2010/10/02 - 2010/10/03
60位(同エリア69件中)
覇王樹さん
今回の洋行は、スペイン・ビルバオでの依頼講演が目的であった。費用は全額向こう持ち。しかも、日本を土曜日に出立し、翌日ビルバオでの観光時間も確保してくれるという至れり尽くせりである。旅程では、成田をエールフランスのA380で飛び立ち、パリ到着後直ちに乗り換えれば、15時間でビルバオ着、というものであった。が、今回、この旅程に40時間も費やしたのである。
では、その顛末を。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 飛行機
- 航空会社
- エールフランス
-
今回のフライトは、日欧初就航のエールフランスA380であった。空港ロビーでは多くの人が窓越しに写真を撮っている。勿論、私もその一人。
エコノミークラスだったので、座席幅シートピッチ共にB747と変わらない印象。但し、帰りのAFはB777ながら3-4-3配列という超ぎゅうぎゅうシートであったため、それと比較すると相当余裕がある。 -
なおかつ、後部キャビンは階段でアッパーデッキと繋がっているため、一階と二階の間を自由に行き来できる。階段を上がったすぐのところにギャレーがあり、飲み物を自由に貰えるし、なおかつ、エコノミー症候群にならない工夫が出来るのが良い。
さて、ほぼ定時に成田を出発したA380であるが、パリ着が何故か遅れ、しかも乗客数が多すぎて降りるのにすさまじく時間が掛かる。しかも、ビルバオ行きのターミナルはあろうことか離れ小島のGゲートである。急ごうにも連絡バスに乗らねば移動できないのでその時点で律速。Gターミナルに着いた時にはすでにビルバオ行きは出発した後であった。
カウンターで確認するともう今日はビルバオ行きの便はないとのこと。ともかく、パリ着遅延が原因であるということで、エマージェンシーキットを渡され、AFが手配したホテル(ホリデイイン)へ泊まるようにとの指示がなされた。勿論、翌日の飛行機の予約も、である。 -
ホテルに到着すると、すぐに今日泊まるはずであったビルバオのホテルへ連絡を入れる。今日はビルバオの空港に私の教え子が迎えに来てくれているはずであるが、あろうことか電話番号を控えるのを失念してしまい、彼女と連絡が取れない。私が到着ロビーに現れず、それを心配して彼女がホテルへ確認の電話をしてくれれば良いのだが。
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昨晩は、夕食付きのホテルをAFは手配してくれたのだが、とても食事をする気になれなかったので、朝食だけはしっかり摂らせて頂いた。
今度は余裕を持ってGターミナルへと移動する。すると、今回乗る飛行機はEMB-145というブラジル製リージョナルジェットである。1-2配列の極端に小さなジェット機である。ここまで小さい飛行機に乗るのはサーブ340以来。 -
飛行機は順調に飛行を続け、ビスケー湾の上に出ると、間近にビルバオの町が見えてきた。
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ビルバオの町を一望したところで、飛行機は機首を大きくビルバオの町へと向けた。と、ギヤを下ろしたところで突然すさまじい揺れ。エアポケットに入ったような0G落下をしたところで飛行機はエンジンの回転数を上げ始めた。
本日空港周辺は乱気流のため着陸を断念し、フランスへ戻るというアナウンスが入ると、機内にため息が充満する。 -
飛行機は殆ど高度を上げず、かなり低空で飛行を続ける。フランスへ戻るとは言ったものの、どうやらパリへは戻らず、最寄りの空港に降りるつもりらしい。眼下にはフランスの丘陵地帯の続く風景が広がるばかりである。
眼下に滑走路が見えたと思ったところで、飛行機はUターンし、着陸態勢に入った。どこぞの空港に着陸するらしい。いずれにせよ、着陸するまでどこの空港に降りる、等のアナウンスはない。
飛行機がタッチダウンすると、機内ではどこからともなく拍手が起きる。飛行機がエプロンに着くと、漸くバイヨンヌに降りたことが告げられる。が、この空港は規模が小さいので地上係員の手配が整わない、従って暫く機内で待つようにとのアナウンスが入る。その間にも、次々と飛行機が降りてくる。
そして、ついに本日ビルバオ空港は悪天候のため閉鎖、乗客は自力でビルバオに向かうようにと告げられる。 -
さて、これは困ったである。いきなり田舎の空港に下ろされ、後はご自由に、というのである。ともかく、じっとしていても仕方がないので、まずは最寄りの駅まで移動するほかない。少なくとも、駅まで行けば国境までは列車が走っているはずである。
で、空港からはバイヨンヌの駅までバスが出ているのだが、あろうことか土日は運休。その代わり、駅には行かないが、バイヨンヌ市街を抜けるバスがあるのを発見。これなら、市中心部で降りれば駅まで歩いて行けるのをバス停の地図で確認すると、ただ一人そのバスに乗り込んだ。
このバスというのが、ビアリッツの町を経由してバイヨンヌへと向かうのだが、とてつもない遠回りをするため、実にバイヨンヌ着まで1時間を要した。それに対し、バス代はたった1ユーロ。破格の安さである。 -
バスは、いくつもの路地裏を抜け、30分ほどでビアリッツの町に入る。この町は夏の海岸リゾートとして知られ、表通りにはカジノもあった。ただ、今はオフシーズンということで、通りを行く人は地元の人、といった感じの人ばかりである。
この写真はバスの中から見たビアリッツの灯台。 -
1時間ちょっとでバイヨンヌ市庁舎に到着。ここで降りると、まっすぐアドール川に掛かる橋を渡り、バイヨンヌ駅のあるはずの方角へと歩く。
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10分ほど歩くと、果たしてバイヨンヌ駅は確かにそこにあった。地図が読めるということがどれだけ有利であるか(どのバス停で降りるのかも含め)。
ともかく、スペイン国境方面行きの列車の時刻を確認すると、後1時間後にイルン行きのTGVがあるのを確認。すぐさま切符を買い、残り時間を有効に使うべく町へと戻った。 -
アドール川に掛かる橋の上では多くの人が釣りをしている。川を覗くと確かに魚影が濃い。
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本日は曇り空ながら雨の降る雰囲気ではない。バイヨンヌの象徴、セント・マリー大聖堂も川面に映える。
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バイヨンヌは新旧二つの町から成る。大聖堂があるのは旧市街の方である。
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これはその名も古城(シャトービュー)。新市街には新城もある。
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さすがに中に入っている時間はないが、大聖堂(セント・マリー)直下まで行く。
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橋のたもとに建つ像。
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駅に戻る途中、古い家の窓から何やらぶら下がっている。近づいて見るとウェットスーツであった。
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さて、時間も近づいたので、駅へと入る。バイヨンヌはジャンクションとしても機能しているので、比較的列車の発着は多い。
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TGVに乗り込むと、列車は大きく曲がってアドール川を渡る。このとき、非常に良い角度でセント・マリー大聖堂を眺めることができる。
このようにして、本来行くはずもなかったバイヨンヌの町を見学することになったのである。
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