2010/06/21 - 2010/06/21
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frau.himmelさん
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夫が駅のインフォメーションで指定席を買っている間、私は駅前にあるパッサウの観光案内所に行きました。
市内地図とパッサウの見所を質問したかったのです。
ところで川の合流点のことをコブレンツでは『ドイチェス・エック』って言っていましたが、ここも同じく≪エック(角)≫でいいのかしら?。
疑問に思いつつ、「2時間ほどしか時間がないのですが、≪エック≫に行けますか?」と観光案内所の女性に質問しました。
「ドライ フュッセのこと?」と反対に聞き返されて、
ドライフュッセ(3本足?)って何??
全く見当違いのことを考えて、私の頭はパニクって真っ白になってしまいました。
それを察した女性係員、もう一度ゆっくりと「ドライ・フリュッセ(3つの川)よ」と…。
そうでした。
パッサウはドナウ、イン、イルスの3つの川が合流している街、ドライ・フリュッセ・シュタット(3河川の街)と呼ばれている街なのでした。
◇◆
実は、数年前一人でこの街には来たことがあるのです。
私の尊敬する母校の先輩がドイツに赴任される時、パッサウの語学学校に数ヶ月いらっしゃいました。
その時のことを母校の会報にとても魅力的に紹介していらっしゃって、一度訪ねてみたいと思っていました。
6〜7年前、私がプリーンの語学学校に通っている時のある日曜日、バイエルンチケットを持って一人でここを訪ねました。
今でも上達していませんが、その頃は、英語はおろかドイツ語も習い始めたばかりで満足に喋れないころ、しかも還暦間近のオバサンが一人で来たのですから度胸があったものです。
結局、道を聞きたくても聞けないし、街をうろうろするだけで満足に名所旧跡も見ないまま時間だけが経ってしまいました。
ミュンヘン乗換えで片道4時間くらいかかりますから、プリーンの学校の寮に帰り着いたのはかなり遅くなってから…。皆から「どこに行ってたの?、心配してたのよ!」って叱られました。
随分昔だったような気がします。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
-
一昨日リンツ駅のインフォで、パッサウ行きは当日自販機で買ったほうが安いよ、と言われました。
仰せにしたがって自販機で購入。確かに手数料分安いようです。
さて、ここで大発見しました。
皆様に朗報でーす!
オーストリア国のリンツ駅の自販機でドイツのバイエルンチケットを買うことが出来ます!
ザルツブルク駅では買えることは知っていましたが、ここでも買えるのです。 -
パッサウ駅に到着です。
コインロッカーに荷物を預けて街歩き。
その前に、夫は駅のインフォでヴュルツブルクまでの指定席を買うために列に並びます。
荷物があるときは出来るだけ指定席を取るようにしています。
最近はICやICEであっても、昔ほど席は空いておりません。
大きな荷物を持って立って行くような羽目になったら嫌ですから…。 -
夫が指定席を購入している間私は、駅向かいの建物に向かいました。
ここにはパッサウの観光案内所が入っています。
ここで上記のような恥ずかしいやり取りがあったのです。
結局、「駅の地下からシティバスというブルー色のバスが出ているから、それに乗ってレーマー広場で降りなさい。そして少し進行方向に歩けば合流点に着きますよ。帰りは旧市街を観光しながら歩いていらっしゃい、そんなに時間はかかりませんから」とのこと。 -
これですね。
11:31分のレーマープラッツ行きのバスがありますね。 -
バスの中はガラガラ。
切符は運転手から買います。
たしか1人1ユーロもしなかったと思います。 -
バスはバラの花が満開になっているこんな広場や、今にも人と接触しそうな狭い道を走っていきます。
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10分ほどでレーマー広場に着きました。
ルイトポルト橋のたもとにバスは停まります。
橋の向こうの丘の上に建っている白い建物はオーバーハウス要塞です。
ここは博物館になっています。 -
ここからニーデンブルク修道院の白い建物が見えます。
ここは740年ごろ建てられたパッサウで一番古い修道院です。
さあ、合流点はどちらに向かえばいいのでしょう? -
困った時は、大勢人が歩いているほうに行けば間違いない!(笑)。
あの人たちに付いて行きましょう。 -
ところが彼らは船着場に行く人達でした。
ここからパッサウの3つの川を回る遊覧船や、ドナウ川を下って、パッサウーリンツーバッハウ渓谷ーウィーンに向かうドナウ川クルーズ船も出ています。
これに一度乗ってみたいなー。 -
ところでこの人達何をしていると思います?
実はバケツリレーで荷物を積み込んでいるのです。
船員ではなく乗客達ですから、貸切の船かもしれません。
出発前の風景です。 -
この船着場がある方はドナウ川です。
桟橋の先に見える白い建物はニーダーハウス要塞です。 -
そろそろ合流点です。
このあたりは、ドナウとイン川が流れ込んでいます。
微妙に水の色が違って見えます(?) -
白鳥が優雅に泳いでいます。
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三角州の先端部分にあった印
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合流地点に建つ錨の記念碑
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航空写真。
3つの川が合流している地点は船の舳先の形をしています。
左がイン川、右がドナウ川と手前に入り込んでいる川がイルス川。 -
イン川を臨みます。
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再びニーダーハウス要塞の方に。
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ニーダーハウス要塞の向こうに見える川がイルス川です。
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合流地点は子供達の遊び場にもなっています。
ちょうどこの日は、先生に引率されて小学生が遊びに来ていました。 -
ドイツの面白い形のブランコ。
お皿のような荷台に二人が寝転がって、外の二人が思い切り揺らします。
結構乱暴でしたが楽しそう!。 -
遊歩道からもう一度合流地点を眺めて、旧市街に向かいます。
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合流地点から少し離れると、入口の壁絵が印象的な建物があります。
孤児院だと言う事です。 -
孤児院の前には頭上に5つの星を掲げたお馴染みの聖人、ネポムクの聖ヨハネ。
南ボヘミアの聖人で、チェコやオーストリアではよく見かける聖人です。
パッサウはこの両国に国境を接していますので、この方がいらっしゃっても当然ですね。 -
街並み
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パッサウの旧市街には多くの坂道や路地があります。
思わず迷い込んだ路地に感嘆することしばし!。 -
再びレーマープラッツに出て…。
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ミヒャエリガッセに入ると、市立図書館があります。
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その先は「ホッホ・シューレ(高校)」です。
写真を撮っていたら女学生がニッコリポーズを取ってくれました。 -
その先には、パッサウのGiselaギムナジウム(小学校)。
大学に進学するための小学校です。
たしかドイツは小学校の頃から、将来大学に行くか、職業訓練校に行くかで学校が別れていたと思いました。 -
ギムナジウムの入口。
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ミヒャエリガッセの建物の隙間から、高台に聳えるオーバーハウス要塞が見えます。
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聖ミヒャエル教会のピンク色の建物が見えてきました。
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入口
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入口の素晴らしい飾り
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残念ながら教会は閉まっていました。
ちょうどお昼時間ですものね。
近くにいた現地の人が、
「祭壇がきれいだからここから覗いごらん」って。 -
言われた通り、隙間からカメラを向けます。
本当に白と黒のコントラストがはっきりとした美しい祭壇です。
左右にある説教台も素晴らしい。
でも何となく黒って言うのは「祭壇」って言うより「仏壇」って感じがしないでもありません(笑)。 -
ウィンドショッピングを楽しみます。
ステキな飾り付けのショーウィンドウ -
この船員のお人形が可愛いです。
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Schlottogasseから市庁舎の塔を臨みます。
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市庁舎の塔。
グロッケンシュピールはバイエルン最大だとか…。
見なかったんです(残念!) -
レジデンツ広場にやって来ました。
広場にあった窓が特徴的な建物はお店が入っている建物です。 -
レジデンツ広場。
左は新レジデンツ(司教の館)、正面は聖シュテファン大聖堂。
司教の館と大聖堂は繋がっていて、大聖堂の宝物殿へ行くことができるそうです。 -
新レジデンツと広場にある噴水。
この噴水は1903年に記念として造られた? -
レジデンツを正面から見たところ
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正面のものすごく立派なテラス
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大聖堂の祭壇側の建物は修復中でした。
内装はバロック様式で出来ており、その頃のパッサウ大司教の権力が伺えるほどの豪華絢爛だったようです。
また世界一大きいパイプオルガンは必見だとか、私達は見ていませんが…。
中に入れませんでした。 -
ドーム正面もこのように修復中。すっぽりカバーが架かっており何も見えません。
1676年この大聖堂でローマ皇帝レオポルト1世が結婚式を挙げました。
また1683年にはウィーンがオスマントルコ軍に包囲された際には、レオポルト2世がここパッサウに住んでいたそうです。 -
ドム広場にはマクシミリアン1世の巨大な像が立っています。
同じ名前でローマ皇帝マクシミリアン1世と紛らわしいですが、
こちらはバイエルン王マキシミリアン1世です。 -
彼はハプスブルク家のフランツ・ヨーゼフ皇帝のお妃となったエリザベートの祖父になります。
シシー(エリザベート)の母ルートヴィカの父親なのです。
シシーはお輿入れの際、この地よりドイツとお別れをして、ドナウ川をウィーンに向かいました。 -
またまたステキな路地裏に入り込みました。
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このパッサウではこういう路地裏も観光名所です。
多くの観光客が散策していました。 -
狭い路地裏の向こうにドムが姿を現しました。
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ステキな街なみ
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ステキな街なみ
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右側のトンネルはパッサウで一番古い市の門。
その上に建つ聖パウル教会。
昔はここは市壁でした。 -
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聖パウル教会の外観。
1050年にロマネスク様式で建てられましたが、大火で消失したため1663年〜1678年にかけてゴシック様式で再建されました。 -
賑やかな通りに出ました。
目抜き通りのルードビヒ通りでしょうか。 -
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後ろを振り返ると、右に聖パウロ教会、左に聖シュピタール教会の2つ塔が見えます。
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ルードビヒス広場で面白い噴水と、それをぼーっと眺めている男性のモニュメント
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小さな教会(たぶんVotif教会)の入口とお花屋さん。
何となく和む風景です。 -
パッサウでは毎年夏に「ヨーロッパ芸術週間」という音楽や演劇の祭りを開催しています。
青い横断幕はそのお知らせです。
姉妹都市である秋田市も時々参加して、日本の民謡や舞踊を披露しているそうです。 -
ルートビヒス広場の2頭のライオン像
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あっ、このお店は6,7年前私が一人で来た時、食事をしたレストランです。
ビールを飲んで何を食べたか忘れましたが、習いたてのドイツ語が何とか通じてとても嬉しかったことは覚えています。
やっぱり度胸がありましたね。 -
そろそろ駅に近づいたようです。
パッサウの街の市標。 -
この大通りを過ぎると駅に着きます。
ここまでの観光は予定通り2時間足らずでした。
もっとも教会や博物館には入っていないし、食事もビールも飲んでいませんからね…。
今度ゆっくり訪ねたいです。 -
パッサウ駅からヴュルツブルクに向けて出発します。
ホームには大きな荷物を持った乗客が大勢列車を待っています。
指定席を取っておいて良かった…。
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