2010/11/11 - 2010/11/11
787位(同エリア1094件中)
風 魔さん
大学時代からの永年の友人夫婦が、一泊のゴルフ旅行に来静してきたので、地元観光案内のため清水区・由比にある「静岡市東海道広重美術館」(由比本陣公園内)へ行き、歌川広重の版画を2点摺り、版画づくりを体験しました。
この館では、11月28日まで静岡県教育委員会の後援により、「浮世絵とジャポニズム」特別展を開催しており、歌川広重がフランスの印象派の画家たちに、大きな影響を与えた浮世絵の構図、色づかい、遠近法の技法などを鑑賞しました。
展示された作品には、ゴッホが写した広重の「名所江戸百景」、モネも所蔵した「五十三次名所図会」などがあり、西洋絵画とは異なる絵画表現により浮世絵はジャポニズムとして、西洋人の大きな関心を呼びました。
入館料:500円
(別に300円払うと版画台紙が、3枚つき「五十三次名所図会」の蒲原、由比の宿などの版画摺りが体験できます)
表紙の写真は友人が、摺り上げた雪の蒲原の宿の版画です。
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
旧東海道にかかる由比川橋。 -
由比の街道案内板。
江戸時代、この旧東海道は西国から江戸へ向う参勤交代の大名行列の往来により、たいへん賑わいました。 -
ここは、旧東海道の町並みです。
(ノンビリとウォーキングするには、よいところです)
旧東海街道沿いには、江戸初期の軍学者・由井正雪の生家、幕末の幕臣・山岡鉄舟ゆかりの望嶽亭、あかりの博物館、公園に整備された由比本陣などがあり、昔日の宿場情緒をあらわす風景が見られます。 -
弥次さん、喜多さんの看板のある食べ物処。
(由比港は、桜エビの漁港であり、桜エビ料理の本場としても有名です) -
美術館まえの堀のなかには、日向ぼっこのカメ2匹。
このすぐ近くには、無料駐車場が数ヵ所あり、マイカーは十分駐車することができます。 -
静岡市東海道広重美術館は、江戸時代の由比本陣の跡地に造られ、由比本陣公園内にあります。
江戸時代、西国の諸大名は参勤交代で旧東海道を江戸へ上る際、一行はこの由比本陣を宿泊所として利用したものです。 -
公園の真向かいには、由井正雪の生家といわれる染物屋・正雪紺屋があります。
由井正雪は軍学者でしたが、関が原の戦い以降の江戸時代初期に、浪人が多い社会情勢不安に乗じて、第4代将軍・徳川家綱がまだ幼君であった慶安4年、丸橋忠弥らとともに江戸幕府に対して、全国同時多発クーデター(江戸、駿府、京都、大阪)を企てたが、密告により失敗しました。(慶安の変) -
広重美術館の看板。
この慶安の変以降、江戸幕府は幕藩体制を維持するための、締め付けの武断政治による統治から、融和政策による文治主義に政策転換しました。 -
当時の由比本陣・入口の門構え。
紺色の門幕の丸の中に、白く「由と井」の字体を図案化したものは、「由井家」の家紋です。
(由井一族の末裔は、東京に住んでいるという) -
開催中の特別展「浮世絵とジャポニズム」。
ゴッホが浮世絵と漢字を模写した歌川広重「名所江戸百景」、モネも所蔵した「五十三次名所図会」や日本美術を特集した雑誌・「パリ・イリュストレ」(1886年5月号刊)などが、展示されています。
展示品には、ゴッホの「梅の花」の模写画(撮影禁止)がありました。これは、歌川広重の「名所江戸百景・亀戸梅屋舗」の浮世絵を模写したもので、「梅の花」という画題の油彩画を構図、色彩感覚、線描画法などの線画技法を学びつつ描いたものです。 -
美術館は由比本陣公園の中にあり、落ち着いた庭園の景色、散策が楽しめます。 -
旧由比町は、2008年11月に静岡市・清水区と合併したものです。
静岡県は、数年前から市町村合併を推進してきましたが、歴史と伝統、由緒ある昔からの名称である清水、由比、蒲原の地名が少なくなり、寂しさを感じます。
(平成の大合併の進捗成果は、全国でも高い方です)
静岡市は合併により、行政区として葵区(JR東海道線・北側)・駿河区(南側)・清水区(東側)に3分割されました。 -
広重美術館の入り口。 -
歌川広重は、寛政9年(1797年)江戸・八重洲河岸の安藤家に生まれ、家業の火消し同心を継ぎましたが、15歳のとき浮世絵師・歌川豊広に弟子入り入門した後、27歳で浮世絵師として独立しました。
安藤広重という名前は、一般的に知られていますが、当時の絵師の門派では雅号として、その一派の名前(狩野派⇒狩野○○など)を名乗っていました。 -
落ち着いた日本庭園の風景。 -
館内も静かで落ち着いており、浮世絵を鑑賞するには、よい環境でした。 -
イチョウの木と青い空、白い雲。 -
東海道五十三次の宿場町の看板。
(赤い表示が、「由比の宿」です。 蒲原は、江戸に向かい1つ先の宿場町です。)
由比の地名は、現在は静岡市清水区由比ですが、当時は由井と書かれていました。 -
浮世絵の版画摺り体験。
入場料500円以外に、300円を支払い3枚の版画台紙をもらい、自分で版画摺りを体験できます。
版画摺りは5工程あり、台紙にそれぞれの色を、竹の葉のバレンで押して完成させます。 -
見本の版画・由井の宿。
由比の地名は、現在:由比 ですが、当時は 由井 と表示されました。 -
東海道を江戸へ上がり、由比の宿の手前の「薩た峠」からは、東海道で唯一富士山が右手に眺められます。
保永堂版・由井の宿の版画は、少ない色づかいで、色摺りもキレイに見えます。 -
版画摺り体験の完成品。
友人の摺った、「雪の蒲原の宿」はなかなかの出来栄えでした。
(記念に持ち帰り、額に入れて自宅の壁に飾れば、立派な版画作品です) -
私の摺った「由井の宿」は、失敗作でした。
版画を摺る際に、版台の下地の色が着き、色ムラがでてしまい、前記3つ上の本物の版画と比べるとよくわかります。
次回は、さらに精神を集中してより完成度のたかい版画摺りに、再チャレンジしたいと思います! -
明治天皇が小休止された、御幸亭。 -
旧東海道の由比の宿・歴史ウォーキング。
小旅行をするには、JR東海道線の由比駅で下車して、駅前の旧東海道の古い町並みを見ながら、東方向に30分ほど歩くと広重美術館に到着します。
(平日には、ウォーキングを楽しむ小グループをよく見かけます) -
旅も見聞するだけでなく、たまには美術品や工芸品の創作を体験する小旅行もいい思い出となります。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- 白い華さん 2010/11/25 19:59:40
- 青い空 が、 静岡 の 町! に、 似合って・・・ いる。
- 今晩は。
日本丸 の 清水港 への 寄航〜! の 様子・・・ を 見て、
「やっぱり、 豪華! 客船 での クルーズ 旅行 って、 とっても、 優雅さ! が あるなぁ〜」 と、 しみじみ・・・ 感じました。
なかなか、 クルーズ! の 旅 の 楽しさ・・・ を 聞いて も、 やっぱり、 観光 中心! に したい・・・ と 願う。 と、 普通 の 旅行〜! を 選んで しまう、 コト に なります。
あぁ〜〜、 いつ・・・ に なったら、 船旅! が 出来ること・・・ やら〜。
我が家 も、 主人 の したい・・・ 旅。 に、 お付き合い! ばかり・・・ で、 国内 旅行 が 続いて・・・ います。
まぁ〜、 日本 の 旅! も、 私・・・ も ほとんど して おらず、 『 日本 開眼 』 も、 とっても、 興味 深々! で 楽しんで オリマス。 (♪)
でもねぇ〜〜、 主人 が、 なかなか・・・ 海外 旅行! に 行かない・・・ ので、 イライラ ? 戸惑い ? も あったり しますよ〜。
丁度、 マイレージ が 沢山 たまって・・・ いた! のを 理由〜 に、 来年 二月 は、 「シンガポール マラッカ クアラルンプール 6日間」 を ひとり旅! の 自由 旅行〜・・・ で 行って 来ます。
ホント、 ヒマ が タップリ・・・ 主人 も ある! 身・・・ 航空券 さえ 買えば、 一緒! に 行ける・・・ のに、 行かない・ とな〜〜っ。
まぁ〜、 カメラ を 持って、 撮影〜! に 夢中〜! に なり・・・ ながら、 「アジア の 3都市! 巡り」 を 私・・・ なり に、 楽しもう〜 と 思って います。
さて、 由比・・・ と 云ったら、 やっぱり、 桜エビ の 本場! で、 その 美味しさ! は、 格別・・・ ですよね。
そんな、 由比 本陣 公園! の 様子 も、 見所 が 沢山・・・ で、 心 惹かれます。
広重 美術館 での、 浮世絵 の 版画 刷り! 体験・・・ は、 とっても、 オモシロそう〜 ですね〜。
そして、 けっこう、 難しい〜モン・・・ なんだ。 と、 風魔さん の 作品 を 拝見して、 思いました。
でも、 こうゆう・・・ のを 見る! と、 版画 の リアル・・・ な 作品 行程〜」 が しみじみ と、 解かり、 風魔さん・・・ の 作品! は、 とっても、 心 に 残る・・・ 作品! と なりましたヨ〜〜ッ。
日本 の 浮世絵! は、 あの・・・ 色 の 薄い! にじみ具合・・・ とか が、 何となく、 心 を 和ませ、 西洋 の 画家 たち・・・ も 「 一味! 違うゾ 」 って、 思った・・・ のでしょうね。
ちょっと、 世界 に 誇れる! 日本 の 浮世絵・・・ で 嬉しい〜 デスよね。
静岡 の 青い 空! が、 とっても、 いい〜! ですね〜。
こんな いい〜! 秋 の 日 は、 ご近所・・・ を レポ! 私 も そんな・・・ 気持ち! で、 ついつい、 ドライブ ミニ・旅行 を 繰り返して・・ いるんです。
これからも ヨロシク お願いします。
- 風 魔さん からの返信 2010/12/02 20:01:04
- RE: 青い空 が、 静岡 の 町! に、 似合って・・・ いる。
- こんばんは〜
いよいよ12月「師走る月」となりましたが、最近は例月ととくに変わり
なく、現役のサラリーマンの時のような慌しさを感じません。
> 丁度、 マイレージ が 沢山 たまって・・・ いた! のを 理由〜 に、
来年 二月 は、 「シンガポール マラッカ クアラルンプール 6日間」 を
ひとり旅! の 自由 旅行〜・・・ で 行って 来ます。
シンガポールは、まだ行ったことがありませんが、キレイな街でイギリス
領だったためか、どこか香港に似通った自由貿易の都市という印象ですね。
マレーシアでは、かって Look East(東方の国=日本を見習え)という
政策をかかげ、日本の経済発展を参考にして、国づくりを行いましたが、
今では、日本の相対的な国際地位も下がり、中国、東南アジアの国々が
経済的に発展してきています。
> 広重 美術館 での、 浮世絵 の 版画 刷り! 体験・・・ は、 とっても、
オモシロそう〜 ですね〜。
最近感じたことは、たんに見聞する旅だけでなく、なにかを創作する体験
を取り入れたものが、思い出に残るものとなりますね!
また訪問します。
by 風 魔
-
- josanさん 2010/11/19 22:44:38
- 広重良いですね〜。
- 今晩は〜風魔さん、広重美術館良いですね〜、「五十三次」の版画は
大昔にアムステルダムのゴッホ美術館で見て驚きました、他にも沢山
日本画が飾られて居て、日本の浮世絵にゴッホが凄く影響を受けたの
だと知りました。
ゴッホ自身もエッチングで浮世絵を模写して居たのにも、このゴッホ
美術館で知り驚きました。
私も中学の美術部で、少しエッチングをかじった事が有るので、ゴッホ
の若い頃の、エッチングの作品を見て、感動した事を思い出しました。
この東海道広重美術館で「五十三次・由比の宿」の版画を摺る事が出来
るのは面白い体験が出来て良いですね、でも難しい筈ですよね〜。(笑)
ウドンよりJOSAN。
- 風 魔さん からの返信 2010/11/25 10:07:12
- RE: 広重良いですね〜。
- > 今晩は〜風魔さん、広重美術館良いですね〜、「五十三次」の版画は
> 大昔にアムステルダムのゴッホ美術館で見て驚きました、他にも沢山
> 日本画が飾られて居て、日本の浮世絵にゴッホが凄く影響を受けたの
> だと知りました。
> ゴッホ自身もエッチングで浮世絵を模写して居たのにも、このゴッホ
> 美術館で知り驚きました。
> この東海道広重美術館で「五十三次・由比の宿」の版画を摺る事が出来
> るのは面白い体験が出来て良いですね、でも難しい筈ですよね〜。(笑)
JOSAN
おはよう〜
広重美術館には、ゴッホの広重の描いた「江戸名所百景」の模写が
ありましたが、小学生のような漢字を一生懸命に真似て書いてある
ものを見て、思わず笑みがこぼれました。
東海道五十三次の版画の風景は、今もかわらないので、描いた場所
を検証するため、小旅行をするグループもあると聞いています。
由井の宿の「薩た峠」から見た、右手の富士山の景色は今でも確認
できます。
美術の鑑賞も、その歴史、時代背景、体験を加えると一層面白くなり
ますね!負け惜しみですが、版画の作成はいま一度精神を集中して、
より完成度の高いものを仕上げてみようと思います。
最近では、地元紹介の小旅行記をすこしづつ投稿しています。
ではまた〜
by 風 魔
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