2010/06/25 - 2010/06/25
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4nobuさん
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イングランドで中世の面影を残す町を一つ上げるとしたらここと私は思います。
AD79年にローマ軍がウェールズとの戦いに備えて築いた要塞が起源で、イングランドにある3つの拠点のひとつでしたがその後最重要な駐屯地となりました。
5世紀のローマ軍の撤退後もサクソンはここをデイン族(スカンジナビア人)に対しての防衛拠点として強化してチェスターと改名しました。
中世以降はディー河の水運で栄えた通商都市となり、街中には中世の建物と混じって白壁に黒い梁のビクトリアン調の建物が連なって往時の繁栄がうかがわれます。
特に印象的だったのは城壁の手入れが現在でも絶えず行われ保存状態が極めていいことでした。
朝リヴァプールの地下駅を発ち各駅停車だけのローカル鉄道でのんびりとチェスターへ。
今日はロンドンまで帰るのでチェスター駅で荷物を預けようとしたら、ここも英国観光の最大のアキレス腱と私は思う「預かり所もコインロッカーもない」。ちなみに英国で荷物を預けることができる駅はロンドンのターミナル駅と他にはたったの7駅と驚異的に少ないのです。9・11多発テロ以降だといいますが英国人曰く「なあに昔からそうだ」と自虐気味でした。
早速案内所に行ったら「ありません」の一言だけ、駅周辺を見渡しても可能性のある店もないので駅前のホテルで頼むも、にべもなく断られる。再び案内所に行くと別の人が民間の預け所が市内にあると教えてくれました。初めから教えてくれれば良いのに・・。案内所のサービスも問題ですね。
歩いて5分と言ってましたがいつものことでこの時間は怪しい!おそらく倍はかかる。ちゃんとした地図なしで未知の町を荷物を持ってうろうろ尋ね歩くのは勘弁とタクシーを利用する。
オックスフォードの場合と同じく民間経営の怪しげな雰囲気のホステルでセキュリティは?ですが背に腹はかえられず預けることにしました。
スタートはつまずきましたがその後は楽しく市内観光ができました。
メイン通りフォアゲートストリートから旧市街に近づきイーストゲートから城壁上の散歩をノースゲートまで楽しみました。そこで城壁を降りて市の中心部を見た後ウォータゲートから城壁に沿ってブリッジゲート、ニューゲートなど城内外を出入りしながら古い町並み、ローマ遺跡などを見てイーストゲートでチェスター観光を終わりました。
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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グロブナー公園近くのホステルに荷物を預けて10分ほどフォアゲート通りを進むと通りはだんだんと賑やかに、そして時代めいた建物が増えてきて期待が高まります。
フローシャム通りとの交差点ではもうヴィクトリア朝時代の白壁に黒い柱の建物が並ぶ街並みに替わりました。 -
白壁に黒い柱のコンビと共に窓の飾りも素敵です。ドイツもこの木骨構造の町並みが有名ですがこちらの方がよほど手が込んでいます。
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さらに進むと彼方に中世の街への入口、有名なイーストゲートが見えてきます。
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中世の街の門の厳しいイメージとは違って優雅な姿です。
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門の周りの建物はコントラストのある壁や歩道に張り出した2階構造のビクトリア朝そのものです。
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イーストゲートはチェスターの表門と言える門で、優雅さと交通量でも一番の門です。
門の上の城壁の通路は小さな広場になっていてそこには華麗な時計塔があります。これはビクトリア女王在位60年祝典行事として建立され、4面に時計をつけそれを4つの鉄製の塔で支えた構造になっていて、ロンドンのビッグベンに次いで写真家に人気のある時計塔です。 -
イーストゲートの横の階段から城壁の上にあがります。ゲートの上の時計塔に近づきます。時計塔の構造がよく分ります。
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イチオシ
時計塔広場の手すりから城内のメイン通り、イーストゲート通り、ウォーターゲート通りを見下ろせます。
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城内のメイン通り、手前がイーストゲート通りでその先がウォーターゲート通り。夫々がイーストゲートと、ウォーターゲートから街の中心のザ・クロスに通じる道だから同じ名前になっている。
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イーストゲートから城壁を歩き出すとすぐに有名なチェスター大聖堂が見えてきます。この辺は緑の深い公園んのような雰囲気です。
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城壁側つまり裏側からの大聖堂です。
ローマ軍がイングランドを放棄した後ディーン人の侵略を恐れたサクソン人(イングランド人)が聖ワーバラの聖遺物を移設しやがてそれは10世紀に聖ワーバラ修道院付属の教会(Minster)になりました。
ヘンリー8世の修道院廃止とチェルシーにもう一つあった教会の移設でここが大聖堂(Cathedral)になりました。
またここはイングランドにおけるベネディクト派修道院の最良の遺跡でもあります。 -
教会裏の緑地は城壁(左)と同じ高さにある憩いの場所で、ここで持参のサンドイッチでお昼にしました。
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城壁の北東のコーナーにあるキング・チャールズ・タワーで、1645年チャールズ1世が敗走する自軍をこの塔から眺めたといわれています。この名はいつ付いたのでしょうね。まさかですが、生存中だとしたらいやだったでしょうね。
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城壁の上からロープにぶら下がって手入れしています。
大変ですね。 -
城壁の外濠は天然の河でなく、ローマ人が造成したシェロップシャー・カナール。前方の橋のところがノースゲートです。
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ノースゲートの上からの市内のノースゲート通り。塔はタウンホール
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ノースゲート橋からの城壁。このあたりではローマ時代の壁だそうです。
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ノースゲートからノースゲート通りを街の中心へと歩き始めます。この通りにあるチェスターで最古(15世紀半ば)の二つの建物”BLUE Bell"。
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ノースゲート通りを街の中心に向かって行くとパブのチェーン店レッドライオンがありました。表にイングランドの旗が架かっていますが、サッカーの試合をここで見てもらおうとの魂胆でしょう。
隣の煉瓦の家はチェスターで11世紀の馬車時代の旅籠で、パブのライセンスを最初に取得(1155)した老舗のパイド・ブル。 -
更に進んでいくと塔のあるタウンホールが見えてきます。その手前が図書館。
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モダンなファサードのチェスター図書館で1984年にここに移転。図書館は1773年に設立されましたがそれまでは別のところにありました。
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大聖堂の正面を撮り忘れたので裏側ですがここに貼り付けました。
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多分修道院の中庭。庭に面した壁と柱の分離した構造やボールトの濃淡の模様がユニークでしかも美しい!
これを書いていてこの写真を発見し、僧院の中庭の目的の一つの静寂と思考の一時をじっくりと味わいたくなりました。 -
大聖堂正面入口と正面のステンドグラス
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身廊のヴォールトの装飾が珍しい様式ですね。その先に聖歌隊席の明るいボールト(アーチ状天井)が見えます。
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祭壇の方に近づいていきました
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交差ボールト部分に来て見上げると珍しい天井(4区アーチ造りのボールト)が明るい色で目だって見えます。聖歌隊席と手前の身廊の間に磔刑像が鮮やかに見えます。
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聖ワーバラの礼拝堂だと思うのですが自信がありません
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修道院部分です。中庭と回廊。その向こうに食堂の建物です。
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中庭KloisterGarth)にある石棺です。
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中庭KloisterGarth)の中央にあるに現代彫刻です。20世紀の大改修でステンドグラスなどにも修復と交換が行われました。これは「命の水」という題の現代彫刻です。
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大聖堂を出て南に歩いてやがてこの町の中心の四つ角ザ・クロス。そこで右折してウォーターゲートの方に行くことにしました。この四つ角はチェスターの主要な門にいたる道路で通の名にもなっているイースターゲート通、ブリッジ通、ノースゲート通、ウォーターゲート通、が集中しています。
この界隈の商店街はザ・ローズ(バラでなく町並みのROW)と呼ばれる美しい木組み構造の伝統的な建物の商店街です。 -
ここの町並みの特徴は2階建てのアーケードで、歩道の上に張り出した2階にも隣の店に行ける通路がある構造のことです。
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これもこの一画ですが左の店のところで2階通路が途切れています。
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2階通路は右のようにオープンで手すりつきのと、左のようにガラスの窓で囲まれたのが混在するようですね。
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なかには由緒ありげなのもあります。ここでは1階の通路がありません。
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それぞれの店に個性があるように2階の通路も統一性がありません。
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いろんな店構えを楽しみながらウォーターゲートの方へ歩いていきます。
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いろんな店構えを楽しみながら歩いてます。
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2階通路の一例
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2階通路から通りの向こうに見える教会。帰ってから調べたら14世紀に創られたホーリトリニティ教会でしたが廃棄になりギルドホールとして使われました。現在はギルドホール博物館になっているようです。中へ入っていないので詳しくは分りません。
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この通りが城壁に着いたところがウォータゲートで、城外に出ると草原が広がります。
ウォータゲートは18世紀に中世の門から今の門に建替えられました。 -
かってはここが海岸で、ローマ時代には北ウェールズで産出する鉛と銅鉱石の積み出し港でした。
その後、ディー川の流れが変わって砂が堆積しそこを利用してイングランド最古のルーディー競馬場となりました。 -
競馬場としては小さいのだそうですがまだ競馬場に行ったことのない私にはずいぶん広いと感じました。
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この付近の城壁はローマンハーバーウォールと言われています。その壁と競馬場との間の道を歩いて来ると左手の丘にチェスター城が見えます。
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城壁の南端から道は左折してディー河に沿って川上に向かって北東に進みます。その先にオールドディーブリッジが見えます。
オールドディーブリッジはチェスターで初めてローマ時代に造られた、北ウェールズとの交易で重要な橋です。
当時は石の橋脚と木製の橋桁でしたが14世紀に通行税の収入でほぼ現在の構造になりました。
19世紀にウェールズとの交通量の増加に対応してルーディー競馬場との中間にグロブナー通りとグロブナー橋が作られ交通量の大半はそちらに移りました。 -
チェスターウィア:オールドディーブリッジの上流側にある水車へ水の供給するための堰でここでは鮭のための堰を兼ねています。
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橋の上流側は橋を横切る人道橋もあり、よく整備された公園となっていてます。一方下流側は廃棄されたボートなどが散在していい雰囲気ではありません。
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ブリッジゲートです。町ちの南側にある北ウェールズに通じる交易に重要な門です。
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ブリッジゲートから城内を見ますとロワーブリッジゲート通りに面してベア・アンド・ビレットと言われる建物があります。
17世紀の木骨構造で現存する最も見事な家といわれています。貴族のストズブリ候が17世紀に通行税を取る目的で建て、一部は穀物の倉庫にもつかわれたようです。18世紀からは旅籠としても使われましたが19世紀まで300年間ストズブリ家の所有でした。 -
ロワーブリッジゲート通りを進むと前出のベア・アンド・ビレットとともに有名なザ・ファルコンがあります。この両者は保存建築物グレード1として登録されています。
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ザ・ファルコンは1200年に始まった家で何回か改築された後に、1602年にサー・リチャード・グローヴナーが買い取り自分のタウンハウスとして使い、市民戦争の時には家族も田舎から避難しています。
1778-1878年にはファルコン・インとして旅籠に、1886年には改装されて禁酒運動の家となりました。
1979年に所有者のグロヴナーエステートがNPOファルコン・トラストに寄贈し、1983年に汎ヨーロッパ文化遺産連盟のヨーロッパノストラ賞を受賞しました。
1992年からはパブとして営業しています。 -
再び城壁に南東部から上る。
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城壁の外側にはローマ時代の遺跡を並べた公園ローマンガーデンがあります。
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遺跡公園の中を円形劇場跡へ歩くグループがいます。先頭の大人のリーダーはローマ軍の胸当てをし子供も刀や防止をかぶって一応はローマ軍のつもりでしょう。
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ニューゲートの上から円形劇場を見下ろしました。ニューゲートを通る自動車道は遺跡を避けて外周を迂回しています。当初は直進する計画でしたがが遺跡が発見されたので迂回が決まるまでには一揉めあったらしい。
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ニューゲートの向こう側を通過する自動車道は左はマンチェスター方面、右は城内のローマの砦時代の城壁に沿った道を経てグロヴナー橋を渡ってレクサムなどウェールズ方面に繋がっています。
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円形劇場を大勢の人が見学しています。円形劇場は手前の北部分が掘り出されましたが向こう側の南部分は建物があるのでまだ発掘されていません。
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この円形劇場(アンフィシアター)は露出しているものでは英国で最大のもので、およそ8000人収容できます。主として軍隊の訓練に使用し、まれに闘鶏、闘牛、戦闘技の訓練などに使われたそうです。
1929年にガーデンの工事中にピットの壁が発見され発掘計画ができましたが第二次世界大戦で中断され、戦後2005年から試掘されたのですが2007年に南半分がディーハウスと地方裁判所の地下にあるままにすることに決定されました。 -
イーストゲートの時計台に戻り今回のチェスター一週の観光を終わりにしました。
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