2010/09/13 - 2010/09/13
47位(同エリア160件中)
rusさん
諸事情で宿泊ができなかったので、日帰り旅行となってしまったミンスク編です。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
キエフ発の夜行列車降りた時から〜
ミンスク駅は・・・
という形で始まりました。
今回、幻のソ連を追う編で三大見どころの一つであるベラルーシ観光です。
時間は夜の十時過ぎ。
到着は朝の八時半・・・
食事も買い込み、意気揚々と列車に乗りました^^ -
車内
この部屋で悪名高い旧ソ連の国境越えを体験。
まあ、国境通過した時が夜中の3時とかなのであまり覚えてなかったのですが。
簡単に流れを書いておきます。
ウクライナ出国
なくすと問題になる?という出国カードを提出し、パスポートにスタンプが押される。
「これから列車が到着するまではお金は1グリブナも使いません。この先では絶対にお金を出してはいけません。」
と念を押される。
ベラルーシにだんだん不安を覚える。
ベラルーシ入国
うとうとしていたら列車が止まる。
ベラルーシの国章を胸に付けた、軍人風のねーちゃん(ものすごくきれいな人だった)が部屋に入ってくる。
しかし、ここでトラブル発生。
パスポート入れに使っていたケースを落としてしまい、中に入っていた100ドル札二枚が宙に浮く・・・
や ば い。
さっきの国境警備隊の人が絶対に金だすなって言ってたじゃねえかよ。
人の話聞いとけよ。
と後悔の念が沸々と・・・
そして、この200ドルがこのねーちゃんの懐に入っていくのを敬礼して見送ってやろうと思った。
のですが
このねーちゃん、
いい娘だった。
というか、規律を本当によく守る人だった。
2枚のドル札を拾い上げ、
「そういうのはいいのよ。お金はちゃんとしまってないといけないでしょ^^」と優しく説教される(笑)
そして思わず「あ、ありがとうございます」と日本語で言ってしまう私。
とんだ拍子抜けでした。
ねーちゃんが行ってしまうと、今度は屈強な男性兵士。
今度こそやばいのか・・・
って思ったら、日本のパスポートを物珍しさに見て、
「いいね!」
と言って去っていきました
って終わりかよ。
こんな感じであっさり終了。
そして翌朝8時半のミンスク到着を待ったわけです。
この経験から思ったこと。
何事も思い込みはよくないってことです。
モルドバにせよ、あの国はろくな国じゃないって批判されていた国ほど居心地のいいところはありませんでした。
確かに旧ソ連の官僚の腐敗はひどいと聞きます。
ただ、旧ソ連に足を踏み入れたことのない人からです。
Seeing is believing!
百聞は一見にしかず。
今回はラッキーだけだったのかもしれませんが、これからはこの経験を常に念頭に置いておきたいと思いました。 -
ちなみに今日の夜のお供は、キエフで購入した豚の脂身(笑)
いや〜
これ胃が凭れますよ(笑)
ちょっと食べただけでパンをおなか一杯食った感じに^^
食糧難の時には最高です!
ですが、過剰摂取はお気をつけください^^ -
そして到着したミンスク!
вокзалというのは駅のこと。
ただ、普通よりも大きくて、東京駅や上野駅などの地方への列車が発着する駅だと考えてください。
意外に近代的な駅だったのでびっくり。 -
駅前(笑)
これぞ社会主義。 -
どーん!
-
どーん!!
-
こんな感じで楽しくいっていたのですが、宿泊予定のホテルが満室というハプニング。
駅前のエキスプレスというホテルなのですが、駅中の絶好のロケーションにもかかわらず一泊千円!
しかし、そんな僕の前に立ちはだかったのは・・・
大量の中国人観光客(笑)
ちょうど部屋が満室になったという。
ホテルのおばちゃんも典型的なソ連人だったし、門前払いをくらい放心状態でホテルを探す。
それでもやっと紹介を受け、意気揚々と出かけて行ったホテルが、なんと市の中心からパスで30分(笑)
これも旅の醍醐味だと納得していったものの・・・・
満室…だと…
一番いい部屋しか空いてないって、どういうことだ(笑)
これも、典型的なソビエトスタイルだって納得し、お金も払えないので一度撤収。
幻のソ連を追ってきましたが、なんとなくその輪郭が見えてきました^^;
時間もあまりないし(僕が持っていたのは2日間有効のトランジットビザ)・・・
結局日帰り旅行に決定。
勿論キエフに戻るのではなく、最終目的地のリトアニア(ビリニュス)に向かうことに。
せっかくだったので一泊したかったのですが・・・
旅なんてこんなもんかもしれませんね。 -
というわけで、駅のロッカーに荷物を預けて観光に徹することに。
時間はあまりない。
頑張れ、徳永! -
ソビエト時代の政治的建造物はいまだに健在です。
政治的な建物の前にレーニン像を置いているところは、沿ドニエストル共和国くらいでしょう。
詳しくは僕の別の旅行記を見てください(現在作成中)。
これはおそらく議会。 -
この堂々とした建築。
-
近くにいたベラルーシ人に写真を撮ってもらうことに。
-
教会もちゃんとあります。
しかしレーニン像から徒歩100メートル(笑) -
-
-
ベラルーシ語。
ロシア語とは少し違います。
ちなみに僕はロシア語もベラルーシ語もわかりますが、単語などが結構違うなって印象を持っています。
ただ、似ている単語はたくさんあるので、例外を覚えていくという形でベラルーシ語は勉強しています。
ちなみにこの単語の意味は「独立」
これはウクライナ語ともよく似た単語です。 -
市内を散歩中。
ここで気づいたのですが、通りが異常にまっすぐ(笑)
これは旧ソビエトの街ではよくある光景なのですが、ミンスクはとりわけしっかりしています^^
第二次大戦が始まった直後はドイツもソ連も友好関係を保っていました。
しかし、1941年に入り、ドイツ側がソ連国境で活発に軍事演習などをし始めます。
ソ連側のトップであったスターリンは度重なる部下の進言を受け入れず、相変わらずヒトラーと不可侵条約を信じ切っていました。
1941年6月22日、ナポレオンのロシア侵攻と奇しくも同じ日にドイツ軍が国境を越え、ソ連領内に進軍しました。
いわゆる独ソ戦の開戦です。
電撃的な勢いで進むドイツ軍に、ソ連側は大きな反撃をすることができませんでした。
そして、比較的早い段階で陥落してしまったのがこのミンスクです。
占領時にドイツ軍によって徹底的に破壊されたミンスクは、戦後復興の過程で現在の形を取り戻しました。
話がそれてしまいましたが、これが他のソビエト都市に比べて、より?社会主義的な建築が立ち並んでいる理由です。
人口の4人に1人が犠牲になったというミンスクですが、現在はご覧のとおり。
人が作った感が満載の都市になったわけです^^ -
何か見えてきました(笑)
-
広場だ!
-
プロパガンダも健在です。
「ベラルーシ労働組合連盟は自陣営にて、4062366人ものメンバーを統一している。社会統合における国家の力よ!」
ってところですかね?
自信ないですが、そんなことを言ってます。
上の広場の中心に飾ってありました。 -
大祖国戦争博物館。
今回のベラルーシ訪問で、最も楽しみにしていた場所の一つでしたが・・・・
月曜日だったので閉まっていました。
また来い!っていうしるしなのか・・・
今回はあきらめました。
ちなみにこの博物館、若干チェーン店化しているので、旧ソビエト構成共和国で激戦地になった場所には結構あります。
モスクワに始まり、スターリングラード(現ボルゴグラード)、キエフ、ミンスク、ブレスト・・・
これらはソビエト時代に作られ、半ばプロパガンダ的要素も含んでいます。
そのため規模が大きい!
半端じゃないくらいなので、一見する価値はありますよ。 -
歩いていきます。
-
こういう看板も街中に見つかります。
ベラルーシの社会主義建築ばかり紹介してきましたが、すべてがそういうわけではないようです。 -
散歩につかれたので、少し公園に入って休憩。
-
そして、再び現実に目を向ける(笑)
-
謎の塔。
でも、おそらく戦勝記念の塔。
この日は偶然中国の使節団が来ていたようで、周りをよく見てみると中国の旗でいっぱい。
歓迎ムードを示したいのかもしれないが、逆に真っ赤な旗がはためく都市に早変わり(笑) -
少し行くと、再び公園に入る。
ふと見ると小さな家があるではないか。
ここでロシア社会主義労働者党(レーニンやスターリンの党の前身)が結成されたという。
後にこの党は二つに分裂してしまい、片方がレーニンの党、もう片方はメンシェビキという穏健な党となります。
そういえばミンスクで結成されたと本で読んだことがあったのですが、まさかここだとは思っていませんでした。
ちなみに、ソ連崩壊後のユーラシアの共同体として知られているCISの本部も、ここミンスクにあります。
結局場所がわからず訪れることはできませんでした・・・
次回こそ! -
こういうのもまだまだ健在。
-
どうやら芸術系の建物らしい。
オペラだと思ったのですが・・・ -
国立ベラルーシ展覧会センター
実は、ベラルーシに来てタイミングが非常に悪い。
曜日の都合上入れなかった博物館二つ(上記のロシア社会主義労働者党の博物館も入れませんでした)に加えて、この展覧会も明日からと宣告される・・・
ちなみに、この隣にあった本屋も開いていませんでした。
しょうがないので準備風景を見て帰る。 -
街を歩いていると、急に風景がガラッと変わりました。
どうやらここらへんいったいは中世のままらしい(笑)
実はこの地区は特別に再建されたものらしく、本当に中世にきたかのような錯覚を与えてくれました。
次以降の写真にご注目ください。 -
ハトさん^^
量が・・・ -
歴史地区で会ったおじさん^^
グルジア人だそうで、僕がグルジアから周ってきたことを伝えると、すごく喜んでいました。
やはり東洋人は珍しいのか、写真を撮ろうといわれ、これがその時の貴重な映像(笑)
しかも、この後にベラルーシ人労働者が合流し、何ともよくわからない組み合わせに^^;
ただ、公用語はロシア語なので交流に関しては全く問題がありません。
これまでの旅でも思っていましたが、やはり言語というのは国家にとって大切だと思います。
あれだけ巨大な国家(地表の6分の1を支配)がどうやって何百もの民族を束ねることができたのか?
今も存続するロシア連邦はいかに170もの民族を束ねているのか?
ロシア語です。
言葉をみな一緒にすれば、民族が違う連中を従えるのも少しは楽になります。
僕としては、ソビエト連邦があってロシア語の強制があったことは必ずしも悪いことだったとは思いません。
多くの迫害があったのも事実ですが、現在もこのように違う民族の人々が通訳なしで話すことができているのも事実。
また、ロシア語が話せるといい仕事につけるというメリットもあるようです。
ソ連から独立したものの、ロシア経済に依存せざるを得ない旧構成共和国の運命は、ソ連がなくなった今でも変わっていないようです。
ちなみに、これは僕の意見であって、当事者の彼らたちの意見ではありません。
しかし、彼らのうちの多くは日常的にロシア語を使用し、それに抵抗感を感じていないように見えることから、ソ連というのがいかに大きなものだったかがわかります。 -
聖なる都市、ミンスク。
ベラルーシ語で書かれたポスター。 -
英雄都市ミンスク
英雄都市という言葉をご存知でしょうか?
これは、第二次大戦中に活躍した都市を示すものですが・・・
wikipediaとかに詳しく書いてありますよ。
僕の夢の一つに、大学在学中に英雄都市を全て周ることがあります。
あと2年(もしかしたら3年?笑)で達成したいですね。 -
マクドナルドをめぐる行列(笑)
この皮肉に気づいたあなたはもうソ連通です^^
ちなみに、ソ連崩壊直前のモスクワでマクドナルド一号店ができたときは、なんと3時間待ちだったという・・・ -
おなじみの放水車
-
遠くからみた社会主義建造物。
-
-
結局疲れてしまい、早々とミンスク駅に到着。
まだ出発まで2時間もあったので、あきらめて市内に戻ることにしてのですが・・・
なぜ、ゲーセンが駅にある???(笑) -
ベラルーシのお札。
10万ベラルーシ・ルーブリ(笑)
以前よりはマシになったといいますが、こんなインフレなのに10ベラルーシルーブリ札とか使っています(笑)
もはや紙屑レベル・・・
ちなみに、当時のレートは1ドル3400ベラルーシルーブリでした(笑) -
この日の晩御飯。
近くのスーパーマーケットで買ったもの。
この直後、謎の?ホームレスがやってきて、少し分けてくれと主張。
無難に4分の1あげたらもっとくれと言われ、結局半分くらいあげることに。
ケチみたいに言われたのが癪でしたが、これもいい思い出ですね^^ -
ベラルーシの国章。
ソビエト時代のものを少しアレンジしたやつです。
ちなみに、国歌も曲調はソ連時代のと変わっていないので、一度聞いてみてください。
意外にいい曲ですよ^^ -
電車。
いよいよ、久しぶりのEU圏。 -
ベラルーシのクヴァス。
クヴァスというのは、黒パンを発酵させた飲み物なのですが・・・
通称:ソ連のコーラ
ヘルシーですし、結構おいしいんですよ。
旧ソ連の国ではどこでも飲めるので、もし行く機会があれば試してみることをおすすめします。 -
というわけで、短いようでやっぱり短かったベラルーシの旅はおしまいです。
列車に乗って、リトアニアのビリニュスに向かいます。
怖かったパスポートコントロールもまったく問題なく、晴れ晴れとした気持ちで出国できました(笑)
ただ、このルートで抜ける日本人がそれほど珍しいのか、パスポートコントロールの兄ちゃんが日本のパスポートを見て興奮。
挙句の果てに、「日本のパスポートやべ〜」とかいいながら他の検査員に自慢する(笑)
そこに彼の上司登場!
上司はパスポートをふんだくると、急に変なレンズを取り出してパスポートを調べ始める。
なんだ・・・問題でもあるのか・・・
検査員と僕の中に緊張が走る。
1分後、上司は僕の方を見る・・・
そして・・・
「いいパスポートだ!」
仕事しろよ!!!!
いかに日本のパスポートの技術が高いかを彼らに証明し、僕のベラルーシ旅行は終わりました。
さようならベラルーシ
ご清聴ありがとうございました。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ミンスク(ベラルーシ) の人気ホテル
ベラルーシで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ベラルーシ最安
775円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
46