2009/08/31 - 2009/08/31
26位(同エリア54件中)
つばめさん
毎年恒例の青春18きっぷ日帰りの旅。
昨年の遠すぎてひたすらハードだった
仙台の旅を反省し、今年はちょっと近めの福島へ。
NHKの天地人効果でにぎわっていそうな会津若松を横目に
日本三大鍾乳洞のひとつ・あぶくま洞に行ってきました。
そして、もうひとつの目的地、入水鍾乳洞。
ここにとんでもない冒険と恐怖が潜んでいたとは!
予想以上に身も心も消耗した旅路です。
※旅行当時に下書きしていたものを整えてアップしています。
-
東京を7時に出て、一路福島へ。
郡山駅 11時20分発
磐越東線にて神俣駅に向かいます。
磐越東線に乗るのはこれが初めて。
2人座席が向かい合う4人ボックス席はよく見るけど、
1人座席が向かい合う2人ボックス席は初めて見た!新鮮! -
郡山駅で購入したお弁当。
「福島まるごと辨當」1000円也
郡山駅を中心に駅弁の販売をしている福豆屋の名物弁当で、
福島の味覚を集めた一品とのこと。 -
中はこんな感じ。
ふたのおしながきによると
福島の地場産にこだわった素材をふんだんに使ったメニュー。
少しずついろいろ食べたい気分にぴったり。
おいしかった! -
磐越東線。
窓にカーテンがついてるのも新鮮。
車窓に山肌がごつごつしている山、発見。
あそこが今日の目的地のあぶくま洞かしら。
もうすぐ神俣駅。 -
神俣駅到着。
海辺ではないのにマリンカラーのさわやかな駅舎。
屋根の上には☆が光ります。
コミュニティセンターになっていて町の歴史展示がしてありました。
天気のせいかなんだか淋しい印象。 -
駅前さみしすぎる!
あぶくま洞に行く人はあまりこの駅、使わないのかな。。
ちょっと気持ちが下がってしまう、閑散とした駅前通り。
あぶくま洞までは徒歩約1時間。
どうしようか迷っていると、5人組のおばちゃんに声をかけられ
タクシーで同乗していくことに。
旅先のこういうのってうれしい〜! -
あぶくま洞まではタクシーで約10分。料金は定額で1400円。
おばちゃん2人と4人で乗り合わせをしたので半額で乗れてしまった。
ラッキー♪
あぶくま洞までは歩かなくて良かったー!と思うほどのかなりの山道でした。
乗り合わせたおばちゃんとは、なんと自宅が近所という偶然から
会話が弾む楽しい車中。あっという間に山頂に到着です。 -
迎え入れてくれたのはオリオンちゃん。
和むというか、力が抜けるというか…。
観光地とゆるキャラはきってもきれない関係になってきましたね。
星の町を謳う滝根町のキャラでオリオン座がモチーフとのこと。
特徴は雨天、人混み、車の渋滞など汚れた空気のところが
苦手で元気がなくなるという、デリケートな設定。
当日は今にも降り出しそうな曇り空。どことなく元気がない様子でした。 -
集合写真用のベンチと看板があったのでとりあえず記念撮影。
この日、団体旅行客は見当たらず。 -
迫りくるようなごつごつした岩肌の壁。
ダイナミック!
やっぱりさっき電車から見えたのはこの岩壁だったかも。 -
あぶくま洞入り口で記念撮影。
いってきます! -
あぶくま洞のなかは少し肌寒く、でも湿度は高い感じ。
もわっとひんやり。
足場は階段や通路が整っていて、足下の照明もあり歩きやすいです。
ただ、濡れていて滑りやすいところがあるので注意。
鍾乳洞を照らすライトアップが美しく、自然が作り出す造形美をしばし堪能。
予想外に中には人がいっぱいいて、ゆっくりと列を進んでいきました。 -
名前のついた岩々がたくさんあり、
わかるー!ってものや、???となったり、最後まで楽しく回れます。
歳月が織りなす荘厳な景色など、見応え十分! -
色とりどりのライトアップ。
中は予想以上に広く、さっくりまわっても30分くらいかかりそう。
わたしたちは結構ゆっくりみてまわったので、1時間くらい滞在しました。 -
見学が終わったところでちょっと休憩。外の暑い空気が心地よい。
ご当地ソフトクリームがあったので購入。エゴマ味。
さて、ここから本日のメインディッシュ「入水鍾乳洞」へ向かうことに。
案内所で聞いたら、とても歩いてはいけないとのことで、タクシーを利用。
時間にして15分ほどですが、一度山をおりて別の山を登る道のり。
歩いて行くには時間の余裕が必要です。 -
入り口で記念撮影。
Aちゃんの手にもっているのは、受付で購入したろうそく。
丑三つ時に手に持ってそうなやつ。笑
ひとり一本ずつ購入。ライターは二人で一本。
でも、このろうそくの灯りがどれだけ頼りになるとは。知るよしもありません。
「多少」濡れると事前に調べていたわたしは、上下着替え。
知らなかったAちゃんはカッパを持参。(購入したのかも。うろ覚え)
足下は、わたしがビルケンのビーサンタイプで、Aちゃんはゴム製のビーチサンダルです。 -
コースは3種類。
全く濡れないAコース。所要時間10分。
ケイビングが楽しめるBコース。所要時間40分〜。
案内人同行で本格的な冒険が楽しめるCコース。要予約。
この日はBコースを選択しました。 -
Aコースは普段着のまま入れます。
とはいえ結構ごつごつした岩道なので、動きやすい靴がよさそうです。
軽い洞窟見学といった感じで、天井も高く薄暗いながらも明るさがありますが
すぐにコースが終わってしまうので、物足りなさが残るかもしれません。
※写真はパンフレットより転載。問題あれば削除します -
Aコースが終わり、Bコースの始まりは水に入るところから。
20〜30cmくらいの水に入ると
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ひぃーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
絶句するほどの冷たさ。冷たいっていうかもはや痛い。
ムリムリムリムリムリムリムリムリムリ。
早くも帰りたい衝動にかられます。
しかし、まだここは入り口。凍えるほどの冷たさを忍び進むことに。
そして、ここからが地獄のはじまりです。笑
※画像は以下から転載。問題あれば削除します。
http://www.city.tamura.lg.jp/soshiki/19/abukuma-syounyuudou-irimizu-syounyuudou.html -
冷たい水の攻撃に絶えながら、次に出会う敵は暗闇と圧迫されるほどの狭さです。
上の写真ではさわやかにケービングを楽しんでいますが、実際の視野はこんな感じ。
本当に狭いところは極ささやかな誘導の灯りがありますが、
基本の灯りは自身が持つ、ささやかなろうそくの灯りのみ。
人ひとりがぎりぎり通れるような道を暗闇の中進みます。
水の深さはあまり変わりませんが、足幅一足分しか入らない狭い道、
またがって越えなければならない腰くらいの壁、
四つん這いにならないと通れない「胎内くぐり」など、
ずぶ濡れではないにしろ、かなり濡れます。
暗闇を手探りで進む恐怖を初めて味わいました。
胎内くぐりなんて四つん這いになるから、ろうそくを口にくわえて
どこまで進めばいいのかもわからない状態。
水の冷たさは暗闇と狭さの恐怖から10分もすると何も感じなくなります。
自ら志願して来ていながらも
「何、この罰ゲーム」という感情が常につきまといます。笑 -
カボチャ岩がBコースのゴール。画像は入場券からコピー。
繰り返しますが実際の視界イメージは下の画像。
それがカボチャ岩かどうかは実感なく、
ゴール!!という達成感もまったくありません。笑
入場券のようなこんなさわやかな笑顔になれる人、尊敬する!
なんとなく行き止まりを感じ、Cコースの入り口らしき冊があり、
ようやくゴールだとなんとか確認。
良かったー!Cコースにしなくて良かったー!と思ったのは私だけではないはず。
帰り道は来た道と同じ。
ということは、またあんなとこやこんなとこを通るということ。。
心が折れないよう細心の注意を払いながら、進みます。
そうです。入り口と出口がおなじなので、人ひとりがギリギリ通れるような道を
折り返して来た人とすれ違うことも幾度あります。
壁を乗り越えるときに知らない人に助けてもらったり、
励ましてもらったりしてなんとか冒険を終えました。
洞窟内であった人たちは、ほとんどお顔見えてません。笑 -
入水鍾乳洞の出口(入り口)に名前が付いているのですが、
こんなにぴったりな名前はほかにない。
ぜひそれは現地で実感してください。
このケイビング体験。
むんさんの4トラブログがすばらしいので是非ご一読ください。
http://4travel.jp/traveler/mun/album/10256573/
(無断で貼付けてます。問題あるようでしたらご一報下さい!)
次にもし行くことがあれば、以下を絶対持って行きたいと思います。
・ヘッドランプ(両手が使える)
・軍手
・ハーフパンツまたは短パン(長パンだと水が染みて来て寒い)
・ウォーターシューズ(ビーサンは脱げて流れます)
・着替え(水が下から染みて、結果結構びしょびしょに) -
さて、芯から冷えた体を暖めるべく、駅まで徒歩で向かうことに。
のんびりとした風景をだらだらと小一時間歩きました。
暑い日だったので、Aちゃんのずぶ濡れズボンも早々に乾きました。
車も人も全然いなくて、気持ちいい散策。 -
駅のある滝根町は「星の町」の異名を持っています。街灯がかわいい。
今回は行けなかったけど、山の上に大きなプラネタリウムもあるみたいです。
ぜひ今度は行ってみたい! -
ホーム側からみた菅谷駅の駅舎。
幼稚園の中庭のようなほのぼのとした雰囲気に
色あせた「歓迎 入水鍾乳洞」の文字がなんだかおどろおどろしくみえるのは、
きっと冒険してきたから。 -
なんとも味のある駅。ホーム。
PVなんかに登場しそうな素朴さが素敵でした。
この時はまだ明るかったからいいももの、夜はちょっと怖いかも。
虫がわんさか電灯に集まるに違いない。明るいうちの利用で良かった。 -
誰もいないのをいいことに撮影大会。
線路に降りられるっていうだけで、テンションが上がってしまうのです。
スタンドバイミーな気分も堪能できました。 -
帰りは行きに座れなかった2人用ボックス席に座り、一路郡山へ。
疲れが一気に出て爆睡です。 -
郡山駅着!
やっぱりご当地グルメが食べたい!とのことで、郡山ラーメンを食べることに。
駅からアーケードを歩き3分ほどのラーメン屋「ますや」さんへ。 -
郡山ラーメン。
定義はよくわかりませんが、昔ながらの醤油ラーメンにコクを足した感じ。
疲れた体に塩分がしみます。おいしくて大満足。
約4時間かけて東京へ帰りました。
と、よほど恐ろしかったのか(笑)、2009年に下書きを用意したままアップしていなかった旅行記を
2015年に再度添削してアップすることにしました。
震災などを挟んで、またちょっと状況など変わってるかもしれませんが、
私の中では特別な体験として今も心に残っています。
また行きたいと心から思っていますが、また冒険したいかは聞かないでください。笑
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