2010/10/31 - 2010/10/31
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ペリカンスペインさん
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今年の冬時間への変更は10月31日でした。おかげで前夜から1時間多く眠れたのですが、これ夏時間の変更時に1時間マイナスですから、結局トータル1年では損得無しですね。
毎年マドリッドでの夏時間と冬時間の交替する2回の日には700年前から継承している伝統祭事があり、ペリカンスタッフも今年こそはこの目で見ようと行って来ました。
昔から羊飼いの生活システムとして、雪が振る前の秋に遊牧の家畜を山から降ろし、夏は家畜の糧となる牧草と暑さを凌ぐ場所を求め山へ帰る事を続けて来ました。これはできる限り自然な方法で大自然の恵みを最大限に生かして家畜を移動させるシステムを「TRASHUMANCIA」と言い、このお祭も「フィエスタ トラスウマンシア」と呼びます。
主となる羊は700年の昔からのスペインでの重要な産物の羊毛、「メリノウール」を生産してきました。18世紀までは500万頭の羊がスペイン中を移動していましたが、今日においてもまだ100万頭の羊がこの遊牧システムに乗って、イベリア半島中を合計12万キロにも及ぶ遊牧ルートを行き交っているとの事。今ではこのルートが自転車や乗馬のコースとしても人気が出ているそうです。
マドリッドに今回下りてきた家畜達は羊達と牧羊犬、雄牛と馬達。その羊飼い達やその家族の女性達が民族衣装を纏い民族楽器を伴ってカサデカンポという所を基点にマヨール通りを通ってソル広場、シべーレス広場へと行進します。普段こんなに近くで多くの動物を見た事のない都会の子供達は驚いたり、歓声を上げています。そういう私もやっぱり長い事見ていなかったですね〜。雄牛や馬の群れは圧巻でした。
今回来た羊の数は約500頭とのこと。目の前を駆け抜けて行った後に残ったものは。。。。あちらこちらに転がる糞!その上追い討ちをかけるような雄牛と馬達です。大変な事になったなあ〜、と終末を見ていると向こうから来たのはお掃除隊。いつもなら最初のほうき作業が後の清掃車の仕事を助けるのですが、この日は生憎の雨。なんだかほうきが被害拡大?でも最後は雨が全てを水に流してくれるたかな?と言う感じでした。
日本でも良い自然と関係した伝統を思い出す機会が少なくなった今、マドリッドで良いものに触れられた一日でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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