雲南省旅行記(ブログ) 一覧に戻る
沙坪の月曜マーケットにやって来ました。毎週月曜日に開かれる市で、近隣のペー族が集ってとても賑やかです。<br /><br />じつは先週もここを訪れたのですが、帰りに立ち寄った「胡蝶泉」で撮り終えたフィルムを泉の中に落とすという失態を犯したため、今日はリベンジです。<br /><br />大理では「砂鍋魚」などの郷土料理が有名ですが、ペー族は豚の生肉を食べる習慣があることでも知られています。日本人の感覚からすると寄生虫や肝炎などのウイルス感染、細菌感染などが心配なのですが、地元の人は平気で食べています。<br /><br />豚が美味い雲南。危険を承知で私も食べてみることにしました。<br /><br />でも、やっぱり平気じゃなかった~。<br /><br /><br />☆中和寺と周城の写真も載せてあります。<br />

雲南の旅 1989 (14) 大理~沙坪で豚の生肉を食う

16いいね!

1989/09/11 - 1989/09/11

219位(同エリア984件中)

0

40

がおちん

がおちんさん

沙坪の月曜マーケットにやって来ました。毎週月曜日に開かれる市で、近隣のペー族が集ってとても賑やかです。

じつは先週もここを訪れたのですが、帰りに立ち寄った「胡蝶泉」で撮り終えたフィルムを泉の中に落とすという失態を犯したため、今日はリベンジです。

大理では「砂鍋魚」などの郷土料理が有名ですが、ペー族は豚の生肉を食べる習慣があることでも知られています。日本人の感覚からすると寄生虫や肝炎などのウイルス感染、細菌感染などが心配なのですが、地元の人は平気で食べています。

豚が美味い雲南。危険を承知で私も食べてみることにしました。

でも、やっぱり平気じゃなかった~。


☆中和寺と周城の写真も載せてあります。

同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス ヒッチハイク

PR

  • 1989年9月11日(月)<br /><br />今日は沙坪のマーケットの日。<br /><br />たまたま朝4時に目が覚めたので、大理の夜明けを見たいと思い、「中和寺」に向かった。<br /><br />星がきれいだ。天の川も流れ星も、はっきり見てとれる。<br /><br />マグライトで足元を照らしながらゆっくり歩く。中和寺への中間点ぐらいで夜が明けた。<br /><br /><br />写真は眼下にアルハイと、まだ目覚めぬ大理の町を望む。<br />

    1989年9月11日(月)

    今日は沙坪のマーケットの日。

    たまたま朝4時に目が覚めたので、大理の夜明けを見たいと思い、「中和寺」に向かった。

    星がきれいだ。天の川も流れ星も、はっきり見てとれる。

    マグライトで足元を照らしながらゆっくり歩く。中和寺への中間点ぐらいで夜が明けた。


    写真は眼下にアルハイと、まだ目覚めぬ大理の町を望む。

  • 道すがら、暗闇の中で3回ほど人に停められた。<br /><br />2回は解放軍から、1回は農民(自警団)から。<br /><br />解放軍はいきなり茂みからガサッと現れ、私の顔をライトで照らす。2度目の解放軍には小銃を構えられたのでビビッてしまう。<br /><br />「下に戻れ」と言われたが、ここまで登って来たのに戻るのは嫌なので、少々下るふりをし、彼が去ったのを確認して再び登り始める。<br /><br />近所に軍の駐屯地があるので警備が厳しいのだろう。<br /><br />写真は白塔を見下ろすの図。

    道すがら、暗闇の中で3回ほど人に停められた。

    2回は解放軍から、1回は農民(自警団)から。

    解放軍はいきなり茂みからガサッと現れ、私の顔をライトで照らす。2度目の解放軍には小銃を構えられたのでビビッてしまう。

    「下に戻れ」と言われたが、ここまで登って来たのに戻るのは嫌なので、少々下るふりをし、彼が去ったのを確認して再び登り始める。

    近所に軍の駐屯地があるので警備が厳しいのだろう。

    写真は白塔を見下ろすの図。

  • 解放軍エリアを無事に抜けて登り続けるが、途中で道が分からなくなり、明るくなるまでじっとしていることにした。<br /><br />この時、ヒトダマを3回も目撃する。火というよりも、オレンジ色の光球が森の上をふわふわと飛んでいった。初めての経験に少々コーフンする。<br /><br />夜が明けるにつれ、寒さが増してきた。じっとしてるとブルブルふるえてしまうほどだ。<br /><br />写真は早朝の大理を遠望するの図。

    解放軍エリアを無事に抜けて登り続けるが、途中で道が分からなくなり、明るくなるまでじっとしていることにした。

    この時、ヒトダマを3回も目撃する。火というよりも、オレンジ色の光球が森の上をふわふわと飛んでいった。初めての経験に少々コーフンする。

    夜が明けるにつれ、寒さが増してきた。じっとしてるとブルブルふるえてしまうほどだ。

    写真は早朝の大理を遠望するの図。

  • ここら辺り一帯はペー族の墓場になっている。<br /><br />しばし写真を撮り、墓の横を一気に中和寺まで登る。<br /><br />高度があるので息が切れるが、墓から1時間で寺に着く。<br /><br />

    ここら辺り一帯はペー族の墓場になっている。

    しばし写真を撮り、墓の横を一気に中和寺まで登る。

    高度があるので息が切れるが、墓から1時間で寺に着く。

  • 文革の傷あとが生々しい中和寺の山門。<br /><br />大理でも、どれだけの寺院や仏像が破壊されたのか。<br /><br />考えただけでもぞっとする。<br /><br />ヒトダマや幽霊よりも、人間ほど恐いものはない。<br />

    文革の傷あとが生々しい中和寺の山門。

    大理でも、どれだけの寺院や仏像が破壊されたのか。

    考えただけでもぞっとする。

    ヒトダマや幽霊よりも、人間ほど恐いものはない。

  • 外観は整えた中和寺だが、中の仏像は張りぼてだった。<br /><br />しばし休憩して、山道を下りることにする。<br /><br />

    外観は整えた中和寺だが、中の仏像は張りぼてだった。

    しばし休憩して、山道を下りることにする。

  • 途中で道を間違え、再び墓場地帯を一気に下りる。<br /><br />牛を放牧している人がいた。<br /><br />1時間半かかって古城に戻った。

    途中で道を間違え、再び墓場地帯を一気に下りる。

    牛を放牧している人がいた。

    1時間半かかって古城に戻った。

  • 公道上でバスを捕まえ、沙坪へ向かう。

    公道上でバスを捕まえ、沙坪へ向かう。

  • 沙坪に着くと、地元のペー族も商売にやって来ていた。<br /><br />野菜を担いだ娘さんたち。<br /><br /><br />後ろの解放型トラックが懐かしいなー。

    沙坪に着くと、地元のペー族も商売にやって来ていた。

    野菜を担いだ娘さんたち。


    後ろの解放型トラックが懐かしいなー。

  • 野菜とペー族を積んだトラジも来了! かなり重そうだ。<br /><br />トラジ(トラクター)こそ、僻地交通の主役。<br /><br />ダッタッタッタタタタタ・・・と今日も悪路を走る。

    野菜とペー族を積んだトラジも来了! かなり重そうだ。

    トラジ(トラクター)こそ、僻地交通の主役。

    ダッタッタッタタタタタ・・・と今日も悪路を走る。

  • まあ、沙坪には先週も来たので、サッサと奥へ進む。

    まあ、沙坪には先週も来たので、サッサと奥へ進む。

  • 地元の人は乞食に対して知らんぷり。<br /><br />お恵みするのは親切なドイツ人。

    地元の人は乞食に対して知らんぷり。

    お恵みするのは親切なドイツ人。

  • 旅行者に必要そうなものは売っていないので、眺める対象は人間になる。

    旅行者に必要そうなものは売っていないので、眺める対象は人間になる。

  • 買う人、売る人、運ぶ人。<br /><br />市はかなりの賑わいになってきた。

    買う人、売る人、運ぶ人。

    市はかなりの賑わいになってきた。

  • 人気の食材コーナーは大混雑。<br /><br />日本のデパ地下と一緒だ。

    人気の食材コーナーは大混雑。

    日本のデパ地下と一緒だ。

  • こちらは大理チーズ。<br /><br />そのままでも食べれるが、軽く焼くと香ばしくて「更好!」。

    こちらは大理チーズ。

    そのままでも食べれるが、軽く焼くと香ばしくて「更好!」。

  • こちらはリンゴを売るおねえさん。<br /><br />赤いの青いの、色々あるよ!<br /><br /><br /><br />

    こちらはリンゴを売るおねえさん。

    赤いの青いの、色々あるよ!



  • よっぽど嬉しかったのだろう。<br /><br />この娘さん、ずっと笑いながら歩いてた。

    よっぽど嬉しかったのだろう。

    この娘さん、ずっと笑いながら歩いてた。

  • 売り物が自ら歩いて市へ・・・・<br /><br />哀愁。

    売り物が自ら歩いて市へ・・・・

    哀愁。

  • そして、「ブキーッ」と助けを求めるブーちゃん。<br /><br />カメラ目線だった。

    そして、「ブキーッ」と助けを求めるブーちゃん。

    カメラ目線だった。

  • 市を歩き回って腹も空いた。<br /><br />屋台に座ると、そこは豚の生肉レストラン。向かいに座った小姐は「美味しいよ」と言う。<br /><br />細菌感染、寄生虫、未知のウイルス等々、不安がよぎるが、「地元の者が食ってんだから平気だろう」と勇気を出して食べる。

    市を歩き回って腹も空いた。

    屋台に座ると、そこは豚の生肉レストラン。向かいに座った小姐は「美味しいよ」と言う。

    細菌感染、寄生虫、未知のウイルス等々、不安がよぎるが、「地元の者が食ってんだから平気だろう」と勇気を出して食べる。

  • 見事に生な豚サシ。これを激辛醤油で食べる。<br /><br />好みにより、塩や唐辛子で食べてもいい、って、まるで焼豆腐みたいだ。<br /><br />味は・・・まあ美味い。もし肉が冷えていたらもっとイケルのだろうけど、ちょっと生々しさが気になるなあ。皮の部分はコリコリしてひたすら硬い。<br /><br />

    見事に生な豚サシ。これを激辛醤油で食べる。

    好みにより、塩や唐辛子で食べてもいい、って、まるで焼豆腐みたいだ。

    味は・・・まあ美味い。もし肉が冷えていたらもっとイケルのだろうけど、ちょっと生々しさが気になるなあ。皮の部分はコリコリしてひたすら硬い。

  • 飯を食べ終わり、再び市を歩く。<br /><br />タイムスリップしたような光景が続く。

    飯を食べ終わり、再び市を歩く。

    タイムスリップしたような光景が続く。

  • 市を見終わり、周城へと向かう。<br /><br /><br />先週はここから45分歩いて胡蝶泉に行ったのだが、信じられないことに撮影済みのコダクロームを水没してしまった。それから数ヵ月間、カビが生えた状態のまま持ち歩き、帰国後にプロラボに持っていくことにした。<br />

    市を見終わり、周城へと向かう。


    先週はここから45分歩いて胡蝶泉に行ったのだが、信じられないことに撮影済みのコダクロームを水没してしまった。それから数ヵ月間、カビが生えた状態のまま持ち歩き、帰国後にプロラボに持っていくことにした。

  • これが憎き、胡蝶泉。(入場料5角)<br /><br />水はきれいだけど、蝶はあまり飛んでいない。<br /><br />映画「五朶金花」のほうが幻想的。

    これが憎き、胡蝶泉。(入場料5角)

    水はきれいだけど、蝶はあまり飛んでいない。

    映画「五朶金花」のほうが幻想的。

  • ☆以下、帰国後にサルベージされたフィルムより、9月4日(月)の沙坪。<br /><br /><br />市に来た地元の人々。<br /><br />レトロな雰囲気が漂っているなー。<br />

    ☆以下、帰国後にサルベージされたフィルムより、9月4日(月)の沙坪。


    市に来た地元の人々。

    レトロな雰囲気が漂っているなー。

  • 交通マヒとなった沙坪の道路。<br /><br />市が開かれる日の公道はトラックやトラクターで<br />渋滞する。バイパスが無いので、たとえば大理−麗江行きのバスも、ここで30分は足止めは食らう。<br /><br />写真は排気ガスと埃まみれの米線屋。これじゃ商売にならないだろう。

    交通マヒとなった沙坪の道路。

    市が開かれる日の公道はトラックやトラクターで
    渋滞する。バイパスが無いので、たとえば大理−麗江行きのバスも、ここで30分は足止めは食らう。

    写真は排気ガスと埃まみれの米線屋。これじゃ商売にならないだろう。

  • 前回(13)の本主祭りで、お供えの鶏の口に挟んでいたのがこれ。<br /><br />祭礼用品として売っていたんだ。

    前回(13)の本主祭りで、お供えの鶏の口に挟んでいたのがこれ。

    祭礼用品として売っていたんだ。

  • 10日前に麗江で初めて見た涼山彝族の民族衣装が沙坪でも見れた。<br /><br />大きな帽子だ。

    10日前に麗江で初めて見た涼山彝族の民族衣装が沙坪でも見れた。

    大きな帽子だ。

  • 派手な民族服の後ろで、なぜか意気消沈するご婦人。<br /><br />どうしたのかな?

    派手な民族服の後ろで、なぜか意気消沈するご婦人。

    どうしたのかな?

  • 裸足の女の子の後ろでは豚の解体中。<br /><br />中国人は強くなるわけだ。

    裸足の女の子の後ろでは豚の解体中。

    中国人は強くなるわけだ。

  • 週に一度の買い物をするため、いろんな村から人が集ってくる。

    週に一度の買い物をするため、いろんな村から人が集ってくる。

  • ペー族の娘さん、ガッハッハと大笑い。<br /><br /><br /><br />☆以上、胡蝶泉の水で清めたフィルムから9月4日の沙坪でした。

    ペー族の娘さん、ガッハッハと大笑い。



    ☆以上、胡蝶泉の水で清めたフィルムから9月4日の沙坪でした。

  • 再び9月11日の写真に戻り、周城へ。<br /><br />この村は最もペー族の情緒が残っているそうだ。<br /><br /><br />胡蝶泉と違って観光化されていない、ただの村。<br /><br />良い雰囲気だ。

    再び9月11日の写真に戻り、周城へ。

    この村は最もペー族の情緒が残っているそうだ。


    胡蝶泉と違って観光化されていない、ただの村。

    良い雰囲気だ。

  • 石畳の道を次々にペー族がやってくる。<br /><br />そりゃ、彼らの村だからあたりまえだが、なんだか素敵な光景だ。

    石畳の道を次々にペー族がやってくる。

    そりゃ、彼らの村だからあたりまえだが、なんだか素敵な光景だ。

  • 味のある周城の村。<br /><br />古い歴史を持つ民族の村は、観光化せずに守って欲しい。<br /><br />

    味のある周城の村。

    古い歴史を持つ民族の村は、観光化せずに守って欲しい。

  • ペー族だらけだ。<br /><br />民族服の赤が石造りの村に映える。

    ペー族だらけだ。

    民族服の赤が石造りの村に映える。

  • ペー族の民族服は、おばさんも若々しく、可愛く見える。<br /><br />ちょっと得してると思う。

    ペー族の民族服は、おばさんも若々しく、可愛く見える。

    ちょっと得してると思う。

  • こんな村で育った子供が大人になったら、どこに行っても故郷が懐かしくなるんだろうな。<br /><br />おんぶされてる君が羨ましいよ。

    こんな村で育った子供が大人になったら、どこに行っても故郷が懐かしくなるんだろうな。

    おんぶされてる君が羨ましいよ。

  • 周城は山の傾斜に沿って家が並んでいるので、奥のほうからはアルハイが見える。<br /><br />いやー、素敵な村でした。<br /><br />-------------------------------------------<br /><br />その夜、猛烈な吐き気が発生。何度もトイレに通い、ほとんど眠れなかった。やはり生肉に中ったようだ。苦しいよー!<br /><br /><br /><br />雲南の旅 1989 (15) 麗江〜命懸けの虎跳峡トレッキング:前編 に続く<br />http://4travel.jp/travelogue/10502258

    周城は山の傾斜に沿って家が並んでいるので、奥のほうからはアルハイが見える。

    いやー、素敵な村でした。

    -------------------------------------------

    その夜、猛烈な吐き気が発生。何度もトイレに通い、ほとんど眠れなかった。やはり生肉に中ったようだ。苦しいよー!



    雲南の旅 1989 (15) 麗江〜命懸けの虎跳峡トレッキング:前編 に続く
    http://4travel.jp/travelogue/10502258

この旅行記のタグ

16いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

中国で使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
中国最安 88円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

中国の料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

PAGE TOP