2010/12/31 - 2010/12/31
40位(同エリア218件中)
HYRONさん
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人類が木星への有人飛行を成功させずに幕を閉じようとしている2010年の最後の日、エールフランスのアワード航空券を利用して、長年の夢であったカルカソンヌを訪問するため、パリを出発しました。
早朝5:30にパリを出発し、CDG空港からAF7780便トゥールーズ行きに搭乗。トゥールーズ・ブラニャック空港には8:30過ぎに到着しました。
すぐに市内行きのバスに乗り込み、キャピトル広場を簡単に見学した後、カルカソンヌ行きの列車に乗るべく、トゥールーズ・マタビオ駅に移動。
ところがマタビオ駅で、乗りたい列車を駅の運行掲示板で確認してみると、カルカソンヌ行きに限らず、SUPPRIMEの表示が並んでいます。
SUPPRIME=運行中止。
皆さんの旅行記等を読みフランスの国鉄では”SUPPRIME”がたまにある、とは知っていた物の、まさか年末年始のこの時期に運航中止が発生するとは想像すらしていませんでした。バスの代替え輸送があるようですが、これでは帰りの飛行機に間に合いません。
駅構内はチケットの払い戻しを求めていると思われる人々でごった返し、その熱気と予想外の事態発生に、しばしの間、呆然とする私・・・。
30分程の間は駅構内を彷徨っていたでしょうか。気を取り直し、駅近くのカフェで、手に入れた市内地図とにらめっこし、ざっと今日のルートを決めると、トゥールーズ市内を見学すべく歩き出しました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 飛行機
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
まず向かったのがサン・セルナン聖堂です。
この教会は250年に殉教したサン・セルナンの聖遺物を安置するために4世紀後半に建設されたことが起源。5世紀に入り現在の場所に聖遺物を移して新しい教会堂が建設されました。
11世紀に入り大規模な教会堂建築の計画が立てられ、1096年5月24日ローマ教皇ウルバヌス二世によって内陣の献堂式が行われます。これが現在のサン・セルナン教会堂の最も古い部分で、内陣部分に続いて1118年には外陣の側廊が完成しました。交差部の上に高く聳え立つ鐘楼は13世紀後半になってから増築されたもの。宗教戦争時の1562年には、カルヴァン派が教会を占拠し、要塞として使用するために改造。それ以降は大がかりな破壊も受けずに現在に至ります。 -
ロマネスク様式の教会としてはフランス最大。
スペインのサンチアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼者が立ち寄りました。 -
別途料金が掛かりますが、クリプトの見物は外せません。
クリプトには「128」の聖遺物が納められているとのこと。 -
サン・レイモン博物館は、サン・セルナン聖堂の目の前にあります。
古代ローマ時代の博物館とのこと(今回は入場せず)。 -
タウール通り風景。
中央に聳えているのはタウール教会です。 -
タウール通りを少しそれてカルメル教会を見学。
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カルメル教会は、入った瞬間の閑散とした雰囲気は、「最後の晩餐」のあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院のようですが、フレスコ画が書かれる天井を見ているとシスティーナ礼拝堂を彷彿とさせます。
キャピトル広場からも近いので、是非、立ち寄ってみてください。 -
トゥールーズの中心部、キャピトル広場です。
名前は絶対王政下のトゥールーズ市参事会「キャピトゥール」に由来。
憎たらしいほど良い天気・・・。
あ〜あ、今頃、カルカソンヌについている頃かなぁ・・・。 -
せっかくですので、キャピトル(市庁舎)の大広間をみておきましょう。
誰も人がいませんでしたが、入り口の上の"SALLE des ILLUSTRES"のプレートを信じて、恐る恐る重い扉を押し開き、中に入ってみます。
階段を昇ると・・・。 -
やはり大広間の入り口でした。
大広間の窓からは広場を見渡す事もできます。
殆ど見物客がいなかったので、ゆっくりと見物できました。 -
いや〜、堪能、堪能。
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観光案内所のある塔は、かつて見張り塔として使用されていました。
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ウィルソン広場の噴水。
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続いてジャコバン修道院へ。
聖ドミニクによってつくられたドミニコ会最初の修道院で、3世紀から14世紀にかけて建てられたゴシック様式の傑作とされています。 -
教会後陣の天井に施されたヤシの木のような放射状の装飾。
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修道院の回廊は別料金。
しかし重い扉を開き、目に飛び込んでくる回廊は必見。
思わず、オォ!!と声を上げてしまいました。 -
市内を流れるガロンヌ川までやってきました。
川向こうに見えるドーム屋根はラ・グラーヴ病院に付属する礼拝堂です。 -
ガロンヌ川沿いに建つドーラッド教会。
重厚な造りの教会に、しばし時を忘れて座り込んでしまいました。 -
ガロンヌ川に架かるポン・ヌフ。古い橋という意味。
パリにも同名の橋がありますね。 -
給水塔は、フォトギャラリーとして公開されています。
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市内にはルネサンス時代に藍染料や穀物の交易で富を得た商人が建てた豪邸が50軒程度残されています。
アセザ館もその一つ。 -
アセザ館は、1555年、富豪ピエール・アセザの注文によりパリのポン・ヌフ橋を設計した建築家が建てたもの。
1995年からバンベルグ財団が寄贈した美術作品を収蔵する美術館として公開され、9つのサロンに、ルネッサンス、フォービズム、印象派など幅広いコレクションが展示されています。 -
オーギュスタン美術館の入り口です。
トゥールーズはロマネスク芸術の中心地でしたが、フランス革命時に多大な被害を受けました。損傷が少なかったアウグスティヌス修道院は美術館として開放され、破壊されなかった中世の作品を保存しました。これが現在のオーギュスタン美術館となりました。 -
サン・テティエンヌ教会は、1078年に建てられたロマネスク風の教会が起源。
増改築を繰り返した結果、現在の複雑な形の建物となりました。 -
最後に市内を流れるミディ運河を見学。
パリよりも緯度の低いトゥールーズは日没時刻も1時間位遅め。
暮れ行く運河を見ながら、本当なら今頃カルカソンヌを出発する時間だなぁ、などと思いにふけります。
気温も低くなってきました。早めに空港に移動し、パリに戻ることにします。
本日の教訓。
思いがけない場合に備えて、現地での行動パターンは数種類用意すべし。
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この旅行記へのコメント (3)
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- わんぱく大将さん 2012/01/07 06:30:13
- これがそうですか
- HYRONさん
友人が退職して、この近くに家を買ってもう、何年?
一度、おいでと言われているのですが、こう言うところかと、予行演習のようなつもりで見させていただきました。 新しい旅行記も、お待ちしております。
大将
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- yquemさん 2011/02/26 09:20:21
- 旅は気まぐれ?
- HYRONさん
はじめまして
カルカッソンヌにいけなかったのですね。
私も2006年ドライブでの移動の途中
カルカッソンヌで少し観光してランチでも・・・と思っていましたが
時間的にうまくいかなくて、立ち寄れませんでした。
トゥールーズ の街も実はゆっくり訪れてみたい場所!
キャピトル(市庁舎)の大広間はすばらしいですね。
ぜひ、参考にさせていただきます!
世界遺産全制覇!楽しみにしております。
yquem
- HYRONさん からの返信 2011/02/28 09:20:11
- RE: 旅は気まぐれ?
- yquem様
書き込みありがとうございます。
カルカソンヌは残念でしたが、「カルカソンヌ見ずして死ぬなかれ」という言葉もあります。きっと旅の神様が「お前さんがカルカソンヌを見るのは時期尚早やで〜。まだ見る場所がようけあるやろ(何故か怪しい大阪弁ですが)」と私のカルカソンヌ訪問を阻んだのかもしれない、などと勝手に想像している今日この頃です。
スミレの街、トゥールーズも良い街でした。yquemさんの訪問と旅行記がアップされるのを楽しみに待っております。
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