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ナクル湖への道<br />これから先の行程が長い。ナクルへの道は遠く、このくるまで3時間のロングドライブである。バスや乗用車とは違うのでクッションは悪く、悪路を走る振動がもろに体に伝わってくる。まるで、骨の髄から打ち砕かれるようなすさまじい振動で、揺れが大きい時は、思わす悲鳴をあげたくなる。一応、舗装道路にはなっているのだが、日本の道路と違って路面が滑らかではなく、時には穴ぽこまで空いているのでガタピシと振動する。それも時速120〜140kmでぶっ飛ばすのだからたまらない。日本でいえば、整備の悪いやや広めの一般国道を、そのスピ−ドで突っ走るようなものである。行き交うくるまは割りに少なく、出会うのはトラックが多いのだが、こんなに高速で飛ばして大丈夫なのかと心配になってくる。<br /> <br /><br />添乗員さんは別のくるまに乗っているので、頼りない私がドライバ−との通訳をまかされることになる。高速で飛ばすドライバ−が時々説明するのを聞いて、みんなに伝えたり、質問があればドライバ−の背後から、時々大きな声で話しかける。「ナクルまで、どのくらいかかるのですか?」と尋ねると「約3時間です。」という。そうすると、2時過ぎにナイロビを発ったので、ナクル到着は5時半ぐらいになりそうだ。それなら夕暮れになってフラミンゴは見る間があるのだろうか。そこで、ちょっと心配になり、「今日、フラミンゴの大群は見れるんですか?」と質問する。すると「えゝ、見れますよ。」という返事。「サンセットの時間は何時ですか?」、「6時前です。」 これだと、ぎりぎりの時間になる。それもあって、こんなに飛ばすのだろうか。<br /> <br /><br />2時間ほど走ったところで、トイレ休憩である。そこは簡素な建物のみやげ品店になっており、「ジャンボ(スワヒリ語で、こんにちは)」と声をかけながら降りていくと、男性の店員たちが待ち構えたようにセ−ルスに精を出す。トイレ休憩は、みんなこのみやげ品店になっている様子で、恐らく現地旅行社とタイアップしているのだろう。店の内部に入ると、倉庫みたいな空間にびっしりと木彫りの民芸品が並べてあり、その様子は壮観である。それも背丈より大きい物から、掌にのる小さなものまで様々で、ほとんどが野生動物やお面の彫りものである。それらは見事な彫り物で、大きいのになると数万円、数十万円もするのだから驚く。この在庫量から推定すると、相当な時価総額に上るのだろう。ここでは、ただ見るだけにとどめておこう。 <br /><br /><br />店員たちのしつこいセ−ルスを振り払うようにしてくるまに戻る。彼らはセ−ルスしながら、「ジャパニ−ズ・ペンは持たないか?」とよく質問する。どうも、ボ−ルペンに興味があるらしい。この様子だと、ペンを持参して値切りの手段に使えるかも知れない。そんなことを考えているうちに、くるまは丘陵地帯を上り始める。地球の裂け目グレ−ト・リフト・バレ−(大地溝帯)に差しかかったのだ。はるか彼方に、反対側のバレ−の稜線が霞んで見える。目指すナクル湖は、この大地溝帯の中に広がる湖で、フラミンゴの大群が生息していることで有名である。やがて左手向こうに大きな湖が見えてくる。これがナイバシャ湖で、明日はここでボ−ト・サファリをする予定である。どんな風景と動物たちが見られるのか、期待に胸がふくらむ。 <br /><br /><br />ナクル湖国立公園<br />休憩場所から1時間のドライブで、やっとナクル湖国立公園ゲ−トに到着である。全身をゆさぶるくるまの振動に耐えながら、やっとのことで到着である。ここでドライバ−がくるまの天蓋屋根を押し開けてサファリ態勢に入る。日はすっかり傾き、日没が迫っている。それでも、どんな動物たちと出会うのか胸わくわくである。<br /> <br /><br />ここナクル湖は大地溝帯の中にある湖で、片側の側面には低い山が広がり、湖の周囲は樹林帯で囲まれた美しい湖である。湖水はソ−ダ性のため藻のたぐいや軟体動物、小さな甲殻類のプランクトンなどが生息しており、したがって、それらを餌とするフラミンゴが集まることになる。だからその条件が整ったソ−ダ湖をフラミンゴは渡り歩いて生活しているという。<br /> <br /><br />入場ゲ−トを通り抜け、いよいよ地道に入って行く。草原を通り抜けていると、左手に1頭のガゼルが現れて、まず最初のご挨拶。みんな疲れも忘れて腰を浮かしながら目をこらしている。次に現れたのはインパラ(鹿によく似ているがウシ科)の群れ、そして今度はキリン3頭のお出ましだ。みんなわいわいいいながら撮影に夢中になる。<br /><br />(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )<br /><br /><br />

ケニア:ナクル湖の旅

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2001/03/26 - 2001/03/26

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yasyas

yasyasさん

ナクル湖への道
これから先の行程が長い。ナクルへの道は遠く、このくるまで3時間のロングドライブである。バスや乗用車とは違うのでクッションは悪く、悪路を走る振動がもろに体に伝わってくる。まるで、骨の髄から打ち砕かれるようなすさまじい振動で、揺れが大きい時は、思わす悲鳴をあげたくなる。一応、舗装道路にはなっているのだが、日本の道路と違って路面が滑らかではなく、時には穴ぽこまで空いているのでガタピシと振動する。それも時速120〜140kmでぶっ飛ばすのだからたまらない。日本でいえば、整備の悪いやや広めの一般国道を、そのスピ−ドで突っ走るようなものである。行き交うくるまは割りに少なく、出会うのはトラックが多いのだが、こんなに高速で飛ばして大丈夫なのかと心配になってくる。
 

添乗員さんは別のくるまに乗っているので、頼りない私がドライバ−との通訳をまかされることになる。高速で飛ばすドライバ−が時々説明するのを聞いて、みんなに伝えたり、質問があればドライバ−の背後から、時々大きな声で話しかける。「ナクルまで、どのくらいかかるのですか?」と尋ねると「約3時間です。」という。そうすると、2時過ぎにナイロビを発ったので、ナクル到着は5時半ぐらいになりそうだ。それなら夕暮れになってフラミンゴは見る間があるのだろうか。そこで、ちょっと心配になり、「今日、フラミンゴの大群は見れるんですか?」と質問する。すると「えゝ、見れますよ。」という返事。「サンセットの時間は何時ですか?」、「6時前です。」 これだと、ぎりぎりの時間になる。それもあって、こんなに飛ばすのだろうか。
 

2時間ほど走ったところで、トイレ休憩である。そこは簡素な建物のみやげ品店になっており、「ジャンボ(スワヒリ語で、こんにちは)」と声をかけながら降りていくと、男性の店員たちが待ち構えたようにセ−ルスに精を出す。トイレ休憩は、みんなこのみやげ品店になっている様子で、恐らく現地旅行社とタイアップしているのだろう。店の内部に入ると、倉庫みたいな空間にびっしりと木彫りの民芸品が並べてあり、その様子は壮観である。それも背丈より大きい物から、掌にのる小さなものまで様々で、ほとんどが野生動物やお面の彫りものである。それらは見事な彫り物で、大きいのになると数万円、数十万円もするのだから驚く。この在庫量から推定すると、相当な時価総額に上るのだろう。ここでは、ただ見るだけにとどめておこう。 


店員たちのしつこいセ−ルスを振り払うようにしてくるまに戻る。彼らはセ−ルスしながら、「ジャパニ−ズ・ペンは持たないか?」とよく質問する。どうも、ボ−ルペンに興味があるらしい。この様子だと、ペンを持参して値切りの手段に使えるかも知れない。そんなことを考えているうちに、くるまは丘陵地帯を上り始める。地球の裂け目グレ−ト・リフト・バレ−(大地溝帯)に差しかかったのだ。はるか彼方に、反対側のバレ−の稜線が霞んで見える。目指すナクル湖は、この大地溝帯の中に広がる湖で、フラミンゴの大群が生息していることで有名である。やがて左手向こうに大きな湖が見えてくる。これがナイバシャ湖で、明日はここでボ−ト・サファリをする予定である。どんな風景と動物たちが見られるのか、期待に胸がふくらむ。 


ナクル湖国立公園
休憩場所から1時間のドライブで、やっとナクル湖国立公園ゲ−トに到着である。全身をゆさぶるくるまの振動に耐えながら、やっとのことで到着である。ここでドライバ−がくるまの天蓋屋根を押し開けてサファリ態勢に入る。日はすっかり傾き、日没が迫っている。それでも、どんな動物たちと出会うのか胸わくわくである。
 

ここナクル湖は大地溝帯の中にある湖で、片側の側面には低い山が広がり、湖の周囲は樹林帯で囲まれた美しい湖である。湖水はソ−ダ性のため藻のたぐいや軟体動物、小さな甲殻類のプランクトンなどが生息しており、したがって、それらを餌とするフラミンゴが集まることになる。だからその条件が整ったソ−ダ湖をフラミンゴは渡り歩いて生活しているという。
 

入場ゲ−トを通り抜け、いよいよ地道に入って行く。草原を通り抜けていると、左手に1頭のガゼルが現れて、まず最初のご挨拶。みんな疲れも忘れて腰を浮かしながら目をこらしている。次に現れたのはインパラ(鹿によく似ているがウシ科)の群れ、そして今度はキリン3頭のお出ましだ。みんなわいわいいいながら撮影に夢中になる。

(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )


旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
社員・団体旅行
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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  • 見渡すかぎり渚を埋め尽くしたフラミンゴの大群は見る者を圧倒する。実に壮観な光景である。向こう岸にもフラミンゴの群れが見える。

    見渡すかぎり渚を埋め尽くしたフラミンゴの大群は見る者を圧倒する。実に壮観な光景である。向こう岸にもフラミンゴの群れが見える。

  • ヨハネスブルグ空港の出発ロビ−<br />

    ヨハネスブルグ空港の出発ロビ−

  • 上空から見たナイロビ空港付近の市街<br /><br />

    上空から見たナイロビ空港付近の市街

  • 遠くにナイバシャ湖が見える。<br />

    遠くにナイバシャ湖が見える。

  • インパラの群れ<br />

    インパラの群れ

  • 遠くに見えるピンク色の帯がフラミンゴの群れ

    遠くに見えるピンク色の帯がフラミンゴの群れ

  • 空に舞い上がって円を描きながら編隊飛行するペリカンの群れ。<br /><br />

    空に舞い上がって円を描きながら編隊飛行するペリカンの群れ。

  • 薄暗くなった路上にヒヒの群れが出現<br /><br />

    薄暗くなった路上にヒヒの群れが出現

  • 宿泊したライオン・ヒルのコテージ<br />(翌朝撮影したもの)<br /><br />

    宿泊したライオン・ヒルのコテージ
    (翌朝撮影したもの)

  • 焚き火を燃やしながらアフリカン・ダンス・<br />ショー<br /><br />

    焚き火を燃やしながらアフリカン・ダンス・
    ショー

  • 吊り蚊帳でベッドを包む。

    吊り蚊帳でベッドを包む。

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