2011/02/07 - 2011/02/07
116位(同エリア481件中)
さんしぇさん
2月7日(月)
本日のメニュー
・リヨン日帰り
★トロンプルイユ(だまし絵)巡り
★トラブール(抜け道)探訪
★郷土料理
★ガロ=ロマン(仏内ローマ遺跡)
★旧市街地
★サン=テグジュペリに因んで
リヨンは街も良いですが、住まう人達もこれまた良し。
再訪をしたい街になりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今日は、リヨン日帰り小旅行。
昨日と同じくパリ・リヨン駅から出発、途中までを
スイス行きと並行します。
名前の通り、パリ⇔リヨンを結ぶ路線の始発駅と
言うのが、パリ・リヨン駅の名前の由来です。
今から行くフランスの南方面、リヨンもそうですが
マルセイユ、ニースなども大容量のお客を運ぶ為か、
2階建ての車両です。 -
Solo(一人)席。
今日は往路のみ1等車です。
昨日のような、同じTGVでも国を跨ぐ列車は
食事を含むことが多いようですね。
しかし、仏国内移動は食事は付きません。 -
リヨン・ぺラーシュ駅到着。
少々北にあるパール・デュ駅とTGV停車駅が
2つあって、当初どちらを選ぶか迷いました。
旧市街に近いこちらを選びましたが、リヨンは
メトロやトラムなど市街公共交通が非常に発達
しているので、どちらでもさほど時間にも
行程にも差がないように思いました。
ただ、強いて言えば、ぺラーシュの方が乗降客が
少ないので、乗降の際にすんなり席に落ち着ける、
また、駅に降り立てるのが、初めての私には
ゆとりとなって良かったと思いました。 -
メトロ・トラム・バス共通1日券、
4,80ユーロを購入。 -
TGVぺラーシュ駅接続のメトロA線。
これで向うは、壁絵巡り。 -
市内100を数える中から、まずは
凍る岩肌。
全て、拡大してご覧下さい。 -
大劇場。
-
登る登る。
この場所だけは、案内書で頂いた地図に
“壁絵”として、記載されていました。 -
リヨンの名士貴顕の方々のお住まい。
-
王子様といるのは勿論作者、サン=テグジュぺリ。
下の階にはリュミエール兄弟。
他に住まうは、グルメ垂涎のポール・ボキューズ、
パンテオンに絵を残すシャヴァンヌ、今はマレ区
カルナヴァレ館に静かに住まうレカミエ夫人、パリ
5区自然史博物館の至近メトロに名を残す植物学者
ジュシュー等パリにご縁の方も多士済済。 -
こちらC線。
傾いて見えるのは、坂な為。 -
17,5%の傾斜(度、ではなく%)
と、わざわざ説明があります。
ここは2つの河に向けて大きく傾斜した
街なんですね。 -
一旦、ローヌ河畔に出てみます。
リヨンはローヌ、ソーヌ2つの河の
流れる街。
これ以後は、ソーヌ河畔中心に街歩きを
するので、見ることが叶いません。 -
市庁舎を垣間見ます。
ここはルネサンスの時代、イタリアから見た
何処よりも近しいフランス、つまりは玄関口
だっただけに仏内最も、金融が栄えた街だったとか。
また、イタリア文化が入り込んだ名残の壮麗な
ルネッサンス建築がそこここに残っています。 -
南下してベルクール広場にやって来ました。
ここは地下では、A線D線が交差。 -
お昼にやってきたのは、食堂街マロニエ通りの
Chez M'man. -
選択肢の多い、14ユーロの定食。
これに決めました。
前菜+メイン+デザートとはお値打ちです。 -
リヨネ-ズ(リヨン風)サラダ。
ポーチドエッグを乗せるのがリヨン風で
しょうか、後で調べてみよう。 -
郷土料理のリヨン・ソーセージ。
肉々しい濃厚味、このコロンと一つが
結構堪えます。
ポテトは意外なほど薄味、添えられたチャービル
ソースがソーセージにもポテトにもよく合って
ました。 -
あるじ、フロラッタンと言ったような・・。
違ったらスミマセン。
メレンゲのふんわりした口当たりが軽やかで、
カスタードソースとお似合い。
注:調べてみました。
イル・フロッタント(浮島)アングレーズ(カスタード)
ソースに浮かべたもの。
どうやら、これのようですね。
この街の誇る、ポール・ボキューズのおはこを、
アレンジしたものらしいですよ。 -
壁の絵が、この家のママンでしょうか。
よく見たら、天井からヘンなディスプレイが
おもろい。
ママンが生きてたら(勝手に亡くしてしまった)
オカンムリかも?
ほっとするママンの味、ごちそう様でした。 -
ビストロ前のマロニエ通り、へんてこオブジェを
ご紹介。
リヨンのシンボル、ライオンの2体。 -
言わずと知れた・・。
ケバさがすてき。 -
シブさもいける。
-
丘の上にバジリカ(聖堂)を望む。
-
南東角高い所におわすのは・・。
-
作者サン=テグジュぺリに寄り添うような
星の王子さま。
このすぐ前が、サン=テグジュぺリ通り、ここに
彼が生まれたと言う、アパルトマンがあるとか、
探してみましょうか。 -
地元の方に伺うもご存知無い。
まあ、えてしてそんなものでしょう。
幸い、探すと言うほどでなく、すぐに
見つかりました。
ここに産まれた、と銘盤がありました。 -
陽光映えるソーヌ河。
昨日のスイスもそうでしたが、パリを出た途端
この青空、この光、サングラスを置いて出たの
後悔しました。 -
さて、ベルクール広場からメトロ一駅分、
てくてく歩いてソーヌ河を跨ぎやって来たのは
ここ、フニクレール登り口。
フニクレールとは、ケーブルカー。
とざ〜ん電車ができたので〜
フニっクリっ・フニっクラっ♪〜
ですね。^^
パリ・モンマルトルも、フニクレールが
麓とサクレクール寺院を結んでいます。 -
急勾配をするするとケーブルカーが
入って来ました。 -
フルヴィエールの丘を登りきると、そこに聳えるは
ノートルダム・ドゥ・フルヴィエール・バジリカ聖堂。 -
1800年代後半に建てられたとは、また新しいこと。
ロマネスクあるいはゴシックの多い仏国内にあって
最も新しい部類でしょう。
ヨーロッパの優美、粋を集めたような装飾的な教会です。
ファサード部分からして、他に類を見ないような。
リヨンのシンボルの獅子が守りを固めるかのように。 -
上階礼拝堂。
壁の装飾が、金を上品にあしらって優雅です。 -
ご本尊、ノートルダム(聖母マリアさま)と
お子様のイエスさま。 -
地下礼拝堂へ降ります。
-
ここは、たくさんの聖母子像やマリア様の像が
安置されているんですね。
寄進をされたものでしょうか。 -
陶器のお顔も珍しい聖母子像。
-
異色の聖母子。
-
ロシアのイコンを思わせる絵画がありました。
ポーランドの作のようです。 -
最後に愛らしくも小さな聖母子像。
-
地階から上がり地上階の明るい礼拝堂。
ここは内部にエレベーターを置くほどに高低差の
ある土地を利用して、三層さまざまな顔を見られる
面白い構造の教会でした。 -
坂をゆるゆる下ると、気が付けばそこはガロ=ロマン
(フランスの中のローマ)遺跡のただ中。
いにしえの石畳、ローマの人々が行き来したのでしょうか。 -
こちら紀元前1世紀から紀元3世紀頃の劇場跡。
4000の席、11.000近くの人々を収容
できたとか。 -
遺跡越しにリヨンの街を俯瞰します。
-
今しがた歩いてきた高見を、今度はテアトルの
底から見上げます。 -
地図では、そのまま下れば別の路線のフニクレールに
乗れそうです。
そちらに向かい歩き出すと、何やら足元に。 -
保護色のようで見辛いのですが、何とねずみです。
つがいかどうか、2匹でうろうろ。
エサでも探していたかしら。
丁度、向こうから小学生位の男の子が2人。
道を確かめようと尋ねた所、
「ご案内します。」
と、来た道を引き返してくれるのです。 -
「こちらです。」と可愛いナイト2人に見送られ、
フニクレール“ミニム”駅へ。
とびきり嬉しい厚意でした。 -
リヨン旧市街行き。
-
一気に麓に降りサン・ジャン教会前、ところが
レストアの手が入り、およそ無粋な風情が残念です。
ここサン・ジャン広場からバジリカ聖堂を見上げます。
さて、これから向うのはトラブールと呼ばれる抜け道です。
上手く見つかるでしょうか。 -
トラブールを解放するのは休日と、仄聞していたので
先ほどのランチの際、隣り合わせたマダムに、どこか
見られるところがないか伺ったところ、
「サン・ジャン界隈でpass(通る)事ができるわよ。」
と情報を頂きました。
通りを行く事数分、こんな案内板がありました。
どうやら、ここにトラブール、しかも“長い”と
あるのです。
しかし、扉は固く閉ざされたまま。 -
考えあぐねてあたりをきょろきょろ、すると
すぐお隣のそこは、ぽっかりと口を開け奥に道が
窺えます。
ここにもトラブールかしらと、怖々進めばこんな中庭。
すると、そこには店舗があって、おりしもマダムが
出て来られながら、施錠を始めました。
今回、店仕舞いによく出っくわすなあと思いつつ
ここもトラブールなのか、お尋ねをしました。
すると、「ここは違うのよ、お隣よ。」と先ほどの
方向を指しながら仰います。 -
そうこうする内に当のマダム、こちらへと言いながら、
扉脇のテンキーにある鍵穴にキーを差込めば扉は開き、
どうぞと招じ入れてくれました。
「(向こうに)出るにはこの赤いボタンを押してね。」
と、扉内側にあるボタンを指し、どこまでもご親切。
(後に、どなたかのブログで、ボタンの0を押して
入るのだとありましたが、ここでは鍵で開錠。) -
途中、住人のポストなども通りすがり、数え上げれば、
20数件がこの建物に住まう計算です。
通路には、
“住人がいるので静かにお通りを”
と、但し書きがありました。 -
住居への階段。
住人の名前の横には呼び出しブザー。 -
薄暗い中を黙々、探検気分半分、でもどこか
心細くなった頃、ほっと一息癒しの中庭。 -
まだまだ続くのは、秘密めいた通路。
名産の絹織物を濡らす事無く運ぶ為、あるいは
デザインを盗用されないよう人目を忍ぶ為の
工夫とか。
後に、第二次大戦中のレジスタンスに寄与した
事でも知られています。 -
パリのアパルトマンもそうですが、壁にスイッチを
設けて、時限式に照明が灯るようになっていました。 -
別の住居口。
一体何十件が住まうのやら。 -
そして遂に、まったく違う通りに出て参りました。
(実際はワンブロックを東から西に通り抜けました。)
いや、面白空間満喫させて頂きました。 -
17h前、見るともなく通りをひやかします。
この地の名士、星の王子様。 -
海賊船な店内、何かと思えば
グミや飴玉などの駄菓子屋さん。
しかも見繕っているのは、学生さんと
思しきそれなりにオトナばかり。
大人になっても男の子でも甘いものが好き、
それが仏人?^^ -
ソーヌ河畔の夕映え。
渡仏して1週間、随分日がのびたのを実感します。 -
17h30には駅到着。
待合の向かいには、おあつらえに黒いポール。
でも特に欲しいものも見当たらず、道中の
おやつは街中で買ったお菓子に決定。 -
暖かい待合いから見下ろせるのはいいですね。
-
待つ内にみるみる暮れて、やがて19h前
TGV到着。 -
リヨンからパリ、しっかと確認。
後は眠りながら運んで頂きましょう。
初めての地を行くのは、興味もありながらどこか
心細さも付き纏い、そう言った気持を寛がせて
下さったのが、リヨンの方々。
老若男女いずれの方も怪しげな(^^)一介の旅人に
優しい笑顔を向けて下さいました。
連日の遠出にもよらず、お陰さまで元気に
歩き回れ、感謝一杯の小旅行でした。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- HandTさん 2011/04/23 23:05:03
- こんばんわ♪
- お久しぶりです。
バジリカ聖堂すごい手の込んだ建物ですね(゚o゚;)
以前北欧フィンランドへ行ったとき教会があったのですが、
どうも重々しくて敷居が高くて・・・(/ω\)入りにくかったです><
勇気を出して入ってみると写真のような世界があるのですね!
勉強になりました!
また、紀元前の劇場等至る所に遺跡があるのには感動です!
♂は遺跡が大好きなもので^^
さんしぇさんの旅行記で楽しく散歩させて頂きました(笑)
お邪魔しました♪
HandT♂
- さんしぇさん からの返信 2011/04/24 09:25:48
- 門外漢には・・。^^;
- HandT♂さま。
つどつどお気に留めて頂いてありがとうございます。(^o^)丿
> バジリカ聖堂すごい手の込んだ建物ですね(゚o゚;)
> 以前北欧フィンランドへ行ったとき教会があったのですが
フィンランドは未踏地で、どんな宗教なのかも知らぬありさま
ですが、私ごとき無宗教の門外漢には殊に海外での祈りの場は
踏み込んでいいものか臆するものがあり、お気持ちよく判ります。^^
実は、このバジリカ聖堂はもともとあった小教会の上に、後世
更に教会を乗せた二重構造だと言う成立ちも後日知るに至り
まして、予習の至らなかった点、汗顔なのです。
> また、紀元前の劇場等至る所に遺跡があるのには感動です!
> ♂は遺跡が大好きなもので^^
> さんしぇさんの旅行記で楽しく散歩させて頂きました(笑)
ありがとうございます!石の座席に座りながら、他国にまで
遊興施設を造ってしまうローマ帝国の大きさや古代人の懐の
深さなど思いを馳せて参りました。
物言わぬ遺跡は、実は多弁なんですよね♪〜
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