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 出張2日目、秋田県鹿角にある取引先へ行く事になっていました。取引先での仕事は午前中に終わる予定。折角青森まで行くのだからと、空き時間を有効利用して観光をする事にしました。青森大阪伊丹便は10:20発と18:40発の1日2便。10:20の便は搭乗できないためおのずと18:40発の便となります。空港には18時までに到着すればOK。それまでの8時間を観光に当てる事にしました。観光と言っても冬の事。どこに行けばよいのやら。地図を眺めていたら「十和田湖」が目に入りました。「雪の湖もいいなあ〜」という理由で秋田県鹿角から十和田湖を経由して青森市に戻る事にしました。コースは国道103号線から十和田湖に至りその後国道394号線を経由して県道40号線で青森市内に至るというコースを考えました。(実際には県道40号線は途中で冬期間通行止めになっているので途中から国道103号線に入り青森市内に行きました。)<br /><br /> 仕事は予定通り午前中に完了し、考えたコースで青森市内まで戻る事にしました。比較的穏やかな天気だった鹿角を後に一路十和田湖へ。道中天候がコロコロ変わり晴れたり雪が降ったりを繰り返していました。天気がコロコロ変わるのは前日の五所川原でも経験していたのでさほど気になりませんでした。概ね穏やかな天気の中、除雪もしっかりとされている道路を順調にすすみ予定通り十和田湖に到着しました。<br /> 十和田湖では湖畔を30分ほど分ほど散策しました。さすがに観光客は居ませんでした。多くのおみやげ物屋さんは閉まっていました。やはりこの季節はオフシーズンのようです。<br /> 十和田湖を後に国道103号線を北上。途中国道394線を経由して県道40号線に入りました。ここからは天気が良ければ八甲田の山並を楽しみながら青森市内まで一直線。距離にして約30Km時間にしたら1時間弱ということになります。ところが国道394号線に入った辺りから道路に積もる雪の量が増えて来ました。県道40号線に入った辺りから天候も変わりやすくなり地吹雪が頻発。視界が遮られ目の前が白一色に、車がちゃんと道を走っているのかどうか自分の体の向きなんかが解からなくなる事が何度か有りました。下手に車を止めてしまいスタックしてしまったら大変な事になりますので道路脇に突き刺さる道の幅員標示を頼りに何とか車を進めました。因みにこの道は1902年1月23日に発生した八甲田雪中行軍遭難事件<br />( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%94%B2%E7%94%B0%E9%9B%AA%E4%B8%AD%E8%A1%8C%E8%BB%8D%E9%81%AD%E9%9B%A3%E4%BA%8B%E4%BB%B6 )<br />の遭難した第5連隊が行軍したコースを逆に走行するものでした。丁度109年前に有った200人近くの人が遭難したこの事件、貧弱な防寒装備が悲劇の一因とされています。除雪された道を車で走行していても地吹雪で走行が阻まれるわけですから車を運転しながら、何にも無い雪原を歩いていたら「これじゃあ遭難するよなあ〜」と思いました。因みにこの遭難があった1902年は1月25日旭川で-40.1℃。1月26日帯広で-38.2℃と日本の気象観測史上1位2位の最低気温を記録しています。私が行った日は大寒。オホーツク海の流氷が接岸したというニュースをラジオが報じていました。ただ今にして思うと余りにも軽い気持ちで行き過ぎたなあと反省をしています。ただ100年間の文化の進歩や現在の生活環境のありがたさを感じたドライブになりました。

大寒の日の青森出張(2)十和田湖

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2011/01/19 - 2011/01/20

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ぶうちゃん

ぶうちゃんさん

 出張2日目、秋田県鹿角にある取引先へ行く事になっていました。取引先での仕事は午前中に終わる予定。折角青森まで行くのだからと、空き時間を有効利用して観光をする事にしました。青森大阪伊丹便は10:20発と18:40発の1日2便。10:20の便は搭乗できないためおのずと18:40発の便となります。空港には18時までに到着すればOK。それまでの8時間を観光に当てる事にしました。観光と言っても冬の事。どこに行けばよいのやら。地図を眺めていたら「十和田湖」が目に入りました。「雪の湖もいいなあ〜」という理由で秋田県鹿角から十和田湖を経由して青森市に戻る事にしました。コースは国道103号線から十和田湖に至りその後国道394号線を経由して県道40号線で青森市内に至るというコースを考えました。(実際には県道40号線は途中で冬期間通行止めになっているので途中から国道103号線に入り青森市内に行きました。)

 仕事は予定通り午前中に完了し、考えたコースで青森市内まで戻る事にしました。比較的穏やかな天気だった鹿角を後に一路十和田湖へ。道中天候がコロコロ変わり晴れたり雪が降ったりを繰り返していました。天気がコロコロ変わるのは前日の五所川原でも経験していたのでさほど気になりませんでした。概ね穏やかな天気の中、除雪もしっかりとされている道路を順調にすすみ予定通り十和田湖に到着しました。
 十和田湖では湖畔を30分ほど分ほど散策しました。さすがに観光客は居ませんでした。多くのおみやげ物屋さんは閉まっていました。やはりこの季節はオフシーズンのようです。
 十和田湖を後に国道103号線を北上。途中国道394線を経由して県道40号線に入りました。ここからは天気が良ければ八甲田の山並を楽しみながら青森市内まで一直線。距離にして約30Km時間にしたら1時間弱ということになります。ところが国道394号線に入った辺りから道路に積もる雪の量が増えて来ました。県道40号線に入った辺りから天候も変わりやすくなり地吹雪が頻発。視界が遮られ目の前が白一色に、車がちゃんと道を走っているのかどうか自分の体の向きなんかが解からなくなる事が何度か有りました。下手に車を止めてしまいスタックしてしまったら大変な事になりますので道路脇に突き刺さる道の幅員標示を頼りに何とか車を進めました。因みにこの道は1902年1月23日に発生した八甲田雪中行軍遭難事件
( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%94%B2%E7%94%B0%E9%9B%AA%E4%B8%AD%E8%A1%8C%E8%BB%8D%E9%81%AD%E9%9B%A3%E4%BA%8B%E4%BB%B6 )
の遭難した第5連隊が行軍したコースを逆に走行するものでした。丁度109年前に有った200人近くの人が遭難したこの事件、貧弱な防寒装備が悲劇の一因とされています。除雪された道を車で走行していても地吹雪で走行が阻まれるわけですから車を運転しながら、何にも無い雪原を歩いていたら「これじゃあ遭難するよなあ〜」と思いました。因みにこの遭難があった1902年は1月25日旭川で-40.1℃。1月26日帯広で-38.2℃と日本の気象観測史上1位2位の最低気温を記録しています。私が行った日は大寒。オホーツク海の流氷が接岸したというニュースをラジオが報じていました。ただ今にして思うと余りにも軽い気持ちで行き過ぎたなあと反省をしています。ただ100年間の文化の進歩や現在の生活環境のありがたさを感じたドライブになりました。

同行者
一人旅
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
レンタカー JALグループ
旅行の手配内容
個別手配

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  • 予定通り宿を出て東北自動車道で小坂ICへ。途中撮影のために寄った小坂PA。

    予定通り宿を出て東北自動車道で小坂ICへ。途中撮影のために寄った小坂PA。

  • 晴れていて穏やかだと思っていたらいきなりの強風です。

    晴れていて穏やかだと思っていたらいきなりの強風です。

  • 小坂ICを降りるころにはまた晴天になりました。前の写真の10分後の天気です。

    小坂ICを降りるころにはまた晴天になりました。前の写真の10分後の天気です。

  • 予定通り仕事を追えいよいよ十和田湖経由のドライブへ。コンビニでお茶を買って出発しました。

    予定通り仕事を追えいよいよ十和田湖経由のドライブへ。コンビニでお茶を買って出発しました。

  • 出発してしばらくするとまた天気が悪くなってきました。

    出発してしばらくするとまた天気が悪くなってきました。

  • 視界もだんだんと悪くなってきました。

    視界もだんだんと悪くなってきました。

  • あと9kmで十和田湖に到着します。

    あと9kmで十和田湖に到着します。

  • 展望台からの十和田湖を見ようとして寄りました。この展望台は103号線ではなく樹海ラインになります。

    展望台からの十和田湖を見ようとして寄りました。この展望台は103号線ではなく樹海ラインになります。

  • 一面雪です。展望台に至る道が積雪で無くなっています。

    一面雪です。展望台に至る道が積雪で無くなっています。

  • 発荷峠まで戻ってきて再び国道103号線で十和田湖に向かいました

    発荷峠まで戻ってきて再び国道103号線で十和田湖に向かいました

  • 発荷峠。あと少しで十和田湖です。ここからは下り坂になります。

    発荷峠。あと少しで十和田湖です。ここからは下り坂になります。

  • 木の陰から十和田湖が見えてきました。

    木の陰から十和田湖が見えてきました。

  • 国道103号線と454号線との交差点「和井内」付近にある駐車場から撮影しました。この時は雪はそんなに降っていませんでした。但し積雪は1m程度有りました。

    国道103号線と454号線との交差点「和井内」付近にある駐車場から撮影しました。この時は雪はそんなに降っていませんでした。但し積雪は1m程度有りました。

  • 同じ場所から十和田湖の方向を望みました。

    同じ場所から十和田湖の方向を望みました。

  • 乙女の銅像などの観光施設のある休屋まであと少しです。鹿角からここまで約1時間の走行でした。

    乙女の銅像などの観光施設のある休屋まであと少しです。鹿角からここまで約1時間の走行でした。

  • 対向車も無く本当に静かでした。

    対向車も無く本当に静かでした。

  • 休屋に到着。冬期間運休中の観光船が係留されていました。やはり観光シーズンではないので湖畔を歩いている人は私以外に居ませんでした。

    休屋に到着。冬期間運休中の観光船が係留されていました。やはり観光シーズンではないので湖畔を歩いている人は私以外に居ませんでした。

  • 湖畔にはこういった説明看板がありました。<br /><br />十和田湖:青森県十和田市、秋田県鹿角郡にまたがる湖。日本の湖沼では12番目の面積規模を有する。国の地方港湾である子ノ口港、休屋港の二港がある。最大水深 327.0 m。平均水深 71.0 m 。<br /><br />http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E5%92%8C%E7%94%B0%E6%B9%96

    湖畔にはこういった説明看板がありました。

    十和田湖:青森県十和田市、秋田県鹿角郡にまたがる湖。日本の湖沼では12番目の面積規模を有する。国の地方港湾である子ノ口港、休屋港の二港がある。最大水深 327.0 m。平均水深 71.0 m 。

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E5%92%8C%E7%94%B0%E6%B9%96

  • 休屋から乙女の銅像のある御前ヶ浜まで雪の中を散策する事にしました。写真中中央にあるビジターセンター前の駐車場から写真左に記された現在地までの片道15分程歩きました。

    休屋から乙女の銅像のある御前ヶ浜まで雪の中を散策する事にしました。写真中中央にあるビジターセンター前の駐車場から写真左に記された現在地までの片道15分程歩きました。

  • ここから乙女の銅像まで片道15分程歩きました<br />

    ここから乙女の銅像まで片道15分程歩きました

  • 歩き始めて程なく湖面に浮かぶ白鳥を発見。

    歩き始めて程なく湖面に浮かぶ白鳥を発見。

  • 振り返って観光船の係留されている港を望みました。寒さより寂しさを感じました。

    振り返って観光船の係留されている港を望みました。寒さより寂しさを感じました。

  • 目的地の乙女の像は正面に見える島を過ぎた辺りです。

    目的地の乙女の像は正面に見える島を過ぎた辺りです。

  • 湖畔のお店も冬期休暇です。たぬきも寒そう。

    湖畔のお店も冬期休暇です。たぬきも寒そう。

  • 乙女の像まであと少しです。御前ヶ浜です。

    乙女の像まであと少しです。御前ヶ浜です。

  • 湖岸の水面はシャーベット状になっていました。

    湖岸の水面はシャーベット状になっていました。

  • 乙女の銅像に到着。強い風が急に吹き込んできました。

    乙女の銅像に到着。強い風が急に吹き込んできました。

  • この銅像かなり本格的では?と、思いました。

    この銅像かなり本格的では?と、思いました。

  • なにやら名物らしき変わった石です。

    なにやら名物らしき変わった石です。

  • 説明看板です。

    説明看板です。

  • 乙女の像を後に休屋の駐車場まで戻ります。すっかり吹雪になっていました。

    乙女の像を後に休屋の駐車場まで戻ります。すっかり吹雪になっていました。

  • 道は歩けるようにちゃんと圧雪されています。ですが、これだけ吹雪くと雪が積もり始めるので歩くのがしんどくなります。

    道は歩けるようにちゃんと圧雪されています。ですが、これだけ吹雪くと雪が積もり始めるので歩くのがしんどくなります。

  • 今度は日が出てきました。本当に忙しい天気です。

    今度は日が出てきました。本当に忙しい天気です。

  • ビジターセンターです。中には十和田湖周辺の自然の解説等が展示されています。

    ビジターセンターです。中には十和田湖周辺の自然の解説等が展示されています。

  • 青森に向かって出発。次の目標は県道40号線沿いにある雪中行軍遭難者銅像に向かいます。

    青森に向かって出発。次の目標は県道40号線沿いにある雪中行軍遭難者銅像に向かいます。

  • 十和田湖を後に奥入瀬渓流を抜けて行きます。

    十和田湖を後に奥入瀬渓流を抜けて行きます。

  • この辺りは奥入瀬渓流らしいのですが雪一面、視界も悪く景色を楽しむことは出来ませんでした。気が付いた時は通り過ぎていたようでした。

    この辺りは奥入瀬渓流らしいのですが雪一面、視界も悪く景色を楽しむことは出来ませんでした。気が付いた時は通り過ぎていたようでした。

  • この先の交差点を左折すると地図では正面に八甲田山系が見えて来るようです。

    この先の交差点を左折すると地図では正面に八甲田山系が見えて来るようです。

  • 森の中で山並みは見れませんでした。

    森の中で山並みは見れませんでした。

  • 国道103号線と394号線の交差点です。雪で標識が見えなくなっていますが直進すると谷地温泉が有ります。ここは右折です。

    国道103号線と394号線の交差点です。雪で標識が見えなくなっていますが直進すると谷地温泉が有ります。ここは右折です。

  • 少し天気が好転してきました。天気が良いとこの左側に八甲田山系が見えるようです。

    少し天気が好転してきました。天気が良いとこの左側に八甲田山系が見えるようです。

  • あれ?またまた風が出てきました。前の写真とは5分違いです。

    あれ?またまた風が出てきました。前の写真とは5分違いです。

  • 除雪車がやってきました。十和田湖を過ぎてから除雪車を2台抜いて2台すれ違いました。ですから結構頻繁に除雪(圧雪)をしているようです。

    除雪車がやってきました。十和田湖を過ぎてから除雪車を2台抜いて2台すれ違いました。ですから結構頻繁に除雪(圧雪)をしているようです。

  • 国道394号線と県道40号線の交差点まであと少しです。天候が極端に悪化して来ました。この交差点を曲がると青森市内まで一直線に行けます。ただ八甲田雪中行軍遭難の地はここから青森市内に向かう雪原で起きました。このドライブ一番の難所になります。

    国道394号線と県道40号線の交差点まであと少しです。天候が極端に悪化して来ました。この交差点を曲がると青森市内まで一直線に行けます。ただ八甲田雪中行軍遭難の地はここから青森市内に向かう雪原で起きました。このドライブ一番の難所になります。

  • あれれ?<br />交差点が無い。この交差点は県道40号十和田市方向と国道394号六ヶ所村、七戸方向は通行止めです。写真は十和田方向です。

    あれれ?
    交差点が無い。この交差点は県道40号十和田市方向と国道394号六ヶ所村、七戸方向は通行止めです。写真は十和田方向です。

  • こちらが六ヶ所村方向になります。

    こちらが六ヶ所村方向になります。

  • 向かう青森方向です。雪原の向こうの視界が遮られています。十和田湖を出発しておよそ1時間でここまで来ました。

    向かう青森方向です。雪原の向こうの視界が遮られています。十和田湖を出発しておよそ1時間でここまで来ました。

  • 白一色で道が見えなくなってきました。道路の路肩を示すポールだけが頼りです。

    白一色で道が見えなくなってきました。道路の路肩を示すポールだけが頼りです。

  • 白一色で自分の姿勢や方向感覚がなくなります。恐るべき風雪です。

    白一色で自分の姿勢や方向感覚がなくなります。恐るべき風雪です。

  • 雪原を撮影しました。風で雪が飛ばされて路面が見えています。それだけ風が強いのです。

    雪原を撮影しました。風で雪が飛ばされて路面が見えています。それだけ風が強いのです。

  • 正面に壁があると錯覚をしました。道は緩い右カーブです。

    正面に壁があると錯覚をしました。道は緩い右カーブです。

  • 視界数メートルの世界です。さすがに怖さを感じました。

    視界数メートルの世界です。さすがに怖さを感じました。

  • 森の中に入り風が直接当たらない分視界が良くなってきました。

    森の中に入り風が直接当たらない分視界が良くなってきました。

  • 目標としていた雪中行軍銅像前に到着しました。後は青森市内まで10数キロ一直線です。驚く事にこの道はここから市内方向冬期閉鎖でした。交差点を左折(西方向に進み)併走する国道103号線に迂回しなければいけませんでした。<br />雪中行軍の遭難は今の道路に当てはめると国道394号線の交差点から続く雪原で遭難事故が起き、救援要請を命じられた伝令、後藤伍長が仮死状態で発見されたのがこの辺りだそうです。青森市内から十数キロのところでこんな悲劇が起きたのが良くわからなかったのですが実際に来て見て、猛烈な風雪に視界がさえぎられ、雪山に不慣れな上に貧弱な防寒対策では遭難しても仕方が無かったのではないかと思いました。軍という組織の面子にこだわり過ぎて自然の猛威にあっけなく負けてしまったのだろうと思いました。それにしても悲惨すぎる遭難だったと思いました。10数人生還したそうですがその殆どの方が四肢切断。五体満足に生還した一人は偶然私物のゴム長靴を履いていた将校だったそうです。もしもその違いが生死を分けたのならなんて無茶な装備だったのだろう。思いつきのような計画を実行に移し多くの犠牲者を出した軍という組織の歪さを感じました。

    目標としていた雪中行軍銅像前に到着しました。後は青森市内まで10数キロ一直線です。驚く事にこの道はここから市内方向冬期閉鎖でした。交差点を左折(西方向に進み)併走する国道103号線に迂回しなければいけませんでした。
    雪中行軍の遭難は今の道路に当てはめると国道394号線の交差点から続く雪原で遭難事故が起き、救援要請を命じられた伝令、後藤伍長が仮死状態で発見されたのがこの辺りだそうです。青森市内から十数キロのところでこんな悲劇が起きたのが良くわからなかったのですが実際に来て見て、猛烈な風雪に視界がさえぎられ、雪山に不慣れな上に貧弱な防寒対策では遭難しても仕方が無かったのではないかと思いました。軍という組織の面子にこだわり過ぎて自然の猛威にあっけなく負けてしまったのだろうと思いました。それにしても悲惨すぎる遭難だったと思いました。10数人生還したそうですがその殆どの方が四肢切断。五体満足に生還した一人は偶然私物のゴム長靴を履いていた将校だったそうです。もしもその違いが生死を分けたのならなんて無茶な装備だったのだろう。思いつきのような計画を実行に移し多くの犠牲者を出した軍という組織の歪さを感じました。

  • ましになったとはいえまだまだ前方の視界は悪かったです。実際は写真ほど前は見えていません。

    ましになったとはいえまだまだ前方の視界は悪かったです。実際は写真ほど前は見えていません。

  • 雲谷峠付近です。ここまで来ると視界が広がってきました。

    雲谷峠付近です。ここまで来ると視界が広がってきました。

  • 写真右のほうに青森空港があります。飛行機のエンジン音がこだましていました。

    写真右のほうに青森空港があります。飛行機のエンジン音がこだましていました。

  • 日が出てきました。一安心です。青森市内には15時ごろ到着。走行距離約100km。約2時間の雪中ドライブでした。

    日が出てきました。一安心です。青森市内には15時ごろ到着。走行距離約100km。約2時間の雪中ドライブでした。

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この旅行記へのコメント (8)

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  • スーポンドイツさん 2011/02/11 09:57:14
    おそろしい〜〜
    勇気あるぶうちゃんさん!
    春に訪れ、見覚えのある景色が一変!
    自然の脅威!こんな道を走るなんて恐ろしいです。それに天候ってこんなに急変するものなんですね。
    2号の青森出張時、飛行機が欠航?行先変更?の情報だけでも心配なのに・・
    こんなドライブをされたら、心配でたまりません。

    八甲田山死の彷徨を読みましたし、高倉健さん主演の映画も見ました。

    ご無事でなによりでした。
    すーぽん

    ぶうちゃん

    ぶうちゃんさん からの返信 2011/02/11 13:01:00
    RE: おそろしい〜〜
    こんにちは。
    コメントありがとうございます。

    もう少し下調べしてから行くべきでした。
    ここまでひどいという心の準備が無かっただけに一寸びっくりしました。
    かつて大量遭難があっただけの事はある厳しい自然環境だと思いました。


    > 八甲田山死の彷徨を読みましたし、高倉健さん主演の映画も見ました。

    私も新田次郎の本と映画もテレビですが見ました。
    今回、旅行記をUPするにあたり帰ってきてから色々と調べたのですが遭難した方の部隊は何の準備も無く本当に軽い気持ちで出掛けたようですね。映画ではその辺が触れられていましたが事実はそれ以上だったみたいです。それと比べ高倉健の演じた側の方は3年間に及ぶ雪中行軍についての研究成果の集大成として実証という事で装備面、進軍方法は全て研究尽くした上での事だったようです。私の場合は行き届いた除雪作業と21世紀の車のおかげで何の準備も無いのに無事帰還できました。


    > ご無事でなによりでした。

    と、言うことで仰るとおりです。
    もう少し現地の情報を収集したほうが良かったですね。
    興味本位で足を踏み入れて事故でも起こしたら会社からもソッポを向かれちゃいますよね。
  • kuropisoさん 2011/02/02 02:09:17
    ・・・
    ぶうちゃんさん、こんばんは。

    こんな季節に出張って、凄いですね〜。
    私はこんなところ、絶対運転できません。。
    そのテクを私目に伝授願います。

    Kuropiso

    ぶうちゃん

    ぶうちゃんさん からの返信 2011/02/02 23:53:13
    RE: ・・・
    こんばんは
    コメントありがとうございます。
    今日は鹿児島にいます。


    > 私はこんなところ、絶対運転できません。。
    > そのテクを私目に伝授願います。

    そんなに言われると・・・・
    まあ、慣れですよね。そういう私も大した事ないですよ。

    ですけど雪の白川郷は本当にきれいな写真ばかりで妻と「すごいねえ〜」の連呼でした。
    また、よろしくお願いします。
  • たらよろさん 2011/01/24 21:04:07
    東北の雪景色
    こんばんは〜ぶうちゃん様。

    まずは、こんなに雪が降り積もった
    真っ白な道を車で走行できるという事実に驚きました〜
    タイヤの性能もあるのでしょうが、
    本当に素晴らしいことですね。

    夏に涼を感じた十和田湖。
    冬はこんなに激しい極寒を感じる雪景色に変貌するんですね〜
    通ったことある峠や看板がとても懐かしく
    また同じ場所とは想像もしがたい雪景色に圧倒されました。

    無事で何よりです。

      たらよろ

    ぶうちゃん

    ぶうちゃんさん からの返信 2011/01/26 21:45:42
    RE: 東北の雪景色
    こんばんは。
    返事のカキコミが遅くなりスイマセン。
    隠岐の島まで出張に行ってました。この青森同様雪の中の移動でした。今回は高速バスでしたが。

    仰るとおり最近のスタットレスタイヤの性能向上は驚きます。それと借りたレンタカーは4WDだったんです。青森ではこの季節は4WDをレンタカー屋さんで勧められます。その辺もあって小さい車でも少々難が有っても雪の中で走行できました。


    > 夏に涼を感じた十和田湖。
    > 冬はこんなに激しい極寒を感じる雪景色に変貌するんですね〜
    > 通ったことある峠や看板がとても懐かしく
    > また同じ場所とは想像もしがたい雪景色に圧倒されました。

    そうですか。夏のさわやかな山から冬の雪山は全く違うのですね。
    奥入瀬渓流なんかも地図で通る事をわかっていたのですが雪景色一面で折角の景勝地も気が付かず仕舞いでした。


    > 無事で何よりです。

    ありがとうございます。地吹雪の中走行するのは久しぶりでしたので一寸怖さを感じました。ですけど面白半分でノコノコ遊びに行って遭難でもしていたら笑いものでは済まなかったですね。一寸自重すべきでしたね。
  • Maiさん 2011/01/24 09:24:05
    15分歩かれたのですね!
    ぶうちゃんさ〜〜ん、こんにちは☆

    青森出張の旅行記にお邪魔しています。
    寒い、寒い、寒〜〜い中、15分歩かれたのですね!!
    氷点下の気温だったでしょうから、5分も歩かれると
    かな〜〜り寒かったのではないでしょうか?

    ところで、雪道って色んな表情があるのですね。

    吹いているとき、
    日が差してるとき、
    木陰を通るとき、

    怖かったり、綺麗だったり、ほっとしたり、、
    色んな気持ちになりました。

    Mai

    ぶうちゃん

    ぶうちゃんさん からの返信 2011/01/26 21:26:35
    RE: 15分歩かれたのですね!
    こんばんは。コメントありがとうございます。
    そうですね寒い中、よく歩いたなあと自分でも思いますが、イエローナイフにも持っていった毛糸の帽子を被っていたので大分助かりました。
    風による体感温度の低下がやっぱりすごいですよね。実際の気温より大分寒く感じますよね。

    この季節は天候がめまぐるしく変わるので雪景色の色々な表情を見ることが出来ますよね。
    真っ白な雪原は本当に綺麗ですね。ですけど、基本的には怖さを感じますね。

    出張に出ていたので返事のカキコミが遅くなり申し訳有りません。
    今回の出張の分もまたUPしますので覗いて下さい。

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