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今日も朝は良いお天気。<br />今日は巡礼路の中でも、重要な街、コンクへと向います。<br /><br />今日は13日目。歩き始めてちょうど10日目です。<br />ル・ピュイからコンクまでは、私のようにゆっくりでも、これだけの日数があれば来れるので、この部分だけを歩く人も多いです。<br /><br />今日は少し足が痛むというポールに、あとでコンクでね、と約束して出発しようとしたその時、フランセスに「日本人がいるよ」と声をかけられました。<br />何でも、宿の前のカフェでお茶をしてるらしいのです。<br />言われるがままに、宿の前を見に行くと、50代くらいの男性と、私と同い年くらいの女性が。<br /><br />私が歩み寄ると、女性の方と目が合い、どちらからともなく<br />「こんにちは~」<br />「!!日本の方ですか!?」<br />久々の日本語にめちゃめちゃテンションのあがってしまった私(笑)<br />一人で出発のつもりがお二人に同行させてもらうことになりました。<br /><br />お2人は福岡から来られていて、叔父と姪の関係だそう。<br />以前にお一人で、スペインのパート、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーからコンポステーラを歩かれたと言う、叔父さんのもと、お2人はカミーノ・ネームなるニックネームをお互いにつけて歩いていました。<br />お2人の名前(カミーノ・ネーム)は、八朔さんと菊さん。<br />今回は私と同じく、ル・ピュイからスタートしたそうです。<br />そしてコンポステーラを目指すのですが、途中、ルルドへ行くことが、今回最大の目的だそうです。<br />ルルド!!<br />実は私も立ち寄ってみようかな、とひそかに考えていた場所でした。<br />今回の私の旅のテーマは「明日のことだけ考える、明日より先のことは明日考える」なので、もしかしたら、私もルルドへ行っちゃうかもしれません(笑)<br /><br />それはさておき、久々の日本語にテンションが上がっていたのはどうも私だけではないようで(笑)<br />私のマシンガントークに引かれることもなく、色んな話題で、お2人と大いに盛り上がりました。<br />特に、八朔さんも写真がお好きで、とてもお詳しいので、カメラ談義にめちゃめちゃ花が咲きました。<br />色んな事を教えてもらえて、ラッキー(笑)<br />私に負けず劣らずゆっくりペースのお2人と、途中で別れて、今度はアランとポールとまた再会。<br /><br />コンクは森の中の街。<br />近づくに連れて、森がだんだんと深くなってくる。<br />最後は結構下り坂がキツくて、まだかな~と、思いながら歩いていると、ふっと角を曲がったところに、急に「Conques」の看板が。<br />山の中に突然現れる、小さくてめちゃめちゃ可愛いこの街は、まるでマヨイガの森のよう。<br /><br />この街の巡礼宿は、サント・フォア教会の裏手にある巡礼宿。<br />もともとは修道院だった場所のよう。<br />今までの中で、一番大きな宿で、泊り客もスタッフさんもいーっぱい。<br />皆親切な方ばかりでした。<br />久々に再会する仲良しになった巡礼仲間も揃っていて、むちゃくちゃ嬉しかったです。<br /><br />夕方のお天気はやっぱり変わりやすくて、突然どしゃ降りの雨にあったりもしたけれど、可愛い街を十分に散策出来て大満足でした^^<br />おまけに、オフィス・デ・ツリズモへ行くと、なんと、日本語のパンフレットまでもらえました!<br />さすが観光地。<br />サント・フォワ教会の正面のタンパン(扉の上にある彫刻)は有名だそうで、巡礼仲間も私に色々と説明したい、と思ってくれている気持ちはひしひしと伝わってきたのですが、何分私の理解力が乏しく・・・。<br />なので、タンパンの日本語の説明書きをもらった時は、すごく嬉しく、巡礼仲間も満足そうでした。<br /><br />宿に戻って、皆揃って晩ご飯。<br />広間いーっぱいに人がいて、すごい眺めでした。<br />私もおしゃべりとご飯を楽しんでいると、何やらスタッフの男性の方が話しかけてきました。<br />内容は、今晩のミサに出るかどうかというもの。<br />出ますよ、と答えると、じゃあ、と言って話し始めた内容は少し理解できず・・・、英語のテキストがあるから貸してあげるよ、とでも言ってくれてるのかと思い、イエスと答えてしまったのが、間違いでした。<br />じゃ、後で、と男性が立ち去った後、隣の巡礼者が「今晩は君の番なんだね」と。<br />彼の名前はフェデリコ。以前に一度会った事があったのですが、彼はむちゃくちゃ早かったので、もうはるか先まで行ってしまっているだろうと思っていたら、足を痛めて、ここで療養していたのです。<br />彼が何を言っているのかわからず、なおも彼の方を見ていると、<br />「昨日は僕だったんだ。頑張ってね。」<br />と。<br />そこで、ようやく私は自分が何かをしなければならないのだと言うことに気づきました。<br />どうやら、先ほどの男性は、ミサで、聖書の一部を英語で読むパートがあるんだけど、読まないかと言っていたらしいのです。<br />・・・やられた・・・><<br />何で私が~><という気持ちでいっぱいでしたが、普段はロープが張られている祭壇の上へ上がれたのは、すごく貴重な体験だったな、とも思いました。<br /><br />ミサの後はオルガンコンサート。<br />厳かな音が響く中、教会の二階部分?にも上がることが出来、それはそれは美しい眺めで、今日も大満足の一日でした。

巡礼の道  13日目 ラ・スーリエ~コンク

4いいね!

2010/06/13 - 2010/06/13

290位(同エリア453件中)

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73

mai

maiさん

今日も朝は良いお天気。
今日は巡礼路の中でも、重要な街、コンクへと向います。

今日は13日目。歩き始めてちょうど10日目です。
ル・ピュイからコンクまでは、私のようにゆっくりでも、これだけの日数があれば来れるので、この部分だけを歩く人も多いです。

今日は少し足が痛むというポールに、あとでコンクでね、と約束して出発しようとしたその時、フランセスに「日本人がいるよ」と声をかけられました。
何でも、宿の前のカフェでお茶をしてるらしいのです。
言われるがままに、宿の前を見に行くと、50代くらいの男性と、私と同い年くらいの女性が。

私が歩み寄ると、女性の方と目が合い、どちらからともなく
「こんにちは~」
「!!日本の方ですか!?」
久々の日本語にめちゃめちゃテンションのあがってしまった私(笑)
一人で出発のつもりがお二人に同行させてもらうことになりました。

お2人は福岡から来られていて、叔父と姪の関係だそう。
以前にお一人で、スペインのパート、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーからコンポステーラを歩かれたと言う、叔父さんのもと、お2人はカミーノ・ネームなるニックネームをお互いにつけて歩いていました。
お2人の名前(カミーノ・ネーム)は、八朔さんと菊さん。
今回は私と同じく、ル・ピュイからスタートしたそうです。
そしてコンポステーラを目指すのですが、途中、ルルドへ行くことが、今回最大の目的だそうです。
ルルド!!
実は私も立ち寄ってみようかな、とひそかに考えていた場所でした。
今回の私の旅のテーマは「明日のことだけ考える、明日より先のことは明日考える」なので、もしかしたら、私もルルドへ行っちゃうかもしれません(笑)

それはさておき、久々の日本語にテンションが上がっていたのはどうも私だけではないようで(笑)
私のマシンガントークに引かれることもなく、色んな話題で、お2人と大いに盛り上がりました。
特に、八朔さんも写真がお好きで、とてもお詳しいので、カメラ談義にめちゃめちゃ花が咲きました。
色んな事を教えてもらえて、ラッキー(笑)
私に負けず劣らずゆっくりペースのお2人と、途中で別れて、今度はアランとポールとまた再会。

コンクは森の中の街。
近づくに連れて、森がだんだんと深くなってくる。
最後は結構下り坂がキツくて、まだかな~と、思いながら歩いていると、ふっと角を曲がったところに、急に「Conques」の看板が。
山の中に突然現れる、小さくてめちゃめちゃ可愛いこの街は、まるでマヨイガの森のよう。

この街の巡礼宿は、サント・フォア教会の裏手にある巡礼宿。
もともとは修道院だった場所のよう。
今までの中で、一番大きな宿で、泊り客もスタッフさんもいーっぱい。
皆親切な方ばかりでした。
久々に再会する仲良しになった巡礼仲間も揃っていて、むちゃくちゃ嬉しかったです。

夕方のお天気はやっぱり変わりやすくて、突然どしゃ降りの雨にあったりもしたけれど、可愛い街を十分に散策出来て大満足でした^^
おまけに、オフィス・デ・ツリズモへ行くと、なんと、日本語のパンフレットまでもらえました!
さすが観光地。
サント・フォワ教会の正面のタンパン(扉の上にある彫刻)は有名だそうで、巡礼仲間も私に色々と説明したい、と思ってくれている気持ちはひしひしと伝わってきたのですが、何分私の理解力が乏しく・・・。
なので、タンパンの日本語の説明書きをもらった時は、すごく嬉しく、巡礼仲間も満足そうでした。

宿に戻って、皆揃って晩ご飯。
広間いーっぱいに人がいて、すごい眺めでした。
私もおしゃべりとご飯を楽しんでいると、何やらスタッフの男性の方が話しかけてきました。
内容は、今晩のミサに出るかどうかというもの。
出ますよ、と答えると、じゃあ、と言って話し始めた内容は少し理解できず・・・、英語のテキストがあるから貸してあげるよ、とでも言ってくれてるのかと思い、イエスと答えてしまったのが、間違いでした。
じゃ、後で、と男性が立ち去った後、隣の巡礼者が「今晩は君の番なんだね」と。
彼の名前はフェデリコ。以前に一度会った事があったのですが、彼はむちゃくちゃ早かったので、もうはるか先まで行ってしまっているだろうと思っていたら、足を痛めて、ここで療養していたのです。
彼が何を言っているのかわからず、なおも彼の方を見ていると、
「昨日は僕だったんだ。頑張ってね。」
と。
そこで、ようやく私は自分が何かをしなければならないのだと言うことに気づきました。
どうやら、先ほどの男性は、ミサで、聖書の一部を英語で読むパートがあるんだけど、読まないかと言っていたらしいのです。
・・・やられた・・・><
何で私が~><という気持ちでいっぱいでしたが、普段はロープが張られている祭壇の上へ上がれたのは、すごく貴重な体験だったな、とも思いました。

ミサの後はオルガンコンサート。
厳かな音が響く中、教会の二階部分?にも上がることが出来、それはそれは美しい眺めで、今日も大満足の一日でした。

同行者
一人旅
一人あたり費用
25万円 - 30万円
旅行の手配内容
個別手配

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  • 一日のはじまり。<br />今日も歩くぞー!!

    一日のはじまり。
    今日も歩くぞー!!

  • 八朔さんと菊さん<br />八朔さん、目つぶっちゃってる><ごめんなさい^^;<br />

    八朔さんと菊さん
    八朔さん、目つぶっちゃってる><ごめんなさい^^;

  • 菊さんのリュックには、巡礼者といえば、の洗濯物が。<br />ここのところ、夕方が雨ばっかりだから、なかなか洗濯物が乾かない><<br />悩みはみんな同じです。

    菊さんのリュックには、巡礼者といえば、の洗濯物が。
    ここのところ、夕方が雨ばっかりだから、なかなか洗濯物が乾かない><
    悩みはみんな同じです。

  • 大変可愛らしいカカシさん。<br />花かごまで持っちゃってます。

    大変可愛らしいカカシさん。
    花かごまで持っちゃってます。

  • ちょくちょく見かける長ーい棒。<br />何かを記念して立てられてるみたい。<br />説明してもらったけど、ちょっとわかんなかった^^;<br />

    ちょくちょく見かける長ーい棒。
    何かを記念して立てられてるみたい。
    説明してもらったけど、ちょっとわかんなかった^^;

  • イチオシ

  • イチオシ

  • コンクに到着〜!

    コンクに到着〜!

  • どこを切り取っても綺麗!可愛い!!<br />自分のボキャブラリーの無さには、呆れるけど、もうそれ以外言葉が出てこない。<br />可愛くて身もだえする><(笑)<br />そして、シャッターを切る手もとまらない。

    どこを切り取っても綺麗!可愛い!!
    自分のボキャブラリーの無さには、呆れるけど、もうそれ以外言葉が出てこない。
    可愛くて身もだえする><(笑)
    そして、シャッターを切る手もとまらない。

  • 街の中でも一際大きな建物、セント・フォワ教会が見えてきた。

    街の中でも一際大きな建物、セント・フォワ教会が見えてきた。

  • 定番の記念撮影ポイントで、私もアランと2人でパシャリ。

    定番の記念撮影ポイントで、私もアランと2人でパシャリ。

  • セント・フォワ教会。

    セント・フォワ教会。

  • 教会の裏にある巡礼宿。

    教会の裏にある巡礼宿。

  • 宿が開くまでおしゃべりして待つ。

    宿が開くまでおしゃべりして待つ。

  • 野生のマッシュルーム。<br />ジャンポールたちが見つけたからって言って、くれた。<br /><br />野生のなんて初めて見た!<br />ってか、こんなの見つけられるって事が凄い!!<br />また一つフランス人のイメージが変わった瞬間でもありました(笑)

    野生のマッシュルーム。
    ジャンポールたちが見つけたからって言って、くれた。

    野生のなんて初めて見た!
    ってか、こんなの見つけられるって事が凄い!!
    また一つフランス人のイメージが変わった瞬間でもありました(笑)

  • イチオシ

  • イチオシ

  • セント・フォワ教会、正面。

    セント・フォワ教会、正面。

  • 有名なタンパン。

    有名なタンパン。

  • イチオシ

  • イチオシ

  • イチオシ

  • この時間帯だけ見ることが出来る教会の二階。<br />そこへとつながる階段。

    この時間帯だけ見ることが出来る教会の二階。
    そこへとつながる階段。

  • イチオシ

  • 折りしも、時はワールドカップ。<br />しかも、今日はドイツとどこかの試合があったようで、例のドイツ人グループは、他の大勢の巡礼者と共に、街角のバーでテレビに釘付け。<br />ドイツがゴールを決めるたびに街中に響き渡るような歓声が湧き起こっていた。<br /><br />彼らの今回の巡礼の旅はここで終わり。<br />後ろ髪を引かれる思いで、別れを告げ、私は一人、宿に戻った。

    折りしも、時はワールドカップ。
    しかも、今日はドイツとどこかの試合があったようで、例のドイツ人グループは、他の大勢の巡礼者と共に、街角のバーでテレビに釘付け。
    ドイツがゴールを決めるたびに街中に響き渡るような歓声が湧き起こっていた。

    彼らの今回の巡礼の旅はここで終わり。
    後ろ髪を引かれる思いで、別れを告げ、私は一人、宿に戻った。

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