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スリランカの人々も大の親日家だ。私が3日間接する機会があった、ほとんどすべてのスリランカ人は日本が大好きだった。その背景には故ジャヤワルダナ元大統領の存在が大きい。彼は1951年のサンフランシスコ講和条約で、ソ連の強硬姿勢に反対し、「日本に対し賠償請求権を行使するつもりはない。なぜなら、仏陀の”憎悪は憎悪によって止むことはなく、愛によって止む”という仏陀の言葉を信じるからである」、と演説した。日本が真に独立した国であるべく参加国に寛容の精神を求めた。親日家として知られる彼は「日本、日本人がなぜ好きかというと、西欧に対して独自の存在を示しているからだ。それに仏教国だから。それに実際、サンフランシスコ講和条約締結後、日本はスリランカを本当によく助けてくれた」、と述べたそうだ。 <br />日露戦争や、太平洋戦争を肯定してはいけないが、アジアの国が白人国に初めて勝利し、大国アメリカに”善戦”した日本が、アジアの途上国に勇気を与えてきたことは事実のようだ。 <br /><br />スリランカ民主社会主義共和国は、インド半島の南東にポーク海峡を隔てて位置するセイロン島を国土とする。1948年、イギリスから自治領のセイロンとして独立し、1972年にスリランカ共和国に改称して英連邦加盟国となり、1978年から現在の国名となった。首都は独立時はコロンボであったが、1985年にジャヤワルダナ大統領はコロンボから10kmほど離れたスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテに移転した。国土の面積は66,000km2で、北海道の約8割の大きさである。人口は約2,130万人で、仏教が70%、ヒンドゥー教が15%、キリスト教が8%、イスラム教が7%となっている。仏教徒のほとんどは、インド北部のアーリア人を祖先とするシンハラ人であり、ヒンドゥー教徒のほとんどはインド南部から移住してきたタミル人である。それぞれシンハラ語とタミル語という異なる起源をもつ言語を有する。国民性は国民の大半をしめるのが仏教徒であることが、この国を象徴しているようだ。 <br /><br />コロンボはスリランカのかつての首都である。同国の最大都市であり、経済的な中心都市である。名称の由来はシンハラ語で「マンゴーの樹の茂る海岸」を意味する「Kola-amba-thota」がポルトガル語でのクリストファー・コロンブスの名であるコロンボに置換えられたもの。人口は約65万人(大都市圏の人口は約220万人)。スリランカの主要企業の大半はその本部をコロンボに置く。首都移転後も、国会議事堂などの一部施設を除いて、首都機能の大半はコロンボから移転しておらず、またスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ自体がコロンボの郊外都市としての性格を持っているため、コロンボは現在も実質的な首都機能を果たしている。リーズ市(イギリス)、サンクトペテルブルク市(ロシア)および上海市(中華人民共和国)と姉妹都市関係を結んでいる。 <br /><br />コロンボはイギリス植民地時代のコロニアル建築と、近代建築が融合した独特の都市景観を持っている。フォート地区の目抜き通り、ヨーク通りにその典型を見ることができる。名古屋の駅前のツインタワーにもよく似た建物は、ワールドトレードセンターである。イギリス統治時代に建設されたコロンボ港の管理ビルも、コロンボ国立博物館も、コロンボ中央駅も、タウンホールも皆白亜の建物である。タウンホールはアメリカ、ワシントンのホワイトハウスにそっくりなのに驚かされる。町なかには仏塔や仏像も多く、市民の憩いの場、ヴィハーラ・マハー・デーウィ公園の入り口には黄金の仏像が鎮座する。ここはロンドンのハイドパークを思い出させる、英国風の公園である。

スリランカ「光輝く島」No.5:元首都コロンボの都市景観(改訂版)

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2010/11/08 - 2010/11/08

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ハンク

ハンクさん

スリランカの人々も大の親日家だ。私が3日間接する機会があった、ほとんどすべてのスリランカ人は日本が大好きだった。その背景には故ジャヤワルダナ元大統領の存在が大きい。彼は1951年のサンフランシスコ講和条約で、ソ連の強硬姿勢に反対し、「日本に対し賠償請求権を行使するつもりはない。なぜなら、仏陀の”憎悪は憎悪によって止むことはなく、愛によって止む”という仏陀の言葉を信じるからである」、と演説した。日本が真に独立した国であるべく参加国に寛容の精神を求めた。親日家として知られる彼は「日本、日本人がなぜ好きかというと、西欧に対して独自の存在を示しているからだ。それに仏教国だから。それに実際、サンフランシスコ講和条約締結後、日本はスリランカを本当によく助けてくれた」、と述べたそうだ。
日露戦争や、太平洋戦争を肯定してはいけないが、アジアの国が白人国に初めて勝利し、大国アメリカに”善戦”した日本が、アジアの途上国に勇気を与えてきたことは事実のようだ。

スリランカ民主社会主義共和国は、インド半島の南東にポーク海峡を隔てて位置するセイロン島を国土とする。1948年、イギリスから自治領のセイロンとして独立し、1972年にスリランカ共和国に改称して英連邦加盟国となり、1978年から現在の国名となった。首都は独立時はコロンボであったが、1985年にジャヤワルダナ大統領はコロンボから10kmほど離れたスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテに移転した。国土の面積は66,000km2で、北海道の約8割の大きさである。人口は約2,130万人で、仏教が70%、ヒンドゥー教が15%、キリスト教が8%、イスラム教が7%となっている。仏教徒のほとんどは、インド北部のアーリア人を祖先とするシンハラ人であり、ヒンドゥー教徒のほとんどはインド南部から移住してきたタミル人である。それぞれシンハラ語とタミル語という異なる起源をもつ言語を有する。国民性は国民の大半をしめるのが仏教徒であることが、この国を象徴しているようだ。

コロンボはスリランカのかつての首都である。同国の最大都市であり、経済的な中心都市である。名称の由来はシンハラ語で「マンゴーの樹の茂る海岸」を意味する「Kola-amba-thota」がポルトガル語でのクリストファー・コロンブスの名であるコロンボに置換えられたもの。人口は約65万人(大都市圏の人口は約220万人)。スリランカの主要企業の大半はその本部をコロンボに置く。首都移転後も、国会議事堂などの一部施設を除いて、首都機能の大半はコロンボから移転しておらず、またスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ自体がコロンボの郊外都市としての性格を持っているため、コロンボは現在も実質的な首都機能を果たしている。リーズ市(イギリス)、サンクトペテルブルク市(ロシア)および上海市(中華人民共和国)と姉妹都市関係を結んでいる。

コロンボはイギリス植民地時代のコロニアル建築と、近代建築が融合した独特の都市景観を持っている。フォート地区の目抜き通り、ヨーク通りにその典型を見ることができる。名古屋の駅前のツインタワーにもよく似た建物は、ワールドトレードセンターである。イギリス統治時代に建設されたコロンボ港の管理ビルも、コロンボ国立博物館も、コロンボ中央駅も、タウンホールも皆白亜の建物である。タウンホールはアメリカ、ワシントンのホワイトハウスにそっくりなのに驚かされる。町なかには仏塔や仏像も多く、市民の憩いの場、ヴィハーラ・マハー・デーウィ公園の入り口には黄金の仏像が鎮座する。ここはロンドンのハイドパークを思い出させる、英国風の公園である。

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
ホテル
3.0
グルメ
3.0
ショッピング
3.0
交通
3.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
タクシー 飛行機
旅行の手配内容
個別手配
  • ヨーク通りのコロニアル建築とワールドトレードセンター

    ヨーク通りのコロニアル建築とワールドトレードセンター

  • ヨーク通りのグランドオリエンタルホテル

    ヨーク通りのグランドオリエンタルホテル

  • ヨーク通りのコロニアル建築

    ヨーク通りのコロニアル建築

  • ワールドトレードセンター

    ワールドトレードセンター

  • 白亜のコロンボ港管理ビル

    白亜のコロンボ港管理ビル

  • コロンボ港を眺める

    コロンボ港を眺める

  • スリランカ国立博物館とグレゴリー総督像

    スリランカ国立博物館とグレゴリー総督像

  • スリランカ国立博物館の入り口の仏像

    スリランカ国立博物館の入り口の仏像

  • コロンボ中央駅

    コロンボ中央駅

  • コロンボ中央駅の列車

    コロンボ中央駅の列車

  • タウンホール、アメリカのホワイトハウスにそっくり

    タウンホール、アメリカのホワイトハウスにそっくり

  • 旧国会議事堂

    旧国会議事堂

  • コロンボの街並み

    コロンボの街並み

  • 町なかの仏塔

    町なかの仏塔

  • ヴィハーラ・マハー・デーウィ公園入り口の仏像<br />

    ヴィハーラ・マハー・デーウィ公園入り口の仏像

  • ヴィハーラ・マハー・デーウィ公園入り口の仏像とタウンホール<br />

    ヴィハーラ・マハー・デーウィ公園入り口の仏像とタウンホール

  • ヴィハーラ・マハー・デーウィ公園<br />

    ヴィハーラ・マハー・デーウィ公園

  • ヴィハーラ・マハー・デーウィ公園の噴水<br />

    ヴィハーラ・マハー・デーウィ公園の噴水

  • 市内にはイスラム教寺院も見られる

    市内にはイスラム教寺院も見られる

  • バンダラナイケ国際空港、マヒンダ・ラジャパクセ現スリランカ大統領の写真がかかる

    バンダラナイケ国際空港、マヒンダ・ラジャパクセ現スリランカ大統領の写真がかかる

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