性が評価されるようになった(→オフショア)。一時期、シリコンバレーは“IC”でもつと言われたことがあるが、この場合のICは集積回路のIntegrated Circuitsを指すのではなくインド人と中国人を意味する。英語の運用能力が高く人件費も低廉なため、近年アメリカ国内の顧客を対象にしたコールセンター業務はインドの会社に委託(アウトソーシング)されている場合が多い。多くのアメリカ人の顧客にとってインド人の名前は区別し難いため、電話応対の際インド人オペレーターはアメリカ人風の名前を名乗っている。

ちなみにアメリカの科学者の12%、医師の38%、NASAの科学者の36%、マイクロソフトの従業員の34%、IBMの従業員の28%、インテルの17%、ゼロックスの13%がインド系アメリカ人であり、インド系アメリカ人は100万〜200万人台いると言われている。彼らはアメリカのITの中枢を担っており、シリコンバレーに多く住んでいる。サンフランシスコ周辺のシリコンバレーでレストランを探すと、インド料理店が多く、インド人独特の英語が聴こえてくることが多い。

また、インド人学生はアメリカに留学する割合が高く、アメリカの留学生ランキングでは1位の韓国人学生に次いでインド人学生は多い。アメリカ国内ではインド人に対する嫌がらせは基本的に見られず、強いて言うならばアメリカ同時多発テロの時にアラブ系と勘違いしてインド系を襲う事があったようである。

今後の産業の中枢を担うであろうハイテク産業、その中枢を担うのがインド人であることは今後も注目すべきであろう。

旅行の満足度
3.0
観光
3.0
ホテル
3.5
グルメ
3.0
ショッピング
3.0
交通
3.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
タクシー 飛行機
航空会社
シンガポール航空
旅行の手配内容
個別手配
  • Yahooのオフィスビル

    Yahooのオフィスビル

  • IBMのオフィスビル

    IBMのオフィスビル

  • Microsoftのオフィスビル

    Microsoftのオフィスビル

  • HPのオフィスビル

    HPのオフィスビル

  • UNISYSのオフィスビル

    UNISYSのオフィスビル

  • NetAppのオフィスビル

    NetAppのオフィスビル

  • ハイテクタウンの入り口

    ハイテクタウンの入り口

  • ハイテクタウンのオフィスビル

    ハイテクタウンのオフィスビル

  • ハイテクタウンの入り口

    ハイテクタウンの入り口

  • ハイテクタウンにも牛はいる

    イチオシ

    ハイテクタウンにも牛はいる

  • AirbusやGoogleが入るオフィスビル

    AirbusやGoogleが入るオフィスビル

  • ハイテクタウンの病院

    ハイテクタウンの病院

  • ハイテクタウン近くの巨大集合住宅

    ハイテクタウン近くの巨大集合住宅

  • アメリカ風のショッピングモール

    アメリカ風のショッピングモール

  • 夜の街にもアメリカ

    夜の街にもアメリカ

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この旅行記へのコメント (2)

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  • jswbj880さん 2012/04/17 20:10:28
    はじめまして
    これは、もしかしてWhitefieldですか?

    私もBangaloreから東方に70km離れたKolarまで
    泊まりがけ出張をしたので、
    帰りがけに寄ればよかったと後悔しました。
    それにしてもすごいところですね。

    小生は、***Nagarという所に滞在して
    出張先会社はRajajiNagar、研修所はR.T.Nagar、
    アパートはGangaNagar(のちにR.T.Nagar)でした。

    仕事なのでどうしても時間取れないのは仕方がないところですね。
    それでも、ハンクさんの記事は、観察と考察がきめ細かいので
    これから楽しみにしています。

    ハンク

    ハンクさん からの返信 2012/05/05 16:08:50
    RE: はじめまして
    jswbj880さん

    ご返事遅くなり申し訳ありません。4月30日にサンクトペテルブルクより帰国していましたが、家族サービスのためゆっくりパソコンに向っていることができません。

    実はバンガロールでの業務は2月で一区切りつけて、現在はサンクトペテルブルクを主に活動しています。バンガロールにはここ2年の内、約半分を過ごしました。正直言ってもう十分、という気持ちです。

    バンガロールの東約30kmにあるこのInternational Tech Townが、Whitefieldという地名なのかどうかは知りません。おそらくバンガロールでは随一の工業団地だと思います。

    私の旅行記が何かの参考になれば幸いです。ご活用ください。

    それではまた、ハンク

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