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京成線という電車は、成田に行くときか、葛飾あたりに出張に行くときにしか乗ったことのないのだが、今日は思い立って千葉寺に行くために、津田沼から支線に乗る。 <br />もともと慣れない路線の運行系統は分かりにくいものだが、京成線は分かりにくさが群を抜いているように私には思えてならない。路線図を眺めているだけで頭痛がしてくる。まず、ぱっと見、どこまでが京成の路線で、どこからが他社なのかよく分からない。京成は成田と上野及び羽田を結ぶことを本務と心得ているからなのだろう。 <br /><br />津田沼から乗った支線も、この駅で松戸方面と千葉方面で運行系統が分かれているのかと思えば、直通している電車もあるようで、一本のホームの両側に松戸行きの電車が止まっていたりすると、私は千葉寺に行けるのか不安になる。 <br /><br />やがてやってきた電車に乗って、千葉寺駅で降りる。郊外のニュータウン然とした近代的な駅だが、二本あるホームのうち一本しか使われていない。反対側のホームには線路すら敷かれていない。どうやら、途中から単線になっているようである。それも無理のないことで、一時間に3本しか電車が来ない。 <br /><br />とはいえ、駅前も広々としたロータリーがあり、丘の上にはマンション群がそびえ、電柱のない広い歩道を従えた広い道路沿いには、ファミリーレストランや家電のショールームが建ち並んでいる。果たしてこの先に創建1300年の寺があるのかと思うほどだが、途中でクロスする大網街道が緩い勾配で丘を登ったところに千葉寺の山門が見えてきた。 <br /><br />石段を登り、山門をくぐると、巨大なイチョウの木が視界に入ってきた。先般強風で倒れた鶴岡八幡宮のイチョウよりも古いのだという。どのくらい古いかは説明板に書いてあったかも忘れたが、地面がそのまま隆起して木になったような太くごつごつした木肌といい、たっぷりと葉を湛えた太い枝といい、そこから垂れるいくつもの木根(?)といい、なにやら神さびたものを感じる。以前、モンテネグロで見た世界最古のオリーブの木にも似たものだが、モンテネグロのオリーブが地中海の乾いた風と白い陽射しの下で、ギリシャ神話のような簡明な「神さび」なのに対し、千葉寺の大イチョウは、沖縄のガジュマルの古木にも似た、もののけが立ち現れそうな湿潤な空気感を濃厚に感じるのだ。 <br /><br />寺域はそれほど広くない。本堂も庫裏もそれほど古くはなさそうで、古代の遺構は残されていないようである。5分もあればひととおり巡ることができるような境内で、やはりこの寺の魅力は大イチョウに尽きるのだろうと思う。しばし、緑の葉をたっぷりと湛えた木を眺めてから、駅に戻る。 <br /><br />先にも書いたとおり、電車の本数は少ない。電車を待つ間、路線図を眺めていると、この千葉寺駅のさらに先に、おゆみ野なる駅があるのを見つけた。ひょっとして、これって生実(おゆみ)藩にちなんだ地名なのだろうかと考える。千葉は、江戸に近いせいか小藩がみっしりと配置され、生実藩もそのひとつなのだが、それこそ陣屋程度のものだっただろうから、遺構など期待できないだろう。だから、探訪はあきらめて、おとなしく帰ることにした。 <br /><br />

千葉寺の大イチョウ

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2010/10/16 - 2010/10/16

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京成線という電車は、成田に行くときか、葛飾あたりに出張に行くときにしか乗ったことのないのだが、今日は思い立って千葉寺に行くために、津田沼から支線に乗る。
もともと慣れない路線の運行系統は分かりにくいものだが、京成線は分かりにくさが群を抜いているように私には思えてならない。路線図を眺めているだけで頭痛がしてくる。まず、ぱっと見、どこまでが京成の路線で、どこからが他社なのかよく分からない。京成は成田と上野及び羽田を結ぶことを本務と心得ているからなのだろう。

津田沼から乗った支線も、この駅で松戸方面と千葉方面で運行系統が分かれているのかと思えば、直通している電車もあるようで、一本のホームの両側に松戸行きの電車が止まっていたりすると、私は千葉寺に行けるのか不安になる。

やがてやってきた電車に乗って、千葉寺駅で降りる。郊外のニュータウン然とした近代的な駅だが、二本あるホームのうち一本しか使われていない。反対側のホームには線路すら敷かれていない。どうやら、途中から単線になっているようである。それも無理のないことで、一時間に3本しか電車が来ない。

とはいえ、駅前も広々としたロータリーがあり、丘の上にはマンション群がそびえ、電柱のない広い歩道を従えた広い道路沿いには、ファミリーレストランや家電のショールームが建ち並んでいる。果たしてこの先に創建1300年の寺があるのかと思うほどだが、途中でクロスする大網街道が緩い勾配で丘を登ったところに千葉寺の山門が見えてきた。

石段を登り、山門をくぐると、巨大なイチョウの木が視界に入ってきた。先般強風で倒れた鶴岡八幡宮のイチョウよりも古いのだという。どのくらい古いかは説明板に書いてあったかも忘れたが、地面がそのまま隆起して木になったような太くごつごつした木肌といい、たっぷりと葉を湛えた太い枝といい、そこから垂れるいくつもの木根(?)といい、なにやら神さびたものを感じる。以前、モンテネグロで見た世界最古のオリーブの木にも似たものだが、モンテネグロのオリーブが地中海の乾いた風と白い陽射しの下で、ギリシャ神話のような簡明な「神さび」なのに対し、千葉寺の大イチョウは、沖縄のガジュマルの古木にも似た、もののけが立ち現れそうな湿潤な空気感を濃厚に感じるのだ。

寺域はそれほど広くない。本堂も庫裏もそれほど古くはなさそうで、古代の遺構は残されていないようである。5分もあればひととおり巡ることができるような境内で、やはりこの寺の魅力は大イチョウに尽きるのだろうと思う。しばし、緑の葉をたっぷりと湛えた木を眺めてから、駅に戻る。

先にも書いたとおり、電車の本数は少ない。電車を待つ間、路線図を眺めていると、この千葉寺駅のさらに先に、おゆみ野なる駅があるのを見つけた。ひょっとして、これって生実(おゆみ)藩にちなんだ地名なのだろうかと考える。千葉は、江戸に近いせいか小藩がみっしりと配置され、生実藩もそのひとつなのだが、それこそ陣屋程度のものだっただろうから、遺構など期待できないだろう。だから、探訪はあきらめて、おとなしく帰ることにした。

同行者
一人旅
交通手段
私鉄

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  • 千葉寺の山門です。

    千葉寺の山門です。

  • 本堂です。

    本堂です。

  • 千葉寺駅です。寺とは打って変わって、近代的なニュータウンの駅といった感じです。

    千葉寺駅です。寺とは打って変わって、近代的なニュータウンの駅といった感じです。

  • 少し分かりにくいですが、電車が走っている線路の隣は、路盤だけあって線路がありません。ホームを覆う屋根も、電車の着くホームと違って鉄骨がむき出しになっているのが印象的でした。

    少し分かりにくいですが、電車が走っている線路の隣は、路盤だけあって線路がありません。ホームを覆う屋根も、電車の着くホームと違って鉄骨がむき出しになっているのが印象的でした。

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