2008 北米→南米→北米の旅No.4　日系人で溢れるサンパウロ

2008/12/28 - 2008/12/31

新婚旅行も兼ねてやってきた旅行の目的のうち、一番大きな目的はサンパウロに居るお客さんに会うこと。
そう、つまりは出張。でも出張よりやっぱり食べ物とか〜、文化とか〜、そっちの方が気になるっちゅうねん。

エリア サンパウロ(ブラジル)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

２８日　イグアス→サンパウロ

飛行機にして１時間半ほどの距離。
サンパウロではお客さんを２件訪問するという本格的な用事があるんで通訳さんをお願いしていた。
この通訳さんは日系３世。普通３世の人は殆ど日本語なんて話せないらしいんだけど、この人の日本語は別格。普通に日本人のようだった。おばあさんが移民してきた人で、家の中では日本語を使うように教育されたとかでぺらぺららしい。

私達がまず訪れたのが東洋人街（リベルダージ）、2008年はブラジル移民100周年ということでNHKなんかでもちょこちょこ放送されていたところ。

サンパウロと大阪が姉妹都市ということで「大阪橋」と呼ばれる橋があり、その橋の手前には赤い大きな鳥居もある。（大阪とサンパウロはちょうど地球の真裏にある。）

道にはたくさん赤ちょうちん型の街頭があり日本風の雰囲気が出ている。この日は日曜日でちょうど東洋市が催されており、私たちは屋台の焼きそばを食べてみた。人気は上々、しかしまずかった･･･。

５年ほど前、相方が初めてサンパウロに来た時に食べた定食スペシャル（メニューとか看板は日本語で書いてある）に衝撃を受けた！と言うので同じ店へ行き同じ物を頼んでみた。

すると出るわ出るわ。
突き出しが２人分。ここまでは良かったが次に出た刺身がどう見ても二人前。焦った私は「一人前？」と人差し指を立てて何度も言うが、店員は「そうだ」というように笑いながら頷いている。その後、大きな焼き魚、天ぷら、餃子、キムチ、なすの煮浸し、味噌汁、おひつご飯と続いた。どのおかずも各定食の一人分の量。もちろん食べきれず。ちなみにナナメ後ろに居た日系のカップルはこれを二人前頼んでしまったようで、一言も喋らずうつむきながらひたすら食べていた･･･。

さすが南米最大の都市といわれるサンパウロ、高層ビルの多いこと！高いビルに登ってぐるっと見回すとそれがはっきり分かる。

ホテルから歩いて5分ほどのパウリスタ大通り。オフィスや銀行などが立ち並ぶ大きな通りでここの家賃は世界有数の高さらしい。

翌日、お客さんと会食。元々はシュラスコにしようと話していたのに通訳さんが好きなのかフェイジョアーダの専門店へ行くことに。
そもそもは豆と塩漬けの豚の内臓（耳、鼻とか）なんかを煮込むこの料理は貧しい人たちの食べ物だったらしいが、だんだん高級食へと変化してきているとのこと。でもちょっとしょっぱい。どうやらブラジル人はしょっぱい物や甘いモノが大好きらしい。フェイジョアーダの横にあるグラスは「カイピリーニャ」というお酒。40度くらいあるサトウキビのお酒カシャーサをライムとグラニュー糖をすり合わせたグラスに注いだもの。めっちゃめちゃキツイけどめちゃくちゃ美味しい。これ調子に乗って飲むとエライ目に遭います。

お客さんは日系人２世のお父さん（６０歳）とその息子。お父さんはまだ日本語が話せる方だったけど、それでももう忘れちゃった！と言って時々通訳さんに通訳をお願いしてた。息子さんは全く話せないらしいけど、名前は日本語名で呼ばれていた。日系の人は普通ブラジル名と日本語名を持っているらしいです。

お酒の強いお父さんは甘い物も大好き。デザートのクリームみたいな食べもの。

こちらはレモンタルト。

ブラジルで有名なコーヒー、頼むとどこでもエスプレッソのように小さなカップで出てくる。意外だった。
味はエスプレッソほど濃くない。インスタントは殆ど飲まないらしく、お客さんのところでも仕事場に置いてあるものは全部ドリップしたものなんやって。でもポットに置いてあるコーヒーはすごい甘いし、甘くなくても大抵は砂糖を入れて飲むと言ってた。グラニュー糖とかじゃなくて液状の砂糖が置いてあった。ブラジル人には高血圧と糖尿病の人が多いとのこと。

会食の後は公園のように美しいアイルトンセナのお墓に連れてってもらった。
ブラジルは土葬。墓石がぽつんぽつんとあって土葬された人を踏みつけて歩くことになるので正直申し訳ないような気持ちでそろそろ歩く。

大きな市場。肉売り場。

タバコの葉とか。

街の見どころを幾つか回ってもらった。

サンパウロでの３日間、通訳さんから色んなブラジル事情を聞くことが出来た。
ブラジルの車はガソリンだけでなくアルコール（サトウキビから出来てる）でも走るそう。ガソリンスタンドにもガソリン、アルコールと分けてあってアルコールはガソリンの半値くらい。日本人は知らないだけで、日本のガソリンにも若干アルコールは含まれてるんですよ、とか。

日本の不景気で日系ブラジル人の友達がたくさんブラジルに戻ってきている。でもブラジルはまだ探せば仕事はいくらでもある。景気の悪さも今のところはまだ感じていない（通訳さん曰く、それはブラジル人の性格にもよるらしい？）とか。

ブラジル人は南米の何カ国間の移動にパスポートは不要らしい。隣の国チリに行く時もパスポート要らんねんて。ヨーロッパみたい。

今回行かなかった、イグアスにあるイタイプーダムは水力発電所として世界最大級で、ここで発電した電気はブラジルの３分の２を賄える電気量らしい、とか。

ブラジルでは長い間に混血が進み、純粋な何人みたいな分け方が無いため、人種差別が無い国だと聞いた。確かに色んな顔をした、肌の色をした人がそこら中に居る。通訳さんは日系人であることを誇りにしてたなぁ。

いやー、ブラジル満喫しました。特に今回こういう通訳ガイドさんに通訳をお願いするのも色んな情報を知ることが出来て良かったなぁと思えた。
でも通訳代は一日６万円（旅行会社を通したため）やから、それくらい教えてもらっても当然か･･･？

クリスマスを過ぎてもまだクリスマスムードが残ってる街並み。

フードコートで飲んだ地元のドリンクKUAT。

日系ホテル「ブルーツリー」のルームサービス。お味は見た目のまんま、あまり美味しくない。