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クスコの町<br />ここクスコの町はアンデス山系の高地、標高3360mに開けたかつてのインカ帝国の首都で、町全体が世界遺産にも登録されている。毎年6月には南米三大祭りの一つで、インカ時代の儀式を再現した「インティライミ=太陽の祭り」が、山上にあるサクサイワマンの遺跡で開かれる。この町には、“カミソリの刃1枚通さない”といわれる精緻なインカの石組みをはじめ、当時のインカ道や橋、トンネル、灌漑用水路、段々畑などが、今でも受け継がれて息づいている。<br /> <br /><br />クスコはスペインの征服者に破壊された町でもある。1533年、インカ帝国の第13代皇帝が殺され、王であり、神の子だった皇帝を失ったインカの人々は征服者のなすがままだった。スペイン人たちは、太陽の神殿にある金をはじめ、クスコの金銀を手当り次第に略奪し、本国へ送ってしまった。その後は神殿を壊してスペイン風の教会を建てたり、宮殿などを次々に教会や修道院に建て替えてしまった。こうした破壊活動により、インカ文明の上にスペイン文化が継ぎ足される形で歴史的建物が現在にも残っている。<br /> <br /><br />ホテルへ<br />サボイホテルの規模は、さほど大きくはないが、シックな造りである。到着すると、まずコカ茶のサ−ビスを受ける。コカインの種類で、その葉っぱをお茶にして飲むのである。あっさりした味で飲みやすい。ウ−ロン茶みたいなものだ。これが高山病の予防に効くとのことで、ロビ−の一角にいつでも飲めるように用意してある。高山病の予防には、まず十分な水分補給が大切とのことである。<br /> <br /><br />高山病の症状<br />10時半にホテルへ到着したのだが、高山に体を慣らすため、午前中はゆっくりと休養し、午後から市内観光の予定である。到着直後は高山病の症状もなく、これなら大丈夫かと思ってたかをくくっていると、部屋に入り、一服している間に、なんとなく頭が重い感じがし始める。そのうち、胃も重くなり、軽い倦怠感が始まる。おや、おや? これが高山病の症状なのだろうか。少し、自信をなくし始める。とにかく、静かに横になって時を過ごす。<br /> <br /><br />お昼になって昼食の時間。ホテルの食堂へ出向くが、頭は重く、胸の軽いむかつきもあって一向に食欲が出ない。ス−プと野菜、フル−ツを中心に少量ずつ無理にいただく。少しでも栄養を補給しないと、いよいよ体が参ってしまう。元気に食事を取る人もいるが、早くも複数のご婦人方は高山病でダウンし、食事にも出てこれない状況である。これから、午後の観光が始まるというのに……。<br /> <br /><br />これまでの旅の疲れと高山病の症状に、体は少々へばっている。本音をいえば、午後の観光はパスして休養を取りたいところである。だが、ここまで来てそれはもったいないかぎり。そこで、なんとか元気を振りしぼって出かけることにする。<br /> <br /><br />市内観光<br />食後の一服を取ると、一時半から市内観光のスタ−ト。まず最初に訪れたのは、サント・ドミンゴ教会(コリカンチャ=太陽の神殿)である。<br /><br /><br />ここはもともと、インカ帝国時代にはコリカンチャと呼ばれる太陽の神殿だったという。カミソリの刃も通さないほどの精巧で美しい石組みの神殿内には、金銀の像をはじめ、壁に飾られた金の帯、敷きつめられた金の石、等身大の金のリャマ、金で覆われた太陽の祭壇と分厚い金の太陽像など、息をのむような黄金にあふれていたという。スペインの征服者は、これらの黄金を溶かして金の延べ棒にし、それを本国に送ったという。<br /> <br /><br />あるかぎりの金を略奪した後、スペイン人はこの太陽の神殿の上部を破壊し、残った土台の上に教会を建てたのである。しかし、その後クスコに大地震が起こり、この教会は無惨にも崩れ落ちてしまったそうだが、土台の石組みだけはびくともせず、ひずみひとつ起こさず現在にも残っている。インカの石組みがいかに精緻で精巧をきわめていたかが分かるというものだ。 <br /><br /><br />教会の中に入ると、四角な中庭を囲んで二階建ての回廊がめぐっている。その一階の一角にインカ時代の太陽の神殿跡が残っている。その緻密で精巧な石組みの壁は紙一枚の隙間もないほどで、あたかも磁石で鉄の塊がぴったりとくっついたかのように、ぎっちりと組み上げられている。石を少しずつずらしてアミダ模様に組み上げる技法だけに、地震や振動などにもびくともしないで、何百年もの間微動だにせず建っているのである。当時の石組み技術のすばらしさには、ただただ脱帽するばかりである。もし、スペイン人による破壊と略奪がなかったとしたら、今でもあのツタンカ−メンの黄金マスクのように、黄金に埋まり輝く太陽の神殿が見られたに違いない。まことに残念なことだが、これが歴史のいたずらというものだろう。<br /> <br />(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )<br /><br /><br />

ペルー:クスコの旅

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2000/09/23 - 2000/09/24

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yasyas

yasyasさん

クスコの町
ここクスコの町はアンデス山系の高地、標高3360mに開けたかつてのインカ帝国の首都で、町全体が世界遺産にも登録されている。毎年6月には南米三大祭りの一つで、インカ時代の儀式を再現した「インティライミ=太陽の祭り」が、山上にあるサクサイワマンの遺跡で開かれる。この町には、“カミソリの刃1枚通さない”といわれる精緻なインカの石組みをはじめ、当時のインカ道や橋、トンネル、灌漑用水路、段々畑などが、今でも受け継がれて息づいている。
 

クスコはスペインの征服者に破壊された町でもある。1533年、インカ帝国の第13代皇帝が殺され、王であり、神の子だった皇帝を失ったインカの人々は征服者のなすがままだった。スペイン人たちは、太陽の神殿にある金をはじめ、クスコの金銀を手当り次第に略奪し、本国へ送ってしまった。その後は神殿を壊してスペイン風の教会を建てたり、宮殿などを次々に教会や修道院に建て替えてしまった。こうした破壊活動により、インカ文明の上にスペイン文化が継ぎ足される形で歴史的建物が現在にも残っている。
 

ホテルへ
サボイホテルの規模は、さほど大きくはないが、シックな造りである。到着すると、まずコカ茶のサ−ビスを受ける。コカインの種類で、その葉っぱをお茶にして飲むのである。あっさりした味で飲みやすい。ウ−ロン茶みたいなものだ。これが高山病の予防に効くとのことで、ロビ−の一角にいつでも飲めるように用意してある。高山病の予防には、まず十分な水分補給が大切とのことである。
 

高山病の症状
10時半にホテルへ到着したのだが、高山に体を慣らすため、午前中はゆっくりと休養し、午後から市内観光の予定である。到着直後は高山病の症状もなく、これなら大丈夫かと思ってたかをくくっていると、部屋に入り、一服している間に、なんとなく頭が重い感じがし始める。そのうち、胃も重くなり、軽い倦怠感が始まる。おや、おや? これが高山病の症状なのだろうか。少し、自信をなくし始める。とにかく、静かに横になって時を過ごす。
 

お昼になって昼食の時間。ホテルの食堂へ出向くが、頭は重く、胸の軽いむかつきもあって一向に食欲が出ない。ス−プと野菜、フル−ツを中心に少量ずつ無理にいただく。少しでも栄養を補給しないと、いよいよ体が参ってしまう。元気に食事を取る人もいるが、早くも複数のご婦人方は高山病でダウンし、食事にも出てこれない状況である。これから、午後の観光が始まるというのに……。
 

これまでの旅の疲れと高山病の症状に、体は少々へばっている。本音をいえば、午後の観光はパスして休養を取りたいところである。だが、ここまで来てそれはもったいないかぎり。そこで、なんとか元気を振りしぼって出かけることにする。
 

市内観光
食後の一服を取ると、一時半から市内観光のスタ−ト。まず最初に訪れたのは、サント・ドミンゴ教会(コリカンチャ=太陽の神殿)である。


ここはもともと、インカ帝国時代にはコリカンチャと呼ばれる太陽の神殿だったという。カミソリの刃も通さないほどの精巧で美しい石組みの神殿内には、金銀の像をはじめ、壁に飾られた金の帯、敷きつめられた金の石、等身大の金のリャマ、金で覆われた太陽の祭壇と分厚い金の太陽像など、息をのむような黄金にあふれていたという。スペインの征服者は、これらの黄金を溶かして金の延べ棒にし、それを本国に送ったという。
 

あるかぎりの金を略奪した後、スペイン人はこの太陽の神殿の上部を破壊し、残った土台の上に教会を建てたのである。しかし、その後クスコに大地震が起こり、この教会は無惨にも崩れ落ちてしまったそうだが、土台の石組みだけはびくともせず、ひずみひとつ起こさず現在にも残っている。インカの石組みがいかに精緻で精巧をきわめていたかが分かるというものだ。 


教会の中に入ると、四角な中庭を囲んで二階建ての回廊がめぐっている。その一階の一角にインカ時代の太陽の神殿跡が残っている。その緻密で精巧な石組みの壁は紙一枚の隙間もないほどで、あたかも磁石で鉄の塊がぴったりとくっついたかのように、ぎっちりと組み上げられている。石を少しずつずらしてアミダ模様に組み上げる技法だけに、地震や振動などにもびくともしないで、何百年もの間微動だにせず建っているのである。当時の石組み技術のすばらしさには、ただただ脱帽するばかりである。もし、スペイン人による破壊と略奪がなかったとしたら、今でもあのツタンカ−メンの黄金マスクのように、黄金に埋まり輝く太陽の神殿が見られたに違いない。まことに残念なことだが、これが歴史のいたずらというものだろう。
 
(この続きはこちらへ⇒ http://yasy7.web.fc2.com/ )


旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
社員・団体旅行
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)
  • クスコの街のパノラマ景観。赤茶色の瓦と白壁が印象的。

    クスコの街のパノラマ景観。赤茶色の瓦と白壁が印象的。

  • サント・ドミンゴ教会<br />

    サント・ドミンゴ教会

  • 太陽の神殿跡<br />きっちりと隙間のない石組みは 見事。<br /><br />

    太陽の神殿跡
    きっちりと隙間のない石組みは 見事。

  • 太陽の神殿内部<br />あみだ模様の石組みが特徴<br /><br />

    太陽の神殿内部
    あみだ模様の石組みが特徴

  • 「12角の石」<br />中央の大きな石がそれ。<br /><br />

    「12角の石」
    中央の大きな石がそれ。

  • 迷路のような路地が続く。<br /><br />

    迷路のような路地が続く。

  • アルマス広場の景観。正面がカテドラル。

    アルマス広場の景観。正面がカテドラル。

  • サクサイワマンの要塞遺跡。城壁がジグザグになっている。<br />

    サクサイワマンの要塞遺跡。城壁がジグザグになっている。

  • カラフルな民族衣装を着た 子供たち。<br />

    カラフルな民族衣装を着た 子供たち。

  • 聖なる泉<br />2つに分かれて流れている。<br /><br />

    聖なる泉
    2つに分かれて流れている。

  • フォルクローレショー<br />民族楽器の演奏に酔いしれる。<br /><br />

    フォルクローレショー
    民族楽器の演奏に酔いしれる。

  • フォルクローレショー<br />鮮やかな衣装の民族舞踊<br /><br />

    フォルクローレショー
    鮮やかな衣装の民族舞踊

  • サボイホテル前を走るメインストリート<br />ソル通りの夜景<br /><br />

    サボイホテル前を走るメインストリート
    ソル通りの夜景

  • サボイホテル前の公園にある太陽の噴水(夜景)<br /><br />

    サボイホテル前の公園にある太陽の噴水(夜景)

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