2010/07/08 - 2010/07/09
109位(同エリア137件中)
Bachさん
イベリア半島の気候は、北部は雨の多い海洋性気候、中央部は夏冬厳しい大陸性気候、南部は高温・乾燥の地中海性気候、西部は温暖・適度な降水の西岸海洋性気候で、これが多様な景色や農産物、郷土料理などを生んでいます。
中央部の代表的な景色は、白い風車が並ぶ「ラ・マンチャ地方」。
地中海沿岸は、白い家並みが続く高級リゾート地「ミハス」。
大西洋沿岸は、海からの侵入を防ぐために築かれた砦に囲まれたかわいい町「オビドス」と、
ヨーロッパ屈指のリゾート地になった漁師町「ナザレ」、
ポルトガル発祥の地で川と橋と丘の港町「ポルト」です。
ドン・キホーテの舞台となったラ・マンチャ地方の白い風車は、広大な赤茶けた大地と、緑のブドウ畑と、青い空のコントラストがスペインらしい光景を見せています。
この風車が出現したのは16世紀中ごろで、粉引きの動力として使っていたそうですが、ドン・キホーテの出版は1605年ですから、セルバンテスもこのあたりをうろうろして、風車を巨人と間違えたのかもしれません。
風を動力に換えるというのは、当時は最先端技術だったようですが、現在は風力発電のプロペラがこの辺一帯にもたくさん見受けられて、この二つが共存して景色になっているのは面白い。
昔の風車は自然にマッチして絵になっているのに、今の風力発電ももう少し自然に溶け込むようなデザインにすればよいのにと思いますが、しかし、風車も風力発電もスペインにはよく似合います。
内陸部から地中海まで南下すると運がよければ地中海越しにアフリカ大陸も見られるという「ミハス」があります。ミハスは白壁の家並みが続く高級リゾート地で、ヨーロッパ、アメリカの金持ちが別荘を建てるらしく、バブルの時には日本人もいたらしい。
近くにある、16世紀に岸壁を掘り抜いて造られたという洞窟礼拝堂は非常に存在感があって、さらに高台の展望台まで行くと、まだ最近の1900年に出来たという新しい闘牛場があるのは、スペインらしい。
グラナダでスペインの歴史の重たい部分を見たあとで、スペインの自然のさわやかな一面を見たひと時でした。
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