2010/06/07 - 2010/06/07
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4nobuさん
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オックスフォードから旅を始めた。レンタカーはすでに英国で2回利用したユーロッパカーから借りる。ユーロッパカーを選んだ理由は
・借りる事務所が駅から歩いて行ける距離だった。
・オートマティックトランスミッション付きコンパクトクラスの車種を借りれる。
・価格が安く、ヨーロッパでは店の数が多い。
車が動き始めたのは昼前で、一路A44線を北上し、途中、ウッドストックのブレナム宮殿も帰途に寄ることにして通過する。チッピングカムデンまでに何箇所かの訪問候補もあったが標識を見つけられないままつい先を急ぐ。
その結果今日ぜひ行かねばと決めていたキフツゲート・コート・ガーデンとヒドコート・マナー・ガーデンの2箇所を見ただけとなり後悔する。
コッツウォルズの旅ではガーデン訪問がメインとなる。しかし身近にある花の名前もよく知らない私がガーデン巡りとそこの花のことを報告するのはお門違いもひどく、独りよがり、勘違いがあるはずでそのときにはご容赦をお願いします。
花が好きな国民は日本、ドイツなど多いけれど、階層を越えて多くの人が好む国では英国がピカイチではなかろうか。
この国の花の庭園がいわゆるイングリッシュガーデンで、先日テレビで放映していたNGS(The National Gardens Scheme 英国庭園協会とでもいえるか)の厳しい審査に合格しThe Yellow Bookに載っているのだけでも3700もある。その中には大規模のものではBlenheim,Palace やHamptonCourtPalaceGardenから小規模では長屋の裏庭の十数坪でも優れた構想と植栽のものまである。
前者の大規模のはランドスケープガーデン(風景庭園)といわれ、後者の小規模のは普通コッテージガーデンと呼ばれる。
本日訪れたキフツゲート・コート・ガーデンとヒドコート・マナー・ガーデンはコッツウォルズのコッテージガーデンを代表する素晴らしいガーデンで、しかもその性格が対照的だといわれており、それを初日に一緒に見れたのはよかった。なぜ対照的になったのか、その理由は後に記述するがガーデンの成り立ちにあるように思える。
キフツゲート・コート・ガーデンはそこに住んでいる個人がまさしく自分の楽しみのためにすこしずつ作り上げた庭で比較的小さいけれど細かい心配りがその配色や配列に伺え、花を愛する個人の花園の典型と思えた。私は後で訪れたヒドコート・マナー・ガーデンよりも好きだ。
ヒドコート・マナー・ガーデンは重症で帰国した息子のために母が買い与えた土地に多くの園芸士を雇って自分の意図を実現させたいわば造園の粋を具現した庭園で明確な表現が画期的で以後の世界の庭園に大きな影響をおよぼした。現在はナショナルトラストの元に管理運営がなされている。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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青線が今回のドライブルート。なお赤線は後に歩いたフットパスのルート。
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チッピングカムデンを過ぎてすぐに時が止まったようなすばらしい集落が現れた
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藁葺き屋根と蜂蜜色の石壁の家並みがコッツウォルズの特徴
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藁葺きだが裕福な家が並ぶ
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チィッピング・カムデンから3kmにある
コッツウォルズでトップクラスの庭園キフツゲートコートガーデン
1920年に現在の土地の一部を購入しやがて庭師を入れずに一人で庭園を造り始める。その時には現在の立派な邸宅は既にあったが庭はまだなかった。造園の作業は娘、孫に伝わって続けられやがては現在大学生の娘に受け継がれるとほぼ決っているようだ。
代々のオーナーはここに住み少しづつ土地を買いまして現在の姿になった。邸宅の周りのアッパーガーデンは調和のある配色の花たちが植えられ色使いが最も優れていると評されている。
また後に購入し拡張したロワーガーデンは暖かい国の植物を集め地中海の雰囲気をだすように考えたそうだ。 -
邸宅を取り巻くアッパーガーデンは
配色のいい庭園として有名 -
スクエアガーデンと日時計
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どなたかこの花の名をご存じありませんか
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アッパーガーデンのワイド(幅広)ボーダー(Roomの囲いor囲いの前のショーウインドウのような花壇)ここの名は花壇が幅広い殊に特徴があるからだろうか。
Room=区画についてはヒドコートガーデンのところで説明する。 -
ワイドボーダーから見た邸宅.
ボーダーの向こう、邸宅との間にスクエアーガーデンがある。 -
ロワーガーデンのプールから邸宅を見上げる。
ロワーガーデンには温帯の植物が多い
土手にも花の植え込みと休憩所ガゼボがある。 -
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ポピー
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ロワー/アッパーガーデン間の土手から
半円形のプールとコッツウォルズの平原を望む。
土手と下の段違いの部分を園芸用語で「ホー・ホー」といい、ロワーガーデンからの家畜の侵入を防いでいる。 -
バラのボーダー
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ウォーターガーデンの入り口から
元はテニスコートであったが3代目のアンが作った。ちょっと趣向の異なるガーデン。 -
ウォーターガーデン
里芋の葉はオブジェクト(人工物) -
作品に近づいて。葉の先から水が滴るアイデア
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アリウム・グローブマスター(地球儀?) 英国では「イランの星」とも
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サンクンガーデンで
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サンクンガーデンで
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魅力ある花だが名を知らず >>ニゲラ(スイスと花に詳しいYさんに教わる)
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これも名を知らず >>オドリコソウの仲間(スイスと花に詳しいYさんに教わる)
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ヒドコートマナーガーデン全体図
ヒドコート・マナー・ガーデンはパリ生れのアメリカ人MajorLowrenceJohnstonが第一次世界大戦で英軍として参加し瀕死の重傷で帰国後に母親がヒドコート・マナーの農園を買い与えた。40年以上の歳月と12人のフルタイムの園芸士、著名な園芸デザイナーの助言も得て20世紀で最も影響力のある近代庭園に仕上げNationalTrustに庭園としてはじめて登録された。
この庭園の第一の特徴はGardenRoomというイチイなどの潅木でかこまれた庭園の区画ごとにそれぞれ特別の個性を持った庭園を造ったことで、人々は新しいRoomに入るとまったくちがった雰囲気の中で珍しい潅木や艶やかな異国の花草を発見し、また季節に合わせて咲くように考えた花の色の調和にも驚くことになる。
この園芸の考えは折からのArts&Craftsという文化活動にも含まれるものとして英国庭園の様式に大きな影響をおよぼす。
Arts&CraftsMovement:
ウイリアムス・モーリスが提唱する芸術と手工業の融合という一種のルネッサンス運動で、産業革命で粗悪な多量生産製品に市場が支配されているのを見直そうという運動で、日本の柳宗悦の民芸運動と共通する。モーリス自身コッツウォルズに住む。 -
ヒドコートマナーガーデンの入り口
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ヒドコートマナーガーデンの入り口の看板。
。ローレンス・ジョンストンはこのガーデンの創始者。
上述のGarden of Roomのことが誇らしげに書かれている。 -
イチイのボーダーを抜けるとまったく異なる表現のガーデンに驚かされる。
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熱帯種。名は知らず。 >>エオニューム・クロホウシ(黒法師)(スイスと花に詳しいYさんに教わる)
英国庭園の特徴の一つに在来種だけでなく広く世界中の花を積極的に栽培し、広めることがある。 -
>>ホウチャクソウの仲間(スイスと花に詳しいYさんに教わる)
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「ロングウォーク」
遠くに去っていく人は一人でやってきた大阪の女性で、チッピングカムデン
までバスに間に合うべく懸命に歩いていた。かわいそうで回り道だったが送っていく。 -
園内の林に放牧された羊。自然との調和も大きいテーマ
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同じく放牧された馬
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コッツウォルズの中心地チッピングカムデンのメインロード。
中世には毛織物の町として栄え、今も交通の要衝。 -
バスはマーケットホール跡の横に止る。
慣れない英国のカーナビに悩まされたが間に合うように届けられた。
マーケットホールは乳製品の取引所として建てられた。 -
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古びたいい雰囲気の聖ジェームス教会
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ケルト風墓石のあるセメトリー
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蔦の絡んだ墓石はコッツウォルズによく似合う。
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手入れのいい家が続く。おそらくは農家ではなく裕福な住人の別荘?
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この旅行記へのコメント (5)
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- ゆきななさん 2015/05/27 14:35:32
- 参考になります!!
- 初めまして!!レンタカーを借りてコッツウォルズとイングリッシューガーデンを巡りたいを思って、検索していたらこのサイトにたどり着きました。
沢山ある庭園で、ヒドコートマナーとキフツゲートを訪れて、コッツウォルズの
「どこか」にB&Bを2泊予約しようともう、出発は来週なのに検討しています。
6月6日出発なので、まだバラは早いのでしょう。同時期の 写真も有難いです!!
続きも読ませていただきます。私も、オックスフォードまで出てレンタカーを借りるように、探してみます。有難うございました!!!
- 4nobuさん からの返信 2015/05/27 23:18:36
- 応援ありがとうございます。
- 多くのページをご覧いただき、さらに投票とフォロワーになってくださり感激です。
最近体力の減退を口実に旅行記のアップをさぼっていますが応援に応えてここで一念発起してアップを再開しないと・・・。
ガーデン巡りはその後2011年にスコットランド、2012年に北ウェールズ、2013年は病気で中止、2014年には南ウェールズと続けていますので書く材料はあるのですから。
コッツウォルズのドライブは車は少なく、景色はすばらしく、道もほどほどに整っていて、楽しい思い出が出来ました。
一方、昨年の南ウェールズの道路事情はかなり厳しかったので、楽しくはありましたがしんどかった。
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- とらいもんさん 2010/11/22 08:08:12
- コッツウオロズ
- 今日は
拝見いたしました。
- 4nobuさん からの返信 2010/11/22 12:09:30
- RE: コッツウオロズ
- ご覧いただきありがとうございます。
遅筆でシーズンにマッチしない発表になってしまいました。
これからもぼちぼちのアップになりそうですがお許しください。
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- おでぶねこさん 2010/11/21 21:07:34
- いつかは。。。
- こんばんは。
4nobuさんのイングランドの旅、更新を楽しみに
待っていました。
美しいイングランドにうっとりです。
コッツウォルズのかわいらしい町並み。
美しいガーデン。
静かで豊かな暮らし。。。
憧れてしまいます。
コッツウォルズはずいぶんと前に
日帰りのバスツアーを利用して
本当にあわただしく訪れました。
今度行くことができたら自分の足で
ゆっくりと回りたい。
と思いながら何年も経ってしまいました。
緑の中を羊と戯れながら?フットパスを歩きたい!!!
旅の続きを楽しみにしていますね。
おでぶねこ
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