巡礼の道　　１１日目　サン・コモ・ドォルト～エスタン

2010/06/11 - 2010/06/11

今日は久しぶりに朝から晴れた！
サン･コモ･ドォルトから出発する時、一昨日に出会ったおっちゃんと再会して、しばらく一緒に歩くことに。
途中、エスパリオンまで行く道は二つに別れていて、本来のＧＲ６５（シュマン･ド･サンジャック）は、丘一つ越える道でしたが、迷わずおっちゃんと平坦な道の方を選びました＾＾；（笑）

歩き出して、２時間ほどで、エスパリオンの街に到着。
確かに、すごく綺麗な街でした。整備が行き届いている感じ。
市場も立っていて、活気があってすごく楽しかったです＾＾

オフィス・デ・ツリズモの人がすごくいい人で、荷物をおかせてもらって、１時間ほど街を散策。
昨日別れた巡礼仲間とも偶然再会出来たりして、すごく楽しい時間を過ごせました。

エスパリオンを１１時に出発。
しばらくは平坦な道が続いていたのに、途中、古い教会を抜けた後が、ひどい登り＞＜

でも、それを越えた後に、オーモント･オーブラックで出会ったフランス人の親子に再会。
２９歳の娘さんと、そのお父さん。
彼女たちは、今日エスタンまで行って、今回はそこで終わりだそう。
エスタンまでもちょっとキツイ道が続いたけれど、皆で一緒に歩いたので、案外早く着けた。

娘さんは、パリで働いているので、英語がペラペラ。
でも、お父さんはフランス語のみ。
それでも、私を見る目がすごく優しくて、色々と気遣ってくれてるのがわかって嬉しかったです。
そして、歩きながら、娘さんがすごく嬉しいことを教えてくれました。
なんでも、お二人がこの道を歩くのは初めてで、この部分だけ歩けばそれで十分、という気持ちだったそうです。
でも、私に会って、そのお父さんは考えが変わったそうです。
というのも、日本という、ものすごい遠いところから、２５歳のちっちゃい女の子（？）が一人で、しかも、言葉もままならないのに（＾＾；）これから、スペインの端っこまで行こうとしてる、という事が、彼には大変な驚きだったみたいです。
そして、自分もコンポステーラまで、自分の道をつなげようと決めたそうです。
（９月に、その続きを歩き始めたというメールを娘さんからもらいました＾＾）

右も左もわからないこの道で、これまで私はずっと誰かに助けてもらうばかりでした。
その素敵な出会いに感謝すると共に、私も誰かにとっての素敵な出会いになりたい、とずっと願いながら歩いてきました。
そんな私にとって、このお父さんの言葉は最高に嬉しいものでした。

エスタンに着いて、親子と別れ、私は今日の宿へ。
今日の宿もドネーションの宿。
たいてい、私は街に着いてから、その日の宿を探すのですが、今日は巡礼仲間が電話で予約してくれていたおかげでスムーズに泊まれました。
夕方には、また雨が降り出してきて、街をゆっくりと散策できなかったのは、残念でしたが、晩ご飯の後、皆で後片付けをしたり、フランスに伝わる「シュマンの歌」を教えてもらったりして、すごく楽しい一日でした。

エリア フランス

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

ロット川を越えて出発。
これから長い付き合いになる川。

エスパリオンの街並み。

活気あふれる市場。

教会。

ここの管理人（？）のおばちゃんはとっても親切な人で、教会の説明を熱心にしてくれた。
・・・でも、フランス語＞＜
ちゃんと理解できなくて申し訳なかったなぁ＞＜

この兄ちゃんの売ってるさくらんぼはむちゃくちゃ美味しそうだった。
この斜め向かいにもさくらんぼを売っているお店があったけど、こっちのお店のさくらんぼの方が、陽に照らされて、粒がキラキラと輝いていた。
（まぁ、品質的にはあんまり陽にあたりすぎない方がいいのかもしれないけど＾＾；）
やっぱ立地って大事だなぁ。

エスパリオンの街を後にして、エスタンへ。

今日はここの教会の前でお昼ご飯。

ここの教会は、２階へ登る事が出来ます。

教会を後にして、のどかな道が続く。

・・・と思っていたら、何やら看板が。
「車や自転車は通っちゃいけません」
自転車巡礼は、また別ルートを行かされるのか、かわいそうだなぁ・・・。
なんて、思っていたら！！

かわいそうなのは、徒歩巡礼でした・・・（泣）
さっきの写真から、わずか２分後に、こんな高さまで登らされるハメに＞＜
さっきの標識は「通っちゃいけません」じゃなくて、「通れませんよ〜」という親切な看板だったのですね・・・。

登りが急なら、降りも急。
本気で怖い。

ここまで来たご褒美かと思うくらい、素晴らしい眺め。
風が気持ちいい。

途中の教会に着くと、先に歩いていた巡礼仲間が休憩していた。
エスタンまであともう少し。

エスタンの街に到着。

街の中心にそびえるエスタン城。

現在、内部は博物館に。

お城からの眺め。

次は教会へ。

ホスピタリテ･サン･ジャック。

宿に着くと、受付よりも、何よりも先に、コップ一杯の水をくれた。
サンジャックに捧げられた水を。

書斎。

宿の中の教会。