2010/06/18 - 2010/06/18
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frau.himmelさん
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グムンデン駅にはコインロッカーがなかった。
駅で大きな荷物を引っ張りながら途方に暮れている私たちを見て、20歳くらいの若者が声をかけてきた。
「何かお困りですか?お手伝いしましょうか?」って。
そこで、コインロッカーのマークはあるけど探し出せないって言ったところ、
「じゃ、ここで待っていて下さい、僕が探してきますから…」と。
その言葉がとても心強く感じられました。なんて優しい親切な若者なんでしょう。
でも、駅を一回りして探してもやはり見つけられなかったようでした。
尚も探そうとしてくれる若者を制して
「どうもありがとう、あとは私たちで何とかしますから…」って引き取ってもらったけど、ほんとにうれしかった(涙)。
駅の端っこにパン屋の売店があった。そこで聞いてみよう。
「この近くでカバンを預かってくれるところはありませんか?」
店番をしているおばさんに聞いた。
「駅で預かってもらいなさいよ、私が頼んであげる。」
って言うなり、お店をほったらかして駅舎まで行き、駅員に頼んでくれた。
おかげで駅員の控室に預かってもらうことが出来た。
◇◆
私が旅が大好きな理由の一つとして、こういった現地の人たちとのさりげないふれあいを経験できることもあると思います。
旅先で困っている時親切にされると、その土地が大好きになります。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
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バート・イシュル駅。
幹線駅なのでホームには結構な人が集まっています。
私たちはこれからグムンデンに向かいます。 -
到着した列車は別なホームに停車しました。
あの列車に乗るんじゃないの? -
おかしいなーと思っていると列車に乗っている人が全員降ろされて、ホームはこのように満員状態に…。
なんと機関車が故障で新しい車両で迎えが来るとのこと。
困ったなー、私達は大きなスーツケースを運ばなければならないので、混雑すると荷物の置き場所がありません。 -
何とか座席にも座ることが出来、荷物も置けました。
お隣の席にはバート・イシュルのマルクトでバラの苗を買ったオバ様2人連れが…。
まあー、よく喋ること喋ること!。
オーストリア訛り丸出しで相槌は「ヤー!」ではなく「ヨー、ヨー!」って口をすぼめて言うんですね。
オバチャマが降りた後もヨー!ヨー!って声がしばらく耳から離れませんでした(笑) -
列車はザルツカンマーグートの急峻な山々とオーストリア・チロルに囲まれた美しい自然の中を進みます。
-
山々に囲まれたエーベン湖を抜けていきます。
エーベンゼーの街並み。 -
山々と家並みの間にうっすら見えるのはトラウン湖。
グムンデンはもうすぐです。 -
グムンデンに着きました。
私達が乗ってきた列車です。
さて、ここで問題発生!
駅にコインロッカーが見当たらないのです。
大きなスーツケースを引っ張ってうろうろしている私達を見かねて、列車待ちをしていた若者が声をかけてくれました。
「僕が探してあげましょう、ここで待っていてください!」って。
なんて優しい子なんでしょう。
どうしようかと思っていた時なので優しさがジーンと身にしみました。 -
彼も駅中を一生懸命探してくれました。
でも、やっぱり見当たらない…。
なおも探そうとする彼を引き止めて、
「有難う、もう私達が何とかしますから…。」
と引き取ってもらったけど、本当に親切な若者でした。
駅の端っこにパン屋があります。そこで聞いてみましょう。
「この近くでカバンを預かってくれるところはありませんか?」。
するとそのパン屋さんの女性、「駅で預かってもらいなさい、私が頼んであげる。」と言って、店番をほったらかして出てきてくれました。 -
あの左の端っこにある赤い車が停まっているあたりにある売店なんです。
駅までかなり距離があるのにお店が心配じゃないのかなーって私達のほうが気になりました。
駅舎に行き彼女が交渉してくれて、駅員の部屋に置かせてもらうことができました。
なんと親切な人達…、異国の人たちの親切に涙がでるほど嬉しくなりました。
ちなみに、カバンを受け取る時駅員に、
「預け賃は?」って聞いたら、
「いらないよ」って言われました。
本当に有難うございました。 -
ささやかなお礼として、売店でパンと飲み物を購入しました。
昼食をレストランで、という計画はオジャンになりましたが、どんな豪華なレストランの食事より、あの親切な女性から買ったパンのほうがきっと美味しいことでしょう。
駅前にかわいい路面電車が待っていました。
往復切符2人で3.5ユーロ。 -
路面電車はトヨタの店先を通って…。
-
手を伸ばせば、建物の壁に触れるくらい狭い街中を走っていきます。
NHKの音楽紀行か何かで、この狭い街中を走るレトロな路面電車をやっていました。
この風景に会いたくてグムンデンにやってきたのです。 -
トラウン湖畔に出てきました。
-
湖畔の中心街、終点フランツ・ヨーゼフ・プラッツです。
駅からここまで約2キロメートルの短い路線です。 -
この可愛い1両だけの電車です。
NHKの音楽番組で、このレトロな電車が名曲に乗って、お伽の街のようなきれいな狭い空間を走っている風景を見て、グムンデンに行って見たいと思いました。 -
電車を降りて、テアターガッセを散策します。
ワールド・カップ開催中なので、参加国の国旗がはためいています。
こんな時ってなかなか日本の旗を見つけられないのですよね。 -
右側の建物がテアター(劇場)です。
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ラートハウス・プラッツ(市役所広場)にやって来ました。
右側はラートハウスです。ここは後で来ることにします。 -
あそこに見える教会の塔がステキなので、私達は左折してそちらに向かいます。
この通りは、キルヒェン・ガッセです。 -
とてもステキな通りです。
ワイン・ハウスのブドウを担いでいる聖人の壁絵。 -
焼き物のお店。
グムンデン焼きではなさそう。 -
-
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教会に着きました。
Stadtpfarrkirche・Gumunden グムンデンの市教区教会です。
あの教会の壁絵よく見かけますね。
大男が子供を担いでいる絵、コッヘムのライヒスブルク城にもありました。 -
聖クリストフォロスです。謂れを調べてみました。
クリストフォロスはキリスト教伝道のために、無償で人々を背負って急な川を渡っていました。
ある日、小さな男の子が川を渡りたいとやって来ました。
お安い御用とその子を担いで渡り始めたのは良かったが、見る見るうちに異様な重さになった。
実は小さな子はイエス・キリストの仮の姿で、全世界の人々の罪を一身に背負っていたので異様に重かったのです。
どうにか渡りきったクリストフォロスは聖人の称を名乗ることになったそうです。 -
入口の飾りも重厚です。
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内部の主祭壇。東方三博士の祭壇として有名です。
1678年に造られたバロック様式の祭壇 -
青いマントを着たマドンナ。
陶磁器で出来ています。
たぶんグムンデン焼きではないかと…。 -
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さあ、この教会の階段を降りてラートハウス・プラッツの方に向かいましょう。
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さっき通った雰囲気のあるワイン・ハウス
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ラートハウスの前ではマルクトをやっています。
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陶器を売っています。
これはグムンデン焼きではありませんね。
おかしいと思ったら今日はイタリア・フェアらしいです。
イタリアのワインとか、チーズとか。
このようなイタリアの陶磁器とか並んでいました。 -
グムンデンのルネッサンス様式の市庁舎。
時計の上の一番高いところに双頭の鷲のハプスブルク家の紋章が見えます。
フランツヨーゼフ1世が夏の避暑にたびたびこの地を訪れたということです。 -
時計の下はグロッケンシュピール。
18個のカリヨンはグムンデン焼きで出来ています。
カリヨンの下にはグムンデンの紋章。
このラートハウスは1574年にできたそうです。
時計のちょうど下、カリヨンの鐘の間には、プロヴィデンスの目が…。 -
ラートハウスの壁にあったプレート。
下はグロッケンシュピールの演奏時間が記されています。
上のプレートは 「グムンデンのヨハネス」の文字が…。
グムンデンのヨハネス:1380年〜1442年。
14〜15世紀に活躍したグムンデン出身の天文学者です。 -
グムンデンは重要な塩工業の中心地でした。
カンマーグートで産出される塩を運ぶために、グムンデンにオーストリア初の鉄道馬車が布かれました。
このプレートにはそのような説明が…(多分)。 -
ラートハウスの入口の扉の色は、グムンデン陶器工場のテーマ色のグリーンです。
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トラウン湖を眺めながらプロムナーデを散策しましょう。
トラウン湖はザルツカンマーグートの東に位置します。
南北12キロメートルと細長い湖です。 -
湖畔沿いに延びるプロムナーデは所々にベンチもあり、とても気持ちのいい散歩道です。
ここで写真を撮っている私を見てニコニコしているおばあさんがいました。
「グリュースゴット」って挨拶したら、
「ここにお座りなさい」って、自分の横の席を空けてくれました。 -
「ここから見る景色が一番きれいなのよ。」
あら、ほんと!
ちょっと曇り空だけど、澄み切った湖のブルー、緑織り成す山々。
ホントにステキな景色です。
「あなたはここにどれ位滞在するの?」って聞くので、
「2〜3時間くらい」って答えると肩をすくめて、
「私なんか、ここに1日中いても飽きないわ。ステキなところでしょう?」って。 -
そうねー、右を見ると、湖に浮かんだように見えるオルト城、こちらの風景もステキです。
おばあさんとカタコトドイツ語でしばらくお喋りしました。
おばあさんの周りはゆっくり時間が流れているようで、とても居心地良くて、もっと居たいんだけど…。
あそこに見えるオルト城にも行きたい…。
「アウフ・ヴィーダーゼーエン!」後ろ髪を引かれる思いでお別れしました。 -
湖に突き出すように建っているオルト城。
909年に史料に初めてその名が登場する古いお城です。
オーストリアではこの城を舞台にしたテレビドラマが人気を博したようです。
ここから見えるあの佇まいを見ても、どんな素敵なドラマが展開されたか分かるような気がします。 -
ところが、オルト城の上に何だか黒い雲が出てきました。
ざーっと一雨来そうです。
残念だけど、城見学は止めて街中に帰ることにします。 -
さっきのプロムナーデを通って…。
あら、さっきのおばあさんは?
1日中ここに居ても飽きないって言っていたけど、雨には逆らえないのね…。 -
プロムナーデ沿いの公園を通って…。
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公園にあった噴水
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フランツ・ヨーゼフの像
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シューベルトの像があります。
ここはフランツ・シューベルト・プラッツ。 -
その近くにある「カフェ・シューベルト」で一休みしましょう。
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お昼は、駅の親切なパン屋さんで調達したパンと飲み物で済ませました。
だから、ビールとワインだけネ。
幸い、まだ雨は降ってきません。
湖を眺めながらいただきましょう。 -
しばらくしたら、店の女主人が「皆さん、中に入ってください!」ってテントをたたみ始めました。
客は、「まだ雨は降っていないじゃない!」って言っていましたが…。 -
女主人、「私には長年の勘でわかるのよ!」って頭を指差して自信満々。
その一言でみんな中に入り、外には誰もいなくなりました。
さっきのおばあさんと言い、この女主人といい、ここの人たちはユニークな人が多いようです。
でもみなさんステキな方たちばかりです。
ちなみに、雨は降ってきませんでした(笑) -
では、またこのレトロな路面電車に乗って駅まで戻りましょう。
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運転席のすぐ後ろに陣取って…。
名曲アルバムで見た風景を思い出しながら、住宅街の狭い道路を走ります。 -
すぐ側を車が走っています。
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そろそろ駅に到着するようです。
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