2010/09/12 - 2010/09/12
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名犬デブイヌさん
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2010年9月12日、ヨーロッパ全土でEuropäischer Tag des offenen Denkmalsという各々の町の文化財を一般公開するというイベントがありました。私の住んでいるハレでも催され、普段なかなか入ることが出来ない貴重な建物を訪れてきました。残念ながら時間の関係で、普段立ち入れないところのみ訪問しました(それでも全部回るのは不可能でした・・・)。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
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まず最初に訪れたのがWasserturm Nordです。Wasserturm、要するに給水塔です。かつて付近の住宅に水を供給するために産業革命期に各地で建てられたもので、ハレにも南北に巨大なものがそれぞれ一本ずつ建てられています。しかし、現在それらはもはや機能しておらず、地域の重要なランドマークとして、あるいは博物館として機能しています。
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Wasserturm Nordの内部。給水塔のパイプ部分ですね。このパイプを通って水が供給されていたのでしょうか。塔の内部をぐるりと囲むように階段がありましたが、残念ながら登ることは出来ませんでした。資料によれば、塔が建設されたのは1897年から1899年。今から約110年ぐらい前ですね。高さは54メートル。
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巨大なマンホールの蓋。直径1メートル以上はあったかな。給水塔故に、ハレ市の水道局が管理しているものなのかも。
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木製の水道管かな。よーく見ると穴が開いています。こういうの、確か日本にもありますね。江戸時代、玉川上水を整備する際、木製の水道管が用いられたというのをみたことがあります。
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このでっかいパイプ。水の流れを抑制する仕切り便のようなものらしい。今はもう稼働していません。このWasserturm、建物が美しいので、カフェやレストランにする等再利用の案が色々出されたみたいですが、まだどれも実現していない模様。
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次に訪れたのは、Wasserturm Nordから程近いところにあるシナゴーグとユダヤ人墓地です。この地に出来たのが19世紀後半。その後何度か改築を経て現在の形になったようです。現在お墓に眠る方々は650柱。礼拝堂内部ですが、丁度訪れた時集会が行われていたので入れませんでした。
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1894年。このシナゴーグが出来た年でしょうか。
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お次はWasserturmやシナゴーグから歩いて5分ぐらいのところにあるSteintor Varieté。ミュージックホールです。このミュージックホール、ドイツで最も古いものだそうで、開場した120年前から今日に至るまで操業を続けているそうです。出来たのは1898年2月1日。1914年からはオペレッタの劇場としても使用されるようになったのだとか。DDR時代は改名され、姿も少し変わったのだそうですが、1996年に開場当時の姿に再び改築されたそうです。あ、写真は3年前に撮影したものを使いました。逆光でなかなかいい写真が撮れなかったために。
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実はこの建物にはいるのは今回が初めて。オペラ劇場、コンサートホール等はほぼ訪れたのですが、ここだけはまだでした。入って左手に劇場への入口がいくつかあり、さらに幕と幕との間に飲み物なんかを注文できるお店があります。
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ホール内に入ってみました。立派な舞台ですね。ここで約110年間色々な名優、歌手達が演じたり歌ったりしてきたんだろうな。
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舞台にも登ることが出来ました。いいですね、舞台からの眺め。
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【舞台裏 その一】
舞台裏にも立ち入ることが出来ました。んー、何か劇場、ホールって感じで懐かしい・・・。これまで行われた催しのポスターが、
このように壁一面に貼られています。 -
【舞台裏 その二】
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【舞台裏 その三】
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ここは楽屋です。鏡は役者さんのメイク用ですね。ここで一体どんな名優達が出番を待っていたんだろう。
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建物の奥手には衣類や荷物を預ける場所(Garderobe)があります。劇場等では必ず預けるようになっていますね。
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2階にも休憩の合間にビールやコーヒーなどを楽しめるラウンジがありました。このフロアはレトロな雰囲気が出てました。テーブルや椅子、そしてバーのカウンターなども全て木製。いいだろうなー、こんな所でお茶するのって。
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2階席の様子。館内の写真にありましたが、座席は昔木製でした。今はどこの劇場にでもあるものになってますね。一度ここに座って観劇してみたいなー。よし、計画立ててみましょうか!!
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本日2つ目のWasserturmです。町の南側、Lutherplatzという所にあります。ここを訪れるのも今回が初。Lutherplatzは結構広い広場になっており、今日は小さなお祭りが催されてました。この給水塔、手元の資料によれば建造は1927年から1928年。高さは45メートルだそうです。Lutherplatzを中心に増えた住宅の水供給を上手く行うために建てられたみたいです。
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下から見上げてみました。こりゃ結構高いぞ。高所恐怖症のくせに、こういうのを見ると登りたくなるのは悪い癖だ。というわけで、早速中に入り、沢山の階段を登っててっぺんまで行ってきました。
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【内部の様子1】
中に入ってみました。物凄いコンクリートの骨組み。 -
【内部の様子2】
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【内部の様子3】
塔の最上部へ登るにはこの螺旋階段を使います。人一人通りのがやっとの狭い狭い階段。 -
【内部の様子4】
螺旋階段を登り終えました。塔の最上階からの眺めはどんなだろう。ワクワクしました。 -
【塔からの眺め1】
天気がよかったので気持ちよかった。空の青色、家々の屋根のオレンジ、街路樹の緑、鮮やかでした。 -
【塔からの眺め2】
ハレのシンボル、マルクト教会の塔(左)と赤い塔(右)が見えます。 -
【塔からの眺め3】
パウルス教会。 -
【塔からの眺め4】
先程訪れた北の給水塔も見えました。たぶん向こうの塔も登れたら、南の給水塔が見えるんだろうな。 -
【塔からの眺め5】
案内板には各方角にどういったものが見えるのかが説明されていました。これはブロッケン山方面。天気がよく空が澄んでいたのでうっすら山の形が見えています。 -
【塔からの眺め6】
パノラマ写真。 -
地上に戻ってきました。小さな噴水ぐらいしかなかったのでそろそろ出よっかなーって思っていたら人が行き来する通路発見。そこには写真のような薄暗い空間が広がっていましたが、どうもかつてここにはポンプ室があったみたい。別室には最近まで使われていたような工具類が置かれていたし。
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Lutherplatzにほど近い所に、美しい建物を発見したので行ってみることに。Johanniskircheといいます。ネオゴシック式の建築様式で、19世紀に出来たのだそうです。なおDDR時代は使用されなかったとのこと。
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DDR時代に用いられていなかったということは、さぞかしその期間荒れ果てていたのでしょう。今は州が中心になって修復作業を進めているのだとか。あ、ここはプロテスタントの教会です。
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美しいステンドグラス。足がガクガクだったので、椅子に腰掛けてしばし休憩しました。パッヘルベルのカノンやアヴェ・マリア等の音楽がBGMで流れ、あまりに心地よすぎて眠りそうになりました。
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中央駅の南側に、1895年に設立されたReichsbahn(今のDBの前身かな)の管理部として用いられていた建物があります。現在は州のお役所(Landesverwaltungsamt)が入ってるそうです。建てられたのは1902年です。
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建物正面。何というか面構えが堂々としている。上の方に紋章が入りそうなスペースがありますが、真っ白になっていました。以前はReichsbahnの社章か何かが付いていたのかもしれないですね。
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正面玄関入ったすぐにある階段と壁画。なかなか手の込んだ、荘厳な感じのオブジェですね。
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会議室かな。そして、奥にはドイツ国旗とEUの旗が見えます。建物内部にはすごい装飾はありませんでした。
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