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「縁は異なも~の~♪それもいいも~の~♪」(by ル・クプル)と思わず歌いだしてしまいたくなるような出会いが、今日はありました。<br /><br />明日、20日の日曜日には、カオールという、少し大きな街に着く行程の前日である今日。<br />少しでも、そのカオールという街に早く着いて、街を散策したいと思った私は、バイラットという所で泊まるという、パトリシアたちと別れて、もう少し先のポウダリィという所を目指すことに決めました。<br /><br />きちんと予約の電話を入れて出発した、パトリシアと違って、私は今日も行き当たりばったり。<br />街ではなく、どうやらその宿しかない、ポウダリィは、確かに少し不安でしたが、何とかなるだろうという思い込みのもと、出発しました。<br /><br />道は平らでしたが、今日も雨。<br /><br />パトリシアたちと別れた後は、八朔さんたちと再会して、一緒にポウダリィを目指すことに。<br />少し巡礼路から外れた、ポウダリィへの分岐点はわかりにくく、林の中をかき分けて進んだような所に、その宿はありました。<br /><br />やっと着いた、と思ったのもつかの間。<br />何故か人気が全くありません。<br />おまけに、扉には何やら怪しい張り紙が。<br />といっても、張り紙自体は、ただ、フランス語と、どこかの電話番号が書いてあるだけなのですが、私達の誰一人として、その張り紙の内容を理解する事が出来ません。<br /><br />時間はもう15時。<br />これ以上歩く元気もなく、軒下で雨宿りをしながら待つことに。<br /><br />1時間ほど待ち、これはいよいよ野宿か、と思いかけた時、一組のご夫婦が。<br />英語とフランス語の出来るご夫婦が、その張り紙を読んでくれた所、何と結婚式の為に、今日は宿を閉めますと言うもの。<br />張り紙の番号に電話をかけると、3km先のガスコゥという所のジットに話をつけておくから、そこまで行きなさいとのこと。<br /><br />雨はいよいよ激しくなり、折れそうになる気持ちに鞭打って歩き出そうとしたその時、今度は一台の車が。<br />降りてきたのは、フランス人の女性。<br />ご夫婦と少し話した後、私達を見ると、そのガスコゥという所まで送ってあげる、とのこと!!<br /><br />彼女の車には、あと4人しか乗れないので、そのご夫婦が私達に譲ってくれたみたいでした。<br />ご夫婦と彼女に何度もお礼を言って、一路ガスコゥへ。<br /><br />彼女の名前はエリザベスさん。<br />何故、こんな時間にこんな所に現れたの?という一番重要で一番の謎は聞くことが出来なかったけれど、彼女は日本にとても興味があるみたいで、日本のこんな事を知っていると色々話してくれました。<br />そして、何よりびっくりしたのは、今合気道を習っていると言うこと。<br />私も大学時代に部活動でやっていて、黒帯を持っているので、予想外の共通点に、話が盛り上がりました。<br /><br />3kmはあっという間で、ガスコゥに着くと、私達を降ろして、颯爽と走り去って行ってしまった彼女。<br />「神様っているんだよなぁ」とつぶやく八朔さんに、私も同じ思いを抱きながらも、一瞬の出会いに、寂しさを覚えていました。<br /><br />宿に着いて、通された部屋は、何と、キャンピングカーの中。<br />普通の部屋もないわけじゃないのに、何故?と思ったけど、ちょっとワクワク(笑)<br /><br />シャワーを浴びて、一息ついていると、ん?ケータイがない!!<br />今回の旅に出る前、パソコンのある所に着いたら連絡すればいいや、と思っていたのですが、さすがにそれはダメと親に言われ、家族との連絡用に持ってきていたケータイがないのです!!<br /><br />一体どこで!?と思っていると、一本の電話が。<br />何と、私はケータイをエリザベスさんの車の中に落としてきてしまっていたのです。<br /><br />エリザベスさんの住む街は、巡礼路上のLauzerteという街。<br />火曜日頃に着きそうだというと、昼間は仕事があるから、オフィス・デ・ツリズモに預けておいてあげる、とのこと。<br />何から何まで助けてもらって、本当に申し訳なかった^^;<br /><br />受話器を置いて、ようやく今までで一番バタバタした一日が終わりを告げました。<br />でも、これは、ここから続く不思議な縁の始まりだったのです。<br /><br />

巡礼の道  19日目 Limogne en-Quercy~ガスコゥ

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2010/06/19 - 2010/06/19

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mai

maiさん

「縁は異なも~の~♪それもいいも~の~♪」(by ル・クプル)と思わず歌いだしてしまいたくなるような出会いが、今日はありました。

明日、20日の日曜日には、カオールという、少し大きな街に着く行程の前日である今日。
少しでも、そのカオールという街に早く着いて、街を散策したいと思った私は、バイラットという所で泊まるという、パトリシアたちと別れて、もう少し先のポウダリィという所を目指すことに決めました。

きちんと予約の電話を入れて出発した、パトリシアと違って、私は今日も行き当たりばったり。
街ではなく、どうやらその宿しかない、ポウダリィは、確かに少し不安でしたが、何とかなるだろうという思い込みのもと、出発しました。

道は平らでしたが、今日も雨。

パトリシアたちと別れた後は、八朔さんたちと再会して、一緒にポウダリィを目指すことに。
少し巡礼路から外れた、ポウダリィへの分岐点はわかりにくく、林の中をかき分けて進んだような所に、その宿はありました。

やっと着いた、と思ったのもつかの間。
何故か人気が全くありません。
おまけに、扉には何やら怪しい張り紙が。
といっても、張り紙自体は、ただ、フランス語と、どこかの電話番号が書いてあるだけなのですが、私達の誰一人として、その張り紙の内容を理解する事が出来ません。

時間はもう15時。
これ以上歩く元気もなく、軒下で雨宿りをしながら待つことに。

1時間ほど待ち、これはいよいよ野宿か、と思いかけた時、一組のご夫婦が。
英語とフランス語の出来るご夫婦が、その張り紙を読んでくれた所、何と結婚式の為に、今日は宿を閉めますと言うもの。
張り紙の番号に電話をかけると、3km先のガスコゥという所のジットに話をつけておくから、そこまで行きなさいとのこと。

雨はいよいよ激しくなり、折れそうになる気持ちに鞭打って歩き出そうとしたその時、今度は一台の車が。
降りてきたのは、フランス人の女性。
ご夫婦と少し話した後、私達を見ると、そのガスコゥという所まで送ってあげる、とのこと!!

彼女の車には、あと4人しか乗れないので、そのご夫婦が私達に譲ってくれたみたいでした。
ご夫婦と彼女に何度もお礼を言って、一路ガスコゥへ。

彼女の名前はエリザベスさん。
何故、こんな時間にこんな所に現れたの?という一番重要で一番の謎は聞くことが出来なかったけれど、彼女は日本にとても興味があるみたいで、日本のこんな事を知っていると色々話してくれました。
そして、何よりびっくりしたのは、今合気道を習っていると言うこと。
私も大学時代に部活動でやっていて、黒帯を持っているので、予想外の共通点に、話が盛り上がりました。

3kmはあっという間で、ガスコゥに着くと、私達を降ろして、颯爽と走り去って行ってしまった彼女。
「神様っているんだよなぁ」とつぶやく八朔さんに、私も同じ思いを抱きながらも、一瞬の出会いに、寂しさを覚えていました。

宿に着いて、通された部屋は、何と、キャンピングカーの中。
普通の部屋もないわけじゃないのに、何故?と思ったけど、ちょっとワクワク(笑)

シャワーを浴びて、一息ついていると、ん?ケータイがない!!
今回の旅に出る前、パソコンのある所に着いたら連絡すればいいや、と思っていたのですが、さすがにそれはダメと親に言われ、家族との連絡用に持ってきていたケータイがないのです!!

一体どこで!?と思っていると、一本の電話が。
何と、私はケータイをエリザベスさんの車の中に落としてきてしまっていたのです。

エリザベスさんの住む街は、巡礼路上のLauzerteという街。
火曜日頃に着きそうだというと、昼間は仕事があるから、オフィス・デ・ツリズモに預けておいてあげる、とのこと。
何から何まで助けてもらって、本当に申し訳なかった^^;

受話器を置いて、ようやく今までで一番バタバタした一日が終わりを告げました。
でも、これは、ここから続く不思議な縁の始まりだったのです。

同行者
一人旅
一人あたり費用
25万円 - 30万円
交通手段
ヒッチハイク
旅行の手配内容
個別手配

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  • 道の途中にあった朽ちた家。

    道の途中にあった朽ちた家。

  • イチオシ

  • Bachの教会。

    Bachの教会。

  • パトリシアたちとは、今日はここでお別れ。

    パトリシアたちとは、今日はここでお別れ。

  • イチオシ

  • 色とりどりの洗濯物に囲まれて(笑)

    色とりどりの洗濯物に囲まれて(笑)

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